ひぽこんコラム

2007年03月28日(水) 2つの見世物

 今日はいいものを2つ、続けて見た。

 1つ目は庭園美術館で31日までやっているウォリス展。21歳年上の奥さんを亡くしてから3年、70歳になってから毎日仕事のようにして人生を絵にかけて描いたウォリス。木切れやらダンボールの裏やらに描いた素朴な絵は全部海や自分の住む村とか船とかの絵。デッサンなんてまったくめちゃくちゃだけど、素晴らしい。味わい深くて。

 ウォリスの絵に塗り絵をしていくと100円入場料が安くなる、というので、色ペンでグリグリと塗り絵をして、100円安く見ました。すごい極彩色にしてしまい、中国のオチャラケた風景みたいになってしまった。捨てた。

 ちなみにウォリスも、私の好きなアウトサイダー・アーティストといえる一人。晩年は精神もかなり病んでいたらしい。偏屈で、ひとり絵を描く、文章もちゃんとかけない男(手紙とかも陳列されたけど、文章がめちゃくちゃ)。でも有名な画家たちに認められ、こうして世に出てきた。う〜む。天才はやはり世に出てくるんだよな〜〜。すごいなぁ。

 その後、妙にハラがすいて、神戸屋キッチンで(高くておいしくないのだが)パンを2つもムシャムシャ食べる。んで、その足で、今度は代官山ユニットへ。
 今夜はイギリスの新人バンド、ラリキン・ラヴのライブ。

 私の嫌いな(ちゅうか過大評価されすぎっての)リバティーンズに比べられてゲエエエだけど、音はそんなに悪くない。色んなことしてて面白い。で、ライブもヨカッタ。ハチャメチャだけど、超かわいい系のラリキン君のナルシスト・パワーがすべてを凌駕し、エブリシングOK! ナルちゃんパワーのすごさを知りました。「僕のために集まった下々の醜き者たちよ」って感じか?

 ラリキン・ラヴ、久々のイケメンUKバンドで、人気あがるかもね〜〜。

 そして帰りに友達ユッコとチャーハンとギョーザ食らって帰ってきた。食いすぎ。ブヒ〜〜。

2007年03月26日(月) 今田美奈子先生の品格に惚れ惚れ

PS:ガ〜〜ン! ついこの間の3月14日に新宿に彼が来ていたなんて・・・。知らなかった。行きたかった! ショックだ。これからはちゃんと滋賀県のHPなどもチェックせねば。クラブもオープンしていたしな。


 今日はテコテコとまた文藝春秋さまへ。作った企画やら、ヒマにあかして書いた原稿やらを手にまた(私の文庫の編集をしてくれた)Iさんを尋ねる(豪華待合室的サロンで、写メールしたくてたまらなかったが、どうしても人がいて、撮れない! この間もそうだった。ぐやじい。この間植村直巳のドキュメンタリー見ていたら、直巳もそこに何度も足を運んだというのを知り、どうしても写メールしたかったのだが…笑)。

 クソ忙しいこと間違いなしで、お疲れの様子も見えるIさんだけど、ものすごく親切に私の企画を聞いてくれ、アドバイスしてくれ、次の展開にもご協力いただくことに。そしてその上、そのとき手渡した子供の作文みたいな原稿もすぐに読んで感想をメールしてくださる。ありがたい。なんてありがたい。
 
 私のように文章を書く人間は、ただ一人書いていたのでは意味がなくて、それを誰かに読んでもらわなければならない。でもこの、誰かに読んでもらうというのが大変で、誰か――プロという意味、の手元に届くまでが普通はすごいプロセスがいる。それをヒョイと手渡し、すぐに読んだり、考えたりしてもらって、すぐにお返事をもらえるなんて、本当にラッキーだと思う。
 
 今の状況はまだまだお先真っ暗で、この先何かが起こるかなんてわからないし、何も起こらないかもしれないし、どんどん悪化するかもしれないし、自分もダメになっちゃうかもしれないし(←と相変わらず悲観的)、それでもなんでもこんなにもラッキーで、ありがたい場所に自分が来れたことにまずはすごく感謝して、頑張らなくては、と思う。とてつもない不安に押しつぶされそうになっても、それでも自ら叱咤激励をし、やり続けなければいけないと思う。それがまたこの不安を少なくする力にもなったりするし。

 と。今、また、先日お会いした今田美奈子先生からいただいた、先生が出演された「ラジオ深夜便」のCD(トーク)を聞きながら思ったり。先生はすごい方だ〜〜〜〜。品格って、こういう人のためにあるのですね。美しい品格。私にはない、尊いものだわぁ。

 PS:どうでもいいのですが。今日、中野ブロードウェイ@「オタクの殿堂」、、、をいつもどおり歩いていたら(←中野駅に行くのに毎日歩いてるの)向こうから外人の集団が!! 今や中野ブロードウェイは外タレ(笑)も来るほど外人にも有名らしいが、今日のように「ゆうに30人はいる」くらいに外人団体が来たのを見るのは初めて。ビックリした。すげえ。そしてみな、オタクっぽい。ナード、っていうんですかぁ? でも女性オタク(外人)はみなフクヨカさん。。。中野、どうなってんだ? 今度外タレには、中野見所マップでもプレゼントすっかな(爆)。「ここの店、値段は手ごろでいいフィギュア揃ってますぜ」とか?

PS:ひこにゃんのキュートさに比べて、私が昔描いたニャン。
病んでるね

2007年03月24日(土) 朝青龍のあきらめない心に泣きっ

 今日はまた朝7:30に起きて農業へ!!
 ヘロヘロで、その様はまた←のブログに書いたので見てやってください。

 で。帰ってきて原稿やらねば!と思いつつも、カラダはヨレヨレ。その上相撲があり、出来ない。やばい。出来ない。やばい。

 でも朝青龍〜〜〜! 今日も白鵬に勝った。最初2連敗して、最終的にはやっぱり優勝争いしてるっ。そのそのその、その心の強さにまたさらに、今まで以上に感動〜〜〜〜〜。絶対にあきらめたくなかった、とか言ってた。すごいいいい。すごおおおおおおい。
 やっぱり朝青龍は私の心の支えだわん。ポワン。。。

 で。今久々に(笑)音楽原稿を書いているのですが、なんだかもおおおお。今は「○○年にデビューして何百枚売れて、誰とやった」とかいうような型どおりの原稿なんて死んでも書きたくない!というような妙な反骨精神に燃えており(笑)。とんでもないものを書いてて、レコード会社に断られるかもしれない。いや、それでもとにかくそうしてやるのだ。グホホホホッホ。

 さて。今からフィギュアです。キムヨナちゃんて妖艶だよね。凄みがあるの。マオちゃんて上手いかもしれないが、可愛い可愛いで線の細さが気になる。キムヨナあの凄みはやっぱりキムチ食ってるからか?(意味不明)やっぱりスポーツはツエェ〜〜〜奴、気のツエェェ〜〜〜奴が勝つんだね。

....とか言ってたらミキティが優勝した〜〜〜。ありゃ〜〜〜ビックリ。マオちゃんは及ばずかぁ。しかしキムヨナの失敗は腰のせいなのか? う〜む。キムチ食べててもダメなのね(爆)。
 ゆかりちゃんも頑張り、楽しませていただきました。
 若い女の子たち、昔に比べると衣装もずっと華やかでキレイで、すごいわなぁ〜〜。しかし22年前の東京大会(フィギュアの世界選手権が東京であるのは22年ぶりだとか)、知ってるんですけど。。。覚えてるんですけど、なんとなく。それが恐ろしいですわ。

 でもミキティにしろマオちゃんにしろ、あきらめなかった人が勝つのはいいね。

 ・・・しかし外は風がすごい強い。今日植えた作物が心配だ。農業とはお天気と直結してると強く感じますわ。

 
 

2007年03月23日(金) 栃東倒れるっ。

 栃東、脳梗塞の疑いかぁ。。。。。
 お相撲さんて本当にカラダ張ってるよなぁ。
 だいたいあんなに無理やり食べて、太って。心臓への負担、糖尿病なんて日常茶飯事で、何やら突然に「女子大生と結婚」しちまった白鵬も21歳にして睡眠時無呼吸症候群。
 みんな文字通りカラダ張ってるのだ。んだからそこに八百長とか言われてもなぁ。こうなると万が一八百長してたっていいじゃん。許してやってくれよ、と言いたくなる。もうあのカラダになるだけで、アップアップなんだからさ。第一、オレたちファンはそこで楽しみ、夢見てるんだからさ。今は夢見れない世界なんだからさ。どうしてそんなところにズカズカと土足で入ってきて、邪魔して、夢壊すんだろ? どうしてそんなに意地悪なんだろ? わざわざ。本当に意地悪だ。相撲協会が法人だから問題ある? ほかにも問題山積の法人なんて腐るほどあるだろ? 一個っつそれ全部やるのか?

 栃東倒れる、を聞いて余計にそう思った。もっと暴くべき悪はいっぱいある。そんなに正義の味方になりたいなら、今すぐ北朝鮮に行ってめぐみさんを探してきてあげればいいのに。どうですか、講談社さん。週刊現代さん、そうしてあげてください。もうお父さんは74歳で限界ですし。今日のお父さんの会見を聞いて涙出ました。あれ見て、なんも思わないですか? どうですか、週刊現代さん? せっかく週刊誌出してるなら、そっちに力注ぎませんか? 
 
 つい一昨日まで一生懸命にお相撲をとっていた栃東の姿を見ていたから、なんだかすごく切ない〜〜〜。1月に生で見たのが、もしかして最後のお相撲の姿なのかもしれない。く〜〜〜。

 それから昨夜はフィギュアスケート男子をついつい見てしまいました。今男子はイケメンばっかりでビックリしたなぁ〜〜も〜〜〜です。私の好きなジョニー・ウィアー君は相変わらずのヘタレっぷりで(そこがいい、という意見多数)ヨレヨレでしたが、ジョニー君以外もみんなイケメンばっかりで、スポーツ選手がこんなにイケメンばっかりだったら「外人好き日本女性」はロック界とかさ、見向きもしないよな〜〜〜とか思った。王子系、ガッチリ系とか種類も色々で、スポーツ外人イケメンのが楽しいよな〜〜。

2007年03月21日(水) ネットで買い物禁止令

 タミフル、今頃やっと「子供にゃ禁止」って。。。おい〜〜〜! 冬も終わる頃に、なんじゃ??? 

 横浜の大学教授がタミフル売ってる製薬会社から寄付もらってて、そのくせ「タミフルが大丈夫かどうか調べる政府の委員会の委員長」なんてやってたのはこのあいだ、問題になりましたね? 色々言い訳してたけど、言い訳しなきゃならんようなことはすなっ!であり。限りなく怪しい。ちゅううか、心情として、お金もらっていたら、やっぱりタミフルちゃんに優しくしとこ、と思うのが人として当然であり。大学に寄付は行ってたから、どこの誰からは知らぬ存ぜぬなどと言ってたが、そんなことありえるのかね〜〜? いやいや。

 そして日本が世界の8割もタミフル飲んでるのは、こういうこと」だったんですよね。東京新聞だけだったよなぁ、これ報道していたの。アメリカの政治家のポチ、日本。

 とか言いながら。私もタミフル飲みました。飲んで、翌日には治りましたが、でも飲まなくても治るんだよね、インフルエンザ。熱は出て苦しいけど、老人でもなきゃそうそう熱下げまくる必要もないらしい。ちゅうか。鍼のセンセイいわく、熱が38度も出ると、がん細胞が死ぬそうです。だから熱出るのは悪くないんだとか。たまには出しとけ、だそうです。

 ・・・ところで私はまた「ネットで買い物」して大失敗。
 何度もやって(空気清浄機、とか、ケーキとか)、いまだ教訓が生かされてないのが猫頭の私の愚かさだ。
 教訓。ネットで食べ物買うな。まずいぞ。中国製だったりする。ガックシだ。まずいぞ。まずいぞ。人にあげちゃおう(←ヤな奴)。和田、ネットで買い物禁止令、だな。

2007年03月20日(火) これが私の生きる道2

 今日、とある編集の方とお話していて、すごく面白かった。
 「で。和田さんは病気とかお相撲とかがご専門で、、、」

 ワハハハハハハハハハ。「あ、音楽ですぅ」。
 ワハハハハハハハハハハハハハ。

 しかし最近は編集の方々とそういう話しかしないので、そう思われて当然であった。

 最近自分はもう音楽の仕事はしなくていいのかも? 違うのがいいのかも? と。時々思う。何故なら音楽業界というものにほとほと疲れているせいもあり。今日もハンソンのドキュメンタリー映画を見ていて、つくづく音楽業界のバカバカしさにウンザリしてしまった。
 モノを作ることなんかに興味のない。何ら耳を持たない人たちが、マーケティングだけを考えて、音楽を切り捨ててる。曲をラジオにかけてもらうには、アメリカではとりあえず50万ドル必要なんだって。ラジオ局がどんどんクリアチャンネルに買い占められてるからね。統一化されちゃってるからね。
 ヒット曲なんてほとんどがウソっぱちだ。
 実際に聞く音楽聞く音楽、どうしようもないものばっかりだったりもする。めったに感動に出会えない。

 でもふと思う。じゃあ。私。今後、音楽を聴いて、感動したときに、それを書かずに、それを騒がずにいられるか?
 
 んにゃ〜〜〜。いられないのだっ!!
 んもおお。絶対に誰かに言いたくなる。大騒ぎしたくなる。キャアキャア騒いで、そしてその人に会いたくなる。
 どうしてこれが生まれたの? それを聞いて、そしてそれをまた人に知らせたくなる。どうしてもどうしても。

 そして一人心細く行ったたとえばロンドンのコンサート会場の楽屋。すごくすごく心細いけど、そこのその雰囲気が大好きだったりする。なんかその、うそ臭い、でも、なんか、これから興奮が始まります、みたいな、ローディーが忙しそうに出入りし、グルーピーのオネエチャンみたいのがうろうろしてて、誰あんた?みたいな怪しい人がいて、バンドがいて。
 あの、ショービズの香りがすごく好きだったりする。マリファナの気持ち悪い匂いも懐かしくなったりする(注・においだけで大嫌いです)。

 そしてもちろん、音楽が連れて行ってくれる場所がたまらなく大好きで大好きで大好きで。んだからやっぱりこれは辞められないのだなぁと思う。

 ものすごおおおくウンザリすることばかりで。それに私はもう業界の方から「洋ナシ〜用無し〜」かもしれないけど、それでもしつこく私はここにしがみつくのである。

 馬鹿みたいだけど。それが私の信念。 

2007年03月19日(月) イラク開戦から4年です

 【ニューヨーク18日時事】イラク戦争開戦から丸4年を迎える20日を前に、ニューヨーク市内でも18日、反戦デモが繰り広げられた。米メディアによると、参加者は約1000人。前日、首都ワシントンなど米各地で展開された運動に呼応して、米軍の早期撤退などを訴えた。
 参加者は「石油のために血を流すな」などと書かれたプラカードを手に、マンハッタン中心部から国連本部まで行進。一部は、かつてイラク開戦に賛成したヒラリー・クリントン上院議員(ニューヨーク州選出)の事務所にも向かった。

そうなんじゃ〜〜。もう4年なんだ。アッという間。でも4年も日本は戦争に肩入れしてる。お金も出し。補給もし。でも日本人はもう「他人事」で誰もどうでもいいみたいだ。私も忘れてるし。

 数日前のイラクでの自爆事件では、爆弾に塩酸を混ぜて、それによって多くの人が傷ついたらしい。その塩酸混ぜはこれから主流になるかもしれないって。
 そうなったらもしかしたらサリンとか、そういのもありえるのかな?

 考えたらオウム事件からももう12年。イラク開戦と同じ日なんだね。
 あんときのことはすんげえリアルに覚えてます。あの頃は中野坂上の近くに住んでいたので、朝、なんだかウウウウウウ〜と救急車が次々にやってきて、消防車やら警察の車やらが次々にやってきて、そのうちにヘリコプターがやってきて。なんだろう?なんだろう?と思って。そのうちTVで大騒ぎが始まり。それからは怖くて怖くて外に一歩も出れなくて、窓も開けられなかった。

 でもそれよりもっと怖いことが4年もイラクじゃ続いてる。私だったらとっくに狂い死にしてるなぁ。間違いなく。

 毎日爆弾が落ちてくるとか、毎日爆発があるとか、毎日誰かが、知ってる人や家族や友達や学校の人や会社の人が死んでいくってどんな感覚なんだろうか?

 毎日どっかに死体があって、血みどろで、腕がもげているのを見るのってどんな感覚なんだろう?
 死体の臭いってどんななんだろう? 爆弾の後の臭さとかってどんななんだろう? モワモワと砂埃がたって、息苦しいのってどんな風なんだろう? マスクなんてしても追いつかないのか?

 自分の恋人とか夫とか妻とかが目の前で爆風でボ〜ンと飛ばされて、ドサッと落ちてきて、白目剥いて、頭から脳みそが出てきて、内臓がベロッと落ちてきて、ウウウッとうめいて、今にも死にそうという姿を見たときに、人はどんなことを思うんだろうか?

 そして道を歩いていたら、いきなりすごい音がして、耳がキ〜ンとして、気がついたらお腹がすごく熱くて、手をやったら血みどろで、腸が飛び出ていて、足も片方もげていて、ああ、ああ、ものすごく痛くて、しびれてきて、どんどん感覚がなくなっていって、今もう自分が死ぬと分かるとき、どんなことを思うんだろう?

 死にたくないのに死ぬときはきっとものすごく悲しいだろう。悲しくて悲しくて涙がたくさんたくさんあふれてくるように思う。どうして自分が死ぬのか、全然分からないだろう。

 そういう一つ一つの死を考えていくと、この4年はあまりに長い。
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