2007年10月19日(金) ハイアット・リージェンシー箱根
今週は月曜日の夜にすっかりすっかり心身共にオッパッピーになってしまった。
小島よしおのオッパッピーはオーシャン・パシフィック・ピースだが、私のオッパッピーはなんだか別のイキモノで、危険だ。
それでとにかくここを脱出してどっかに逃亡しよう!と思ったけど、オッパーピーだから判断が出来ない。いつもだったら直感ですべてを4秒で決めるのに、1日たっても決められない。
奈良に行って大仏にご挨拶してくるか?という案もあったが、身体もオッパッピーだから、そこまで行く自信がない。そのうち、方位好きの友達から「和田ちゃんは今月は八方塞で」とか「何をやっても裏目に出る」とか情報もやってきて、そうですかそうですか、となって。
それでもまだ決めれず、別の友達などがここがいい、あそこがいいと薦めてくれても決められず、ウダウダしてる間に安くていい宿は埋まってしまい(10月、旅行シーズンなんですね)それで、もう、ラグジュアリー好きのアタシ、ヤケッパチになって、紀伊国屋で見つけたホテルガイドにあった「ハイアット・リージェンシー箱根」に行ってしまいました。1泊3万円ちょっとです。ワハハハハハハハハハハハハ。
で。行ってきました。箱根まで。一人。ゴトゴトとロマンスカーなどに乗って。行きは本当は、ぐるなびで見たおすし屋さんに行き、それから星の王子様ミュージアムに行って〜〜などと思ったのですが、わざわざゴトゴト電車の途中で降りたすし屋は、行ってみたら、田舎のボロボロの寿司屋で「とても中に入る勇気などなく」、またトボトボ山道を歩いて駅に戻り、「何をやっても裏目に出る」の占いを思い出し、暗い暗いオッパッピー度をさらに深くしておりました。
でも、電車に乗ったら「次は宮下〜〜」というから、そうだ、宮下には富士屋ホテルがある!と思い出し、サクサク下りて、トコトコ荷物を下げて歩いてホテルに行ってみました。そう。ジョン・レノンも泊まっただか? 豪華な、古いホテル。ラグジュアリーです、ここも。
ところが! 最近はここは「バス日帰りツアー・富士屋ホテルでランチ」のコースになってるんですね!! 着いたのが1時頃だったんですが、ものすごい数のジジ、ババ。ジジ、ババ。ジジ。ババ。ババ。ババ。ババ。そしてそんなジジババ相手の商売を当て込んで、ロビーでなぜか大々的に売られているパンに、みんな群がり、我先に買っている。ものすごい状態だ。しかしどうやらジジババたちはランチは終わっているようだ。
レストランの入り口に行き、「ランチは出来ますか?」と聞くと、もおおおおおおジジババに疲れ果てたらしい男がすごくぞんざいに「あ、1時半ね。そっちで待ってて」と言う。ここは富士屋ホテルじゃ??? その口の聞き方に唖然としつつも「あっちってどっち?」などとバカな質問をし、しばしロビーでジジババにまみれながら待つ。天井とかランプとか奥の方のラウンジとか、すごくきれいだ。いろいろ見て廻る。ジジババはそんなもん、一切見てない。ジジババは何しに来てるのか?
で。そのうち呼ばれてレストランに行くと、もうジジババはいなくなっていて、おそらく本来の富士屋ホテルに戻っていて、静かにご飯を食べている人だけになっていた。
そこで私はすっかり気が大きくなり、気が大きくなった分だけ、とてもランチとは思えないほどの量・金額のメシを食いまくりました。ここのドリアは世界1おいしいかもしれない。
で。堪能していたら、なぜか急に係りの女が来て「すいません、先にお会計を」とテーブルに会計の紙を持ってくる。廻りを見回すと、ほかの人には誰もそんなことを言っていない。
バクバク爆食するオババ。髪は乱れ、服は貧乏たらしい。でも鞄はコーチだぞおお。もらいもんだけど。
あきらかに怪しい食い逃げ女とでも思われたか?
ムカつきつつも、大人しくカードで支払う。JALマイレージがたまるんだ、そこ。
で。あまりに喰いすぎて腹が割れそうになり、「やることなすこと裏目裏目裏目〜〜」と歌いながら電車の駅まで戻ろうとしたけど、そこは坂。この腹を抱えては登れない!!とあきらめて(←やはり裏目)、ホテル下のバス停まで戻って乗ることに。で、私は何度でもバスや電車に乗れる箱根フリー切符を買っていたので、「これは強羅までは行かないよ。次で乗り換えてね」と言われても、いいですよ〜〜なんて乗っちゃったら。がああああああああん。降りるときに「ああ、うちは違う会社だから、小田急さんのフリー切符は使えないのよ。180円払って」
ガアアアアああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア嗚呼あああ嗚呼嗚呼ああああああああああああああああああああああん。
あああ。やっちまった。やっちまった。大、大、ショック。180円ぽっち? いや。この180円が私にはいつものように大ショックだ。タダだと思ったからこそ乗ったバスだったのに。同じ路線で小田急さんのフリー切符が使えるバスがすぐに来るだろうに。
やることなすことすべてが裏目に!!!!その通りだ。
もおおおおおおおおお。あまりにショックで、せっかくドリアで気分が盛り返していたのに、瞬く間にオッパッピーが悪化してそのまま電車に飛び込みたくなった。
が。神は私に救世主をもたらせた!(笑)
バスを降りると、今一緒に下りたオバちゃんが待っててくれた。「強羅行くんでしょ? オバさんも一緒よ」と一緒に行こうとする。私はショックだったから「タダだと思ったら180円もとられた〜〜〜。ガチョ〜〜ン。もうものすごくイヤ〜〜な気分です〜〜〜」と言うと、オバちゃんは「あぁ、分かるわぁ、そういうときのショック」と、大きく頷き、眉をしかめ、本当に心から同意してくれる。オバちゃんっ!!!
それからオバちゃんとゴトゴト電車を待ち、一緒に乗り、さらに強羅から出ているケーブルにも乗った。おばちゃんは、強羅あたりの別荘の管理人をしてるんだとか。「会社のもので、いろんな人が来るのよ。料理もするの」だという。そして「このあたりは人手が足りなくてね。若い人は幾らでも欲しいのよ。あんたも働かない?」とスカウトされる(笑)。一瞬、けっこう「いいかも、それ」とマジに思った。
で。これからいくハイアットも「いいホテルよ〜。でもあそこも人手がないのよね」とつぶやき、それは本当にその通りだと後々思い知ることになった。
さらにオバちゃんは、私が行こうと思いつつ、グダグダしてたらいっぱいになってしまった、小田原ヒルトンがかなりグーであるという情報などを教えてくれて、そして自分が下りる駅に鳴ると、何度も何度も手を振って、降りて行った。オバちゃん。ありがとう。オバちゃんがいなかったら、和田はどうなっていたか分かりません。オバちゃんは神ですか?
そうしてやっとハイアットへ。ここはハコとしては本当に本当に最高のホテルです。ラグジュアリーでパーフェクト。しかしサービスはまだまだ全然です。
特に今回行ったら、まず、とんでもない部屋に案内された。そこは1階の端っこで、窓の外は工事現場のブルーシートが一面に。。。。
ありえない。。。。。こんな部屋。バカにされてる。
すぐにこんな部屋はNGと言うと。すぐに4階の、山がきれいに見える部屋に案内された。
あんのな〜〜〜〜〜〜。この部屋が空いてるなら、何故最初にここに案内しない? 私は激安サイトから部屋を予約したのじゃなくて、ホテルに正規の値段で予約してんのに。バカか?オマエはバカか? それともオレはドッから見ても貧乏人だし、大人しそうに見えるし(←いつもそう見えるらしい。人を見た目で判断すんなよ。オレはクレイマークレイマーだぞ)。それにそうじゃなくても、そんだけ環境が悪い部屋は最悪の場合の最後に残しておく部屋にして、いい部屋から客を入れろ。それがホテルとしてあるべき姿じゃないのか???えええっ????
ホテルのそういう姿勢にまずはカチン。
その後もズルズル間違いだらけをするホテルマンたち。呆れた。しかし夜になって、さっきあんだけ喰って腹カチ割れそうだったくせに、「小腹空いたな」なんて思ってラウンジに行くと、ワガママ聞いてくれて、オニギリを1つ作ってくれた。それはヨカッタ。
ここは料理も◎。朝は和定食があって、これもすごくおいしかった。お米がおいしいのだ。
でも人手がないから、バーは営業するのは週末のみとか、料理もレストラン、ルームサービスすべて10時半までとか。周りにな〜〜んにもないのに。これはどうか? しかもホテルには小さな売店もなくて、ストッキングが買えなくて女性が困っていた。とにかく人がいなくて、人がいなくて、働いてる人も「この部屋は使っちゃだめです」なんて、ライブラリーから客を締め出そうとしたり(もちろん本当は使っていいのです)。ホテルのバスも11時以降で、それも1台だけで、あんまり運転してない。サービスなら、おととし行った同じ箱根でも、山のホテルのがずっとよかったな。
ホテルガイド本はいいことばっか〜〜〜〜り書いてあったが、あれが全部広告のなせる技だと理解した。あれ、ウソ本ですよ、今売ってますよ、大々的に。なんか豪華ホテルガイドみたいな、白っぽい表紙の大きな本です。ウソですからね〜〜〜。騙されないように〜〜〜。私は騙されましたから〜〜〜。
それからハイアットだから外人客も多く、バカ外人が温泉に水着で入ってきた。そう温泉があるのだ。奴ら、バカ野郎だ。おそらくアメリカ人だろうと踏んでいる。後ろから羽交い絞めにして、裸にしてやればよかったかも。
「アナタナニスルノっ???」とか大騒ぎになれば面白かったかも???
ちなみに温泉があるから、ハイアット・リージェンシーなのに、館内は浴衣&丹前&スリッパで歩ける。不思議な雰囲気。
でもその浴衣&丹前が臭いっ!! オヤジの臭いがこもってるというか。なんだろ? 油臭いの。なんの洗剤使ってるのか? いや、人手不足で洗ってないのか? ありえないほど臭くて、仕方ないから着たけど、部屋に帰ってすぐに脱いだ。臭くて震えた。でもシーツもその臭いがした。臭いの。臭い臭い。スパとか言ってるくせいに臭いなんて、安いモーテルじゃあるまいし!!!最初にハコとしては最高と書いたが、そうでもない。
箱根のハイアット・リージェンシー、まだまだ点数なら20点だな。
その後、御殿場アウトレットセンターなどにも行きました。クソ面白くなかった。アウトレットというと、私はアメリカのROSSとかセンチュリー21みたいのを想像していたのだが、ぜ〜〜んぜん、違うんだね。クソ高いじゃん? あんなのバーゲンより高いじゃん? バカみたいだった。でもとりあえず1度行ってみたかったからいいや。バカみたいだが。決して2度と行かないけど。絶対に行かないけど。バカみたい。バカみたい。バカみたい。バカみたい。
それにしてもせっかく高いカネ(←オレとしては)出した部屋なんだからノンビリしていたらいいのに、せかせかと動いてしまうオレ。リゾートな生活が下手くそだ。いや、普段はゴロゴロしてるから、普段がリゾートなんか?
どっちにしろ旅はとにかく疲れる。
そんなこんなで帰って来ました。オッパッピーはどうなったか? ううむ。キレイな部屋に興奮してあんまり寝れなかったので(爆)今はひたすら眠いです。オッパッピーはどうなったか分かりません。でもとにかくちょっとでも家を離れるのはいいです。それは実感しました。
とにかく、今回の旅はドリアとオバちゃん。それがすべてでした。ま、部屋もきれいだったから。それも入れてあげるか。
それから旅の間中、一人だったから、友達のリエちゃんと、ミウちゃんと梅ちゃんに実況中継メールをしまくっていた。迷惑かけた。
ミウちゃんと梅ちゃんとアタシのデブ3人組は、デスノートならぬ、デブノートを作った。お揃いの緑色のミニノート。だからみどりクラブと名付けて(バカ)。そこに何を食べたか全部書けという(梅ちゃんが)。そうそう、あの「いつまでもデブと思うなよ」式ですね。でも書くだけで、バクバクバクバクバク食べてる私。書けばいいんでしょ?なんてバカにしてる。デブノート、どうなるか?
オッパッピーのために、予定をキャンセルしまくり。ご迷惑おかけした皆様、すいません。オッパッピーが理由でした。。。。
そうそう。旅の間中、奥田英朗の「サウスバウンド」を読んでいた。すごく面白いっ。映画のCMを見ると、お父さんが主役に思えるが、これは変わり者のお父さんの息子が主役の小説。映画は違うのかも? とにかく圧倒的に面白い。奥田さんは本当に天才すぎる。すごい人だ。ぜひとも1度会ってみたい。破天荒なところが本当に大好き。奥田さんも破天荒な人なのだろうか?
それから部屋のラジオでFMブルーなんとか湘南とかいうのを聞いていた。静かな音楽が流れててよかった。唱歌とか流していた。豪華ホテルにはラジオが似合うのだ。