-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 マイブームは【Bon Jovi】

マイブームって、何年か周期で巡ってくるね。
今のマイブームは【Bon Jovi】。
懐かしい〜!って感じですか?
あの80年代を風靡したロックバンド。
日本では今でもメガトン級の支持を集めてるのは
知ってますが、カナダでもそこそこの人気を維持。
これって、実は凄いことかも。

当時のバンドで、今でも人気があるのはU2くらい?
それしか思い当たらんなぁ。
ストーンズは60年代、やエアロスミスは70だし。
Bon Joviが長生きしてるのは、まず楽曲がいいこと。
Beatlesにレノン&マッカートニー、
ストーンズにミック&キースというチームがあったように
Bon Joviには、ジョンとリッチーという
稀代のソングライター・チームがバンド内にいることだね。

アルバムで言うと【Slippery When Wet】から
【Keep the Faith】辺りまでが黄金期。
その黄金期が終わって
世間の風向きがオルタナへ向いた頃、
ひっそりと発売されたアルバム【These Days】が
実はマイ・フェイバリット。










熟成されたウイスキーのような味わいのある
しっとりとした楽曲が揃ってる。
それ以降の【Crush】からは再び勢いを取り戻した
ロックを発表し続けているのだが、
やっぱ歳を取ってくると、あまりガンガンいくタイプの
曲を聴いてるのは辛くなる。
よって、最近のアルバムはあまり聴き込んでない。

個人的な希望では、
【These Days】のような大人でも聞けるアルバムを
今後も発表していって欲しいところ。
今晩は、MTVでBon Joviの特番が放送されて
11月には20周年記念BOXセットが発売されると
告知していた。
これは未発表曲を中心とした5枚のCDと、
舞台裏を収めたDVDのセットらしい。
日本では、また何度目かのBon Joviブームが
起こりそうな予感。


2004年09月02日(木)



 プレゼン と 引越し

【Tokyo Doll 2-no kimono-】展のプレゼン。
朝9時半からという、夜型泣かせの会議。
Bitsからはカズが来れないので、Yumiが代理で出席。
ウチまで迎えに来てもらい
一緒に歩いて会場であるDesign Exchangeへ。

去年のTokyo Doll以来、久々のDX。
ディレクターのElise、館長のサマンサと再会。
「痩せたんじゃない?!」
と心配される。
大丈夫。高校時代から1キロも体重変わってませんから。

ひとまずコーヒーブレイク。
元領事館のDONがいるではないか!
領事館を辞めて、今は国連の機関で働いてるという。
う〜ん、出世だな。

昨日、電話で話したハロウィンパーティーの隠し玉
デボラとアーロンと対面。
思ったよりも気さくな連中でホッとした。
NOWマガジンのディレクターとも初めて挨拶を交わす。
アートのディビジョンの人ではないが
オイラの事は知っててくれた。
今年の読者人気投票にも、すでに何票か入ってるらしい。
え、まじっすか?
今年「も」、特に活躍した憶えはないのですが…。









プレゼンが始まるとRafiはやっぱり緊張していて
昨日打ち合わせたものの半分も説明できず。
手短に打ち切って、メイン会場である2階のホールへ。
DXは、かつてトロントの株式証券取引所だった建物。
2階のホールは当時のまま残されていて
アールデコ調の内装が素晴らしい。
そして、デカイ!











オープニングはここでファッション・ショーと
レセプションパーティーが行なわれる。
いやはや、待ち遠しい限り。

プレゼンはそこで終了し、
オイラは残ってRafiとデボラと3人で
近くでコーヒーを飲むことにした。
ハロウィン・パーティーの事とか打ち合わせつつ
帰りがけにQueenのPages Bookに立ち寄り
皆で立ち読み(笑)

スタジオに戻っても、まだ昼前。
長い一日だ。
これから居候クミとR子の引越しを手伝うことになっている。
タクシーを捕まえて、2人の荷物を積み込み
それぞれの新居へ向かう。
偶然にもこの2人、5分と離れていない場所に
部屋を借りたので引越しも楽。
滞りなく終わった。

夜、久々に一人で食事をする。
止まっていたウェブサイトの構築をしつつ
冬の【Jazzexchange】の為の名刺をデザイン。
今まではクミが居たので
あまり夜遅くまで作業しないようにしていたが
一人に戻って、一気に夜型に逆戻り。
朝まで突っ走ってしまった。
さすがに眠い…。


2004年09月01日(水)



 Rafiが2度来る

朝からRafiが来る。
【Tokyo Doll 2-no kimono-】展の
スポンサー向けプレゼンが明日あるのだ。
参加するファッション・デザイナーも確定し
プロフィール等も揃ったのだが、
肝心の洋服のサンプルが一着も届いていない。
少々キツイが、明日のプレゼンはパワーポイントだけで
何とか乗り切るしかない。
まぁ、オイラは前面に出ることは無いので
Rafiに頑張ってもらうしかないのだが。

先日の日記にも書いたが
10月のファンドライザー・パーティーにて
ちょっと変わったことをやろうと思ってる。
今日は、その件について出演者と電話にて交渉。
オイラの英語力不足からか
最初は要点を掴めないようだった。
しかし最後にはYes!
急な話だが、明日のプレゼンにも足を運んでもらう事になる。

一ヶ月近く居候していたクミが
遂に明日、旅立っていくので
ささやかながら晩餐。
ていうか、ラーメン・ライス。
【ギルバート・グレイプ】を久々に観る。
ディカプリオ、若い!しかも上手い!
昔、これ早稲田の劇場で3回続けて観たことがある。
ちょっと胸がキュンとした(笑)

夜中にまたRafiが来る。
日本側との連絡で通訳を頼まれた。



2004年08月31日(火)



 プチ引越し

アートショーの為に借りた車を返す前に
居候クミの引越しを手伝う。
入居は明後日からなので
大きな荷物だけ新居の地下室に入れるだけの
プチ引越し。
ついでに同じ日に引っ越すR子のプチ引越しも
することになり、North Yorkのアパートへ。
荷物を積み込んでダウンタウンの新居へ行くも
大家不在のためNG。
仕方なく荷物はオイラのスタジオへ。

夕方、少しだけBitsに顔を出し
締め切りの進行具合をチェック。
少しだけ…と思ったら、結構やばくて作業は難航。
11時過ぎまでスタック。

その後、近くの24時間スーパーで買い出しして
クミとNorth Yorkに住むR子のアパートへ戻る。
誰が言い出したか、夜食&ビデオ鑑賞会。
【ひとつ屋根の下2】を観る。
あんちゃんの熱さが息苦しかった(笑)

一体、何話目を観てるのか分からなくなった頃
撃沈。

2004年08月30日(月)



 アウトドアショー二日目

今日も雨。
しかも午後からは雷雨の予想。

会場に到着する前から雨脚がひどくなり
絵を飾り終えたころには土砂降り。
それが一旦、止んだかな?と思ったら
再び豪雨+雷。
客なんてくるはずありません。
昼を待たずして、退却するアーティストが続出。
オイラが昨日、最初に割り当てられた所なんて
水溜りというより、洪水になっていた。










中には作品がダメになった人、
床下浸水で営業不能な人も。
自分があそこに留まっていたら
どうなっていただろう?

それでもこの雨の中、
友達や、ウェブサイトを通して来てくれた人がいる。
本当にありがとう。

午後3時になると、メインの大通りからは
半分近くのアーティストが撤退。
ここまで売り上げゼロだったオイラは
意を決して大通りに移動することを決意!
昨日も含めて3箇所目の移動だ。
組み上げたブースを半分だけ崩し、力技で移動。
もう、売ることよりも
一人でも多くの目に作品を見せることが優先だ。
最後の悪あがきだけども
奥にいた時よりも確実に目に留まっただろう。

まぁ、そんな感じで最後のDistilleryは
散々な結果に終わりました。
残るは9月のQueen West Art Crawlのみ!
同じ轍は踏まないように頑張ろう。


2004年08月29日(日)



 アウトドアショー一日目

今年最後のDistilleryアウトドアショー一日目。
やはり寝坊。
6時半に会場入りなのに、起きたのが6時10分。
慎也さんが居ないので、居候クミをアシスタントに伴う。
空にはどんよりとした雨雲が・・・。

会場に着き、割り当てられたスポットを見ると
5月に引き続き、最奥の泥道スポット。
オーガナイザーは、毎回平等に配置してると言うのだが
知り合いのアーティストは
毎回舗装された場所を割り当てられており
どこが平等なんだ!?と、さすがに納得いかず
オーガナイザーに文句を言う。
同じような苦情が殺到していたらしく、
様子を見るために、やむなく一旦そこにブースを設置。
さて、やっと絵を飾り終えたところで
友達のアーティストを訪ねると、
オーガナイザーの配慮で、何とメインストリートに
移動してるではないか!

オイラには「皆、平等だから貴方だけを移動させる
訳にはいかないわ」と言ったくせに!
しかも、移動した友達は、
わりとマトモな場所だったにも関わらず
さらに中心地へと配置された訳だ。
これには納得いかず、オーガナイザーを呼び出すと
オイラに向かって
「もう話し掛けないでちょうだい!」と逆ギレ!
何だそれ!?
ここから大バトルに発展。
周りのアーティストも作業を止めて見入るほど
Fワード連発の白熱したバトルの末、
ついに移動権をゲット。
一旦組み上げたブースを壊して
ちょっとはマシな舗装スポットに
移動することができた。

やっぱり日本から来たばかりの頃は
言葉の問題が大きくて
不平不満があってもジッと我慢の子だったけど
こっちでアーティストとしてやっていくには
かなりタフじゃないとやっていけない。
その辺のことを、ここ数年で学んだ気がする。
体力的にもそうだし、
精神的にもタフじゃないとね。
グッタリ疲れたけれども
移動して良かった。









アシスタントのクミと、
日本から戻ったばかりのR子がブース番をしてくれたので
他のアーティスト・ブースで交遊。
皆、今年のオーガナイザーは失格だと言っていた。
オイラもそうだと思う。
来年も彼女がオーガナイズするなら出ない。



2004年08月28日(土)



 Teardrops












新作【Teardrops】が仕上がった。
タイトルにあるように「涙」を流した女性の絵。
実は、今日までこの絵には涙なんて描いてなかった。
どちらかと言うと怒った表情の女性だったのだが、
最後の最後で
「あ、この子は泣いてるんだ」
と感じて、後から描き加えたものだ。
それまでは、絵が完成に近づいてるのに
何か違うと感じていたのが、この涙ひとつで
最後のパズルピースが埋まったように解決。
よって、タイトルも即決された。

涙を流した人物は、オイラの作品では
これが初めて。
けれども、人目をはばからず泣きじゃくったような
女性はやはり描けないし、今後もないだろうな。

一人でそっと枕を濡らすような
孤独な涙にこそ凛々しさを感じる。



2004年08月26日(木)



 ヤンキー母校へ帰る

【ヤンキー母校へ帰る】が今、マイブーム。
去年、日本へ帰った際に撮ったビデオを
やっと最近になって観ることが出来ました。
北海道にある、中退者を受け入れる高校の
ドキュメンタリーなんだけど、
教師と生徒のガチンコのぶつかり合いが
北海道TVによって、15年間も記録され続け
その一部が放送された訳だ。

話の中心になるのが、義家先生という
この学校の卒業生。そう、元ヤンキー。
手の付けられないヤンキーだったのが、
先生になって母校へ戻ってきたのだ。
それだけを追ってもドラマになるが、
恩師との人間関係や、担任するクラスでの事件など
周りを取り巻く状況がさらに凄い。

オイラは55歳でアート界を引退したら
教師になろうと思っているので(密かに)
この手の話には大いに興味がある。
どんな教師になりたいか?というのは無いが、
自分にしか出来ない話ができる教師かな。
そういう教師には凄みがある。
このヤンキー教師もそうだろう。
生徒になってみたかった。



2004年08月25日(水)



 テロの危険

近所に引っ越してきたA娘を囲んで
今夜はパティオでキムチ鍋を開催。
もう「鍋」が似合う季節って感じ。

そのA娘は、週末からNYへ旅行なので
スーツケースを借りに来たのだが、
今のNYは、大きなコンベンションが開かれてて
そこでのテロの危険が囁かれている
結構危ない時期。
一昨日のロシア機爆破もテロと断定された
ばかりだし、マジで気を付けてほしい。
っつっても、気を付けようが無いけど。。。
行かないのが一番だから。

週末のアウトドアショーに向けて
夜中に急ピッチで作業。
難航していた【Manhattan Bridge】が完成。
かなり難産だったこの作品。
一度は昼間の景色だったが、やはり夜の景色
に変更して正解。
やっと自分の中でも落ち着いた感じ。









2004年08月24日(火)



 Tokyo Doll2のファンドライザー

昼頃Rafiがやってきた。
10月29日、ドレイク・ホテルにて
Tokyo Doll2のファンドライザー兼、ハロウィン・パーティー
を開催するので、その打ち合わせ。
奴は9月頭からインドへ行くので、大部分の仕切りは
オイラがやる事になりそう。
Rafiの案では、とりあえず日本人DJに回してもらう事くらい
しか無く、それではつまらん!と
【Bits】の協力も得て、何か面白いことをやろうと思うのだ。

とりあえず思いつくままに
アイデアを出し合う。
今までRafiとやってきたイベントは全てここから始まった。
ポンッ!とキーワードになる言葉が出るだけで
お互い、何を考えてるのかが不思議と分かるのだ。
色んなカナディアンと付き合ってきたけれど、
ここまで阿吽の呼吸が得られるのは
後にも先にもRafiだけだろう。

お互いミーティングの時間が迫り、一旦解散。
夜になって、もう一度ケンジントンのダイナーで落ち合う。
ダニエラと居候クミも合流して食事。

パーティーで何をやるかは大体決まってきた。
はっきり言って、カナディアンびっくりするような内容。
今からワクワクする。
メディアに対して、オイラの名前が出るとマズイんで、
完全に裏で動かすことになると思うが、
Tokyo Dollの名に恥じないものを見せるイベントになりそう。


2004年08月23日(月)
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