息苦しくて握り潰した両手から
哀しくて切ない涙が滴り落ちる
ふいに流れてきた美しいメロディ
もがき苦しむ身体が断固として拒絶した
浅い傷は時を経て治る事もなく
夜をむかえる度に深くなっていくばかり
瞳は乾ききってずっと死んだまま
そんな日が続き奇跡的に蘇った愛の甘さ
久しぶりに耳にした心地良い貴方の声で
高鳴る鼓動と増した愛しさを胸に抱え
喉を少し詰まらせたまま殻から飛び出した
恋しくて愛しくて離したくない
身体中にそんな想いが募るほど
伝えたい想いを言葉にできなくなっていた
只この瞳で訴えるしかなかった
不安で怖くてたまらない
身体中にそんな想いが募るほど
何気ない想いさえ言葉にできなくなっていた
瞳さえも見つめられなくなっていた
だけど別れを目前にした今
頑なに自分の気持ちを押し殺し
何も告げぬまま
遠くから見守るだけなんて
辛すぎて
切なすぎるから
「イカナイデ」
声を振り絞ってやっと出てきた本音
「イヤ」
詰まる喉を堪えて出した二言目
貴方がそれを受けとめて
どう感じたのかは解らないけれど
ダダこねる子供をなだめるように
ポンと私のおでこに触れてくれた
あなたのその手にはぬくもりが溢れていて
果てしない優しさが宿っていた
また膨らみ続ける愛は
止まる事なく無限へと広がっていく
切ない過去の恋を
いつまでも背負って
いくつもの痛みと傷を
未来への輝きへと変えてきたつもりだった
同じ過ちを繰り返さないと
夜空に誓ったあの頃に
流した涙は忘れずに
だけど人間は気付かずに
悲しい結末へと幾度も繰り返す
こうなるコトは解っていた私でも
まさかタイムリミットが在るなんて
思いもしなかったのよ
あなたが勝手に問題を解決しないで
私の気持ちを1度聞いてみてよ
1度ぶつけてみてもよかったんじゃないの?
私も…あなたも…
あなたの気持ちを今一番知りたい
タイムリミットは辛いものなんでしょう?
私に自傷癖があったなんて
あなたと出会ってから
本当の切なさを知った時から
気付いたの
誰も知らない場所で
誰も知らない箇所を
痛めつける事はとても快感とは言えない
それでも自分を追いつめる事が
少しでも助けになるならと
どうしても届かない想いを募らせると
自分が自分でなくなるのよ
いつも冷静なわけじゃない
私の全てを知らないまま
私から離れないでよ
お願いだから…