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2002年09月17日(火) 夜空に映した足跡


つかめない星の下で辿る足跡

確かめ合ったぬくもり
ひとかけらになる度
横顔でそばにいる人から
見えない方の瞳で幾度も泣いた

隣の誰かが歌うと
心地良い空気が
2人を包んでくれるならばと
僕はいつもハモるばかり

本当に伝えたい言葉は
胸の奥で泣き叫ぶだけ
それからつかみ損ねたぬくもりが
後から巡り巡る心の中

転々としてきた僕の部屋
どこもかしこも散らかして
半ドアのままいつも走り去った

いつの日か僕は急ブレーキで
もと着た道を振り返る

深く踏みしめた跡と
忍び足で駆け抜けた跡とが
入り交ざった
美しさと暗闇が出来あがる

後ろ足で振り返る位じゃ
まとわりついた闇は振り払えない
色褪せたひとつひとつの場面が
あの頃の空気と共に色づき蘇る


それがなぜか恐くて
どこか切なくて
足跡辿るのは短く終わり
今は無数の星の下で
光を浴び夜空を感じる

きゅっとまぶたを閉じて


2002年09月07日(土) 満天の星


灯りも無い真夜中の山道
闇で埋め尽くされたこの場所

息をひそめれば
存在すら闇に葬られるような
少しだけ胸が高鳴り
少しだけ衰弱してゆく


ただ見上げてみれば
星が零れ落ちそうな夜空
無条件に闇に美しく包んでくれる

神の仕業とも思える
この輝く無数の星の下で
洗礼を受けた私は

又一つ大切な事を覚えました。



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