ひぽこんコラム

2008年12月04日(木) 死ぬを知る

PS:私が仕事でずっと関わっているアメリカの夫婦デュオ、サブマリンズ。今、iPhoneのCMに曲が使われてるんだけど、ここでその夫婦デュオのライヴをちょっと見てやってくださいな。
 何故って?
 ちょっと興味引くと思うんだけど、この奥様の方、ブレイクちゃんは、あのスコット・フィッツジェラルドの曾孫なんだ!
 なんかちょっと面差しが似てる気がするんだけど? 目のあたりね、ヒイじいちゃんに似てるような感じなの。
 ちなみにブレイクちゃんは村上春樹先生の大ファン。ヒイじいちゃんの作品を春樹先生が翻訳してることも知ってて、喜んでいるんだ。

PS2:1月の末にニュージーランドでレナード・コーエンがコンサートやるのを見つけた。ニュージーランドまで来て、どうして日本には来てくれないのだろうか、コーエン様っ!! 生ハレルヤを聴きたいのにっ! ああっ!



 昨日も書いた佐野よう子の本に「(余命)二年と云われたら十数年私を苦しめたウツ病がほとんど消えた」とあった。

 そうかぁ。私もウツが消えるのかな、ガンです、と云われたら。

 人は必ず死ぬのに、死ぬのがいつか分からないからこうやってあれこれ悩んだり、うろたえたり、焦ったり、不安になったりするんだな。いつ死ぬ、と最初から決まってりゃ、それまでに必死にいろんなことをして、最後はサヨウナラ〜〜〜みなさんお世話になりました〜〜〜と手を振って死んでいける。

 そうかぁ。死ぬときを知るってすごい強いことなんだ。

 翻ると、人間て、こんな脳みそを抱えて色んなことを考えられるのに、自分が死ぬことを知りながらも、それがいつか知らず、ビクビク怯えて、不安を抱えて生きていく、みんなすごく悲しい、大変なイキモノだ。

 そう考えるとあの人もこの人も、みんな悲しい、大変なイキモノ。すべての人がいっしょうけんめい。すべてがいとおしい・・・・ってことはまた別物だな。うん。

 悲しい大変なイキモノでもイヤな奴はイヤ。嫌いな奴はキライ。

 それから「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」も買って読んでる。ワハハハ、本当にバカだな、アメリカ人、って思いながら。でもこんなバカな国を中心に廻ってる人間の世界って、やっぱりちっぽけでバカだな。私らみんなバカで、ちっぽけで、そしてアッという間に死んでいくんだ。

2008年12月03日(水) 生きてるだけでまるもうけ

PS:今夜は珍しくコンサートへ。渋谷。そうしたら帰りに山手線が人身事故で止まり、ショボショボとバスで帰ってきた。たまに出かけるとこんなことだ。。。ショボ〜ン。
 コンサートはMGMT。NYの新人バンド。サイケデリックとからしい。
 CDは好きだったんだけど。。。。あと3年くらい小さなヴァンに揺られて全米をグルグル廻って、もう降りてもなんだか身体が揺れてるってくらいにヨレヨレになって、そうしたらサイケデリックってのが何なのか分かるでしょう、と思った。サイケデリック・バンドって言ってるけど、オバちゃんからしたら、子供が楽しそうに音符を鳴らして、音符を歌ってるにしか聞こえなかった。
 でも子供たちがたくさん入ってて、外人もいっぱいで、盛り上がっていた。そうね。NY出身のバンドなんて星の数ほどいるのに、そこから出てきて、こうして外国で演奏してるだけですごいことよね。こんなオバちゃんが1人、つまんなそうにしてたからってさ。
 帰りのバスの中、目がチカチカして、サイケデリックになっていた。


 風邪ひいた。。。また。一回治ったのに、どうも手話教室に行くと風邪をひく。みんなマスクもしないで来るんだもん、咳ゲホゲホしながらさ。マスクしてよ。どうせしゃべらないでいいんだよ、手話だから。んもおおおおっ!

 ちなみに昨日は手話で会話するという授業だったが、
「あら、どこに行ってきたの?」
「京都です」
「誰と?」
「高校時代のお友達と」
「何人で行ったの?」
「4人です」
「どうやっていったの?」
「車で」
「ええ、本当に?大変よ」
「うん、でも、新車を買ったのよ」
なんて会話だったんですが、これだけやるのに大騒ぎ。もう、分からなくて分からなくて、何度も先生に直され直され。しかも「その形は合ってますが、聾者には伝わりません」とか言われる。そうなんだ。前も書いたけど、日本語手話と聾者が使ってる手話って微妙に違う。それって何?と思う。。。。でも耳が聞こえる人と聞こえない人では日本語の解釈が微妙に違ってくるんだよね。私たちが日本語をしゃべるときにひっくり返したり、省略するように、聾者の人たちも手話をいろいろ簡略したり、ひっくり返したりする。ああ。難しい。そんなこと知らなかったよ。で、この「よ」という表現もあります〜〜〜〜。いろいろと。

 耳が聞こえなくて目も見えない大学の先生がこの間出ていた、テレビに。その人は甲高い声でしゃべって、なんだかすごく楽しそうな人で、オカンが出てきたけど、オカンがこれがまた明るい人で。このオカンの明るさがあったから、この人はこんな風に育ったんだなぁと思った。オカンこそがビバ!だった。オカンに表彰状をあげたくなった。

 で、その大学の先生は、人生で一番いいことは、今生きてることです、と答えていた。それだけで十分だそうだ。

 んじゃ、今日は風邪だし、寝てるかな〜〜〜〜。ぐううぐうう。・・・ってのがいいんだが。

 それから昨日は図書館で借りてきた佐野よう子の本を読み終わった。「役にたたない日々」。たごちゃんの言ってたとおりに、そうか、本当に癌が転移したんだ。でも癌はいいわよ〜とか言ってる。死ぬとお金かからない、とか。本当に面白い人だから、死なないでほしいなぁ。

お腹が痛い中、原稿を書きつつ、また違う本もそして読んでいて、それはこの間お会いした新潮社の人が送ってくだすった、重松清先生の「気をつけ、礼」という、先生をテーマにした小説集。最初の一編がニール・ヤングな先生で、ニール・ヤング大露出!! おおおっ! かなり気を入れて読む。重松先生、ニール・ヤングのファンだったんだ! うれしい。 これはお礼状を書かなくては。
 ニール・ヤングというと、どうしても2001年のブリッジベネフィット・コンサートを思い出す。あの9・11直後にニール・ヤング師匠のライブを見れたことは本当によかった。そして生ヤングを間近で、しかもREMと立ち話中の生ヤングを覗き見したことは生涯の思い出でござるわ。ヤング師匠、普段着もフリンジ付きの服だったのには驚いた。
 
 

2008年12月02日(火) ダニエル・パウターと朝青龍さま

ps:↓この件に関してワーナーの宣伝チームに「あたしのおかげよ」ぐらいなメールをしたら(爆)朝ちゃんとダニエルの2ショット写真を送ってくれた。ああああ。でも。あたしがそこに居たかった!! うぐうぐぐぐううう。。。。


ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

 朝ちゃんのマネージャーのブログ読んでいたら、

 このあいだダニエル・パウターのコンサートに横綱と行った!


 と、パウターと横綱の写真が!!!!

 ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!

 こ、この前のサイン会でパウターのCDあげて「この曲ね、早く子どもに会いに行きたいって歌なんよ、聴いてね」とプレゼントしたのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 覚えてる?

 (んで、それに対する朝ちゃんのお答えが「うん、でもさ、最近はすぐにフライデーされちゃうからさぁ」だったんだ。笑ったんだ。朝ちゃん、ナイス〜〜と思ったんだ。モンゴルに子どもに会いに帰りたいのに、すぐにバシャバシャ撮られて大騒ぎだもんね)


 そのとき横綱はもちろんパウターのとなぞ知らず。

 ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

 オレのプレゼントCD聴いてくださったのですねええええええええええええええええええええええええええええええええ。

 ていうか。オレも行けばよかった、パウター〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! 号泣っ!

 ほら、これこれ↓



 PS:ハゲちんのデビュー・アルバム『マーマー』の再発に際しての「ローリングストーン」誌のレビュー。。。5点満点!
Twenty-five years later, the album that invented "alternative rock" still sounds great: anthemic on a bedroom scale, danceable but not robotic, experimental without being oblique. And Michael Stipe's nasal muezzin-croon pulses with brooding emotion even when the lyrics are unintelligible. The bonus disc captures a 1983 Toronto club gig that strips Murmur's sound bare. It's sloppy but thrilling, with outbursts of Stipe's unhinged vibrato and a perfect cover of "There She Goes Again," by the Velvet Underground — patron saints of a sound that R.E.M. developed into something bigger and longer-lived than anyone would've guessed.

 オルタナロックをインヴェントした、というのは本当に正にそのとおり。ここからオルタナロックってできたんだよね〜〜。すごいわ。イノベーター・ハゲ。
 

2008年12月01日(月) グレン・グールドの坂本龍一セレクション

 前に自費出版を出したときにお世話になったオンラインブックストアのbk1が、HMVと提携を始めた。そう、CDも買えるようになったんだ。で、さっそくハゲちんと検索かけてみて(当然REMと入れてるので安心してください)、、、ううむ。Murmurのデラックスエディションて売ってないのね?と悲しくなりながら(それってその輸入版を日本のユニバーサルが知らなくて扱ってないってことだと思うんだけど。輸入版の業務って日本のユニバーサルがやっているんだよね?って誰に聞いてるんだ、あたしゃ)しかしbk1から買うのならいいなぁと思った。amazonと値段比較をしながら、これからはチェックしてみよう。

 昨夜は友達と電話してて、急に腹が痛くなってホットカーペットにしばし寝ていた。あとで病院行く。。。。ふうう。

で、病院行ったんですが、途中でなんだかモワアアと具合悪くなってきて、脈がバクバクバクバク。苦しくてたまらなくなり。。。行ってすぐに心電図を測ってもらった。。。。相変わらず心臓にはなにもないのだけど、交感神経がバリバリらしい。ううう。いろいろ大変な身体。。。。

のくせに、図書館にまで行って来た。佐野陽子の本が来た!とメールが着たから(リクエストしてたの)いそいそ行って、それと夏目漱石の「草枕」を借りる。前に読んだことある気もするが、忘れた。

 グレン・グールドの原稿を書くために(グールドは大好きなピアニストです。泣いちゃうの、いつも、聞くと)今年NHKがやったグールドの特集をソニーさんがDVDにしてくれて送ってくれたから、それを見たら、グールドは死の間際まで何度も何度も「草枕」を読んでいて、それを朗読した番組とかもやっていたことを知った。彼の朗読は、ピアノと同じくらい美しかった。それも泣けた。

 もうすぐクリスマスに坂本龍一がセレクトしたグールドのベスト盤が発売になるのだけど、コレは本当にすばらしい2枚組で、本当に泣ける。心がどんどん音楽の中に入り込んで、ベートーヴェンとかバッハのその純粋な世界に生きられるんだ。誰でも。グールドほどの演奏者は二度といないと坂本龍一も言っているけど、本当にそうだと思う。

 でもNHKのその番組で知ったのだけど、グールドは演奏会を拒絶しながらも、地元カナダで音楽番組とかチャラチャラ出ていたんだ。おもしろい人だ。同じ時代に生きていたら良かった。すごくインタビューしたい人だ。クラシックの人にインタビューする機会は滅多にないけど、でも本当はもっと会ってみたいなぁ。すごくユニークそうな人がたくさんいる。

 グールドを聞きながら草枕を読んだら号泣しちゃうのかな。でもおせんべパリパリじゃダメね。。。。

 そして夜になって親友リエちゃんとベチャベチャと電話でダベる。もう高校生からの付き合いのリエちゃん。15歳からだからええっと。。。長すぎて分からない。高校んときにものすごく酷いありさまの石膏像とかいっしょに作って、出来上がったら見るのもいやで、昔よく学校の裏とかに掘られていた、なんでもゴミを埋め立てちゃう穴(←今ならありえないよね?)に、それを2人で投げ捨てた。せいの〜〜って。

2008年11月30日(日) 裁判員になりたい

 ここのところずっと頭を占めていた問題がようやく決着がついた。ふ〜。その問題は元々私のわがままから起こったこと・・・っていうか、いつも問題はたいていそうなんだが・・・だったけど、とにかく決着がついた。良かった。

 でもここまで来る前に本当はもっと早く解決していた方が良かったんだなと今にして思う。ここまで気持ちが固くなる前に、サッと身を引けば良かったかもしれない。過ちを犯してしまった。相手のあることだったので、相手を必要以上に傷つけてしまった。申し訳ない。

 それにしてもこうして個人の、自分の問題でさえ人はアワアワしてちゃんとした判断なんて下せないのに、人の事件とかなんて、プロでもないのにちゃんとした判断なんて下せないよ、裁判員制度。

 でも万が一ワタシんところに着たら面白いなぁ〜〜。ふふふ。この間の朝ちゃん裁判を見てても思ったけど、裁判って本当に手続きのためのくっだらないやりとりが山のようにあってさ。そういうのにふいに「そういうのくだらなくない?」とか口をハサんだらみんなビックリするのだろうか? そういうの、やってみたいな〜〜。もちろん選考過程ではそんなことおくびにもださないで。急に壊れてやるの。。。。なんてイヒヒ楽しみにしてると、絶対に私んところには来ないんだろうに。

 ヘンリー・フォンダの12人の怒れる男、みたいなことは絶対に起こらないっての。
 ヘンリー・フォンダは好きだが。

2008年11月28日(金)

 このあいだ中野の激安服屋で、激安トレーニングウェア上下を買ったので、いそいそとそれを持ってジムに行った。んで、着替えて、いそいそとスタジオに入って鏡を見たら。。。。。ガアアアアアンッ! 濃いグレイにピンクのライン入りのそれを着たオレは、オレは、オレは。。。。将軍様っ!!! ああああ。北の将軍様っ!! 泣くっ!!!

 将軍様、脳梗塞ではないのですか? いえいえ、これは実は隠し子の娘です。などと独り言。次期将軍はアタシよ!などと独り言。

 しかも激安。トレーニングウエアなのにまったく生地が伸びず、きつい。。。。安物買いの銭失いをまたしている。。。

 将軍様なオレが悲しい。痩せろよ。。。

2008年11月27日(木) お腹が悪いのです

 お腹の調子がまったく治らない。お腹、動いてないもんなぁ。ふう。

 と言いながらも、今日は中野でランチ。またユキさんと。ブログで見つけた、陸蒸気(おかじょうき)という炭火焼居酒屋で焼き魚定食を食べる。囲炉裏みたいなところで串刺しにされた魚が焼かれてる。でも出てきた魚はちょっと冷めてて残念。おいしかったけど。巨大だったし。しかも店は、名前のとおり蒸気機関車を意識した、しかしなんだか北海道っぽくもあり、古臭い、ジイさまっぽい造りで、けっこう笑った。
 その後ブロードウェイを久々にブラブラする。ユキさんが映画ポスターを探してて、そういう店に行ったら。。。面白かった。いや、そこの人が。「未知との遭遇」のポスターを探してるんです。。。と一言言ったら、そこからもう語る語る。オタク店長。話したくてたまらない!といった風。オタクの人独特の早口。いらいらした風にもとれるが、あれはしゃべりたいことが山盛りで、早くしゃべっちゃうんだろうか? でも内容はへ〜〜そうなんだ〜〜とナットクする、知らないことだらけで(映画ポスターは作品の人気よりも、人気者が写り込んでることが大切とか、文字中心のものは安いとか、でもチラシはまた別物だから価値がぜんぜん違うとか)、興味深い。もっと話を引き出したくなるが、こちらにネタがないから続かない。ブロードウェイ、さすがオタクの殿堂だわと深く頷いた。

 帰ってきてから(途中でまた運動もしたけど)お灸したりしてすっかり年寄りだが、お腹はまだ良くないままだ。

↑その後、お灸しまくってます。オババ。でもお灸はやっぱり気持ちいいですぅ。は〜〜〜。またやろっと。。。部屋がすっかり灸臭いが。ビバお灸〜〜〜〜♪
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