ひぽこんコラム

2013年10月17日(木)

 今年、楽しかったことって何?

 と聞かれて、「ジャーニーのコンサートかな」と答えて、あれ? それ、今年だっけ? と分からなくなってる自分。

 で。それ以外に楽しかったことなんて思いつかない。

 イヤなことはたくさんある。てか、毎日がイヤかもしれない。

 毎日イヤだ、イヤだと思いながら、しかし生きてんだよな。バクバク喰らい。ダラダラ寝たりしながら。

 楽しいことがしたい。。。でも、楽しいことって何だろう?

 それさえ分からない。

 ああ。。。中野に行って、新井薬師公園でボオオとしてることかな。

 んで、近所の肉屋でお弁当買ってきて、そこで食べる。

 いつもいる、流しみたいなギターおじさんがホームレスのおじさんたちにギター聞かせてるのを、横っちょで盗み聞きしてさ。

 アタシの楽しいことって、たぶん、それだ。

 ちょっと日差しがあって。

 ぼんやりしたお昼頃で。

 ベンチに座って。

 ノボオオオオオ。

 誰にも気を遣わず。

 気兼ねせず。

 1人で座ってる。

 だとしたら、本当は人生毎日楽しいのかもしれない。すぐに出来るから、それ。

2013年10月14日(月)

 昨日も一昨日もバイトして、今日は取材に出るから休んじゃった。

 一昨日はアスペちゃんにイラっとし。きのうは店長にイラっとし。

 イラッイラッと働いていた。疲れていたからだ。。。そしてお客さんはまたあんまり来ない。暑かったからね。とたんにパンなんて買わなくなるさ。当然だよね。

 オレが「クソ暑いなぁ」と言っていたら、店長に「クソは余計だ」と言われた。クソとか、言葉遣いが悪いのは嫌いらしい。だから、「クソとか言いたくなる年頃なんですっ」と言っておいた。

 ガッデム!

 ところで、昨日「ビートルズと私」という、ファンの人が実際にビートルズと交流したことを自慢しまくる映画を見てきた。ファンじゃない人もいる。スタッフも。

 でも、みんなとりあえず、いかにビートルズと関わったかを話す。

 その盲目っぷりが面白かった。スターってすごいよね。。。たった一瞬でも、ちょっとしたことでも、相手を興奮させる。

 そしてジョージ・ハリソンと追っかけの女の子たちの話には涙しちゃったなぁ。その女の子がオバさんになった今、出てきて話してくれたんだけど、泣けた〜。

 アップル・スクラッフスという曲をジョージは彼女たちをモデルに書いたんだけどね。。。

 この見知らぬ人のブログに詳細があります

 追っかけ女子たちの話はたいてい面白い。自分の町にポールと妻リンダがレコーディングに来て、スタジオに行ったら、真っ白いオープンカーにカギがかかったままだったのを見つけて、勝手に乗り回しちゃった女の子たち(今はオバさん)の話とかね。

 いいよね〜〜、そういうの。ああ、青春だ〜〜〜って感じ。

 ビートルズも若かった。そして誰も彼も若くて。無鉄砲で。ムダなことばかりして。バカなの。

 そういうのが、すごくいい。

 そうそう。ジョン・レノンが晩年、実はレーガンを支持してたってのも出てきた。アメリカはレーガノミクスで格差社会が広がって今につながる。レーガンこそ悪の根源。それを支持してたんだねぇ。なるほど。。。

 でも、そういうのだって否定しないで受け止めるべきであって。

 人生は色々ある。過ちだって犯すし。

 過ちも含めてすべて愛するのがファンだよね〜〜。ファンて、そういう盲目的なものだと思うぅ〜。アタシもハゲりんのバカさすべて好きよぉ〜〜〜。朝さまも〜〜〜〜。

 

2013年10月11日(金) 今さら「ミルク」を観た

 昨日の夜中、ツタヤで借りてきた映画『ミルク』を観た。

 もう、ずいぶん前に公開された映画。観たいと思ってて、観忘れていたので、ああ、やっと観る〜と思って観た。

 予告トレイラーがyoutubeに残ってるから観て

 もう、もう、夜中に大号泣。めちゃくちゃ感動したっ!!

 ミルクは、ゲイの公民権のため、いや、ゲイだけじゃない。すべてのマイノリティのために立ち上がった人。ゲイで初めて公職に着いた人。

 これは彼が立ち上がり、選挙を闘い、ゲイへの差別と闘い、そして殺されてしまうまでの物語。

 ショーン・ペンがものすごく素晴らしい。考えられないくらいに素晴らしい。ゲイの、意志のある男性を、本当に素晴らしく、意思の強さと弱さと、チャーミングさと、でもって迷いながらも、決して揺るがない1本の芯と、すべて見せて演じた。アカデミー賞主演男優賞受賞。当然でしょう!と思った。

 それで、映画の中でみんなが怒りの拳をあげながらデモする場面がいっぱい出てくる。ミルクが「みんなで怒りをシェアしよう!」という。そうなんだ。デモって怒りのシェアなんだよな。私らだって怒ってんだからデモしてんだ!と思ったり。

 自分らと重ねたりして観た。だから、余計に感動しちゃったんだ。

 しかし映画のトレイラーとか見ると、ミルク=英雄となってるけど、違うと思う。ミルクはリーダーとして立ったけど、英雄じゃない。あくまでみんなの仲間であろうとした人だ。そりゃ市長に「君は独裁者みたいだ」と言われるような場面もあって、「ゲイの票」をチラつかせることもあるけど、でもそれはマイノリティにもパワーがあるんだと気づいた彼の政治的腕力だったと思う。

 いつも暗殺者の影に怯えていた彼。それに備えて声を録音していた、ということで映画は進む。

 ちゃんと私生活も描き、ラヴシーンもいっぱいある。ものすごく愛おしそうにチュ〜〜するショーン・ペンがとてつもない。恋人役のジェームス・フランコがすごく良くて、惚れる。

 しかし、驚いたことに、ミルクが実際に闘ったのはたったの8年間なんだ。それまではごくごくフツーに、カムアウトしてなかったゲイの1男性。

 それが立ち上がり、政治家を目指し、なった。

 そのことにも感動する。それまで彼は政治活動とか一切してなかった。それが立ち上がって、希望を生んだ。大きな偏見や差別と闘った。

 闘いは闘いだけじゃなくて、そこに希望があったんだよな。そこがすごい。

 なのに、ああ、そうか。。。。という最後。そうなのか、と、そうだよな、と思った。

 とにかく。観てよかった。今さらだったけど。しかも、ツタヤ、今、100円で借りられるんだよ、旧作。100円だよ〜〜。ありがたい〜〜〜。

 もちろん中野ツタヤっす! 当然っす!

 

2013年10月10日(木)

 読んだわ、週刊文春。ええ。。。週刊朝日の編集長、セクハラで懲戒解雇の件。。。

 そ、その人とちょっと仕事しました。アタシ。。。でもアタシ、尻ひとつさわられてません←とか、言ってちゃイケないんだよね。はい。すみません。

 しかしエリート人生を棒に振る、その愚か過ぎる行為。同年代男性によると「自分の最後の力をふりしぼりたくなる」とか、「征服したいと勘違いする」などが理由ではないか?と。。。

 にしても。これからどうするんだろう?などと思う。もちろんこれまで高収入だろうから、貯金はあるだろうし、カブとかやってたろうが。。。

 でもお金って働かないと意外と早くなくなる。人生は長い。これまでの生活パターンを変えられないと、たいへんだ。

 こんなこと言うべきじゃないけど、でも、そのうち逆取材してみたい。。。 その愚かなことの代償をどう払っているのか。。。

 でも、私、思うんです。どんなに愚か者でも、どんなにろくでなしでも、それなりに生きていけ、と。生きていける世界であってほしいと。

 でも、それ以上に今、思うのは、告発した勇気ある女性たちが、どうか悪いことになりませんように、ということ。彼女たちの心の傷が早く癒えますように、ということ。それを願う。

 とにかくビックリした。自分が知ってる人が、そんなことしてて、そういうことになるってのが。初めてだ。そんなの。有名人にはいっぱい会って来たけど、悪いことして有名になった人って、私の周りにはいなかったんだよな。。。うん。。。ビックリすぎる。


2013年10月07日(月) ロビン・カズンズ様の偉大な軌跡

 昨日、寝る前に私の永遠のフィギュアスケート王子、ロビン・カズンズの1980年レイクプラシッド・オリンピックで金メダル獲ったときのエキシビション映像をyoutubeで見つけたんだけど。。。

 これです、これ

 なんと!! 昨今、フィギュア界ではバカ流行のマイコー・ジャクソンをすでに滑っている!!

 さらにアンコールに応えてビリー・プレストンまで!

 見てもらえると分かるけど、ジャンプとかシングル・アクセルとかなんだけど、すごい高さと流れで、本当に美しくて、今でもロビン様は私の中のナンバー1フィギュアスケーターです。たとえ大輔や真央ちゃんがいても、ロビン様は永遠なのです。

 で。思ったのだけど、この当時はポップスやロックをフィギュアスケートの競技プログラムで滑るなんてありえなかった。ロビン様は本当に画期的だった。当時の中継では「初めてロックのリズムをフィギュアにとりいれました」と言われていたのを覚えてる。この年のフリーのプログラムにはロックが織り込まれていたんだ。

 そしてこのエキシ。驚くのはマイコーもビリー・プレストンも黒人だってことだ。

 あの頃、黒人のポピュラー音楽を白人のイギリス人がフィギュアスケートで滑るって、しかもオリンピックのエキシビションで滑るって、ものすごい冒険で、ものすごい衝撃で、ものすごいことだったんじゃないか?と今思う。

 ロビン様はやっぱりスゴイ人だ。

 もちろんビリー・プレストンは「5人目のビートルズ」とも呼ばれた人だから、イギリス人のロビン様からしたら英雄みたいなものだったかもしれないけど、でもでも! イギリスのロイヤルバレエ団にも合格したような、お金持ちな、ボンボンのロビン様が黒人の歌う曲に合わせて優雅に滑る。

 この瞬間にフィギュア・スケートの歴史って、ググッと大きく動いたんだと思う。

 伊藤みどりが女子フィギュアスケートをスポーツに変えたこともすごい意義のあることだけど、ロビン様のこの勇気ある滑りも、すごい意義のあることだと思う。

 ちなみにロビン様は今はみんなやる3連続ジャンプを最初にやった人だと思う。プロになってから、確か82年ごろだったと思う。テレビで見て、なんてすごい!!と驚愕したんだ。

 あ! マイコー・プログラムの終盤、このときはまだなかったはずの「スリラー」の振り付けに似た振り付けが出てくる。ロビン様、やっぱり天才としか言いようがない。

 今は若手選手の振り付けなどもされておりまする。はい。

 そして今もフィギュア界にはほとんど黒人選手はいない。今は日本人選手の活躍が目立つけど、基本的にフィギュア・スケートは白人の欧米人による、閉鎖的な競技なんだ。

 
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