ひぽこんコラム

2007年06月20日(水) お神楽は日本1幸せな音色

 今日は昼間、もうすぐ始まる連載の初打ち合わせのために、麹町へ。今まで1度もお仕事したことのない女性誌「CREA」だ。
 
 実は意外な繋がりがあると判明した編集長のIさんから、担当になってくださるMさんを紹介していただく。Mさんは若いけど、チャラけてなくて、すごくいい感じの人。なんだか仲良くなれそう、などと勝手に思う。
 サロ〜ンな打ち合わせルームで、私はバカ発言を連発しながら、しかしどうにか打ち合わせは進む。はてさてどうなるか? 趣味と実益を思い切り兼ねたような連載。楽しみ楽しみ♪
(サロ〜ンな打ち合わせルーム↓隠し撮り・・・笑)




 しかしここまで来るまでに、すでにものすごいたくさんの人にお世話になってる。TJさんが企画を最初に思いついてくれて私に提言してくれて。そっからグルグルグル。私の文庫を出してくれたIさんがプッシュしてくださったり。師匠つながりで、知識を教えてくれた方もいたり。色々あって企画が決まった。ありがたいありたがい。私の周りにはいい人しかいない。みんなが私を助けてくれる。

 後はどんだけハジけられるか? だよなぁ。頑張らなきゃ。。。しかし頑張らなくていい内容なんで(爆)いや、なんていうか、とにかくいつもの私でいいという、そんなものだから、嬉しい。乞うご期待!などとエラソーに言っておこう。また色々決まったらここで宣伝しますっ!!!!

 と。夜になり、ブラブラ近所を散歩していたら、神社から聞こえてきたのがお神楽の音色。ピーヒャララララドンドコドンドコ♪

 つい数日前もその前を通ったときに聞こえて気になっていたのだけど、そのときは通り過ぎてしまった。
 で、今夜はススス〜と神社の中へ。覗き込むと、小さな建物の中でオジさんやオバさんが練習をしているみたい。

 ピーヒャララララドンドコドン♪ 笛や太鼓の音がすごく明るくて、楽しくて、ああ、日本にはお神楽があったんだ!と思った。

 お祭のときに、豊穣や幸せや家内安全やら色々色々願って奏でられ、舞われるお神楽。ハレの日の音。ハレの日だけの音。これって日本1幸せな音色なんじゃ???? そう思った。

 すごくいい。ものすごくいい。
 お神楽。。。。やってみたい(出たっ! 私のやってみたい病!)

 ていうか。お神楽って日本全国できっと色々あるんだよね?
 お神楽の旅(笑)。行ってみたい・・・。

 今夜はビクビクしながら神社の木陰に隠れて聞いていて(爆)、後からチャリで練習にやってきたオッちゃんやオネエさんに胡散臭い目で見られてしまったが、もう1度今度、ちゃんと「見学させてくださいっ」って言ってみよう! そこでちょっと小太鼓でも叩かせてもらえたら・・・イッヒヒ。

 ピーヒャラ笛は、笛だけ聴いているとイーリアン・パイプ@アイルランド製みたいな音色にも聞こえるよなぁ、などと言ってみたりして。でもこっちはずっとご陽気モンだから。そこがいいわ。

 お神楽。ちょっと発見だわ。 

2007年06月19日(火) ドイツでファームステイ?

 写真家のマイケル・スタイプさん(笑)。
 どうやらこのサイトで、毎日これから写真をアップしていくらしい。

 説明を読むと、公のパブリッシング物とかに使うのはお金かかるけど、個人的にパソコン内でコピーしたり、貼り付けたり、壁紙にしたりは自由自在という、太っ腹らしい。

 写真よりも、ついてるコメントのどこか「うふふ」したムードのが気になったりするのだが。。。。できたらこのまま「写真日記」に発展してほしい。
 ハゲちんのうふふふ日記とか、そういうの。前のツアーんときのツアー日記もおもろかったよなぁ。あまりのくだらなさに感動したもの、私。でもそのくだらない日記にインタビューで突っ込んだ私は、本当にバカと糾弾されてしかるべきであろう。

 しかし、どうも気になるのが、こういう情報も、アップされていたのがマーマーズで、REMHQじゃない。レコーディングには影が見えないし、これもアップされないしで、嫌われてる? 嫌われてる? 嫌われてる?

 ところで昨日一昨日くらいから、酪農したい、チーズ作りたい、ドイツ薬局ツアーしたい、とか書いていたら、お友達からメールで「んならドイツにファームステイして、薬局も行きまくれば?」といわれて、そうだそうだ!と思った。それで色々調べたら、あるんだね〜〜〜、ドイツのファームステイ!! 酪農家!
 ソーセージ。。。。じゅるっ。チーズ。。。じゅるっ。そしてハーブの山。。。。薬局。。。。ステキ。

 ドイツってそういや、温泉もあるんだよね〜〜〜。おおっ!

PS:そうだ。きのうここに写真も載せてエバった野菜で、トマトだが、硬くて、しかし野生の香りというか、トマトらしい香りがしておいしかった。しっかりした実。曖昧な味じゃなく、昔のトマトの味。おいしかった。ワッハハハハ。
 友達とメールしてると「かくなるうえは小麦も作り、パンも手作り」とか、どんどん話がエスカレートする。
 無理だってのに。。。。。。

PS2:渋谷のスパが大爆発!! というニュースにびっくりしたが、あぁ、このブログ読むと、なんだか納得。いろんな意味で無理してたのかも? このスパ? 

PS3:ピーター・バックとも親交の深いダブリンのバンド、スリルズの新作『teenager』が素晴らしいっ! かなりの傑作傑作。日本発売は8月8日。久々にいいバンド・サウンドに触れました。プロデューサーはトニー・ホッファだが、REMはさ〜〜、こっちにしなくちゃ〜。ねえ?

2007年06月18日(月) ドイツのゲロルシュタイナー

Gas or Still ?

 一体なんのこっちゃ? でしょうが。外国で、レストランなどで水を注文すると、こう聞かれますね。そうそう。炭酸入りかただの水か。私は断然GAS派です。ペリエ命!なくらい好きです。

 でも日本ではなぜかこれまでほとんどGAS水は見向きもされず、あるのはペリエくらい。ゆえに独占市場で、高い高い。とんでもないぜいたく品みたいな扱いで、全然飲めなかった。

 が。じょじょに水は買うもの志向が強まり、色んな水が増え、GAS水も出回ってまいりました。

 さっき目の前のナチュラル・ローソンに行ったら(ナチュラル・ローソンはGAS水豊富です)新しい「ゲロルシュタイナー」なるのがありました。確か135円だったような。名前がエゲつないですが、ドイツの天然炭酸水ということで、シュワワワワア〜〜〜〜いいですいいです、すごくいいです。どうやらサッポロが輸入販売してるらしい。

 それにしてもドイツで天然とか聞くと、すごくいいように感じてしまう。ドイツってなんだかすごくいいように感じてしまう。ドイツ。。。。憧れる。ドイツの薬局に行きたい。ドイツの健康法とか、そういうのやってみたい。ドイツで健康になりたい。ドイツ・・・ハゲちんが幼い頃住んでいた場所。そういや、元ブラーのグレアム君もドイツ育ちだ。

 あぁ、行きたい所ばっかり。でもどこにも行けないでウニウニしてる。北尾トロさんの新刊『ぶらぶらジンジン古書の旅』なんて読んで、いいなぁ〜〜こういうユル目の旅〜〜〜とウットリしたりとかしてる。ドイツ、ドイツ、ドイツ。。。。。。。。

PS:夕方からいきなり畑に行きました@農業ブログ読んでいただけると嬉しい。
 で。収穫してきたもの。ツヤツヤのピーマンはおいしい。

2007年06月16日(土) 保健所の犬は選べない

畑ブログにも書いたのですが、今、練馬に引っ越したい。。。畑の側に。

 内田百間が住んでいたみたいな長屋で、小汚い犬飼って、そいつを連れて畑へ。むろんブタネコも。両方とも拾ってくる。どっかから。保健所とか。
 こんな犬。



 でも保健所で「明日殺されるかもしれない犬」がたくさんいたら、どうしたらいいのだろうか?
 「ワッホワッホ拾って拾って」と、必死に自己アピールして生きようとするヤツがいいのか、それとも「けっ」ともうあきらめて沈んだ顔してるヤツがいいのか。いざ、となったらすげえ迷うよなぁ〜〜〜。どちらの気持ちも分かるというか(笑)。うううっ。どちらも何かいたいけじゃないか!
 保健所で選ぶって、実はかなりすごい大変そう。自分じゃ選べない。くじ引きみたいに番号性ならなんとかなりそうだが。

  ぶひ〜〜。
 ところで今日、北海道旅行から帰ってきた氏家さんから、おみやげにチーズをもらった。
 激うまいっ!!!

 実は私、死ぬほどチーズ好き。冷蔵庫には「スーパーで買った安いチーズだらけ」。いつもいつもチーズを食べている。

 で。また病気が出た。
 酪農やってみたい・・・・・・・・・・。

 それがどんなに大変か知ってるくせに。朝なんて起きれないくせに。バッカみたい。今日だって、フラフラして、慌ててワイパックス飲んだくせに。

 だが。。。。憧れ。
 1日でいいから。。。。。。
 なんか。手作りチーズとか作ってる酪農家。。。。。。。。。

 憧れる〜〜〜〜〜〜〜〜。
 ほわっわっわわわわあ

 
あ。さっきマーマーズのフォーラム見ていたら、ニュー・アルバムは来年3月発売って書いてありました@REM。来年3月か〜〜。そりゃ先の長い話で。ダブリンで相当まだまだレコーディングすんですね。

2007年06月15日(金) 朝はウンチ飯〜昼はlondon calling



 普天王関のブログから拝借してきた、高見盛関の腕をマッサージする豊ノ島関。
 こうゆう写真に萌ゆるのでありまする。
 これはハワイ巡業んとき。ハワイから帰国したそうです。

 で。入れ替わり?じゃないが今日から師匠事務所の人達がハワイへ。行ってらっしゃい〜〜〜。
 さらにご近所友達のユキさんたちはアメリカへ。行ってらっしゃい〜〜〜。
 さらには再来週にはお友達のHideBombさん夫妻がダブリンへハゲツアーへ。行ってらっしゃい〜〜〜。

 みんなみんな外国へ。いいなぁ〜〜〜〜〜〜。梅雨の日本を離れられるだけでいいなぁ〜〜〜〜。

 で。東京で這いずりまわるのみ、の和田は朝からまたクレイマーに(爆)。

 いえね、今朝、昨日買ってきた、玄関開けたら2分でご飯♪みたいなヤツ、、、、でも違うメーカーの。そう、あのCMのメーカーではありません←そこはハッキリと・・・を、チンしたんです。昨夜もそれ、食ったんですよ。なぜなら雨で米が買ってこれなかったから。重くて。

 で、昨夜はなんともなかったけど、今朝、それ、チンして、納豆ちゃんを出してきて、イザ、食べようとしたら・・・・・・・・・・・・ウンチの臭いがしゅる・・・・・・・・・・・・。ウンチの臭いがしゅる・・・・・・・・・・。

 いや、気のせいだ!!と2口食べたけど。なんかやっぱり、うううううううううううううううううううううううっ。

 悲しい。朝からひたすら悲しい。

 ドビャッと勿体無いけど捨てて、パンを焼いて、納豆を乗せて食べました。残り物の煮付けといっしょに。もぐもぐもぐ。

 で。仕方ない、と思ったけど、「お客様相談窓口」という電話番号を見つけてしまい、もう、病気がまた(笑)。とっさにかけておりました。「あのぉおおお、ご飯が臭くて〜〜」と。よもやウンチの臭い、とは言えず、「ゴミが腐ったよう」といいました。なにせ2口食った、と言ったから。「こいつ、ウンチの臭いも食うのか?」と思われたら悲しいとか思いながら。ゴミが腐ったも同じか?

 しかし、ウンチの臭いのご飯を食った女、そんな称号はいらない。

 で。対応はすごく易しいのですが、しかし「こういうご飯はどうしてもプラスチック素材の臭いがどこか移ったりこもったりして、臭いがつく場合がありましてええええ」と、暗にそれは致し方なし、という口調だった。
 ええ。わかりました。不精してこういうものは食べませんから、もう。今後は非常食にしておきますから。

 ・・・ハワイでロコモコとか食べたいな。ふっ・・・・(遠い目)←ハワイ、行ったことないけど。

PS:今日は「ロンドン・コーリング〜ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー」というドキュメンタリー映画を見ました。
 ジョー・ストラマーの生涯。へ〜〜〜へ〜〜〜と知らないことばかりだったが、ラモーンズ映画のときと同じく「バンドやるって大変。売れるって大変、続けるって大変。それは奇跡だ」「バンドが終わったあとの人生も大変」ということをまた強く思った。
 でもジョーって元々心臓が悪かった!!んだそうで。
 そのことに実は一番ガツ〜〜ンとキテしまった私は大馬鹿でしょうか? 
 それからクラッシュが解散した直後にジョーが向かったのがスペインで、アルハンブラ宮殿を見て、生きることを思い直したというエピソードが私としては超カンドー! 今、私を支えている1つが「アルハンブラを見る」ですから!! うおおおおおおおおおお!
なんかやっぱり、行くべきなんだな、アルハンブラ!!!

2007年06月14日(木) ピラテスやるマイク・ミルズ

 REMHQをご覧になりましたか?
 初めてマイク・ミルズが日記をアップ! ピラテスやったとか(マジか?)ポリスの再結成ライブ見に行ったとか、おもろかったですね。
Hello R.E.M fans and friends,
Another great time in beautiful Van BC. That a city that nice should have two studios the quality of our new friend the Armoury and old friend the Warehouse is a fine thing indeed.
We had a lot of fun laying down the tracks at the Armoury this May. The music sounds great, rather diverse, and we are actually further along than we expected to be. Jacknife Lee really knows his stuff, and is fun to work with, with the proper mixture of serious professionalism and the knowledge that it's only rock 'n roll, let's not get too worked up here. His team of Tom and Sam are quality folks, and their expertise allows us to try many different ideas yet still keep things moving.
The Armoury team (studio manager Paul, house engineer Rob and band asst. Jarrod) were all a big part of making our experience fun and productive.
I had my first brush with Pilates (ouch), and Peter and I saw the Police kick off their reunion tour (great fun, lots of hits).
All in all, a well-spent time in one of North America's great cities.
 しかし気になるのは、ここにまったくハゲちんの影が見えないことですね。レコーディング開始以降、一向にハゲちんの影が見えませんな。ダブリンに行かれる方、ハゲちん、どうしちまってるのか確認してきてください。

 ところで今日も昨日に引き続き、新しい本作りのために、男子に聞き取り調査(笑)。今日はお仕事でもお世話になってる方々だったんですが。。。。。そうか〜〜そうか〜〜〜と納得。
 世の中の人はそうそう病気や病院のことばっ〜〜〜かり私みたいに考えてないっ!!!ということがここでもまた判明した。当然なのかもしれないが。
 しかし大方の女子は、病気や身体に興味があるというか、ある意味、美容の延長で常に注意を払っているが、男子はズボラだな〜〜〜。
 今日はその前にワーナーに久々に行き、女子チームとお昼ご飯をパクパクしていたのですが、ワーナー女子チームも健康には興味津々。でもって「でも男性であまりにも病院ばっかり行ってます、気になって仕方ありませんというのもな〜〜〜? ねっ?」と言われて、そうか〜〜〜〜とも思いました。
 私? 私は男女問わず、病院病気好きな方々とは親近感なんで、瞬く間に仲良くなるわけです(笑)。ぜひ一度、「元ひぽこん」のハゲちんとも、病気の話がしてみたい!!っすな。

 来週には、今度始める、病気治療ものの連載の打ち合わせがある。それはすごい楽しみ〜〜〜♪ また色々決まったらここで宣伝しちゃうです〜〜〜〜〜〜〜〜! 
 って。いよいよ病気ライターになってきた、オレ。
 今日もその男子聴取のとき(笑)「この人、もう、病気ライターだから」とか言われまくり。ワッハハハハ。

 でもワーナー@ベガーズ・・・でもらってきた、Jack Penateという新人シンガーさんのシングルが面白かったわ。そうそう、私、音楽仕事も「まだ」やってるのよ(笑)。
 最近では、アイスランドのオンナノコ4人組アミーナが大好き。インストグループなんですが、ガーリーを絵に描いた、じゃない、ガーリーをそのまま音に描いた音楽なの。すごくすごくキュンッとくる。アルバムのタイトルは『キュール』というのです。6月27日に出ます。レーベルはホステスです。あのアークティック・モンキーズのところね。
 不思議なムードがホワワンと全体を霞のように覆って、くつろぎがあって、可愛らしい。愛しいかんじ。クラシックやジャズが好きな人も好きになれる。でもREMが好きな人も好きになれる不思議さがあるのですわ。
 って。音楽ライターの証明を慌ててするオレであった。

PS:さらに↑続きで。ワーナーがこの夏大プッシュするらしい〜〜〜ジ・エナミーという新人バンド@UK。ザ・ジャムみたいな感じです。映像はいつものyoutubeで見れます。若いね〜〜。18歳とか19歳だってよ〜。オバちゃん、これじゃ、息子だわさ〜〜。は〜〜〜。
 あら〜〜、なんだか音楽ライターっぽいHPになってるわ〜〜。
 わはははははは〜〜〜〜〜〜〜〜〜。(←笑ってるところがそうじゃないね)
 

2007年06月13日(水) 映画『ブラインドサイト』

PS:音楽評論家の中安先生に教えていただいて、先月号のローリング・ストーン@日本版にハゲたちの記事がけっこうたくさん掲載されている!!と知り、やっとこゲット。載ってる〜〜〜〜♪
 REMの歴史〜〜。でも→カート・コバーンが愛したREMってことで。。。。チッ。
 でもたくさん載っててうれしい。書いているのは、REMのバイオ本なども書いたオッさんす。


 私が書いた、渾身の(?)洋楽イケメン・アンケートなるまたおバカの頂点を極める記事がオリコンさんのウエブに載っております。
 キラキラキラ・・・・・・・おバカ王!
 よろしくっ!!

 ところで昨日チョロッと書いた映画『ブラインドサイト』。すごくすごくヨカッタ。

 映画は、チベットの盲目の子供たちが、同じく盲目の登山家に誘われて、エベレスト登山をする!!というもの。

 な〜〜んて書くと、お涙頂戴、感動感動の一生懸命スポ根ストーリーなんて思われるでしょうが、これが違うんだな〜〜〜。もちろん泣ける。私なんて号泣しちゃったもん。でもこれはそういうありがちなものを想像すると、肩透かしをくらう。いい意味で。

 すごくリアルで、正直で、ありのままで、キレイなところだけ見せるわけじゃなく、大人と子供の事情、チベットという国の事情、それに対する誘う側の西洋世界の事情、いろんなものが衝突する。その衝突自体もありのままに見せる。

 チベット=敬けんなチベット仏教の心豊かな国、と思っていたらとんでもない。盲人は「悪魔がとりついている」なんて差別され、汚い言葉を吐かれ、街を歩いていれば邪魔者にされ、親にも見捨てられる。

 でもそんなあらゆることを越えて、子供は暗闇の中で前に手を伸ばす。そのことに震える。

 冒頭、その子供たちを誘う、盲目の登山家が、子供時代に失明したときに最も恐怖に思ったことは、「すみに追いやられ、忘れ去られ、廃人のように扱われること」だったという。ううう。それはガツンときた。どんなときにも誰でもこれは実は最も恐れていることのはず。

 ふと私の祖父のことを思い出し、祖父はやはり途中失明だったけど、私が見ていた祖父はいつもハッピーハッピーな人だった。あれは鍼灸師としてすごく必要とされ、真ん中に置かれ、大切な人と思われていたことで、生きる意義が溢れていたからなんだよなぁと思った。見えないことを私たちは恐れるけど、見えない先にもまだまだ世界は広がるのだと実感。

 そしてそしてこの映画(あ、ドキュメンタリーっす)のラスト、なるほど〜〜〜そのとおりだ〜〜〜〜〜〜!!!とものすごい実感が待っている。本当に素晴らしいのだ。

 映画は夏に公開。品川プリンスシネマを皮切りに、全国で公開されるらしい。ドキュメンタリー映画はいっぱいあるけど、これは本当に素晴らしい1本。ぜひぜひ見て。

 ところで今日は楽しい取材をした♪
 今作っている、病院本のための取材。ゲラゲラ笑い、モチベーションがググッとあがった。

 
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