-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 杉野信也 X 可児ひろ海


ベッドに入ったものの、一睡もできぬまま朝を迎える。
Drake Hotelに泊まっているヒロミさんからは
まだ、荷物が届いたとの連絡はない。
8時、
9時、
刻々と時間だけが過ぎていく。
あと10分したら、シンさんに電話して
事情を説明して延期してもらおうとしたその時
「届きましたー!」と、ヒロミさんから電話!
もう急いで準備してー!と言い残し
途中、BitsのIくんを拾いあげ、
タクシーでDrakeへ向かう。

このフォトセッションは、元々Bitsから
新年号用に何か面白い企画は無い?と打診されて
生まれた企画だ。
オイラが関わってる【Tokyo Doll2-NO KIMONO-】に
参加するCOCOONのデザイナー、可児ひろ海さんの洋服を
カナダNo.1の商業写真家、シン杉野さんが撮りおろす。
そして、フォトセッションを終えた2人が対談するというもの。
新年号の表紙+カラー見開き2ページという
かなり力の入った企画である。

ひと口で言ってしまうと簡単だが、
実際に「やれる!」という確信をもつまでには
数々の障害とトラブルがあったので
セットアップがもう、本当に大変だった。
シン杉野をメディアに引っ張り出したこと、
可児ひろ海をひき合わせたこと、
彼らの難しいスケジュールを調整し、
Rafiの妨害(笑)を何とかクリアしてこの日を迎えた。
正直、これはオイラだからこそ実現できたと自負するね。

最後の最後になって、ヒロミさんのロスバゲがあって
一瞬「終わった・・・」と思ったけど
運が味方してくれたかのように、ギリギリで回避。
1時間ほど押したけど、何とか撮影に漕ぎ着けた。

シンさんのスタジオでは、既にモデルさんのメイクが
最終段階に入ってた。
どんな洋服が来るか、事前に知らされないままに
的確なディレクションをしたシンさんは凄い。
というか、もうレベルが違うから
多少の事では全く動じない人なんだな。











ここから先は、奇跡としか言いようが無い。
杉野信也と可児ひろ海。
天才が2人、ここにいるという感じ。
前夜のJazzExで観たように、
一種のケミストリーというか、ぶつかり合いというか
言葉で表現するには、あまりにも神秘的な出来事だった。
初対面だからこそ、生まれる緊張感は勿論だが
それだけではない、何か不思議な空気が2人の間にあった。

Rafiは、あまりこの企画を快く思ってないので
「絶対に夕方4時までにDXに戻ること!」と
かなり強く念押しされている。
DXにて、モデルのフィッテイング作業があるからだ。
ヒロミさんの招聘主は、他ならぬRafiであるし
その為の費用も全てRafiが出してるわけだから
ヒロミさんを拘束する権利は奴にはある。

しかし、それを知ってか、知らずか
予想通り撮影時間は押しまくり。
1時を過ぎた時点で、「これは終わらないな」と読んで、
ランチタイムをカットして、2人の対談部分と
表紙用の撮影(Iくんディレクションによる)だけを
先に済ませることにした。

3:45にスタジオを出て、タクシーでDXへ向かう。
モデルのフィッティングが既に始まっており
早速Rafiに怒られる。
ヒロミさんは、さっさとモデルを決めて
シンさんの待つスタジオへ戻っていった。
隣の部屋では、三田くんとシュウコウくんが準備をしてる。
が、何か雰囲気がおかしい。
思いつめたように三田くんが
「おれ、キャンセルしようかな。
これじゃ、子供の学芸会だよ」と言った。

遂に来たか!という感じ。
薄々感じていた、このショーの準備不足を
三田くんは一言で【学芸会】と評した。
こんなことをするために、わざわざ日本から
来たわけじゃない。
ファッション界では、毎年5分のショーをやるために
1年を費やし、制作費をつぎ込んで
全身全霊でショーに挑んでいる。
それ一発に、生きるも死ぬも架かってくるのだ。

オイラが到着する前に
すでにRafiと三田くんが激突したらしい・・・。
というか、一方的に三田くんの意見が正しくて
Rafiは、ただただうな垂れるのみ。
「やっぱダメ、キャンセルだわ」
Rafiは、じっと固まったままで
視線すら合わせようとしない。
とりあえずEliseに駆け寄って
今から出来得る最善を尽くすように頼む。
Rafiはもうダメだ。
でも、とにかくデザイナーの要求に答えていこう。
まずはモデルだ。
片っ端からモデル事務所に連絡して
ポートフォリオを入手するよう指示を出す。

その間、三田くん、シュウコウくんと話をする。
「素人がファッションショーに手を出したらマズイよ。」
「甘いんだよね。」
あ〜、もうズバリそのまま。
もしオイラが今回のオーガナイザーだったら
絶対にファッション業界のノウハウを知ってる人間と
組んでやっただろうな。
業界内でしか分からない、様々な約束事とかは
やっぱり外様には分からないことだし。
それをRafiが予想していなかった、又は
常識外の事をやろう!という意気込みがあったにせよ
それを「甘い!」と指摘されたら、その通りだ。

ひとまず後は現場のスタッフに任せて
タクシーで【JazzEx】の会場であるSenatorへ向かう。

昨晩、すでに合わせているので
軽めのリハーサルのみで終了。
開場までの間、楽屋で明日香さんと秘密の対談。
っつーか【美女缶】の撮影+トーク。
この人は、ほんとサバサバしてて気持ちいい。
R指定のぶっちゃけトークって感じ(笑)
横で、ダイキさんと百々さんが聞いてるから
あんまり変なことは言えないけど。

コンサート本番は、客席も昨日以上に埋まって満員御礼。
ミュージシャンも、観客も、大盛り上がりで良かった。
演奏中は、ひたすら写真を撮る。
スタッフのショーゴやケイコらは、かなり憔悴した表情。
それが結構気になった。
自分の経験上、観客やスポンサーも大事だが
やはり身内であるスタッフのケアが一番大事だと思う。
「お疲れさま」
「ありがとう」
といった言葉はもちろんだけど
お腹は空いてないか?
喉は渇いてないか?
問題はないか?
必要なものはないか?
と、絶えず彼らの動向に目を向ける必要がある。

上手く機能してるグループや団体、興行などは
そのトップとなる社長や責任者が
例外なく無慈悲の愛情をスタッフに注いでいる。
そしてスタッフは、それに応えるべく更に頑張る。
お金でモノは買えても
こういう人間関係は買えないものだ。
言い換えれば
親が子供にするように
無償の施しを与えることが大切なのかもしれない。










コンサート終了後、一旦ホテルへ戻り
明日香さん、百々さん、ダイキさんらと
深夜営業のダイナーへ。
明日香さん以外は、明日の朝帰国だというのに
バリバリ飲む気満々。
しかし、トロントでは深夜2時以降お酒の販売はストップ。
仕方なく、オイラと百々さんはミルクシェークで乾杯(笑)
あっという間の3日間。
やっと打ち解けたところで、もうお別れである。
ダイキさんとは日本で、
百々さんとは年末のNYで再会することを誓って別れる。




2004年12月03日(金)



 【Jazz Exchange】 初日


朝10時、家に帰ってシャワーを浴びて、着替えたら
もうお迎えコール。
カフェでRafiと史上最速ミーティングをする。
有名ロックバンド【White Stripes】のシークレットギグに
急に招待されることになって
そこにデザイナー達を連れて行く手配。
でも・・・行けるかどうかは微妙。
何せ、未定の予定が多すぎて
遊んでる場合じゃないのが正直なところ。

昼過ぎ、ノブさんが車で迎えにきて
ダイキさん、明日香さん、百々さんとランチ。
車内では、ゲイ話で盛り上がった。
ゲイの人って、何故か犬を飼ってる人が多い。
犬を散歩してる相手なら、抵抗なく話し掛けられるから。
「お宅の子(犬)かわいいわねぇ〜♪」とか言って
新たな獲物をゲットする作戦。

日本食【一力】でランチを食べる。
百々さんは、かなり疲れた様子で終始無言。
仮眠を取りたいというので
明日香さんと3人でタクシーでホテルへ戻る。
そうだよなぁ、百々さんは
日本ツアー→NYへ1日滞在→トロント入りだし。











さて、JazzExchange初日。
会場でポスターにサインしたりしつつ
しっかりと演奏を楽しむ。
お客さんもほぼ満席で
受け付けのショーゴとケイコはエライ事になってたけど(笑)
カナダ側のミュージシャンは然ることながら
日本側の3人がスゴイ。
Jazzの凄いところって、全く合わせたことのない
ミュージシャン同士がいきなりバトルできること。
プロってそういうもんかもしれないけど
オイラは尊敬の眼差しで、それを見つめてました。

オープニング・アクトを含め、合計3ステージ。
深夜を廻った頃に終了。
満足げに帰ったお客さんを見送ってから
とっとと後片付けをして
チャイナタウンへ晩餐に出掛けました。
中華!
これ、食べきれんの!?というくらい注文して
ほとんど完食!
アルコールの販売が2時で終了するので
多少、飲み足りなかった様子だったけどね。










で、家に帰ったのが4時。
すると、今日トロントに到着したCocoonのヒロミさんから
「スーツケースがロスト・バゲッジになりました・・・」
との電話!
えぇ〜!明日の朝10時にはシン杉野さんとの
大事なフォトセッションがあるのにー!
多忙なシンさんからは「何があってもキャンセル無しだぞ」
と念押しされてるのを思い出して一瞬にして酔いが醒めた。

航空会社からは、明日の朝の便で
必ずホテルに届けるから。と説明されたらしいのだが
ここはイイ加減大国・カナダ。
全く信用できない。
はぁぁぁぁ・・ヤバイ。
とりあえず、ヤバイ。
まじで、ヤバイ。


2004年12月02日(木)



 ミュージシャン、デザイナーToronto入り












12月、師走です。
師も走れば、オイラはもっと走る!
めちゃくちゃな週になりそうです。

【Tokyo Doll2-NO KIMONO-】のデザイナー達と
【JazzEx】のミュージシャン達が
今日、同日にトロント空港に降り立つ。
別々のイベントながら、オイラは両方に深く関わってるので
色々と調整しなければならない。

【Tokyo Doll2-NO KIMONO-】では、
Rafiに空港までデザイナーを迎えに行くのを手伝って
と言われるが、免許証の期限が切れていることが発覚。
そう、Rafiもオイラも無免許状態だ。
車はあるけどドライバーがいない。
Chandraに連絡して、代役を引き受けてもらう。

【JazzEx】では、
日本から出発する安カ川さんの巨大なウッドベースが
機内に持ち込めないのが発覚し、急遽貨物扱いで乗せる。
ベースは2m15cm、重さ60kg
でも、それくらいの人間、NBAの選手とかプロレスラーとか
平気でいそうなのにね。
ノブさんとショーゴがポスターを引き取りに来て、空港へ向かった。

その間を縫って、オイラは年末の極秘プロジェクトの準備に入る。
アーティストとしての命運が掛かる、久々のチャレンジだ。
英・米のオークションハウスの歴史と仕組みを
インターネットで大急ぎで収集。
NYのギャラリーとのコンタクトを取りはじめる。

5時、スーツに着替えて
【JazzEx】のレセプション会場である
「Top o' the Senator」へ到着。
日本側のミュージシャンがホテルにチェックインしてる間
スタッフらが準備を進めていたが、諸々問題が発生。
当初の予定だった3階のラウンジから2階へ変更、
来賓ゲストリストが未到着で、誰が来るかも分からないまま
受け付けを開始することに。

オイラの役目は、専ら社交だから
来賓やミュージシャンらとの交流を積極的にこなす。
ヤマハのS社長は、今朝発行されたばかりの
オイラのインタビュー記事を偶然読んだらしく
初対面にも関わらず、気さくに色々と面白い話を聞かせてくれた。
世界的ドラマー、Barryからはポスターにサインをせがまれる。
いや、オイラがサイン欲しいくらいなんですけど。
ギターのRoy Pattersonは、かなり浮世絵に精通してて
ポスターを指差して「ここは広重の〜」とか
質問攻めにあった。

そうしてる間に、ノブさんが
日本側ミュージシャンを従え会場に到着。
すぐさま乾杯が始まって、いきなりスピーチをさせられる。
その後、明日香さん、百々さん、安カ川さんら
日本側ミュージシャンと親交を深める。
ジャズ界では、とてつもなく有名な3方だが
皆、気さくでとても気持ちいい人達だ。

レセプションの終了時間が迫り
2次会でMontreal Bistroへ移動するというが
残念ながらここでオイラは離脱。
Rafiの待つDrake Hotelへ向かう。











2階のスカイヤードでは、泥酔のRafiと
長旅で疲労困憊のデザイナー三田真一さん
それとアーティストのシュウコウさんが待っていた。
三田さんは、Misiaやラルク、Hitomiらを手掛ける
売れっ子スタイリストとしても活躍している。
今回のショーのために、坂本龍一さんとテイ・トウワさんが
コラボして曲を仕上げてくれたそうだ。すげぇ〜。

三田さんが撃沈したあと
シュウコウさんとアート談義で盛り上がる。
4日のファッションショーのオープニングでは
和紙を使ったライブペインティングを見せてくれるそうだ。
今からすっごい楽しみ。

深夜を廻り、それぞれ宿へ帰還する。
そこからBloorまで上がって
熱を出したR子を見舞いにいく。
病院行って大学は休んだけど
それでも勉強してる。
学生ってほんと大変だぁ。
最近ハマってるマスカットグレープを手土産にもっていく。


2004年12月01日(水)



 Measurement

ファッションショーに出演するモデルさんの
Measurement(日本語で何て言うの?身体測定?)に立ち会う。
オイラが推薦した2人と待ち合わせて
【Design Exchange】のオフィスまで出向く。

頭周り
肩幅
胸囲
ウエスト
ヒップ
手の長さ
内股
外股
靴のサイズ
一通り計ってから最後に写真を撮る。












もちろん、オイラもRafiも男性なので
女性スタッフのEliseがこれらを計ります。
モデルやった事ないと、これだけでも充分緊張します。
今日までで18人のモデルが集まってるけど
あと3〜5人が必要。
やっぱ、洋服が日本のデザインなので
サイズ的には日本人が着てピッタリするものが多い。
ちなみに、現時点で日本人モデルは
オイラが連れてきた子の一人だけ。
Rafiからも「あと2〜3人、なんとかならない?」と頼まれる。
う〜ん、とりあえず何人かに電話を掛ける。

モデルさんが全員引き揚げてから
Rafiと2人で歩いて帰る。
奴は相当疲れが溜まっている様子で
全く覇気がない。
それどころか、ちょっと弱気になっていて
今晩「行く!」と約束していた
Nob Morleyの漫才ショーも行かないことになった。

先頭に立って、物事をオーガナイズすることが
どれだけ心労があるかを身を持って体験してるだけに
奴が今、どんな心境にあるかは痛いほど分かる。
気休めを言うのは好きではないが
もう充分、準備は整っているのだから
何も心配はない!と励ます。

夜9時、ショーゴと待ち合わせて
Nob Morleyの【笑和ショー】を観に行く。
漫才師ノブ・モーリーの本領発揮なるか?
ゲストで演奏するFrog PilotのTが
ウチに来たときに「西城ヒデキのYMCAやるんすよ」
と聞いていたので、密かに楽しみにしていた。
会場は、すげー、日本人で埋まってるよ。
日本の笑いに飢えてるのは皆一緒。

ノブは今回のワンマンショーの為に
相当ネタづくりに励んだらしく
構成のしっかりした、フレッシュなネタを連発。
ショーゴと2人でゲラゲラ笑う。
終わってからショーゴが
「若い奴ら、本当に頑張ってるよなぁ
なんか凄い刺激受けた」と
しきりに言っていて、オイラも全く同感だ。

目に見える形で、行動を起こしてる若者(日本人)は
意外と少ないから、やればすぐ目立つ。
でも目立ったと同時に「叩かれる」んだな、こっちでは。
叩かれすぎて潰れてく連中を沢山みてきた。
だから、早い段階で日本人のみの域から脱して
もっと広い一般のオーディエンスを対象に
ステップアップしていかないと危ない。
出る杭は打たれるんだな、こっちでも。
しいて挙げれば【笑和ショー】の課題はそこ。

ショーゴとベトナム料理で夜食。
色々と今後のことを話す。
年末、何かが起こる予感。


2004年11月30日(火)



 健忘症の気配あり


Rafiの【Tokyo Doll2-NO KIMONO】で来加する
Cocoonデザインのヒロミさんからメールがあった。
まだトロントの宿が取れていないとの事。
希望を聞いたらDrake Hotelがぴったりだったので
本人に代わって予約をしてあげた。
そうか、もうあと2日なんだな。

そのヒロミさんと、巨匠シン杉野さんの対談を
セットアップからアレンジ、インタビューまで
任されているので責任が重い。

しかもスケジュールが超タイト!
今週一杯はJazzExと掛け持ち状態なんで
スケジュールが被りまくり。
オイラがマネージャー必要だっつーの。
【どこでもドア】が欲しい。

暫く【Bits】にも顔を出せないので
オフィスへ立ち寄って、カズさんとミーティング。
年始早々スノボーに行こう!と盛り上がる。
47人乗りバスをチャーターする予定。

帰りがけに「Tomoさん!」と呼ばれて立ち止まる。
オイラの悪い癖で、人の顔も、名前も
電話番号もすっかり忘れてしまうことがある。
誰だっけ!?
で、暫く話すと薄っすら思い出してくる。

それだけならまだ良い(?)として、
約束してたことすら忘れてしまうのが
オイラのたちの悪いところ。
彼女の場合、10月にやったハロウィンパーティーの
連絡を必ずするから、と約束していたのに
すっかり忘れてしまっていて
「ひどい、待ってたのに!」と怒られる。
すいません、ホントに。
電話番号もらっていた事さえ記憶にない。
メモリーを見てみると、確かに名前がある。
う〜む、健忘症だ。

多分、数えたら凄い数になるだろうな。
こういう形で適当に「連絡するから」で
しないパターンが。

2004年11月29日(月)



 音楽ってイイなぁ


朝、ポストカードのデータをノブさんが取りにきて
無事に入稿完了!
これで一仕事が終わった。

12月4日の【Tokyo Doll2-NO KIMONO-】
ファッションショーに出てもらう
モデルさん達のサイズ合わせを手伝う。
当初、オイラの推薦枠で5〜6人を考えてたんだけど
スケジュールが合わなくて2人しか確保できなかった。
キャンセルの大半が
「友達が日本から来てるから」とか
「学校のアクティビティがあって」という理由(爆)
凄いよな、それって。
プロのモデルさん達は、このチャンスを逃すまい!と
ガンガンに売り込んできて、どんな予定でもキャンセルする
勢いだったものだから、余計にその対比が可笑しくて。

ともかく、当日は新聞・雑誌からTVまで
凄いメディアの数になりそうです。
モデルさんが歩くウォーク・セットもほぼ完成。
ヘア・メイクはカナダが誇る化粧品ブランドの【MAC】が担当。
もうバリッバリのFashion Showって感じですよ。

午後3時、ケン吉岡さんとショーゴと待ち合わせて
ミュージシャン Nana Jokuraの引越しパーティーへ。
こじんまりとした一軒家に、スタジオが2つ。
Nanaさんと、彼氏であり凄腕ギタリストでもあるケヴィンの
愛の巣(プっ)と言ってもいいだろう。
集まった仲間もほとんどがミュージシャン。











Nanaさんが皆に紹介して廻ってくれたんだけど
「Nanaの弟かい!?」って2人から聞かれた。
何でやねん!
似てるのか?
ビールと手料理でほどよく楽しんで退却。
今晩、ケンさんがクラブでプレイするので
そっちを観に行くことになった。

売れっ子 ケン吉岡は、この日バンドを2つ掛け持ち。
1つ目はカントリーロック系のバンド。
いつも通りハーモニカをブイブイいわせて
観客から拍手喝采を浴びる。

2つ目は【Back Beats】という名からも判るとおり
デヴュー前、初期のビートルズに影響を受けたバンドだった。
めっちゃ最高!
一曲目が「Match Box」だもん。
それから「Ain't she sweet」とか「20Flight Rock」とか
「Honey Don't」までやってるし
もう溜まらん選曲でしたよ。
しかも、それにケン吉岡のハープが合うこと!
久々にショーゴと「燃えた!」と同意。

夜中、12時過ぎに3人でTTCで帰宅。
帰る道すがら、バンドについて、音楽についてひたすら喋る。
ショーゴは「ベーシストになる!」宣言をしたし(笑)
オイラもプレイする機会を今後作ろうと思うし
やっぱ音楽はイイなぁ・・・と、しみじみ。

2004年11月28日(日)



 旅に出たら?


Markhamの【Butler's】(絵展示中)で
R子と遅いブランチを食べる。











趣味「旅」の彼女といると、なぜかこっちも旅の事を考える。
オイラは生まれてこのかた旅をしたことがない。
でも、行きたい所は沢山ある。

日本の親友Wanちゃんとは、
失われたRoute 66を車で横断する約束をしてるし

個人的にはリバプールーロンドンでBeatles三昧したいとか

アイルランドを旅して、スレー半島へ立ちたいとか

スウェーデンのアイスホテルに泊まりたいとか

フィンランドで白夜を体験したいとか

スペインでガウディを見たいとか

挙げだしたら限がないんだけどさ。
バックパック1個持って、旅するようなのって憧れる。
今まで、何でそれが出来なかったか?という理由も
自分なりにあるんだけど
一番の理由は「時間がない」ということ。
仕事や予定をキャンセルしてまで
行かなきゃいけない訳じゃないし
無理やり一ヶ月空けたとしても
帰った時には、そのまま仕事が溜まってるわけで
自分で自分の首を絞めるようなもんだしなぁ・・・
というのが今まで旅に出れなかった理由。

そもそも「旅行」と「旅」は違うと思ってて
上記のガウディとか、アイスホテルとかは
行く目的がはっきりしてるので「旅行」だと思うけど
あとのは「旅」かな?と思うんだよね。
それには、その土地を歩いたり、何かを感じるまで
あても無く彷徨ったりできる時間的余裕が無いと
意味がないような気がする。
「あぁ、早く帰んないと仕事が・・・」とか
考えるようじゃ、ダメだと思って。

そういう意味では、今のオイラは
仕事の軌道が乗り過ぎていて
これまで、せっかく苦労して自分で回してきたものを
一旦ストップさせるのが物凄く怖いわけ。
これが、20代の始め頃だったら
まだ将来も決まって無かったし
人生勉強のために、旅に出るって出来たかもしれないけど。
完全にタイミングを逃したって感じです。

多分、今「旅」に出たとしても
旅先は、必然的にEmailがチェックできる環境だったり
通信設備が整ってるところに限定されちゃうだろうな。
何だよ、それ!?って感じでしょ(笑)
旅じゃないじゃん、て。

ま、とにかく最近はよく考えるんですよ
もし旅に出たら・・・って。

夜、先日仕上げたJazzExのパンフレットに引き続き
今度はポストカードのデザイン。
これの締め切りは、明日の朝。
これまでT-シャツ
ポスター
企画書
広告
チラシ
パンフレットと続いたJazz関係の仕事も
これにて終了!
いや〜、短期間で本当によくやった(自画自賛)
チケットも当日券を残して、ほぼ完売らしいよ。
まだチェックしてない人は下記のウェブサイトへ

Jazz Exchange




2004年11月27日(土)



 【KINSEY】

映画【KINSEY】を観る。
カナディアンの友達が「本当に面白いから絶対観ろ!」
と力説してたので、どんなもんかな?と思って。

性研究者Kinsey博士が1940年代アメリカで発売した
「Kinsey Report」っていう本をめぐる騒動を描いた伝記映画。
その本の名前、同名のブルース・バンドがあって
そっちの事だと思ってた(笑)

物語はね、純粋に面白かったっすよ。
まだ保守的だった頃のアメリカで
延べ18000人に性意識調査のための面接をして、
性行動における個人差を統計にするなんて。
恐れを知らないというか、チャレンジャーというか
タブーに挑んでいく心意気は
観ていてもハラハラするくらい。
多分、これ日本で公開するときは
大幅にカットか、改定が加えられるだろうな。

で、やっぱり英語の問題があるんだな。
話の筋は追っていけるんだけど
「言い回し」が面白いってのがあるじゃない?
周りが爆笑してても、同じレベルでは笑えないんだよね。
そこがツライとこ。
金曜の夜、ということもあって満員の客席からは
「Oh, No〜」とか
「Oh, my goodness...」とかの溜息が連発でした。
割とインテリ系の映画なんで
観客の年齢層もかなり高め。


2004年11月26日(金)



 カレンダーの注文


超寒いっす。
日中最高気温1℃くらい・・・。
雪がちらついてます。

カレンダーのバインディングや
包装のことで【Print Three】のポールと打ち合わせ。
ポールと、Jazzのポスターを印刷したUGのランディとは友達で
あのポスターを見た瞬間に
「あ、これTomoの絵だろ!?」って気付いたらしい(!)
もう1年くらい会ってなかったのに、スゴイ。

ところで、そのカレンダーの注文受付を開始して
早くも80部突破。
去年の100部を上回るのは間違いなさそう。
久しぶりに連絡をくれた昔からの友達や
全てのアイテムを揃えてくれてるファンの方々まで
1部だけじゃなく、何部かセットでオーダーしてくれる
人が多いのが今年の特徴。

夜、BloorにてJazzExの最終ミーティング。
あと一週間だなぁ。
各ポジションの役割分担を確認。
オイラは、会場で販売するポスターのサインを入れるため
物販ブースに座ることになった。
あとは、初日と2日目の昼に
日本側のミュージシャン達との会食がセットされてる。
色々と面白い話が聞けそうなので
今から楽しみだ。
ちなみに【美女缶】の最終回は
これに出演する渡辺明日香さんに決定した!
おぉ、これまた凄い展開だ。


2004年11月25日(木)



 これがオイラの休日


昨晩、やっとJEXのパンフレットが仕上がり
朝イチで印刷所の方にデータを取りに来てもらう。
あぁ〜、これで一仕事終わったという感じ。

外は雨。
こんな日は家でゆっくりとしていたい。
「ゆっくり」というよりは
家でしか出来ない作業を進めたい。

よく人から「休みたい時に休めていいですね」
と言われることがあるけど
画家という職業上、【休日】なんて概念は無いのだな。
だから1年365日、何もしない日は無い。
絵は描かなくても、それに付随する作業が
次から次へと、日々発生していく。
きっと、病気になって入院しても尚、
それらから逃げられないと思うほど。
多分、こういう職業の人は皆“マゾ”だ。
絶対にそれを楽しんでるところがある。
何もやることが無いと死んでしまうだろう。
だから、「大変ですね」とか言わない方がいい
だって、みずからそういう状況を作って
楽しんでるんだから(笑)

カレンダーの制作

来年の展覧会の企画書

溜まったメールの返信

Butler'sで売れた絵の配送手配

コンピューターのバックアップ(最近ウィルスがやたら来る!)

そんな事をしてるうちに陽が暮れた。
夜は、K-1のビデオを観たり
ギターで曲を作ったりする。
あぁ、もう何日かこういう日が欲しいな。

2004年11月24日(水)
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