壁が無くなると
一瞬にして広がる開放感
同時に現れたのは
結ばれた心が
こうも容易く
途切れてしまったという
なんとも言えない空虚感
振り返るばかりじゃ
何も始まらないと
知らなくてもいい事実は
詮索不必要だと
未来を夢見るばかりで
私を正当化した
ただ不透明なのは
無灯の場所から
私は逃げ出したかったのか
それとも
星の映る空へと
旅したかったのか
考え方次第。
脇目も振らず地に寝そべって
解放された私が見たものは
あまりにも大きな世界
自己満足の涙なんか
もう要らない
強く生きようとしているが
そんなに私は弱くない筈だ
ひとつにしがみつくと
とことん自分が弱いのだと
時間が自己暗示していく
恐いモノは恐い
恐れる事は弱い事ではなく
素直な気持ちが胸に刻まれている事に
感謝する事が先ず第一歩
好きなモノは好き
愛おしむ事は哀しい事ではなく
自分以外を大切に想う力がある事に
素晴らしさが在る事に気付きなさい
過去を無理矢理忘れる事はない
だけど悔やんでいるなら未来へ輝かせよう
捨ててしまいたい過去があるなら
今在る世界の背景に映っているのは
自分の歩いてきた道があるからだと
心にとめなさい
この目で見るもの
この手で触れるもの
この身体で感じるもの
すべて未来に輝いている