ひぽこんコラム

2010年06月20日(日) 巨大キュウリ

PPS:もう完全に龍馬伝は見るの止めた。みんな芝居があまりにうっとおしい。ワアワアワアア騒ぎすぎ。騒ぐのと熱いのは違う。こんな時代の日本人がこんなにワアワアしてるわけない。もっと内に秘めた熱さだったはずだ。誰も彼も騒ぎすぎ。うるさい。うんざりするからもう見ない。



PS:ハーバード大学の哲学授業、今日が最終回。ときどき見た。いいこと言ってるなぁと思ったけど、ぜんぶ忘れた。。。
 しかし今、哲学ブームなんですね。みんな深く思索して、人生を考えたいのだろうか?
 80年代も哲学ブームがあったが、あんときとは違うのだろうか? ダツ・コウチクなんての。
 しかし売れてるというニーチェの本は超訳を通り越してウソッぱちらしい。東京新聞に書いてあった。しかしそのウソッぱちを人はニーチェだと思って読むのだろう。それもまた良し。哲学とはけっきょくよりよく生きるためのものだと勝手に思ってるから。ウソッぱちでもよりよく生きられればニーチェも「どうぞ名前つかってください」と言ってくれるように思うんだけど。ちゃう?
 
 しかしこの番組見てると、カントを読みたくなるよね? ま、読んだらワケわからんこと必須だが。






巨大キュウリ。

 畑には1週間に1度しか行けないんで、きゅうりがどんどん巨大化してしまう。ううう。普通のきゅうりが食べたい。。。細い。普通の。でもそれには毎日畑に行かなくちゃならなくて、それは無理だから、巨大キュウリで我慢だ。これはピクルスにする。

 畑は蒸し暑くて。そしてアブとクマンバチみたいのがいて、ヒイヒイ逃げていた。「怖いならこっちやれば」とマッちゃんに言われて、すごすご逃げたり。

 たいていの虫はて〜んで平気なんだけど、刺す人たちは嫌い。

 でもクマンバチがいるインゲンがバケツ一杯もとれるほどだったので、クマンバチのスキを見てはインゲンをとりまくった。今夜の主食はインゲンだ。

 そうそう。枯れたズッキーニの代わりに、農園主さんが育てていた苗をもらった。ズッキーニが枯れた人たち用に一列にズラッとズッキーニが並んでて、そこに木の名札が並んでて、思わず「お墓みたい」などと言う私。ナム〜〜とズッキーニに手を合わす。

 作業が終わった後はシモマン作のおにぎり弁当。おいしい。モグモグムシャムシャ慌てて食べたら、クラッとめまいがした。


 
 帰って来たら、テレビでホームレスの人のドキュメンタリーをやってる。また見る。こういうのすごくやってるってことは人気なのだろう。でもたいていの人は、テレビの中のホームレスには興味があっても、外を歩いてるホームレスには知らん振りだ。外を歩いてるホームレスにだっていろんな物語があって、それぞれ個性的なのに。もったいない。話すと面白いんだから。おじさんたちは。

2010年06月19日(土) じみじみ泣く

 昨日はずうっと連載やってた雑誌がリニューアルと知らされた。私の連載も消えるかもしれない。瀬戸際。アワワワしてジミジミ泣いてみんなにメールしたり。。。。したら編集人ヒラカツさんに、まだ連載終わりが正式に決まってないなら編集者に、これこれこんな風にこのページもリニューアルしてはどうか?と提案してみろ、と言われた。なるほどそうだ。考えることにした。

 ダメとなるとすぐに全部ダメとあきらめて死にたくなるが、そうじゃなくてそこで代替案を考えなきゃいけないのか。そんなことも分かってなかった私は一体何を生きてきたのだろうか、と思う。

 その後、数年ぶりにS社のK君と、相撲友達のM子ちゃんとご飯。私が連載終わるかも、もうライターダメかも、ハローワーク行こうかなと言うと、前に仕事を失くしたM子ちゃんがポツリと、ハローワークに行っても仕事なんてないよ、と言う。現実は厳しい。あさはかにハローワークなんて言ってる自分がまた恥ずかしい。何やってんだろうか。

 K君のことは大学卒業したくらいから知ってて、思えば結婚パーチーにも出たよね、なんて話が盛り上がったが、今は部長さんだ。気配りも目配りもできて、しかも誰にも優しいK君は私の周りでは一番の出世頭かも。娘がもう高校2年生なんて聞くとびっくりする。人生をしっかり歩んでる。でも自分が高校生のときも覚えてるから娘が高校生なんて自分でもびっくりすると言ってた。そんなものなのか。それにしても結婚もしてなくて子どももいなくて、私って何やってんだろうか。

 呆然とする朝。そういえば昨日の夜、コンビニから電話入ってたな、と電話すると、怖いおばちゃんの家族が倒れたとのこと。代わりに入ってもらおうかと思ったけど、別の、出来るおばちゃんが来ることになったと。怖いおばちゃん。。。。たいへんだ。人生はみんなたいへんなんだ。私もじみじみ泣いてるときじゃない。いろんなことが起こって、それでもみんな毎日を送っていくんだ。

2010年06月18日(金) kayoちゃん

昨日はkayoちゃんのライヴに行きました。




 元ワーナーで、私をハゲに会わせるために奔走してくれたAちゃん。。。。その後ワーナーを辞めて、旦那はんといっしょに音楽事務所をやっている。最初は「小さいところでどうなるか」なんて言ってたけど、その後キマグレンが大ヒットしてAちゃん、元気そう。で。そのAちゃん事務所所属の、まだデビューしてないkayoちゃん。

 前にCD聴かせてもらって、その声にホレボレ。。。。

 昨日はライヴ初めて見ました。

 とても良かった!
 ギターをジャカジャカ弾いて楽しそうに歌ってて。アーニー・ディフランコを思い出す。でも、ご本人はアーニー知らないそうだけど。。。残念っ。

 声が強くて。押し出しもよく。笑い。語り。歌はちょっこしヒネくれてる。そこがいい。

 観客は女性が多かったが、同性から好かれそうな人だ。うん。

 アコースティック・パートと、バンド・パートがあって。バンドは、キマグレンのバックバンドなんだが、こ、これがびっくりした。。。サンタナか?というくらい上手い、若い、ボオオとした顔のギタリストがいて。やはりプロは上手いな、と驚愕した。

 そのバンドをバックに歌うとロックシンガーになるkayoちゃん。アコギだとフォークシンガーになるkayoちゃん。

 なんとか頑張ってデビューしてほしい。

 Aちゃんに、ライブ、youtubeにアップしてね、とお願いして帰って来ました。

 。。。にしても。きのうは外苑前だったんすが、あそこは角のアイス屋がつぶれたまま。なんかああしてお店とかがつぶれたままになってるのって、昔よく外国で見た風景みたいだよなぁと思った。東京にはそういう風景はなかった。ロンドンとかでよく見た風景。でもさ。もっともっとつぶれた店だらけだったロンドン。その後景気が戻ってイヤらしいほどに繁盛している。だから今がダメでも、その後もずっとダメだなんて、誰にもわからないんだ。この後も日本はダメだろう、なんて言う人もいるけど、そんなことばに翻弄されちゃだめだ。イギリスなんて、とっても復活するように思えなかったもん。あまりに貧しくて。

2010年06月17日(木) ガリガリ君ソーダ味

 今日はバイト中、にわかに左頭部がずきずき痛くなってしまい、フラフラ。。。。や、やばい、倒れる、、、し、死ぬポ。死ぬポと心でウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオんと泣きながらも。。。。ピッ。ピッ。「はい、1260円です」とやってたオレ。。。。

 客が途切れた瞬間に、いつもポッケにしのばせてるワイパックス君@安定剤をパクリ。これ、舌下錠にできるので水ナシで服用できるの。ふ〜〜〜。助かった。。。。

 ふ〜〜〜。なかなか大変だよ。

 なにせ今日はこのいきなりのクソ暑さ。みなまるで避難するかのようにコンビニになだれ込んできて、アイスだジュースだ水だ、ビールだと買う。ビール率、高し!

 水も巨大2リットル2本とか。とにかく「ばかデカ買い」なんだ。みんな。アイスも2個3個。

 弁当よりも冷たい麺。そしてちょうどオニギリが100円だから、オニギリばっかり。なんかサクッと食べれて、軽いもの。

 そしてガブガブ飲む。

 あああ。。。みんな腹壊すよ。夏バテまたたく間だよ、と思うが、オレも帰りに「ガリガリ君」なんて買ってきちゃったしな。(食べながら歩いて帰ってきたオバさん。。。)

 しかし今日はガテンの方々は特に大変そうで。みなさん巨大パックの麦茶と、冷たい巨大麺などをお買い求めで、タオルでガシガシ汗を吹きまくる。その日に焼けた、太い腕に、オバさんは思わずチロリとよだれを一すじ。。。。いえいえ。。。。えへへへ〜〜。えへえへへ〜〜〜←変態。

 とにかく暑い日のコンビニは避難場所。そしてその寒さの中でオバさんはめまいを起こすのであった。。。。ケホッ。。。。


 あ。きのうの枕草子ですが、たごちゃんが「酒井順子が枕草子リミックスみたいの出してて面白いよ」と教えてくれた。それも図書館で借りなきゃ。しかし私の読んでる枕草子が面白いのは杉本苑子先生のある意味、小意地の悪さをデフォルメしたような訳がいいのかも(?)。杉本先生、ナイス・ジョブ! 女は厳しいのよね、女に!!

 それにしても今日、本社エリアマネージャーみたいな兄さんが、パチパチと店内を写メールしまくってて、気にくわん。なんか指摘すんのか? 何するんね、兄さん?といいたくなった。

2010年06月16日(水) 枕草子はツイッターのつぶやきです

 杉本苑子先生が大胆に現代語に解釈された『枕草子』を読んでいるのですが。。。。。

 清少納言て、ただの、イケズな、イヤミばばああああああ???

 なんかさぁ〜〜〜。ただ、ただ、イチャモンつけてるようにしか思えないんだもん。私らがよくやるように。。。

 しかも1段1段がけっこう短くて、ツイッターでイチャモンをつぶやいてるババアって風。

 清少納言が今いたら、間違いなく5分おきにツイッターでイチャモンつぶやくね。うん。

 しかも、これって宮中で廻し読みしてたんでしょう?

 ならば、mixiで悪口書いて、さらにツイッターでもつぶやく、イケズで自己顕示欲旺盛なバアアじゃん? 

 などと、こきおろすオレ。負けないぜ、納言さんよ〜〜。

 そりゃ、風雅のある部分もある。しかし大半はイチャモンだと思ったがいい。そしてかつての恋人とかにやたら手厳しい。そこまで言わなくても?と男がかわいそうになる。手厳しくした上に、それをののしるようにさらに書くってさ。。。。

 清少納言、まちがいなく男に嫌われるタイプの女。かと言ってお高くとまってるから、女にも嫌われるはず。

 自分が褒められた話はやたら長い。長い。こと細かい。

 見下しは本当にハラタつもんで「下賎な者どもの小家に、雪や月光のような美しく清らかなものが降り注ぐのも、似合わない」とか言ってる。。。この女。。。。とんでもないわ。

 しかもけっこう大したことないんだ。「汚らしいものは」の段では「白い痰、洟をすすりすすり歩き回る子ども。油の入れ物、まだ羽毛の生え揃わぬすずめの雛。夏のさかりにながいこと湯浴みしない」とかさ。そんなの誰だって分かるじゃん?みたいな。

 そして女って、女に意地悪だよな〜〜としみじみするのが、「むさくるしいもの」などと言って「なんのとりえもない女が子どもをたくさん産み、やっきになって育てているのもむさくるしい」だって。。。。すげええ。女ってさ、ほんと、女に意地悪なんだよね。男にも意地悪だけど、女は女にほんとうに意地悪なんだ。すごいよ、これ。びっくりするよ。今どきのママ賛歌風潮の中で(って、私も意地悪だね)こんなこと書いたら、ぶっ殺されるよな。。。

 しかし。そうやって読んでいくと、女というのは何千年も前からまったく変わらず、ずっと意地悪だということだ。意地の悪い目で周りを見回し、チクチクと悪口を言い、人を見下し、ののしる。女とはそういう生き物であり、それはもう永遠に変わらないのだということが分かる。

 今どきのオネエチャン、今どきのオバサン、ダメだな〜〜と思われている人たち、いえ、違います。女はね、ずうううっと変わらないのよ。清少納言から。いや、その前から。たぶん、弥生時代も同じ。縄文時代はもちっとシンプルかな?

 それから、こんな昔でも、女は意外と自由で、楽しげで、生き生き生きてるのも分かる。それはこの女のうまさだな、うん。。。くやしいが(笑)。←清少納言に悔しがっても仕方ないか。。

 ちなみに枕草子は、清少納言がヒマにあかせて退屈しのぎに書いたものだと本人は言ってる。最後の段で。でも思いもよらず人にばれてしまったと。。。。ウソだろうに。。。見せただろう? おまえ? と、千年前の清少納言につっつきたくなる。

 にしても、こんな罵詈雑言な身辺エッセイが千年以上も読み継がれているなんて、ふしぎ。日本人て、身辺エッセイが好きなんだね。もう何千年も。なるほどね。

 枕草子、杉本苑子先生バージョン。簡単に読めるのでオススメしますわ。腹たつこと、請け合いっす!
 
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