映画「マイレージ・マイ・ライフ」の試写会に朝から行きました。
映画は
詳しくはココです。
ジョージ・クルーニ演じる「リストラ宣告人」というのが主役で←アメリカにはこんな職業あるんですね。てか、日本にもあるのかな?
すごい非情な仕事。。。。
だいたいリストラして企業を生き残らせるってさ、企業人として経営者は全員ダメでしょう。働いてる人を幸せに出来なかったら、回りまわって自分たちのクビ絞めるってのに。。。
で。リストラ宣告人として飛行機乗りまくってアメリカ中を点々としてるクルーニー。マイレージを貯めることが生きがい。
でも。。。と物語が始まるんだけど、ううむ。
話はすごくリアリティがあり、今のアメリカそのものなんだと思う。
人生の真実や箴言も散りばめられている。
原作は、私の大好きな「サムサッカー」を書いた作家のウォルター・キルン。
「サムサッカー」はマイク・ミルズ(REMじゃない方の)が監督して、彼の優しさから、すごく優しい、温もりが残る映画だった。
でも今回は。。。同じ作家が書いたの?と思うくらい、後味が殺伐としてた。。。。思うに。。。想像だけど。。。監督がミルズほど優しくないんじゃ?????
そりゃリアルだ。今のこの辛い現実をすばらしく描いているんだろう。
でもそれはドキュメンタリーなら分かるよ。こんなヒドいことがあるんですよ!って見せて、私たちを憤らせて、立ち上がらせてほしい。
でもフィクションなのに。。。物語なのに。。。なんか救いがなかった。
うううむ。ネタバレしちゃうから最後は書かないが、ええっ?と思った。。。。
試写が終わって、外に出たら、見ていた人が「こんなに辛い世の中で、あんなの見せられたくないよ。しかもハリウッド映画に」と言っていた。そうだ。。。。そうしたら「夢が見たい人はアバターを見てください。現実をしっかり見つめたい人はこれを見てください」と映画会社の人が言ってた。
確かに。。。。現実を見られる。そして家族の大切さをヒシと感じて、家族についてあれこれ考えた。すごく考えさせられた。
でも考えすぎて暗く落ち込み、その後、試写室の近所で「鳥辛味噌焼き定職」(880円)を爆食。オレ的に贅沢。さらに金毘羅さんまで歩いて行ってお参りまでしてしまいました。。。。オレ的立ち直りの儀式が必要でした。。。
映画は、フィクションは、リアルを描きながらも、最後に一瞬の光を散りばめてほしい。世の中が幸福な時代ならまだしも、今のように辛い世の中なら、希望を最後に、たとえベタでも、見る人がホッとするものを入れてほしいなあと思う。
ジョージ・クルーニーはしかし、すばらしい名演でした。ラストシーンの彼の顔はすばらしかった。ああ、この顔、気持ちがなんて分かるんだろうか!!と思って涙が出た。クルーニーのファンなら、見るべきでしょう。
それから音楽も素晴らしかった。最後に一般の人の歌が流れるが(それも辛い歌なんだ、また)それも音楽としてはすばらしかった。デヴィッド・クロスビーとかね。いいよ。
希望を与えられるかどうか、それは監督の、人としての優しさがあるかどうかのように感じるんだけど。。。。
ああ、でも、いい所は、アメリカの風景が色々空から見られて、それは面白かったなぁ。。。。アメリカって広くて、でもみんな同じみたいで、つまんない国だなぁ〜〜って(爆)。
自分がアメリカに生まれなくて、本当に良かったと心から思った。。。あら、救いがある????(爆)
・・・しかしここまで辛い。。。と感じたのは、実はクルーニー役の人の持論が、私と同じだったからかも(涙)。
バッグパックに入らないものはいらない、っていう。。。。
それ、私も、改めます。。。。うん。
だって、本当はバッグパックに入りきらないほど、いろんなものが欲しいんだもおおおおおおおおおおおおおおおん。
i need everything i wantみたいな。