ヒビワレ。
 
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2005年10月17日(月)  Sweet Memories
■東京は憂鬱な雨の月曜日だったけれど、
至福のときを過ごしてきましたよー。

■今日のライブは菊地成孔クインテット・ライヴ・ダブ。
会場は六本木のスイートベイジル。
前回行ったのが去年の10/18だったのでちょうど1年ぶり。
エントランスに入るとハーブの香り。
ああーこれだわこの香り。思い出した。癒されるなあ。

■去年はステージ前の席を取って、
そのあまりの近さに困ったのだった。
何が困ったって、美味しい食事がライブ中に手がつけられない(爆)
静寂も音の一部になるこのライブにて、
ステージ近くでものを食べるのはなかなか至難の技なのだった(笑)

■そう、このスイートベイジルというところは
レストラン&ライブスペースという感じのところでして、
ライブを見ながら食事が出来る。
しかも本格的なレストランで、何を食べてもむっちゃくちゃ美味しい。
去年は心底感動して、また来たい!と大騒ぎしたのだが
結局ご縁が無くて1年経ってしまった。

■なので、同行者のKろちゃんと「今年は2階席にしよう!」と打ち合わせ(笑)
テラスのようになっている2階席に案内してもらった。
ステージはすぐ真下だし、
横幅がとても狭い1階テーブル席より快適で、とても素敵だった。
「また次もここにしよう」と早くも鬼が笑う話。

■そして嬉しく悩みながらオーダーしたのは、

・シャーリーテンプル
とてもお腹がすいていたので、
すきっぱらにアルコールはライブ中にグルグルする恐れあり、と、
食前酒はノンアルコールカクテルで。

・秋刀魚のエスカベッシュ 3種のピーマンとともに
カラフルなパプリカのソースが絶妙!

・牛ホホ肉と秋栗の煮込み
Kろたんリクエスト。
もう、お皿がテーブルに届いた瞬間、
ワインで煮込んだソースのかおりが!
見た目は濃いのだけれど、食べるとあっさり。
いい意味であとをひかない。
もちろんお肉はトロトロ。
このソースと栗がびっくりするほど合うんだわー。
ソースの残りはパンでふきとってきれいにいただきました(笑)

・ナスとシメジのピッツア
バジルソースでパリパリのピザ。
去年の茸たっぷりピザほどの衝撃はなかったものの
(ピザ生地より上に乗ったきのこ層(笑)のが厚かった)
勿論今年も美味しかったー!

・帆立のラビオリ、マッシュルームとフレッシュトマトのソース
ホタテがやわらかくて、食べるとほわ〜と風味が広がって。
さめてもおいしかったなあ。
ライブ中、暗いところでいただいたのですが、
どうやらトリュフが添えてあった様子…たぶん…

・ハーブパン
ハーブオイルをかけて。
つーかこのハーブオイルが最高。
ほぼ全部のメニューに使いました(笑)

・紅葉(オリジナルカクテル)
秋限定カクテル。
グレープフルーツとクランベリー、そして紅茶のリキュール。
グラスの中でグラデーションになってて、秋の山のよう。
グラスには紅く色づいた葉も添えられてました。素敵。

・フロマージュ・ブランのムース、ボジョレー風味のぶどうを添えて
ムースが美味しいのは勿論、
この上に乗ったぶどうが!!もう!!ワイン風味どころかワイン味!!
口の中に入れてしばらくほわーーん。

このほかにKろちゃんが頼んだ栗とチョコレートのケーキも美味しかった〜。
ケーキというより生チョコみたいだった。ブラウニーみたいな。
密度があるのにしつこくなくて、いい甘さでした。

(しかし帰宅して去年のレポを読んだら、
 ほぼ同じものをオーダーしていた…
 しかも、去年は3人で行ったけど、今年は2人、
 オーダー数がおつまみ以外同じってどういうことだ(笑))

あれ、食べ物の話だけでこんなに…(笑)



■さて肝心のライヴは勿論すばらしく。
スイートベイジルって音の鳴りが良いよなあ…
音にまじりものが無い。深みがあって、しみわたる。
今回、なにせ食べるの優先で2階席だったけれど(笑)、
バランスが悪いはずの脇の席であっても全く気にならなかった。

■DCPRGに足繁く通っている私にとって、
菊地さんや坪口さんがスーツで出てくるだけで特別に思えてくる。
本来、こちらがメインの出で立ちだと思うのだけれども(笑)

■坪口さんのピアノ、
(DCPRGで鍵盤廻してる人と同じとは思えない!笑)
菊地雅さんのベース、
藤井さんのドラムス、
どの音もとても上品で、
でもそこに菊地さんのサックスや歌が乗ると、全然違う雰囲気になる。

■菊地さんのサックスはやっぱり大好きだわあ…
いつ聴いても思う、どうしてこんなに生々しい音を出すのか。
サックスに限らず、菊地さんが関わる全ての音楽からは
他人の熱や血や呼吸や脈を、触れることなく感じることが出来る。
そして、決してお行儀の良くない私は、
そんな音にこそひかれてしまう。

■そして今日は菊地さんの歌も数曲披露。
くはー、歌う声もいいんだよなあ(笑)
正直なところ「Look of love」など
カヒミたんよりナルたんのほうが相当エロいので好きだ。
たいして濃いお酒を呑んでいるわけでもないのに
脳みそから酔いが廻ってきているような気持ちになる。

■「エリザベス・テーラー」の、
まるでよく磨かれたシルバーのような藤井さんのドラムソロで本編は終了。
その数分後、改めて出て来た菊地さんが歌いはじめたのは
かの有名な名曲、「Sweet Memories」。
あのイントロを坪口さんの指から奏でられた瞬間は痺れたわあ…

■それにしても40代の男性に
♪懐かしい痛みだわ ずっと前に忘れていた…♪
と、歌われると、なんと心がうずくものだろうか!(笑)

■しかし本当になんて素敵な曲だろうと改めて思った。
もともと聖子ちゃんが歌っていた頃から好きだったけれど、
詞、メロディ、そして歌と、完璧だなあとしみじみ。
特に詞。
初めてこの曲を聴いた頃はまだ私は小学生だったのだけれど、
今こうしてジャズクラブでお酒を呑みながら聴くとなんとしみることよ。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=37149

■目を閉じて聴いてもすぐ耳元で鳴っているかのような音。
心がゆるやかに開いた夜。
ふと気付くと2階席にいる私達にも、
菊地さんご愛用の香水「Angel」の香りが届いた。


<SET LIST>
1 虹の彼方に
2 parla
3 Elizabeth Taylor
4 The Look of Love
5 Angel Eyes
6 You don’t know what love is
7 Isfahan
8 Elizabeth Taylor
〜アンコール〜
1 Sweet Memories
2 ラス・メイヤー、聞いてくれ


■しかしこの後驚くべき事件が。
ライヴの後、物販でCDを購入した人対象に
菊地さんがその場でサイン会を行うという。

えーと、私、普段こういうのには行かない人間なのですが、
今回は目的があって、CD買いました。行きました。

12月にDCPRGのシークレットがあるというので
その情報をご本人から直接うかがおうかと(爆)

■さて、その列の最後尾に並び
(なぜ最後尾かというと最後まで食べてたから)
菊地さんに買ったCDを差し出す。
そして名乗った際、DCPRGの話につなげるために…と(←結構失礼)
いつぞやのDCPRGライブで……
そのことでメールした云々…と、
私以外覚えていないであろうネタをふったところ

「あーおぼえてますよ!あの小柄な(※)方ね!」
(※てか目の前にいるからそれは一目瞭然なのだが)
「ええっ!覚えてらっしゃいますか!」
「覚えてますよー。アナタね、ガンガン踊ってたねー」

…そして次に発せられた言葉にわたくし驚愕致しました。



「僕ね、あなたのことを本に書いてますよ」




( Д )  ゜゚




…エ?(汗)




ええと、なんですかソレ(超汗)







…ていうかすいません。
音楽はかなりいろいろ聴かせていただいていますが、
著書は全然読んでないことがバレてしまいました(猛爆)






「(猛爆)」なんて何年振りかに使いましたよ…
そんくらいべっくらしました。




教訓:最前列は要注意。




■頂いたサインには「Angel」がふりかけられ。
今も部屋の中で甘い香りを漂わせています。





2005年10月16日(日)  いったりきたり
日曜だけど今日もお仕事。

電車では座れた。ラッキー

雨上がりの湿った空気。
東京じゃないみたいな匂いがする。

職場はもうカオス。
いや、仕事はヒマなんだけど。
今居る自分の部署が、
まるごとそっくり異動になることが発表されたのが木曜。
その事実だけ決定で、その後の状況は何も報告されない。
諦め顔、あきれ顔でいられるのは慣れてしまったってことか(苦笑)
そんな中でも横につながりがあるだけまだマシか。
ってこの光景、1年半くらい前にも見たな…
二度あることは三度あr(ry

そして黄紐の皆も不安げ…そりゃそうだ。
ちなみにそのことを「えらい人」に申告したらば
言われてはじめて気付いたみたいですよ…苦笑。苦笑。
ここの人にとっては人はコマなのねーと思った瞬間。知ってたけどな。

そしてそんな状況を何故私はこうも他人事で傍観しているのか。
そりゃそんな顔にもなります。
辞めると言ったら引き止められたが
では話し合いをしましょうということになり、


それからはや2週間……


これを世間では「放置プレー」と言うのですね(・∀・)


その間にウワサだけがすごい早さでめぐっているよ…
真実は本人にもわからんのに。

2週間後の自分がどこで何をしているのか
サッパリ見当つきませーん(苦笑)
さすがに担当の方に早くなんとかしてくださいメールを送信。

いつもと違う帰り道を選んで歩いた。
都心なのに誰ともすれ違わず。
世界中に自分ひとりしかいないみたいだった。
ビルは冷たくそびえたっていた。
北と南にわかれた塔は暗い。
知らない場所に来たみたいだった。
ふたつのライトが走っていった。
あっという間に消えた。

やっぱり東京じゃないみたいな匂いがした。

でもどこかホッとした。


胸を焦がしている人もいる。
胸を焦がしたい人もいる。
つながっていたいんだねー。
恋は人の心を振りまわす。
でもその嵐に巻き込まれるのが
こそばゆくてほわっとしていてギューとしめつけて
でも愛しいのだろう。

ただ泣いて泣いて泣き喚いて
ボロボロになっていた数年前のあれは、
恋だったのだろうか。

いろいろな恋が目に見える。
気分はお月様。
少しずつ形を変えながら静かに見ている。

今はおだやか。


帰宅したら、明日のKQLDライブのチケを
デジポケに入れたままで発券していなかったことを思い出した。
慌ててファミマへ。
家からファミマまで誰にも会わなかった。
静かな日曜の夜。
ひんやりした秋の夜の空気。


明日は極上の夜。
甘美で優雅な音に酔いしれる予定。
息遣いも楽器の音色なのです。
滅多につけない香水を軽く、誰にもわからないくらいのほのかさで。



人を見下すことで自分のステイタスを確認することの悲しさ。
うんざーり。
やたらと感情的なのも御免。
張り合うのも勘弁。
そういうことに同意を求めないでー。
悪意は自分だけのものにしてよね。


地震は縦にゆれてた。
マンションのエレベーターが止まってた。
積み上げたビデオテープが揺らいでた。
揺れ。揺れ。揺れ。
そういえば昨日のクアトロの音もスキマも揺れていた。
気持ちよかったな〜。




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