ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

音楽シーズン開幕! - 2003年09月10日(水)

いよいよ秋のコンサート・シーズンに突入するわけだが
私は昨日と今日でもう早くもクライマックスを終えてしまう、という感じ。
(早っ!)

ダニエル・ハーディング指揮マーラー・チェンバー・オーケストラと
ミラノ・スカラ座来日公演「オテロ」。



昨日のマーラー・チェンバー・オーケストラのコンサートは
曲はベートーヴェンの「田園」と「運命」というちょー名曲の2本立て。

ハーディングは今、私が一番期待、というか聴くのが待ち遠しくて仕方がない指揮者でまだ28歳。
初めて聴いたのが5年前(ってことは23歳かい!)だったのだが
エクサン=プロヴァンス音楽祭来日公演でオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の指揮をした。

華奢な青白い青年が指揮棒を振り下ろした瞬間、
私はカミナリにうたれたような、脳天に鉄槌を叩きつけられたかの圧倒的な衝撃を受けた。
もう、まごうことなき、疑いようのないとてつもない才能の出現だった。


その天才は未だ変わらず、昨日も素晴らしいベートーヴェン、
スリムで無駄のまったくない、覇気満々で燃えに燃え、でも弾き飛ばした吹き飛ばしたところなんて皆無の最高のベートーヴェンを演奏してくれた。
「もう一回スコアよく見てみなきゃ!」と思ったくらい。
そしてそのマーラー・チェンバー・オーケストラの恐ろしいくらいの上手さ。

彼らもまた平均年齢20代という超若いオケなのだが、その上手さたるや半端でない。


あまり詳しい話は避けるが、このコンビの演奏、
響きもスタイルも今までのオーケストラ演奏にないある「新しさ」があった。
それはもう鮮やかに「新しい」。

彼らの出現によってこれから「新しい音楽の響き」が未来へと駆け抜けていく。


いや、それにしてもこの若い指揮者とオーケストラの
輝かしさ、創造的な気運がただただまぶしく
ただただ圧倒された。


日頃は自分も若い若いとか思っていて、滅多にこんなこと思わないんだけど
流石に昨日は彼らの「若さ」にうたれてしまったな。




...

記憶 - 2003年09月09日(火)

今朝はまた夏の暑さが戻ってきた!


しかし昨日なんかはすっかり秋の気配…。


昨晩なんだかとても疲れていて、帰ってからベッドで横になり
しばらくの間ぼ〜んやりとしていた。

涼しい風。


すっかりうつろな頭の中、外からコオロギやマツムシだろうか
たくさんの虫の声。


ジーッ ジーッ ジーッ
コロ コロ コロ コロ



私のぼーっとした体が、静かな庭に響く彼らの声に包まれていた。


そんな心地良い中、突然すーーつと私の頭の中に明滅したものがある。


それは高校の時の記憶。
いや、それは記憶というよりはその時の感触だ。
その頃私の全身が味わっていた感触…


学園祭だ。



そう、9月は私の高校の学園祭シーズンだった。
学園祭の発表へ向けてのオーケストラの練習、
それにクラスでの出し物の準備、
その季節は毎日いつもより学校を遅くでて、日に日に早く暗くなる夜を帰った。

友達と喋りながら、
また駅から家への静かな道、
少しずつ涼しくなる秋の夜に虫がいっぱい鳴いていた。

あの頃は何も考えずとにかく毎日を楽しく、
学園祭のことばかり考えていた夜だったっけ…。


そんな時のことを思い出したのだ。きっと。
体にしみこんでいる、自分でも忘れていたような記憶。


思い出、っていうのはそんな風によみがえってきたりする。


不思議…。



...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home