おはよう 新しい私
こんにちは 新しい風
時間設定ナシの目覚ましが鳴る
過去を断ち切るように
伸びた髪にキスして切り落とした
未来に背を向けてた私に
新しい風が肩たたいてくれた
柔らかい風が私を明日へ向かわせる
おはよう 新しい私
こんにちは 新しい哀しみ
切り落とした髪と一緒に
哀しみの思い出も輝く星にできたらいいけど
なぜかこの思い出は哀しい不安へと導く
次の日には哀しみと喜び連れて
また眠る…
恋が終わったその日から
会えないおつきさま
見たこともない大きな壁に体当たり
崩れるカケラとくもりぞらに
この瞳失明寸前
街の雑踏に流されるように
降りやまない雨に濡らされるように
甘い香りに誘われるように
時計の針と手をつなぎ
知らず知らずにトキを歩く
笑顔を教えてくれたキミは
ボクに笑顔を忘れさせる力も持っていた
キミとの薄くて詰まったアルバム
開いては閉じの繰り返し
温かくて冷たい写真が指を刺す
恋を終わらせたその日から
ずっと会えないおつきさま
途中で終わってしまったアルバムの
最後のページにはセピア色の古びた写真
二人だけの写真
二人で見たおつきさまと一緒に。