キミがよくいた街が
セピア色に染まりそうで
走ってきた冷たい風が
この場所をほんの少し乱していく
でもセピアに似合う素顔は
決して誰にも見せたくないんだ
寂しさに染められる前に
ボクはキミの写真を
目を閉じ 胸に抱く
ボクに刻まれた時を知らせてしまう
色褪せたピンキーリングつけて
「遠い過去」という言葉が似合うこの場所で
毎日毎日キミの姿を探してしまう
落ち葉がゆれるこの場所に
まだサヨナラできなくて
ボクはボクの道歩いて
またこの場所へきっと戻る
セピア色のこの街も
ボクにとっては昔と変わらないキミといた場所
永遠に
永遠に…
愛しい場所
キミは思い出の場所に
足跡たくさん残して
ボクも残して飛んでった
少しこの世界を名残惜しそうに
ボクの瞳から消え去った
笑顔が似合いすぎるその顔で
笑いかけてくれた
その1つ1つの思い出
水面に浸す
水に浮かぶボクを見つめ
季節を忘れる
眩しすぎる太陽に
手をかざしてみても
まだ光が指のすきまから輝いてる
ボクの心をたくさん照らした
キミの大きな翼は
いつまでも太陽を沈ませない
キミはここから飛んでった
揺れ動くこの水面から
遠い遠いどこかの場所へ
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「夏の終わり」
肩寄せ合って座った海岸
海のにおいで酔う少年と少女
手をつないで
おでこくっつけて
唇重ねて
抱きしめあって
あの場所から
今も続いてる長い砂浜
煌く水平線へ2人で向かい
未来にかけぬけてく子供達
2人とも
肩寄せ合う寂しい背中を
閉店した海の家に向け
もう1度
煌く水平線へ
離れて1人ずつ
向かっていく…