一橋的雑記所

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2003年06月05日(木) そして、落城(何事)。

てな訳で。ようやっと読み終えましたので。

○『東大落城―安田講堂攻防七十二時間』佐々淳行(文春文庫/文藝春秋社)
是非扱って下さい、『プ○ジェクトX』で!!(をい)
「体制側」からの視点に偏るのが問題であれば、
「反体制側」の意見も取り入れつつ…(無理か)。
60年代学園紛争が何だったのかを知らないまま社会に出て、
気が付けば、安田講堂に立て篭もった学生たちよりも、
「城攻め」に加わり指揮を執った機動隊幹部に近い
お年頃になってしまった(涙)己ですが、これ読んでようやく、
あの頃日本に何が起きていたのかを、おぼろげに理解出来たやうな気が
致しましたのです。
(寮生時代に出会った東大ナントカ寮の寮長さんが何であんなに
「熱かった」のかも/をいこら)
ともかく、己が「全共闘」に漠然と抱いていたイメージとか思い込みを壊すには
色んな意味で最適な1冊でありましたかと。

それにしても、嗚呼、本物の戦争を体験した世代には敵いませぬ……。


2003年06月04日(水) 古本屋さんに行って。

近日完結した某漫画単行本等を売り飛ばして(をい)。
手にした小銭と割引券で、新たに一冊購入。
この本が又、サイズでかいので、結局、書棚に居場所が無いのです…(汗)。

つー事で、本日の買って即読了本。

○『坊っちゃんの時代』関川夏央/谷口ジロー(アクションコミックス/双葉社)
副題はかなり長いので省略させて頂きましたのです(笑)。
某大学の図書館でシリーズ全巻借り出して読んだのは少しく昔の事。
紙袋一つ分の本の代価と割引券でお釣がくる価格だったので購入。
こういう人間が作家さんたちの生活を圧迫しているのであるよ…等と思いつつも。
止められない止まらない、己も贅沢の出来ない身分で御座います故(涙)。
それにしても、虚実綯い交ぜとはいへ。
これだけの著名な人々が同じ東京の空の下、行き交っていたのだと思うと。
『坊っちゃんの時代』の、息苦しいほどの目まぐるしさに。
呆然とすると同時に、これまた後世の人間の気楽さ、
そこはかとなく、羨ましく感じるのも事実なので御座いましたのです。
原作者の関川氏のお話作りの妙にも感動致しますですが、
谷口氏の、緻密な、そしてユーモラスな筆致が又、素晴らしいのです。

……寝ぼけて書いたらちょこっと笑える書きミスしてましたので、
書き足しがてら、こっそり手直ししてみたりして(をい)。


一橋@胡乱。 |一言物申す!(メールフォーム)

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