涙が風吹く時
或いは知らぬ場所で何かに浸る時
ココロの全て何もかもがあなたに繋がる
知らぬうちにあなた色に染まっていた私にできる事は
ココロの底を打ち明ける事と
あなたの夢を応援する事
こらえた涙は声を震わせ
ココまで辿り着いた強がりは私を後悔させる
頬を伝う涙に哀しみを知らされる
気を紛らわす為に歌った唄も
切なさを忘れる為に閉じた瞳も全て
全てあなたに繋がる
こんなに愛しいと思わなければ
涙が出るほど悲しい気持ちに出会わなかった
たわいもない話で笑えた二人は
思い出の向こうに影かかって居る
あんなに愛しく想えた柔らかくて少し棘の在るココロは
もう只あなたに届けるしかなくなってしまった
遠くへ旅立つあなたを想うと手放したくない気持ちが一層増えて
あなたの声がどこからかきこえたような幻聴を伴う
この心を助けられるのはあなたの声しかなくて
あなたの優しい歌しかなくて…
ゆっくりと待ち続けていた自分自身に
タイムリミットが在るなど気付きもしなかったから
只 今はあなたに届く歌を泣きながら
もがき始める自分を見つめるだけ
いくつもの真実に囲まれ
何も理解(わか)らず泣いた
泣いて叫んで喚いても
そこにある事実を受け入れられない
何かに頼れば哀しみは二乗
気晴らしに聴いてみたFMからは切ない夏の詩(うた)
知らぬ間に眠りについたら
目覚めては頭痛いし
現実に引き戻されては尽きない涙が零れる
泣いても叫んでも喚いても
そこにある真実は変えられない
涙で涸れた瞳は
もう何も映してくれなくて
少しだけ時間よ戻れと願っても
盲目の私に叶えてくれる星さえいなくて
無力な私に力を与えてくれる月さえいなくて
穏やかさを取り戻した時に初めて
真実を求める
今はまだ黙っていて
また泣けてきちゃうから