-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 苦い結末

今夜、Eglintonの【J】にてJazzExのプレイベント
【サン村田の気まぐれJazz Night】が開催される。









年末の本番コンサートの付随イベントということもあり
全く関わっていない訳ではないのだが
立場的に一歩引いた形でイベントを見ていた。
事前の告知チラシには
入場者に「おまけ付き」と謳っていたのだが
その「おまけ」になるはずだったCDが
入場者数が把握出来ないという理由で中止になったと聞き
それはマズイだろうと意義を唱える。

イベントのスタートにはまだ数時間ある。
オーガナイザーであるノブさんとショーゴが
CDのコピーを制作することを決断して
急遽、イベントで配布することに決定した。
やらないより、やった方がいい。
観客は一期一会なのだから
こちらも100%の頑張りで迎えるべきだ。

カズさんと車で会場へ向かい
第一ステージが終わる頃に到着。
ショーゴはコピー作業に追われているらしく
会場には未だ姿がなかった。
サン村田のバンドに挨拶する。
ギタリストはJUNOアワードを受賞した
TonyQuarringtonという著名なミュージシャン。
プレイを聴くまでは半信半疑のところがあったが
聴いて納得。
ブルースやカントリーに影響を受けたスタイルを
上手くJazzにコンバートしていて見事だった。
特に、全編ハーモニクスでバッキングのコードを
プレイしてるのを観て、かなりブッ飛んだ。

満員で立ち見が出そうだ、という事前の情報に反して
観客の入りは赤点。
これが本番でなくて救われたと言いたいところだが
結果が全てのこの業界、甘えは命取りになる。
付随イベントだろうが、何であろうが
主催者側が手を抜いたらすぐバレる。
この結果を招いたのは、自分達であると自覚し
反省のミーティング。


2004年10月14日(木)



 カーロスのセコンドに異変が!

最近、カーロスをはじめ、軍団員との交流がないのだが
久々に日本の【PRIDE武士道】に出場するというので
今日は気合を入れて、インターネットで
試合速報をチェックしていた。

何度目かの「更新ボタン」を押した時
その一枚の写真はオイラの角膜をノックアウトした!














入場してくるカーロスの背後に2人の男の姿。
一人は、トレーニングパートナーのTim。
それは納得当たり前。
だが、もう一人は…
えぇ〜!?
あれは紛れも無いT軍団長の愚息子Dではないか!!
予想もしてなかった出来事に
ただ、アワワワ・・・してしまったオイラ。
う〜ん、愚息子D。
何て羨ましい体験をしてるのだ!

試合の方はというと、2R判定の末、3−0で惨敗…。
長南とかいう、【DEEP】出身のフリーのチンピラ相手に
かなり打たれてしまったらしい。
どうしたんだ、カーロス!
オイラの知ってるカーロスは、そんなものじゃない。
あの桜庭和志と互角に渡り合った頃の輝きを
早く取り戻して欲しい!

オイラもまたトレーニングに励んで
いつかカーロスのセコンドとして【PRIDE】に
異色・格闘アーティストとして逆上陸するのだ!


2004年10月13日(水)



 未来を照らす言葉

bitsの編集会議に参加している途中
写真家 杉野シンさんから電話が入る。
色々と相談事があって、留守電を残してはいたのだが
忙しいのだろうと思い、返信は期待していなかった。
しかし、シンさんは快く「今からスタジオに来なさい」と
誘ってくれた。

言わずと知れたカナダNo.1のコマーシャル・フォトグラファー
であるから、仕事中に友達のように遊びに行ける関係ではない。
車の撮影も余裕なほど巨大なスタジオ。
恐る恐るスタジオの扉を開けると
大人数のスタッフがせわしなく行き交う撮影現場。








TELUSという携帯電話の広告を撮っているところだった。
このTELUSをはじめ、街にはシンさんが撮った広告が溢れている。
街を歩いていて

ここは大人しくしなければ、と気を引き締めてると
スタッフの女の子が優しく
「コーヒーでもどう?」と語りかけてくれた。
う〜ん、こういう気配りはいいね。
オイラもいつか、こんなスタッフが欲しい。
ていうか、写真家っていいな。
シャッターを押すのは一人かもしれないが
そこに辿り着くまでに大勢の人の協力がある。
いわばチームプレイだ。
それを率いるリーダー シンさんの存在感はデカイ。
求心力と言い換えてもいい。
「この人について行けば大丈夫」という絶対の安心感の中で
彼らは仕事ができるのだから。

程なくして撮影は終了。
スタッフが後片付けに走り回る中
オイラとシンさんは、5分と離れていない場所にある
彼のメイン・オフィスへ。

今日はBitsから対談のオファーを持ってきている。
年末の【Tokyo Doll2】で来加する写真家【FRUITS】でお馴染みの
青木正一さんとの対談のセットアップを頼まれているのだ。
ここ数日、色々と考えた対談の切り口や意図を
一通り説明させてもらったのだが、シンさんの口からは
「面白くないね」と、バッサリ・・・。
あまりの即決に、軽く動揺する。
「じゃぁ、どんな企画だったら乗れますか?」と聞けば
暫く考えた末、「このデザイナーは面白いね」と
参加するデザイナーの作品を指差した。
「俺がモデルを用意して、このデザイナーの服を撮るよ」
え・・・
マジっすか!?

急転直下の企画変更で、とんでもない大事になった。
先日行なわれたシンさんの個展で発表された
Tin Typeという手法を使って、ポートフォリオを撮る!
そして、この新鋭デザイナーとの対談!
こんなデカイ手土産を持たされたオイラは
嬉しさ半面、怖さ半面。

仕事の話はそれで一段落して
会話は自然とアートの話となる。
ここからが、本当の意味で今日の収穫となるのだが
オイラに面と向かって苦言を呈してくれるのは
実はこの人以外には居ない。

作品の弱点
アーティストとしての心構え
ビジネス
パブリック・イメージ

そのどれもが的を得ていて、全く反論できない。
ただ一つ褒めてくれたのは
「Tomoは成功する要素を全部持っている」ということ。
10の苦言に対し、たった1つの褒め言葉。
その一言だけで充分に救われた思いがした。

スタッフが帰宅し、誰もいないスタジオで
コーヒーを飲み、煙草を吸う。
二人だけでこの空間にいるのが不思議な気がした。

普段付き合っている友達や友人
決してその人達の言葉が軽い訳でも、浅い訳でもない。
しかし、シンさんの一言には重みがある。
自分にとって先人である事、
未だ見ていない、これから見るであろう風景を
すでに経験している余裕。
これからオイラがどういう道程を行くのか
この人には見えているのだろうか?
そんな奇妙な気持ちにさせられるほど
その言葉は未来を照らしていた。



2004年10月12日(火)



 Tom Waitsとのつながり

待ちに待ったTom Waitsの新譜【Real Gone】が発売された。
事前に見ていたジャケットの印象が
駄作である【Black Rider】に酷似していたので
悪い予感がしていたのだが、ある意味予想通り
BGMとしか聴けない類の音。










マーク・リボーのギターの陰から
Tomの声が、テープの切り貼りのように
あちこちに見え隠れするだけで、高揚感はまるでナシ。

同じTomの作品なら、コッポラ監督の【One from the heart】の
サウンドトラックとして’82年に発売され、廃盤となっていた
アルバムが【エクステンデット仕様】で再発売されて
そっちの方が断然魅力があるリリースだった。

初期のTom Waitsは、オイラの絵画に大きな影響を与えていて
今でも制作中に、また制作の合間に考え事をする際に
部屋に流れているのが彼の音楽だ。

夜の街
孤独
失望
妬み

煙草
コーヒー

・・・。

大人になって味わう、人間のダークサイドを
メランコリックに綴ったTomの歌詞や
「どうやったら、そんな声になんの!?」と言うほど
しゃがれて、潰れたダミ声に魅了されてきた。
誰が認めなくても、オイラの作品とTomの音楽はつながっている。
これからも、そう願いたい。

カナディアンのSarah Sleanの新譜【Day One】も同時購入。
メジャー2枚目とあって、かなり前作から洗練された
好アルバムだった。
頻繁にラジオでオンエアされてた【Lucky Me】をはじめ
キュートで小悪魔的要素が詰まった楽曲。
ジャケットやスリーヴなどには、彼女自らが描いた
絵、コラージュが見える。
彼女のポートレイトはいつか描いてみたいな、と思う。

2004年10月11日(月)



 落胆

いつもなら、日曜の朝からショッピングで賑わう
ここQueen Streetだが
今日は【サンクス・ギビング・デー(収穫祭)】という
休日の為、人通りもまばら。店もほとんど閉まっている。

そんな平和な休日の朝10時半。
これからJazzExの緊急ミーティングのために
ノブさんとショーゴがやって来る。
そもそもショーゴが来加した理由は
JazzExの実行運営の為だ。
決してオイラと遊び回るのが目的ではない。
(特に日記を読んでるとそう思えるが)

しかも、そのショーゴに与えられたポジションは
イベント運営の要であるプロモーションとその戦略主任だ。
オイラが仕掛けるようなアートイベントは
およそ1年掛かりで準備していくが
このJazzExは実質3ヶ月という短い準備期間でスタートした。
ただでさえ時間がなく、限られた戦略しか打てないのに
今までのところ、効果的なプロモーションは
何ひとつ打たれていない。
それ以前に、オーガナイザーであるノブさんと
ショーゴの意志疎通が上手くいっていないのが
何よりも問題だったので
急遽、二人で話し合いの場を持ってもらおうと
オイラが言い出したのが、今日のミーティングだ。

しかし、ミーティング開始時間の10時半に
肝心のショーゴが現れなかった・・・。
寝坊したのだ。
有り得ない。これは全く有り得ない話だ。
忙しい中、時間通りに来てくれたノブさんと
他の部分について色々と議論してる間にも
オイラの頭の中は怒り心頭。
そう、この時点では単に怒っているだけだった。
やがて、その怒りは落胆へと変わる。
1時間以上遅れて現れたショーゴは
頭を下げ、謝罪をしたあとはすっかり石のように固まって
黙りこくり、ノブさんから発せられる言葉を
ただただノートにメモし続けるだけの
おおよそ対等な関係とは言えない態度に終始したのだ。

寝坊したのはしょうがない。
遅れたのはしょうがない。
じゃぁ、それを取り返せばいいじゃないか!
ただ誤って、自粛して、黙ってるのがお前の責任の取り方か!?
時間に追われ、慌しく帰っていったノブさんを見送り
矛先をショーゴに向けてオイラはそう言った。

ショーゴだって無策でミーティングに臨んだのではない。
あいつは昨晩だって、アレコレと論点を探しては
オイラに相談してきたのだから。
それを知っているだけに、今日の態度には
歯がゆさを通り越して、落胆してしまったのだ。

夜には、友人と飲む約束をしていたので
ショーゴも連れて行こうと思っていたのだが
ここは突き放し、オイラ一人で行くことにした。
肌寒い秋の気候の中、パティオで震えながらビールを飲み
友人とたわいもない会話をしていても
やはりあいつの事が気になった。
大してビールも旨くなかったので
2−3杯飲んで帰宅。


2004年10月10日(日)



 プロモパッケージ完成

昨晩泊まったショーゴと共に
ケンジントン・マーケットに出没する。
JazzExのプロモパッケージをMikeに加工して
もらったのをピックアップするためだ。
手伝いのクミと合流して、Mikeのスタジオにて
パッケージを受け取る。
すごい。
かなりカッコいい仕上がり。
他の部分はオイラのプリンターと
手作業でカットした台紙なのだが
この表紙だけはお金を掛けてでも
見栄えの良いものにしたかったのだ。









後は、ブックテープで製本すれば完成。
今日中に仕上がる見込みが付いたので
【Europian Meat】にて特上のサーロインステーキを購入。
今夜は軽い晩餐気分なのだ。
ついでに【Patty King】にて、激ウマのパンも買う。

豪華ディナーが待ってるとあって、
帰ってからショーゴとクミは急ピッチで作業を進める。
そして、夜8時過ぎに完成!
いや〜、コレを手にする人はラッキーですよ。
限定30部だし。
かなり満足。

ステーキを炭火でじっくり焼いて
ワインと共に晩餐。
食後に、なぜかギターの講習会が始まる。
クミが突然「弾いてみたい」と言い出した為で
ショーゴと3人で【Stand by Me】を延々と練習する。
すると、リンゴ狩り帰りのR子が突然の訪問。
リンゴのお土産と、リンゴ嫌いのオイラには
紅葉の葉っぱのお土産(よく心得てる)。
そして、R子もギター教室に参加。








ギターは3本しかないため、
オイラは傍らにて、子供のようにレッスンに夢中になる
3人を見守る親の気分(笑)


2004年10月09日(土)



 大家との全面対決

スタジオのあるアパートの大家と
住人が揉めている。
発端は、数ヶ月前から続くビル揺れが原因だ。
オイラのスタジオは揺れないのだが
他の部屋は、結構な振動でずっと立っていると
眩暈がするほど。
最初は軽い問題だと思ったのか
大家は「直るまで家賃は払わなくていい」と
言ったのに、修繕が長引くにつれ
「やっぱり払って」と、謝罪もなしに要求してきた。

この大家、たまに頭がおかしくなる。
オイラはもう3年もここにいるので
長老として皆の意見を代弁する立場に
祭り上げられており、今回もまた
大家との全面対決の矢面に立たされた。

他の住人は一切口を挟まず
オイラと大家のサシの勝負。
法律上、払わないのはマズイし
裁判で争ったら不利になるので、そこは飲んだ。
だが、今後このような混乱が起きないよう
一切のことは書面として残すことを
認めさせることにして、場を丸く納める。
オイラね、調停人でも弁護士でもないのよ。
いい加減にしてほしい。
好きでやってる訳じゃないよ。

弁護士と言えば、一昨日M子が
強制退去の勧告を受けたと相談に来た。
最近、学生ビザの延長や度重なる渡加歴から
ビザを却下されるケースが続出してるらしい。
M子のケースは知ってる中でも特に最悪で
これは手に負えないと思い
オイラの弁護士を紹介してあげた。

今夜は、知人のライブがDrake Hotelであるので
そのM子とショーゴ、クミの4人で出掛けることに。
金曜の夜。
ドレイク前にはラインナップが出来ている。









向かい側の歩道では、何やらアートパフォーマンスが
行なわれており、一同キョトンとしてそれを見つめる。
後々、それが【Deleon Whiteギャラリー】の
オープニングパフォーマンスだったと知る。

知人のバンドは【Blue Venus】といい
先日Nanaさんに紹介されて以来
何度かメールのやり取りをしていた。
今夜はCD発売記念ライブということで
かなり気合が入ってるらしい。

2時間ほど、かなり待たされた挙句
かなり地味にショーがスタート。











あまり音楽的に好きでは無かったが
必死に良いところを見つけようとするオイラ。
他3人は、早くも退屈気味で
第一ステージが終わると共に引き揚げることにした。

通称【横・バー】で飲もうとしたら
ドレイクから溢れた人で満員御礼だった。
仕方なくOssingtonまで戻り
【Bar One】の裏パティオで飲む。
野外ストーブが付いていて暖かく飲むことが出来た。

【Blue Venus】にもらったCDを誰も欲しがらず
「あげる」「いらない」の押し付け合いになった(笑)
おいおい。


2004年10月08日(金)



 やっぱ、半期に一度?

今年度の事務的な作業をする。
取っておいたはずの書類が紛失していたり
使途不明な金額があったりと、
普段からマメにやってないツケが周ってきた。
やっぱ、半期に一度かな?

アートというのは、掛かった材料費(原価)と
実際の売り値(売価)が大きく違うし、
市場という判断値も無いため
銀行などからすれば、あまり信用できない商売だ。
それでも、クレジットカードが取得できるだけ
この国はマシだと言える。
日本だったら、職業欄に「アーティスト」って書いたら
丸井のカードだって難しいだろう。

夕方、ショーゴとケンジントンのカフェで待ち合わせ。
Mikeに頼んでいたJazzExのパッケージを受け取る
はずだった。
が、不発。
二度、三度コンファームしていても
簡単に「ごめん、出来なかった」と平然と言う
カナディアンって・・・・。

仕方なく、帰る道すがら
チャイナタウンでラーメンを仕入れ
夜は寂しくラーメンで夕食。









近所のCity TVに、もの凄い人垣が出来ていて
誰かミュージシャンがライブをやっている模様。
いつもなら放っておくが、ショーゴに見せてやろうと
思い、その人垣の中へ入る。
観ていた奴に聞くと【グッド・シャーロット(スペル不明)】
だと言う。
人垣のほとんどは、ティーンエージャーで
親に肩車してもらいながら熱狂してる子が目に付く。
オイラもショーゴも
「へぇ〜、最近の若い子はこんなのがいいんだ」と
半ばオヤジの心境。

それにしても、ブラやアクセサリーが
ステージに向かってガンガン投げ入れられていて驚く。
釘のようなビス付きのベルトが宙を舞う・・・。
そんな子に育てた覚えはありませんよ!
って、誰か言えよ。と思った。



2004年10月07日(木)



 ジレンマ

昨日に引き続き、ドレイクホテルに集合。
今日は撮影日だ。
臨時モデルとしてショーゴと、クミの友達A子が参加。
カメラマンのTが遅刻をかますという
オイラ的には大ヒンシュクもののスタート。

一応、撮影は順調に進んでいくものの
どこかスッキリしない気持ちのまま付き添う。
心のモヤモヤの正体が見えてきて、
それがカメラマンの力量不足からくる
オイラのジレンマだと気付いてからは
ついついカメラマンに辛く当たってしまった…。
正直、すまん。
そんな自分が情けない。

写真を撮る行為=ものづくり
であると思うから、
オイラがもの作り、つまり作品に取り組むときの
モチベーションを基準として、それに取り組む姿勢までも
カメラマンに要求してしまったのかもしれない。

ましてや、カメラの性能向上で
誰でも綺麗な写真が撮れる世の中
「さすがはプロのカメラマン!」
と言いたいじゃない!?
写真て、シャッター押すだけで撮れるけど
じゃぁ、プロとアマの違いは何なの?って事になる。
何がプロを、プロたらしめるのか?
シャッター押す以前の問題だと思う。

失礼ながら、自分の物差しで計らせてもらっているが、
同じ、ものづくりをする人々には
それがどんな職種であれ敬意をもって接したいと
思うがゆえの苦言・失言であると捉えて頂きたい。

2004年10月06日(水)



 Be Yourself

【Tokyo Doll2】のファンドライザーで
ハロウィーン・パーティーを開催するドレイクホテルにて
取材に関する打ち合わせ。
イベントのスポンサーである【Bitsマガジン】が
誌上にて「読者モデルが体験するドレイクホテル」
という企画を立ち上げた為だ。












カメラマンのTと、スタッフのクミと共に
マネージャーのNatalieとミーティング。
途中、カフェに寄ると、偶然にもハロウィーン・パーティーの
メイン・オーガナイザーのRoseがお茶をしていた。
奇遇だね、ってことで、今回の取材の経緯を説明したら
「へぇ〜、日本人の雑誌も面白い事やるんだね」
って、かなり見下した発言。
そんな気は無かったかもしれないが
マイノリティとしては敏感に反応してしまう。

帰りがけ、今度はSPINギャラリーのJunoが
カフェでお茶をしていた。
さっきのRoseの発言をJunoに愚痴ると
「トロントにある、他のアジア系雑誌を見てみなよ、アートの“ア”の字も扱ってなくて、誰もアートなんかに関心を払ってないんだよ。Bitsはトロントのアートシーンを伝えてきた、アジア系で唯一のメディアなんじゃない?」と励まされる。
そう、何を隠そうJunoは韓国生まれの韓国人。
同じアジア系として、メディアと戦っている同志だ。

それでも、トロントは他民族都市であるから
アジア系であろうがメディアへの露出頻度は高いのだが
他国へ行けば、白人至上主義が当然の世の中。
そこを、どう泳げばいいのかをオイラもJunoも
波にもまれながら学んでいるところだ。
答えは二人とも分かってる。
【Be Yourself〜いつでも自分らしくあること】だ。
ただ、それを貫くのが難しいだけで。


2004年10月05日(火)
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