-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 日本からの手紙

日本から手紙が二通届いた。
一つは、今年5月にやったコンサート
一の蔵合唱団からで
その時の写真が大量に入っていた。
とても懐かしい気分になった。
次に日本へ帰ったら、横浜へ行って
うまい酒を飲みたい。

もう一通は、2002年に開催した【Hype Tokyo】という
グループ展に参加したアーティストから。
彼は難病にかかり、長期の入院、退院を繰り返して
ついに正式に退院。
個展を開催するという知らせだった。
03年に日本へ行った際
東京の病院までお見舞いに行った時は
不自由ながらも病室で絵を描いていた彼。
よく頑張ったと思う。
個展は行けないけど、カナダから応援しています。

何だろう、手紙というのは
こうも人の心を動かすものだろうか。
E-mailで連絡を取り合う世の中で
あえて手紙を送りたくなる気持ち。
送り手と受け手の心をしっかりと繋いでくれる。
オイラももっと手紙を書こう。

夜、【美女缶】の取材が急遽入る。
明日、日本へ帰ってしまうという美女が待つ
アパートの一室へ。
ん、どこかで会ったことがある。
でも思い出せない。
他にも、友達の友達(笑)がその場にいるなど
トロント狭し!を痛感。


2004年09月13日(月)



 9・11

今日は9・11
あれから3年も経つのか。
朝からTVをつけ、CNNの追悼番組を観る。
グランド・ゼロには今年も光の塔がアップされた。
アート的にはシンプルで美しい表現のこの光の塔、
遺族の方々にはどんな風に映っているのだろうか。

友達Aと、Queen Westに乱立する生地屋を徘徊。
オリジナルのブックカバーなどを作る彼女の
ネタ&素材探し。
先日、NY旅行をしてきた彼女、
かなり感化されて帰ってきた模様。
そう、オイラもNYへ行く度に何か熱いものを感じ、
持ち帰るのだが長続きしない・・・。

数日ぶりに暖かかったせいか、街には人が溢れていた。
ケンジントンでクミと待ち合わせ
ブルースハープのケン吉岡さんのライブへ。
【Jay Clark〜】のメンバーとのアコースティック・ギグ。
開け放った窓から、道行く人々が覗いていく。
開放感があって気持ちいい。











壁にはアーティスト手描きの壁画
ぼろぼろになった重厚なカーペット
ここ【Graffities】は狭くて小汚いのだが
それがケンジントンらしくて、とても落ち着く。
2セット終えたところで、ケンさんは次のライブへ移動。
郊外で野外ライブに出演するのだそう。
彼の活動スケジュールには本当関心するね。
週5くらいライブやってるんじゃないでしょうか?

LCBOで酒を買い、クミの新居へ。
今夜は引越し祝いパーティーだとか。
Bitsメンバー5名と、ネイルアーティストC、
ほんのちょっとだけR子も参加。
マーボー豆腐とカルビ焼肉という
中国VS韓国的メニュー。
宴は朝まで続き、5ℓ樽のビールと瓶20本を空ける。
6時、タクシーで帰宅。
またTVをつけて9・11の特番を観ながら就寝。



2004年09月11日(土)



 映画祭

トロントは今、【国際映画祭】の真っ最中。
世界中からスター俳優達がやって来ている。
オイラのスタジオの前も封鎖されて
数百人の警官による厳戒な警備の中
レッド・カーペットがCity TVへ向かって敷かれている。
夕方から人が続々と集まり出して
異様な興奮状態にあるのが分かる。
噂では、ジョニー・デップかショーン・ペンらしい。

今晩はR子と近場で食事するはずだったのだが
あまりにもQueenが混んでいるので
人ごみを抜けて裏道にあるレストランへ。

映画祭の最中だからと言うわけじゃないが
チャン・イーモウ監督の【Hero】を観にいく。
そう、日本では去年公開されてたこの映画
カナダでは今公開中なのだ。

前評判で「凄い!」と聞いていたので
期待しすぎた。
ダメじゃないですか?あれ。
過剰なワイヤーアクションと特殊効果が目につき
ぜんぜんストーリーに集中できなかった。
あれで世界(ハリウッド)レベルと言われてたんですか?
きっと5年後に観たら
「当時はあれで精一杯だったんだろう」と
軽く言えてしまうんじゃないだろうか?
とにかく、アクションや特撮がストーリーを邪魔しまくり。
けど、映像は美しかった。
それが救いか。


2004年09月10日(金)



 熱烈アプローチ

アウトドア・ショー用の作品制作と
ウェブサイトの構築作業を平行して行う。
ギャラリー・ページはやはりFlashを使用することにした。
その作業がかなり頭痛い。
軽く、綺麗に見えるように試行錯誤中。
できれば今月中にアップしたい。

近所の本屋にて、来週のアウトドア・ショーの
冊子を発見!
20ページくらいある冊子で
トロント市長からのメッセージや参加アーティストの
情報やポジションなどが書かれている。
もちろんオイラと慎也さんも載っていた。

夜、元・居候クミの新居で食事。
しかし、料理は友達のCが担当した韓国料理。
なんでやねん。
それからCの知り合いのバンドを観に
Bloorの某ライブハウスへ。
これは【アマチュア・ナイト】!?
と言うべきレベルのバンドが出てて
とても聴いてられず、度々外へ脱出。
いや〜、最近バンド観にいくとハズレが多いなぁ。
この間のパレードといい、本当に最悪な音楽ばかり。

Cの友達は最後のトリに登場。
それまでのバンドが最悪だったので
良くも悪くも(?)ちゃんと聴けた。










終わってからバンドのリーダーと談笑。
オイラが昔、バンドでギターを弾いてたと知ると
なぜか熱烈アプローチ。
「バンドに入ってくれ」と即アプローチ。
え、何で!?
プレイを聴いてもいないのに、何故アプローチできるのだ?
笑って誤魔化して、帰ろうと思ったら
「電話番号くれ」と言われ
どうやら本格的に誘われた模様。
有り得ない。


2004年09月09日(木)



 筆にまかせて

午後から夕方までは
来週のアウトドア・ショー用の作品を描く。
今までにないタッチの異様な絵になってきた(笑)
悪魔っていうか、化け猫?みたいな感じ。
自分でも「何これ?」と思いつつ、
筆にまかせて制作中。

それにしても、トロントはめっきり冷え込んで
朝晩は10℃を切る勢い。
日中も20℃いくか、いかないか。
来週のショーではジャケット着用でしょう。

夜、10月のハロウィン・パーティーに向けて
Rafiとカズとミーティング。

2004年09月08日(水)



 ミーティング4連戦

今日はミーティング4連戦。
かなり激務な一日の予感。

第1戦------------------------------
まず昼から某レストランで接待を受ける。
新メニューの試食+感想を述べるというもので
次から次へと新作料理が運ばれてきて
5品目には満腹になってしまう。
久々に食べた銀ダラが美味かった。
たまにこういう事を頼まれるけど
オイラはただ「美味いっす!」としか言えないので
全く参考にならないのでは?と想像する。

第2戦------------------------------
午後3時
Bitsの編集会議に参加。
年末号へ向けたアイデア会議で
【原点回帰】を促す。
最近のBitsは営業色が濃いので
新聞ぽい誌面になりつつあるが
本来のヴィジュアルを前面に出した
贅沢なレイアウトやデザインを期待している。

第3戦------------------------------
午後7時
Bits会議を途中退席し、オイラが
アーティスティック・ディレクターとして参加している
年末の【JazzExchange】実行委員会議に出席。
Eglinton Westの【J】にて行なわれる。
正直まだ発表できる段階でなく、問題が山積み。
これが第一回目の会議というのも遅い気がするが
とにかく方向性だけは今晩のうちに
打ち出さなければいけないと思った。
と言うのも、当初聞いていたヴィジョンから
大きく離れた企画になっていて
このままでは単にJazzファンのためのコンサート
になる気配がしていたからだ。
それではオイラのような外様が力を発揮できる場所はない。
とりあえず思った事を次々と提案して
実行委員の方々に検討してもらうことに。
またまた途中退席し、
ミーティング第4戦へ向かう。

第4戦------------------------------
午後9時半
【Tokyo Doll2】のファンドライザー・パーティーに
出演してもらう事になったノブ・モーリーのイベント
【Shobu Show】に参加。
Rafiとシャンドラにも来てもらい、一緒に鑑賞。
プレッシャーからか、ノブのギャグが冴えなく
「笑いの神は舞い降りなかったのか?」と思う。
しかし、初体験のRafi達には十分笑えたらしく
しきりに「面白い、面白い」を連発。
いつも通り怪獣が出てきてバトルになって
ドタバタのうちに終了!








それからパティオでノブとオーガナイザーの2人
アーロンとデボラとミーティング。

ビールを飲んでホッと一息。
帰宅したのは深夜2時。
いやはや長い一日だった・・・。


2004年09月07日(火)



 ミニ個展!?

今日が【Labour Day】だって忘れてたよぉ…。
日本風に言うなら「勤労感謝の日」なんだけど
朝っぱらから♪ピ〜ヒャラ、パッパリラうるせ〜んだよ!
スタジオはQueenストリートという繁華街に面しているので
お祭りとかパレードなんかは100%通過ルート。
トラックの荷台で演奏するバンドが
ほぼ100m間隔で続々とやって来る。








見た感じでは、あれは労働者のオッサンじゃなくて
雇われミュージシャンぽい。
上手い演奏してくれるんならマシだが
どのバンドも糞以下。
はっきり言ってヤバイ。
あれがカナダのミュージシャンの実態だよ。
ダサい。
下手。
センス0%
珍しく俺様、激怒です。
暫くは布団の中で寝たフリをしていたが、
どうにもハラワタが煮えくり返って起きてしまった。

朝から大音量で糞以下の音楽を聴かされるほど
疎ましいことはない。
例えて言うなら、ホテルで夜中に火災報知器が鳴って
パジャマのままロビーに大集合。→結局いたずら。
みたいなものだ(?)
あ〜腹立つ。

そもそもLabour Dayって
「労働者に祝日を!」ってのが目的だろ。
NYで労働者たちがセントラルパークに集まって
一斉ピクニックをした1882年が起源らしい。
そんならパレードなんかせずに、休めよ。
参加してる人見たら、みんな義務で参加してるような
顔してたんですけど。
それだったら会社で働いてる方が
給料もらえて良いんじゃないですか?

夜、昨日がんばって作った額入りの作品を持って
Papeの友達宅を訪問。
すぐさま部屋の飾り付けに取りかかる。
3面の壁がある、コの字型の部屋に自由に飾っていいとの
事だったので、本当に好き勝手にやらせてもらった。




今まで壁2面というのはあったけど、
さすがに3面ともなれば、ちょっとしたミニ個展会場だ。
大小合わせて全9枚、いい感じです。

ご褒美に特製パエリアを作ってくれるというので
出来上がるまでH氏と一杯やりながら待つ。
モントリオールで買ったというチーズが美味かった。
そして、噂のパエリア登場!









魚介類たっぷりで激ウマ。
マンゴーのデザートで締めて、かなり満腹。
絵を買ってもらった上に、さらに豪華な食事まで。
つくづく幸せ者です。




2004年09月06日(月)



 PC前より愛を込めて

友人に頼まれていた絵の額装を一気にやる。
大小合わせて7作品すべてを額装したら
それだけで昼まで掛かった。

午後からはウェブサイトの構築。
相変わらずノロノロ亀状態だけど
少しずつ完成に向かってます。
サイトの参考にと、数え切れないくらいのサイトを
見てみたけど、見れば見るほど迷う。
やっぱりFlash入れたいなぁ、とか。
特にギャラリーのページだね。

パスタをちょこっと食べただけで
あとは不眠不休で朝6時まで
PCの前にへばり付く。

最近、友達からのメールに全然返信してなかったので
時間を見つけて少しずつ返事を書き始めた。
友達無くしそう。

夜中に日本からTEL。
ショーゴだった。
20代前半の頃の悪友・親友。
年末に開催される【JazzExchange】の
スーパーサブとして
実は、こいつをトロントに呼び寄せているのだ。
オーストラリアで生活していたショーゴは
かなり迷った挙句、トロント行きを決意。
そして今、日本に一時帰国して
カナダ行きのチケットを購入するところ。
しかし、飛行機が満席らしく
一週間ほど上陸が遅れるとの連絡だった。
まぁいいさ。
楽しみに待ってるぜ。


2004年09月05日(日)



 ドレイクで酔い醒まし

朝からボール紙に油絵で自画像を描く。
ちょっとしたリハビリ。
ボール紙だと油の吸収がいいので
アクリルと大差ないくらいの早さで下絵が描ける。
しかし、油絵だと何故かいつも自画像なんだよな。
悪しき日本の美術教育が生きているのだろうか!?

東部カナダ〜プリンスエドワード島へ旅に出ていた
M美がトロントに戻ってきたので
近所のバーで軽く飯を食う。
某Bitsで連載してる【美女缶】の話題になった。
アレ、賛否両論だけど
好きな人はメチャクチャ好きだと言ってくれる。
昨日もファンレターをもらった。
やる気出るなぁ。
頑張らないと(何を?)















そのままドレイク・ホテルへ流れて
2階のスカイデッキで飲み。
今日は久々に暑くて、野外で飲むのは気持ちいい。
床ソファーの特等席で夜中まで飲む。
いつもどおりドレイクは超満員。
壁面スクリーンには特大のデカさで
ホッケー中継が映し出されてる。
どうやらオイラ達が座ってる席は
スクリーンを観るのに最高の席らしく
横からデカイ(女)カナディアンが幅寄せしてくるのだ。
おいおい、ちょっとは遠慮ってものを知らないのか。
デカイんだよ!お前のケツは!!
酔い、醒めた。



2004年09月04日(土)



 油絵に再挑戦

この数年、パステルとアクリルで絵を描いてきたが
久々に油で描こうと思い、画材を求めて店を巡る。
日本を出る時に多少、油絵の具を持ってきたけど
テレピンやらペインティング・オイルは重いので止めた。
絵の具もどのみち買い足さなければならない。

何年か前から【水で溶ける油絵の具】が
発売されてるけど、実際のところどうなんだろう?
店員に聞いてみたけど
あまり反応良くなかったな。
油絵は後片付けが面倒くさい。
パレットに筆、いちいちクリーナーで洗わないと。
それが水で洗えるなら超便利なのに。

結局、買ったのは下地剤のみ。
マソナイト・ボードを木枠に貼り付けたので
そこに塗る用。
そのまま木に描くと、油を吸い込んでしまうので
木と絵の具を絶縁する必要があるのだ。
帰って早速、ボードに塗る。
乾燥まで4〜5日待たなければならない。
とにかく時間が掛かるのだ。
油絵は…。

夜、元・居候クミとインド料理店でディナー。
初給料とやらで、奢ってもらう。
インド料理だからって【カレー】がメニューにあるとは限らない。
【Masala】とかいうカレーに似た、
シチューのようなものをオーダー。
予想を外れて全然辛くない。
どちらかと言うと、甘すぎるくらい。
そういえば、ここのインド料理店
4人くらいいた店員さんは皆インド人ぽくない。
多分、チベタンだろうか。
まぁ、トロントでは中国人が日本食やってるくらいだから
何でもアリなんだけど。
どうでもいいけど、その中国人経営のジャパレス
【純・日本料理】ってやめて欲しい。
純な日本食にテリヤキ・ビーフはねーぞ!


2004年09月03日(金)
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