ひぽこんコラム

2008年01月09日(水) ジョニー・デップの記者会見に行ってきました

きゃああああああああああああああああああああああああああああああ!

 ジョニー・デップとティム・バートン監督出席の、映画『スウィーニー・トッド』の記者会見に行ってきちゃいましたああああああ! 生ジョニー、初めて〜〜〜〜。いや〜〜〜ん、うれしいい〜〜〜。ミーハーっ♪

 ・・・なんて、興奮してますが、実は昨晩までそんなん全く知らず(笑)。お友達の采配で(ありがとう、赤尾さん。。。笑)急遽いけることになり、「受付開始は10時だが、みんなもっと早く来るから9時過ぎに着いた方がいいよ」とか赤尾さんには言われたが、10じに到着。ま、意気込みはそんくらい。

 したらもおおおお! 会場のグランドハイアット@六本木のボールルームのロビーには、アタシ、アタシ、アタシ、と鼻息を荒くした女たちがモワアアアアアアアアアアアアアアンと大集合しており、今か今かと受付開始を待ってる。目つきがみんな、殺気だってるんだ、本とか読みながらもさ、横目でチロ〜〜リチロ〜〜〜リって睨むの、周囲を。ひいいい。怖いっ!

 しかしまずはカメラマンさん、TVカメラマンさんなどの入場からで(それも整理券出したりで、何百人もいて、大変なことになってる! もんんおおおおおおおおおおおおおすごい数っ! 生まれて初めて見た、あんなすごいのっ)

 んで、なんだか不手際があり、関係者の一人が間違って「では記者の方の受付を始めます」なんて言っちゃったから「何やってんだ、あいつ」とかスタッフの方々が舌打ち&イライラしまくる中、受付が「えっ? いいの?」という感じに、なし崩しに始まったのだが、たまたまそんとき私はその受付デスクの前にいたんで、スススと進んで、もうすわけない。後から来たくせに、2番目くらいに受付しちまったんです。モワモワ女たちがドドドドドッとやってくるその前に。。。。

 そして会場に入ると、そこはスウィーニー・トッドな世界観満点〜〜。そうそう、悪魔になった白塗りジョニー様の世界ね。ティム・バートンの世界ね(笑)。好きです、とっても。

 たくさん並べられた椅子には、もう、映画会社の采配で、前の方は埋まっている。すでに予約って感じ? そうそう、記者会見なんて場は、もう、采配、采配、采配ばっかりの場っすからね。采配です。すべては。

 それでも、ちょっと右側の前から2列目をゲット。いひひ。よく見えるわ、ここならと慶ぶものの、「座席からお写真の撮影は出来ません」と禁止事項がある。というか、禁止事項だらけで、大変だ。ほら↓



 色々細かく決められ、違反したら、シッシッと追い払われるというか、以降入場禁止のブラックリストになっちまう。
 というわけで、気弱な私は椅子に座ってるか、撮影する人たちがたむろってる前の方に「おうっ、オレもカメラマンすよ」って顔して座っていようか迷う。見渡すと、いかにも「てへ。色々手使って紛れ込んじゃいました。カメラとりまくっちゃおおおお」という、いかにもとても業界の人とは思えないような女子もウジャウジャ座りこんでるし。。。。紛れ込み女のド根性はすごいっすよ。

 でも私は、写真より、そうだ、今日は頑張って質問をしよう!と決めて、椅子にいることにした。
 が。思えば、私、この映画、まだ見てない(爆)。見てないくせに記者会見にだけやってきたわけで、はて、質問するって、映画以外のことは聞いちゃダメっていうしなぁ〜〜、何聞こうか? としばし考え、でも音楽映画だし、古いミュージカルのリメイクだし、ま、ここは音楽のことでもサクッと聞こうとサクッと質問を1問作る。そして、ふと、「ここで指してもらえて質問できたら、アタシの運もまだまだ捨てたもんじゃないって思おう!」などと、ここで妙な運試しをすることに! よもや司会のエリカワクロさんも、私がここでそんな決心をしていたとはおもわなんだろ。ワハハハ。

 などと私があれこれ思い巡ってる間に(今にして思えば興奮していたんですね、私も。待ち時間の1時間がアッという間でした。読もうと思って持っていった本なんて、まったくただの邪魔物でした)会場には次々人がやってきて、座れない人もギッシリ立ち、もう、人の隙間もないほどっ! 本当に! 

 その誰もがなんだか、ジョニージョニージョニーと、ジョニー対面熱望モワモワの気を発しているから、その気で会場が煙るようなほど。なんだか、巡礼の人々がこれから神に会う、そんな興奮具合。すごい。今にも沐浴しちゃいそうだ。なんだかすごい。

 スターってすごいね。みんなにこんな気を発させてしまうんだからさ。でもそんな気を受け止めてもヘッチャラでいられるジョニーとか、そういうスターたちの「受け止め力」のすごさって、何? もうそれはやはり神の領域のように思えちゃうよ。私ならそんな「気」を受けたらヘニョオと倒れて死んじゃう。ありえないよっ。

 そしていよいよ、記者会見、スタート!!
 ジョニー登場! しかし〜〜、あれ、意外と小さいんだ。ティム・バートンのがデカい。てか、ティム・バートンの方が異様なオーラ出してて(爆)迫力あるわ。ジョニーはサングラスに帽子で、自分をちんまり隠してて、ちょっと良く分からない。でもやっぱりジョニー!!って感じで、みんなの拍手もカメラのフラッシュもものすごいっ!
 いや、すごい、フラッシュで、私、もううう、ヒイイイイイとたちまち耐えられなくなり、そこからはしばらく目つぶってしまいました。あれ、浴びせられるって、ホリブルっ!ホリブルっ! スターって大変だわさ。

 で、最初は挨拶があり、その後、いよいよすぐに質疑応答。司会のクロさんが話し終わらないうちに手あげる人がいるから、私も負けずにあげる! まっすぐ、まうえに。小学校んときに先生に言われたとおりに(笑)。

 が。1人目は残念ながらクロさんの目の前の人に。チッ。。。まったく逆側にいるからダメか。。。。

 と、思うが、1問目の応答が終わると、今度もすぐにパッとまっすぐ、真上に上げた。したら、クロさんが「はい、あちらのめがねをかけた女性の方」と私を指すではないかあああああああ! ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!

 キタアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
 1番じゃなかったけど、2番目の運がキタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア! なんだかアタシらしいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

 で、おもむろに立ち上がると、バートン監督もジョニーもプロデューサーのおじちゃんも、アタシを見る。きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
 じょ、じょ、ジョニーがアタシを見た〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

 と、ミーハー魂が大爆発!!! 溶岩ドロドロっ! ウワッアアアアアア! 祭だぁああ祭だあああああああ〜〜〜〜byサブちゃん。。。あああああ。うおおおおお。ひゃっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。

袖摺りあうのも他生の縁とか言うじゃないか、縁、縁、縁よおおおおおおおおおおおおおおお!

 いやあああああああああん、今、目、合った? 目、合った? いやああああああああああああああああああああああああああああああああん。きゃああああああああああ。悶えっ!!

 と、心の中は大狂乱だが(すんません。マジ興奮しました)、そんなにしていたら、話は進まないので、マイクを受け取り、名前を申し、サクサクと質問する。
「この映画のもう1つの主役は音楽で、たいへんエレガントでユーモアにあふれ、しかもまったくダサくないものです。みなさんがこの映画の音楽に特に魅力を感じる点、さらにそれをどう表現されようとしたのかを教えてください」などという、あたりさわりない、3人全員に聞ける質問。だから、見てはないのだが(笑)。

 いちお〜〜〜こういうときの質問て、パターン1)くだらないバカ系 パターン2)ちょっと困っちゃうくらいのツウな質問 パターン3)出席者全員に配慮した質問・・・・の3パターンくらいに分けられると思う、会見て。で。今回は映画も観てないアタシ(爆)。パターン3にしてみました。

 したら、その後、結局ほとんどしゃべられてもらえなかったプロデューサーのオジサンが、ここで朗々としゃべった。よかった。映画会社の方々もホッと胸をなでおろしていただけただろう。そして、バートン監督は「スパイスガールズに歌わせればよかったかもね」などとバカ答えをしてくれて、ジョニーは「監督が言うなら、僕はそれに従うので、もう帰らなきゃ」などと言ってくれた。そんだけ。。。でもその後、音楽に関しては何度も答えていた。
 プロデューサーのオッちゃんが「この素晴らしい音楽(昔のミュージカルの傑作なの)をジョニーが歌うと、どこかロックになる」とか言ってたけど、そうなんだろうなぁ。

 本当はジョニーにだけ「オルタナティヴなあなたがこれをどう表現しようとしたのか?」ってのも追加して聞こうと思ったけど、1人一問だからやめちゃったら、あとの人たちは質問に幾つも追加してて、ちぇっ、聞けばよかったかも。チェッ。チェッ。後悔先に立たず、という格言を学ぶオレ。

 そうしてこうしてその後も幾人かが質問し、そして撮影タイムがあり、そのときにそのグチャグチャにまぎれて撮影しようと試みたが、なんと、まぁ、興奮しちゃってさ、デジカメの望遠を忘れて、ちっとも撮れず! バカじゃなかろかね。いや、なんかもう、人をね、そういう風にね、前後不覚ってんですかね、とんでもないアワアワにさせてしまう、そんなムード満点の記者会見だったわけっすよ。

 それにしても。ジョニー。かつてPというバンドを結成し@15年くらい前。。。。アルバムを作り、その中でタイトルまんま「マイケル・スタイプ」なんて、ハゲちんをオチョくる曲を演ってた!!! あの頃はジョニーよりハゲちゃんの方がスターだった!! いやあああ。信じられないね、それが(爆)。

 とにかく楽しませて頂きました。疲れたけど。
 そしてこうしてただそこにいる、だけで、人を楽しませることが出来る人、それがスターなんですね。

 しかしジョニー・デップ一人のために一体幾ら金が動くんだ? 記者会見終了後、入り口には出待ち風ファンがワンサといたが、彼女らの交通費だって合わせたらすごいことになる。ジョニーの経済効果ってすごいね。映画代だけじゃないよ。電車乗って、茶して、飯食っての金を合計していくとすごいわ。

2008年01月08日(火) 医者にサジ投げられる〜2本

 昨日は夕方から大変だった。

 夕方、ガアガアと掃除機をかけていたら、きゅっ、急に胸の真ん中がキュウウウと締め付けられるように痛いっ! うううっ。。。。し、死ぬ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。って。まっ、そういうことは度々あるんですが、そのたびに何度も何度も検査しまくってきたわけですが、でもなんだか気持ち悪い。。。痛い。

 慌てていつもの安定剤ワイパックスを飲んでみたもののまだ痛い。も、もしや今度こそ、、、、今度こそ、マジ、心筋梗塞? 狭心症?

 いや、いつもいつもそう言って慌てて病院に駆け込んで、それで結局金取られるだけで、終わりじゃん。今までとった心電図、全部つなげると、地球1週しちまうぞ、と思った。

 そこでしばし休憩。考えた。どうしよう? しかしこのままどこにも行かないと、私の性格上不安で逆に死ぬ。

 ならば、と、近所のジイ様の漢方医のところに行ってみることにした。。。。って歩いて行ってるわけだから、元気じゃ・・・・?

 でもその途中もキュウウウと胸は苦しく、不安に顔はゆがみ、ああ、もう、正月早々入院か? 死ぬのか? と思ってばかりいた。

 で。そこはすぐ近所なんですぐに到着すると、まず、おもむろに置いてある血圧計で血圧を測ってみた。血圧は低い。でも脈拍は高い(って、歩いてきたばかりだがね、、、)。

 前の患者さんを待ってる間も不安が高まり、どんどんなんだか胸が痛くなり、顔はこわばり、青ざめ、息苦しくなる。

 ああ。ああああああ。ああああああああああああああああああああああああああああ。死ぬ。

 で。やっと呼ばれると、医者はなんだか暢気そうに「あけましておめでとうございます」なんて言うから、ものすごく深刻そうに「先生。。。さっきから胸が痛くて苦しくて」と言うと、えっ?とびっくりした風。「うちにも心電図はあるけど、でもちゃんとした検査というか、血液検査なんかも出来ないし」と言いながら、とりあえず脈は診てくれる。で、「脈は大丈夫。特に不整脈とかはありませんよ。ただ、うちはちゃんとした検査はできないから」と繰り返す。「じゃ、どうしたらいいんですか?」というと、「いや、だから、うちは検査できないから、なんかあったら困るから、今から大きな病院に行った方がいいんじゃないですか?と言ってるんです」と、いきなりサジ投げられたっ!!

 えええっ! そんな風に言われると、さらに不安は高まり、「大きい病院て?」と低い声で聞くと「例えばこのへんなら中野総合病院とか」という。ちっ。。。。中野総合病院か。あそこはヤブだから嫌い。なら、いいよ、いつもの医者へ行くよ。。。。最初からそっちに行けばよかった。と「じゃ、そうします」と言うと、漢方医はホッとした顔をして「心臓自体に問題なかったらまたいらっしゃい」と言って、玄関まで心配そうに見送ってはくれた。

 でも私はヤブに行くつもりはなく、そこからまたテクテク徒歩。バス停まで歩いて、東中野の、本当のかかりつけの医者に行くことにした。まだ心臓は痛い気もするし、もしかしたら本当にヤバいかも。。。。ああでも、今、不整脈とかはないよって言ったしな、とか頭の中はグルグル。しかし歩調は意外としっかり。

 いつもんだよ、いつもんのっ!

 で、東中野の診療所に着くと、そこはお正月明け、風邪の人などもおり、かなり混んでる。ぐげえええ。この待ち時間に死んだらどうしよう? そう思いつつもマンガを読んで待つ→ビッグコミックとか。。。。いや、だから、元気じゃないからね。

 やっと順番が来て、いつもどおりに説明する。「とにかくさっき三時半過ぎ頃に胸が痛くなり」とか色々。先生は循環器が専門。でももう、心電図はとろうとしてくれない。。。そして聴診器で聞いて、お腹なども診てもらい、結果「和田さん、胃が悪いんだよ、かなり悪いから、それでだよ」ということを言われる。「かなりストレスたまってるんじゃない」とも言われる。その通りだから、そうだと答える。

 胃はここんとこものすごく痛い。特に昨日は痛くて痛くてきりきりしていた。その反応だと言う。そしてそれもこれもすべて、いつもの自律神経=うつ、のせいだという。「お正月は田舎に帰ったの?」というから、「いつも言うように、うちは姉が怖いから、一瞬だけ年末にいない間に帰りました」と言うと、「ああそうかぁ。そうだよねぇ。前はそこにチョコチョコ帰っててよかったのにねぇ。ううむ」と困った顔した後、先生はおもむろに「和田さんは、なんか神様でも信じられるといいのにねぇ〜〜」と言った。

 えっ? 宗教? なんじゃあああああ? 

 ここでなんか急に小冊子でも出されたら困るっ!と、宗教には激しく身構えるオレは、「あ、ウチはクリスチャン家系なんす」と答える。→そう答えると、大抵はよく分からず、それで終わるから。

 すると「そうなんだ、それは信じてないの?」と言うから、「ううん、特には、、、」などとお茶を濁し、ううむううむと先生も困る。

 困られても困るわけで、しかし抗ウツ剤も拒否るオレだし、なんだか行き場を失い、さめざめ泣く。医者にサジ投げられ、宗教を薦められるオレ、、、、。いと、かなし。

 でもその後、先生は「また苦しくなったらすぐに来なさい」と、とりあえずそれでもまた診てはくれるらしい。

 帰り道。さめざめ泣いた割には、お腹減って、うどんを食って帰ったのでした。




PS:あの毎日アップされているREMのビデオを制作しているのは、ヴィンセント・ムーンという有名な人らしい。かなりこう〜〜〜今、イケてる〜〜〜な人らしい。ふ〜〜ん。そういうのを見つけてきて、1早く起用するのは上手いよね〜〜、ハゲ。さすが世界1のミーハー。でも何度も言うが、そんなこと別にしてくんなくていいから、1年に1枚アルバム作れや。いいじゃん、ただ、レコード作れば。なんでそれに付随したことしなきゃいけないのかなぁ? なんかレディヘを筆頭にさあ、音楽を発表することが逆にまたどんどん面倒になってきてないか? いいじゃん。マイスペースもユーチューブもいらないよ。ただ、作って。ただ、発表してよ。本当にいいものなら、それは広まるって。この美しい美しい曲がそうだったように。←って、youtubeじゃん。まぁまぁ(笑)。

2008年01月07日(月) 自費出版は人生の喜び

 自費出版の大手、新風社が会社更生法を出して事実上倒産したらしい。

 私は前に本を自費出版した。ことの経緯は、その昔、私が勝手に自分の病院体験記を書いて、それが幾つかの出版社をグルグルした後、ある出版社が「出しましょう」と言ってくれて、やれやれゲラまで出来たよ〜という段階まできて、急に「やはり出しません」とメールだけで断れちゃって、ガビ〜〜ンと大ショックで、路頭に迷ったときに、今「R25」というフリペをやってる藤井君が「あれは面白いから自費出版しちゃおう」と言ってくれて、それで自費でやることにした。

 私はそれまでも本を作った経験なんてなくて右も左も分からなかったけど、「タダでもいいですよぉ」と明るく笑ってくれたデザイナーのあきやまみみこさんのお手伝いもあって、そして敏腕藤井君が印刷屋さんなどを値切りに値切ってくれて、印刷屋さんとの打ち合わせなどもすべて仕切ってくれて、ものすごく安い価格で、超人的早さで、本を作ることが出来た。

 本が出来て、家にドサドサッとダンボール箱に入ってやってきたときは嬉しかった。色々あったけど、とにかく形になってよかった〜〜〜と安心した。

 で。そこからさっそくその日のうちに営業へ!!藤井君が連れて行ってくれて、北尾トロさんが当時やっていた、ダ・ヴィンチとの連動企画の「ブックカフェ」に本を置いてもらえないか、お願いに行った。それまでトロさんには面識もなく、藤井君が「お願いします」と頭を下げてくれ、とにかくそこに10冊置いてもらえることになった。本を卸す時は7かけとか、6.5かけとか、もちろん何割引とかで卸すのだけど、そんなことも知らなくて、とにかく「アリガトウございますアリガトウございます」と頭を下げて、お金をもらい、帰ってきた。自分の作った本が目の前でお金になった最初の瞬間で、すごくびっくりした。

 そしてそこのブックカフェで、和田の本が売れてるよ〜とトロさんからすぐに連絡が来た。さらにビックリした。で、売れてるからもっと入荷するから、もっと本を持ってきてと言われて、また慌てて、たしか20冊くらい持って行ったような? トロさんは最初のときは実は怖い人というか、気難しいのかなぁ?なんて印象だったのだけど(ごめんなさい)、そのときはニコニコしてて、すごくいい人だと思った。げんきんな私だ。

 そしてさらに藤井くんは当時から敏腕だったので、「bk1という、新しいオンラインの本屋さんの店長の安藤さんに連絡しなさい」と紹介してくれて、さっそく連絡すると、安藤さんは「藤井さんのご紹介なら大々的にやりましょう」と言ってくださり、本当に「今週の1押し」とかにしてくださり、なんと、まだ始まったばかりだったbk1でのその週の1番の売り上げになったりもした。ビックリした。ものすごく。さらにbk1は「図書館にも卸しているから、その分も買いましょう」とまた50冊くらい買ってくださり、もおお。私はアワアワしながら本を送った。

 でもそこからは自分でやらなきゃ! と思って、袋に本を20冊くらい詰めて、納品書と印鑑とペンを持って、新宿やら青山やら池袋やら渋谷やらの本屋を廻ることにした。飛び込み営業だ。トロさんに営業に行くときは「仕入れ部長さんいらっしゃいますか?と言うんだよ」と教えてもらい、そのとおりにしたけど、仕入れ部長さんて人には滅多に会わせてもらえなかった。

 でも助けになったのは「ダ・ヴィンチ」やら「赤旗」やら「SPA」やら、たくさんの媒体さんが、自費出版にも拘らず本のレビューを掲載してくれたことがあった。
 そうそう。無理やり東京新聞に送ったら「あなたの手紙があまりに情熱的だったから」と担当の方が電話をくださり、夕刊の地方出版の欄に載せてくださったりもした。

 私はそういう記事をコピーして、とにかく本屋さんに見せて、営業に廻った。最初にまともに相手してくれたのが、今はなくなった池袋の芳林堂書店の塩川さんという方で、この方が私に仕入れ伝票の書き方を教えてくださった。そして10冊取り置きしてくれることになった。結局1〜2冊しか売れなかったけど、それでもとにかく涙が出るほど嬉しかった。

 さらに池袋はジュンク堂も置いてくれた。さらにトロさんの紹介で西荻の音羽館さん、親愛書店さんなども置いてくれた。またもっと後には、千駄木の、元々はbk1の安藤さんがいらした往来堂書店がかなり頑張ってくださり、置いてくださった20冊全部が売れた。「うちは病院に近いからね」と言ってたけど、小さな本屋さんでも工夫次第というか、同じ本なのに、売れたり売れなかったりするんだなぁと思った。
 往来堂さんは、本屋さんのプロというか、素晴らしい本屋としてその名を日本にとどろかせているお店だ。
 またポップアジア編集部の沢島さんの紹介で、マガジンハウス裏の新東京ブックセンターにも行った。ここのオッちゃんは面白い人で、出版界のいろんな話まで聞かせてくれた。

 そのうち、レコード会社にも押し売りに行ったりもした(笑)。みんな笑顔で買ってくれたりして、なんてありがたい。ごめんね〜〜。ありがとおお、なのだった。
 もちろん友達や周囲の人も買ってくれて、師匠も10冊くらい買ってくれた。今泉恵子さんも20冊くらい買ってくれて、ご自身のラジオのスタジオに「ご自由におとりください」とばら撒いてくれた。そんな中で大貫憲章先生が本をいたく気に入ってくださり、その後何度もラジオに呼んでくださったりもした。

 そして、買ってくださった一人、EMIの深沢さんが「青山ブックセンターに知り合い居るよ」と紹介してくれたのが、今はなくなってしまった新宿のルミネにあった青山ブックセンターの佐野店長さんで、さっそく行くと「ISBNがないと置くのは難しいから、地方小出版という取次ぎさんを紹介してあげるから」と言われた。本はそういう問屋さんをみんな通していて、ISBNというコードが大切なんだ。(青山ブックセンターではもちろん大々的にとりあげてくださった)

 そこで、帰ってくると、すぐにその地方小出版の社長の川上さんに手紙を書いてFAXした。忙しい人だからFAXしろ、といわれたのだ。するとすぐに返事が来て、取り扱ってくれることになり、またすぐ会社に行くと、本に挟む伝票に押すゴム印を作ったり、本屋さんにばら撒くチラシ兼申込書を作らなくちゃダメということになり、それも印刷屋さんやゴム印屋さんにお願いしてすぐに作り、本にそれを挟み込んだりして、納品。これで、全国の書店さんに地方小から送ってもらえることになった。この取引は今も細々続いている。

 そんな風にして、千冊だけ作った本の多くが売れた。まだ少し残っているけど、自分の手、誰かの手、たくさんの人の協力で自分の本を売ることが出来た。

 さらに去年はそれを文庫にしてもらえて、もっとたくさんの人に届けられて、今年はそれが翻訳されて韓国でも出ることになった。ヨン様も読むかも?(笑)

 自費出版は楽しい。本を作ることは夢のようだ。でもただ作るのじゃなくて、それを自分で売るのはもっと楽しい。何度も泣きながら、そのたびにハゲちんの「ファインド・ザ・リヴァー」を聴きながら耐えて、本当に〜〜〜〜大変だけど、そこで出会った人たちはみんな私にとって宝物だ。この経験は人生最高の出来事だったと胸を張って言える。

 自費出版すること、本を作る、本を売ること、その楽しさはやった人じゃないと分からない。人生の喜びだ。

 今年もまた本が作りたい。作る喜びをまた味わいたい。ま、自費出版じゃないのがいいけど(爆)。 
 
 

 

2008年01月06日(日) 中野のおフランス

 というわけで、老眼鏡生活がスタート。今まさにかけてます。だから何?というわけではないのですが、昨日までとは見え方を2段階落としているので、確実に目の疲れというか、目の筋肉が使われなくなってるはず。疲れ目に変化でるかしらああああ? どうなるやら?

 ちなみに和真はめがね〜〜〜は、7000円でレンズも入れてくれるんですが、いいめがねを作ると思います。眼科でいつもめがねを調べてもらうと、中心点(というのがめがねにはあるらしい)が本当にド真ん中に来ていて、いいめがねだね〜〜と言われるし。
 しかも割引券とかあったからもっと安くてエガッた。

 で。めがね屋@新宿から今日は歩いて家に帰った。裏道通ると1時間も実はかからない。

 その途中、東中野の商店街にはちょっと前から、フランス人が経営している、小さなデリみたいのがある。

 これ↓



 キッシュとかケーキとか売ってて、でも東中野にはそぐわない値段設定。キッシュ1つが450円とか500円とか。いや、それが渋谷とかなら普通の値段or安いでしょうが、そこは東中野だからね〜〜〜。

 ああでも。中野よりは一つハイソな東中野だからか、潰れることなく続いてるわ。これが中野ならとっくに潰れてるんじゃ? キッシュ1つに500円も払う中野人はいないよ〜〜。なにせ洋服1枚210円の街だからね〜〜〜。ワハハ。

 で、今日はなぜかフランス人の客などもちょうど来ており、
オオ〜〜ナンチャラカンチャラ〜〜、ワハハハハ。ナントカカントカ〜〜〜、キャハハハ〜と盛り上がっていた。ちなみに店員のオネエサンもフランス人。最後にオーボワールと言ったのだけ聞き取れましたが、後はここは東中野だべか?と耳を疑いたくなる音だった。

 


 しかし。そんな店。買い物に来る東中野人は、どうやらビビり気味。フランス人のオネエサンは日本語も達者で、「いらっしゃいませえ」とか「キッシュいかがですかぁ?」とか言ってるが、買い物に来てる日本人を見ていると、「あ、あ、あ、あの」とか「ちょっ、ちょっと、ちょっと」とかものすごい緊張しちゃってるのが痛々しい。なんかもおお。おパリで買い物してる風。完全にフランス人ムードに飲み込まれ、いらん物まで買ってしまいそうな雰囲気。危険だ。

 日本人は悲しいほど、フランス人、おフランスに弱い。

 などと。オレが聞き耳立てていたのは、よもやそんな店にいたからではない。その店の真向かいにある、激安洋服屋で、495円のあったかスパッツ(←レギンスなどとは書きません。堂々とスパッツと描いてありました)を選んでいたからです。
 これぞ中野界隈らしい店っ!↓


 

2008年01月05日(土) 逃亡先は金毘羅さん

 今日は朝から息も絶え絶えで、ウツウツに新年早々陥ってしまった。

 これはイカン、このまま家にいたら悪化だ!と外出・・・って、私は家が嫌いだから、具合悪いと逆に外に出るのです。ひきこもりの逆ですね、なんて言えばいいんだろうか? 逃亡?

 で。逃亡先はまず、金毘羅さん@虎ノ門。去年は元旦に行った金毘羅さん。そんときにもらった金マークの御札を返してこなきゃ。で、もうそれは買わないつもりだったけど、金毘羅さんは大好きだから、またついつい買ってしまう。金マークの、ありがたそう〜〜なやつ。
 金毘羅さん@虎ノ門は、私の好きな都内の神社の1つ。なんだか行くとホッとする。隣にでっかいビルを建てちゃって、キライ、という人もいるけど、私は好きな場所だ。

 


 拝みましょう。金マークの神社ですからああああああ!

 そして疲れたのでスタバでお茶でも飲もうとしたら、虎ノ門だから、虎がいた。道路に。




 小さかった、虎。

 さらにまだ私は移動する。
 ハアハア息も荒く、胸は苦しいのに、安定剤も最近では1錠ではあんまり効かなくなってきちゃった。。。。って、また飲んでるんですがね。。。。でもって悲しい目をしたまま、たごちゃんやら友達にメールで「苦しい苦しい」と送りながら移動する私。

 今度は新宿へ。

 もう私は老眼だから(ひぃいいいい)念願の老眼鏡を作る。
 と言っても同時にひどい近眼だし、まだ老眼もチョッとで、見えずらくて疲れる程度なんで、そういう人は「普段よりめがねの度数を下げればいい」ということなんで、今までのより、2段階ゆるめのめがねにしてもらう。今までのかけると0.6〜7見えていたけど、今度のは、0.4くらいしか見えないようにしてもらう。

 でもそれだけで大分違う。見せてもらった新聞とか。おおおお!と見易いのだ。これで仕事もだいぶ楽になるだろう。

 老眼は早くかけると進むなんてのはウソ。とっととムリせずかけた方が、楽だからいいのだ。老眼の進みも逆にゆっくりになる。

 でもって、老眼て60歳までに全員同じゴールに行き着くって言ってた。60歳になると目の調節機能って等しく全員ゼロになるんだって。「ゴールはどうせ全員同じですからね」などと、和真はめがね〜〜〜のお兄さんが語ってくれた。

 このお兄さん、ものすごいめがね好きというか、めがねにまつわる機械好きというか、めがね屋には目を図る機械が色々あり、前は面倒だった「レンズを取り替えながらあれこれ検査する」のを手軽にやってくれる機械なんかもあり、しかしそれを操作するのが、一々すごく楽しそうで、「ああ、このお兄さん、機械好きなんやな」と思った。めがね屋オタクという感じ。

 でもって、その機械は確かにオモロそうだから「これ、おもしろいですねぇ」などと言っていたら、キラッとめがねの端を光らせて。。。ああ、ちなみにお兄さんに限らず、和真店員は全員めがねをかけていた。。。。。和真はいいめがね作ってくれますよ〜〜。。。。と、話はズレたが、とにかくお兄さんはキラリして、「お時間ありますぅ? ちょっと面白いものを見せてあげましょう」と言ってやにわに立ち上がると、ハコを2つ持ってきてあけた。

 その中には、いわゆる遠近両用のレンズと、さらに遠近両用までまだ行かない、私程度の老眼の人がかけるといい、新しく開発された新調節レンズなるものがズラリと並んでいて、お兄さんはもおおおお超〜〜〜〜〜嬉しそうに、私にそれを次々かけさせ、「どうです?」「違うでしょ?」などと説明しまくる。
 正直どうでもよかったというか、逆に見にくいし、私はまだそこまで悪くないから、なんだか良く分からなかったが、お兄さんがあまりに楽しそうなんで、付き合って「ああ、すごいですねぇ」などと感嘆の声をあげておいたのでした。




 お兄さんはイガグリ頭で、そのイガグリっぷりはまるで角でも生えてそうだった。

 その帰り道、本屋で村上春樹の新刊を立ち読みした。
 「村上ソングズ」というの。和田誠が絵を描いている。春樹が歌を訳して、それについて語るもので、連載していたらしいが、でも多くが書き下ろし。
 で、その書き下ろしの1つに、な、なんと!!! REMの「イミテイション・オブ・ライフ」が入ってる!! うわああああああああああああああああああ。と、買った。
 何の曲、じゃなくて、私の最も愛するアルバム『リヴィール』の曲を春樹が選んでいることに、大感激。嬉しい嬉しい。
 いつかどっかでハゲちゃんに会えたら、これを読んであげたいくらいだ。
 でも本当はそこにビートルズの「ノーホエアマン」も入れたかったそうだが、版権の問題で入れられなかったとか。悔しい。私が最も好きなビートルズの歌なのに。春樹訳と解釈を読みたかった。

 それにしてもそういう歌詞と歌そのものについてそういうことを書くのは、大昔、ミュージックライフに同じ連載があり、私はそれを書くのが大好きだった。いいなぁ、こういう本。私も作りたいなぁ。でも春樹だから売れるんだよね。。。。和田じゃねええ? ううむ。

2008年01月04日(金) おっさん糖尿になる!

 REMは今年のSXSWにも出るそうな。それって3月? だよね? いやぁ、今年はもしやフェスに出まくりか?

 そして今日はハゲちんのお誕生日やないけぇ。48歳。日本で普通の48歳って言ったら立派な大人だよなぁ。いや、アメリカでも。




 でもいつまでもこんな↑イメージだし。。。(ハロウィンときに描いたものです。。。バカにして。。。。)

 ところでこのお正月は、ポール・オースターのエッセイを日本独自に編集した文庫『トゥルー・ストーリーズ』を読んでいました。考えたら、オースターの小説はちゃんと読んだことがない。何度となく図書館で借りてきては挫折してるの。好きじゃないのか? 今までは合わなかった。

 でもこのエッセイ集は素晴らしくて、なんだかなぁ、若い頃に彼が金がなくてあがいて苦しんでる様に超〜〜〜〜共感(笑)。あがいてあがいて、ヘンテコなカードゲームの案まで考えてプレゼンしたりして、それをバカにされてヘコんだりして。で、結局自分の書きたいことを書こうと書いて成功するわけだが、まぁ、そりゃ才能あるもんねぇ。すごいよねぇ。私みたいのとはワケが違うわけだが、それでもなんか励まされる。

 他の話もいいものが多くて、ホームレスに関する彼の発言とか、素晴らしい。そしてNYの人だから、やはりNYの香りみたいというか、NYの風景がフワリと浮かんでくるようで、ステキ。

 もう一度、オースターの小説を読んでみなきゃ、と思った。

 それにしても、顔がファウンテインズオブウェインのアダム・シュレシンジャーに似てる。。。って。また誰も分からないことを言う私。目がギョロッとしてて、ニコチャン大王系とも言うのだが。。。

 オースターが終わり、昨日の夜からは、北尾トロさんがくださった、トロさんと下関マグロさんの対談集『おっさん糖尿になる!〜コンビニ・ダイエットでいかに痩せたかをチラホラ語ってみる。」を読む。

 こ、これは素晴らしい! ダイエットの真髄本だわっ!! 今年こそ!!と心に誓う私、今年のバイブルがいきなりやってきたああああ!「いつまでもデブと思うなよ」を投げたあなた、今度はこれを買いましょう。真髄があるわ、真髄よ。しかもデブをバカにしてない視線よ。ほら、ダイエット本て、みんな、痩せて、デブを見下し視線でしょ? そうじゃないわよおおおお。

 それにしても真髄は目からウロコにして、シンプルだわ。下関さんという方、すごいわ。すごいわ。

 

2008年01月03日(木) モーとスーとあだちゃん

 今日は、北尾トロさん家に夕飯をゴチになりにいく。

 まったく。お正月開けてまだ3日目だが、その内2晩もゴチになる私は、今年もタカリヤとして生きていくのだろうか? いひひひひ〜〜ん。

 北尾家の愛娘:凛ちゃん(4歳)に「あだちゃん」「あだちゃん」と呼ばれて愛される私。わだちゃんじゃなく、あだちゃんという発音が子供らしい。

 とにかく子供のエネルギーに溢れまくり、キャアキャア奇声を挙げて大ハシャギの凛に、「チュウニュウウウウウ」と言って、パワーをもらう(笑)。ただ、ひたすら、突進してくるだけだが。しかし子供パワーはすごい。




 そして可愛いネコもこんなポーズをとって楽しませてくれる。黄色く見えるがこれは光の加減。真っ白な猫モー。異様に可愛い。

 


 トロさん家にはもう一匹、これまた異様に美猫なスーという子がいるが、こちらは最後にお顔を見せてくれただけ。一瞬の逢瀬でした。

 と。作家の家には猫が似合うのね、ね。

 それにしても今日は1日心臓バクバクだったけど、凛やモーと遊んでいたら治った。

2008年01月02日(水) 世界のリッツカールトン!(PSあり)

 アケオメ!で、コトヨロ!です。

 さて。毎年最近、元旦の夜はセレブナイトです(笑)。

 これ、マジ、セレブ・ナイトでして、かなりかなりお金持ちのお友達親子のお食事にお呼ばれするの。しかも毎年シチーホテル→今年はなんと、リッツカールトン@六本木!!!!!(その前はペニンシュラ〜〜〜。その前はグランドハイアット〜〜〜〜)

 で、初めて足を踏み入れましたぜ、六本木のリッツカールトン! リッツカールトンといえば、私の大好きなホテルチェーン。とはいえ、もちろん泊まったことも、水1杯飲んだこともありませ〜〜ん。。。。あ、あった! そうそう、REMの取材@サンフランシスコんときに、太っ腹のREMさまが、我らプアなライター一同にフリーフード&フリードリンクを振舞ってくださったんだった@リッツカールトン。ありがてぇ。ありがてぇ。あんな太っ腹のアーティスト様はおらんだべ。

 でもそれ以降、私は世界中のリッツカールトンの「おトイレ拝借」のみでして。指くわえて眺めておりました。

 しかし!! 今夜はリッツカールトンの和食レストランで豪華な豪華なゴチ!! お正月だもん、おせち料理だしぃ、見たこともない工夫を凝らした料理が次々。むろん定番の天麩羅は出るしぃ、お魚もすべて美味だしぃ。いっぱい色んな味を堪能だしぃ。腹なんてパンパン。ずうずうしくビールまでグビグビする。

 しかも45階なんてところから見下ろす風景は「おほほほ。下々の者達よ、働きなさい。おほほほほ」みたいな、勘違いモードに瞬く間にさせます。映画『ロストイントランスレーション』的「高層ホテルからプアを見下ろすアタシ、別格だし」な視線になりますって。すぐです、すぐ。アタシ、コッポラな気分。おほほほほほほ。

 そして。セレブ気分のままお食事後は、友達親子がご宿泊されている部屋へ。途中、レストランで働くホテルマンさんたちも「ありがとうございましたああ」と最上の笑顔をくださる。こげなオレにも。もうしわけないっすよ。オレ、ただのプアっすから。

 驚きなのは友達親子の部屋!!
 ぐおおおおおお。め、目の前が東京タワー。しかしそれを見下げる!!という風景!! ありえんっ!
 部屋は広々。バストイレだけでうちよりデカいぜ、マジ〜〜〜。

 そのお部屋で、ママの好きな韓国映画の鑑賞会@夜中11時半すぎから。むろん夜中で眠たいが、そこはゴチされるプアの身。「帰りたい。。。」などとは一言も言えません(爆)。そう、おごられる身はですねぇ、パトロン様には逆らえないんですね。あああ。私は愚かで卑屈なプアな女。。。。下から見上げる目で、ゴマをする。

 な〜〜んて言ってみるが、決してイヤイヤではないんす。韓国映画、相変わらず突っ込みどころ満載で、悲恋映画らしいが、とにかく爆笑しまくって、楽しんで帰って来ました。

 家族だけで過ごすのが常識のお正月に声かけてくださるなんて、ほんまありがてぇですぜ。

私は自分を思うに、おごられるのが上手かもしれない。おごられても遠慮など一切せず、もらってアタリマエ〜〜くらいな顔をする。ずうずうしい。。。いや、このずうずうしさこそがおごられ上手のコツですね、コツ(などとワケわからんことをエバる)。→しかしこれがプアを生きるコツでもありんす。

 こういうずうずうしさがない清廉な人こそが、実は本当にプアに陥ってしまう人たちなんだろうなぁ。潔癖というか。そういう人。

 さて。帰り。もう電車もないし、ママが「これ、使いなさい」と、ポ〜〜ンと気前良くタクシー券をくださったので(おお、さすが! 最後までリッチっす)「ウヒャアアアアア」と受け取り、下へ。途中リッツカールトンの構造が分からんのでフロントで「タクシーはどちらから乗ったらいいんですかね?」と卑屈な目をして聞くと、こんな貧乏臭いオレ様にもさすがリッツ、フロントマンは至極丁寧で「お客様、どちらまで行かれますか?」などと聞く。ここでは「赤坂」とか「青山」って答えたいところだが「中野。。。」と答えると、それでも「ケッ。中野の貧乏人かよっ!」などという態度はまるっきりなく、丁寧に「お客様、タクシー会社の指定はございますか?」などとも聞いてくる。ヒエエエ、そんなこと聞かれたことないよ。ビックリ。すげぇ、さすが世界のリッツカールトンだべさ。

 タクシーは瞬く間に家につき、タクシー券を渡すときに、前に新聞で「タクシー券を換金する手数料をタクシードライバーが負担することもある」とかなんとか読んだので、ドライバーさんに、財布にあった小銭全部400円を渡す。→セレブ気分で太っ腹になってるオレ。ドライバーさんは「なんですか?」なんて聞くから「あ、手数料には少ないかもしんないけど」などと、鷹揚に答えると、「ありがとうございますぅうう」と嬉しそうにしてくれた。セレブ気分でちょっと上から視線なオレなのであった。

 もちろん、部屋に帰ればそんなものは雲散霧消だがね。
 



 そして始まりましたね。REMのHPでの新作に向けて毎日アップされる映像シリーズが。
 ぶっちゃけ、こんなことしてくれなくていいから、1年に1枚アルバム作れや〜〜〜なんすがね。でもみなさんチェックしませう。


PS:お正月からやりきれないニュースが。。。。

2日午前0時25分ごろ、東京都練馬区関町南の宿泊所「さくら関町南ハウス」で、「入居者が刃物をもって暴れている」と110番通報があった。
 警察官が駆けつけたが、施設長(60)とみられる男性が腹部を刺されて倒れていて、病院に運ばれたが約3時間後に死亡した。
 警視庁石神井署は殺人未遂の現行犯で、同所に住む自称アルバイト、岡部行進容疑者(55)を逮捕した。
 調べだと、岡部容疑者は3週間ほど前から入居し、数日前から死亡した男性と口論になっていた。1日に男性から「トラブルを起こすなら出ていってほしい」と言われ、いったん施設を出たが、1日夜に文化包丁(刃渡り15センチ)を持って戻ってきたという。調べに「退寮を言い渡されたから刺した」などと話しているという。
 同施設は、NPO法人が運営する宿泊所で、けがや病気などで働くことが困難な人のために、低額な料金で食事や寝室を提供している。

 ↑ここがどんな施設かは知らないが、立派な志を持ったNPO施設だと思いたい。そしてそんなものがそこにありえるのは、周りの住民との兼ね合いというか、折衝というか、そういう苦労もあったはず。
 でもこうしてこの男はそういうものも破壊して、まずしい人は危険、というレッテルを自ら作ってしまった。自分の愚かな激情で。施設長も死んでしまい、こんな事件があったら、ここは封鎖になってしまう可能性が高い。どうなるんだろう? ここを頼って暮らしてきた人は、お正月早々にあまりに悲しい。悲しい人がさらに悲しくなる。

 55歳の男は、色んなひどい目にあってきて人間性がもう最高にクサクサになっていただんろうけど、そして今、日本はそういうクサクサに溢れているわけだけど(今朝の藤沢の旧モーガン邸の放火とかにもそれを感じる)このクサクサ気分を癒すには、一体どうしたらいいんだろう?

 今年はきっとこのクサクサ気分を少しでも癒していくことがこの社会の課題なのだろうけど、それは誰がどうやるとか、国がどうするとかじゃなくて、誰もが考えなきゃいけないんだろうなぁとはおぼろげに思う。

 全員が真剣にこのクサクサ気分を晴らす、癒す、ことを考えないと、明日刺されるのは、私たち自身だと思う。

2007年12月31日(月) 今年最後に親族の恥を敢えて曝す

 久々に甥っ子に会ったら、バカだった(爆)。

 甥っ子は、もう17歳になる。でも前にも書いたけど、赤ちゃんみたいなところがあって、しかしそれはそのままただ現代っ子のバカさと過信というか自信過剰さだけを身にまとい、恥ずかしい子だった。態度も劣悪で、イライラした気を平気で発散し、誰も回りはそれを注意してないらしく、ご飯を食べに行ってもイライラを発散しまくり、そして携帯ばっか見てるから「食事中に携帯なんかすなっ」と怒鳴り、止めさせた。でもすぐまたやってたけど。毎月2万円も携帯をやってるという。バカだ。本当にバカだ。そして親はさらにバカだ。取り上げればいいのに。

 そしてもう来年は高校3年生にもなるから、将来どうしたいの?と聞いたら、ウグウグ言ってたが、そのうち「松潤みたくなりたい」などとワケわからぬことをぬかす。けっこうマジなんだもん。んで、髪型見たら、確かに松潤だった。。。。@ジャニーズかよっ?




 子供ってバカだなぁとしみじみ思った。バカだけど自分はいっぱしだと思いこんでるところもバカで、なんかもう恥ずかしい限りだ。ああ。自分もあんなにバカだったのかな? 若いって恥ずかしいんだね。思い出したよ〜〜。

 とにかくバカな17歳は自分のイライラをひたすら発散するばかりで、ものすごく腹が立った。私が知ってる別の17歳はもう少し気を使う気がする。イライラのオーラ(笑)をキラキラ輝かして大人のおこぼれに預かろうなんて、虫が良すぎる。周りは「まあまあ」とか言うけど、私はそんなの許さない。私は子供だろうと大人だろうと、一緒にいる人を不快にするなんて許さない。それが仕事なら我慢するけど、プライベートでそれはぶん殴るって感じ。

 自分の甥っ子がバカだと分かると、それはそれなりに悲しい。でもこんなことこんな風に書かれちゃって可愛そうに(って)。しかも今年最後に。。。。。

 今年よ、さよなら。みなさん、一年ありがとうございました。

2007年12月28日(金) 一心不乱の女

 年末の中野の街は変わった人がたくさんいた。

 とにかくまず、歩きながら食べてる人がたくさん。
 オニギリをほうばる、若い男。混ぜご飯で、ひじきが入ってた。片手に持ったコンビに袋にはもう1個入ってるみたいで、ガッツガツ食べてた。忙しいから、というより、金がないからなのだろうか?

 それからほっかほかの肉まんを、顔半分ひきつらせて、まるで猫が顔を傾け、シャリシャリとご飯食べてるときみたいな顔して食べている男。不動産屋の情報を見てる振りしてたけど、明らかに見てない。肉まんに集中していた。こいつの肉まんは妙に旨そうに見えた。

 スタバでお茶していたら、隣に座った女子高生は、なんと注文もせず、勝手に座って、勝手に勉強してる。あれ、バレないのかなぁ? すごいよな。驚いた。さすが中野の女子高生だ。ずうずうしい。しかも風邪ひいて咳してて、イヤだ。だから出てきた。

 そして東急ストアの化粧室に入ったら、一心不乱に髪の毛にスプレーしてる女がいた。最初はスプレーをシュウシュウと、長いウェーブのかかった髪にしまくってて、スプレーの臭いが化粧室中に充満しててオエッで、その後、乳液状のものを髪の毛に刷り込みまくっていた。あまりに一心不乱で、しかもキレイなオネエサンとかじゃなく、どう見ても40過ぎのオバはん(=同年代。。。。)。そして限りなく限りなく一心不乱。怖いほど。服は普通で、どう見ても「これからお出かけ。デートなの。うふっ」って風じゃない。そういう風で、渋谷駅あたりで、ギャルなら分かる。
 しかしとにかくオババで、中野で、普段着で、しかし一心不乱なのだ。怖かった。



 さよなら2007年。
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