無責任賛歌
日記の表紙へ|昨日の日記|明日の日記




ホームページ |プロフィール |掲示板「トーキング・ヘッド」 |メール
|藤原敬之(ふじわら・けいし)

↑エンピツ投票ボタン(押すとコメントが変わります)
My追加


2003年08月03日(日) 見つかりませんでした/『アニメ&漫画コラボBOOK 茄子 アンダルシアの夏』

 アニメ『鉄腕アトム』先週録画してた分、まだ見てなかったので、2話続けて見る。
 第16話「闇のロボットハンター」。
 脚本が『∀ガンダムI 地球光』や『トリック』の太田愛さん。警官ロボットとしての矜持を持つデルタ(デザイン見ると原作のゲジヒトだね)とアトムとの確執は定番通り。人間のロボットに対する偏見だけでなく、ロボット同士でも反目が起こるってのを出して起きたかったんだろうけれど、デルタがあっさりとアトムを認めちゃうんで、もうひと工夫できなかったものかとどうしても思ってしまう。
 スカンクはもうただのチンピラ。
 第17話「地上最強のロボット」。
 ついに登場、戦うためだけの悲しきロボット、プルートゥ。デザインが原作と変わって口が動かなくなったのは、それだけ感情を抑えるためか、単なる作画枚数減らしか(^_^;)。それにしてもエプシロンが女型ロボットになってたとはなあ。これで、オープニングに出て来た謎の女ロボットの正体が分ったね。
 でも、今回は特に原作ファン怒るんじゃないかなあ。
 モンブランとノース2号はザコキャラになってるし、ヘラクレスも原作にあったような壮大な空中戦を披露してくれない。だいたいたった2話で終わらせられる話じゃないのだ。プルートゥを天馬博士が作ったとなると、原作ラストの展開も変わっちゃうんだろうなあ。


 夜、チャット。ヨナさんたちはご旅行からお帰りである。
 公営の温泉場にネット環境があったので、ここが覗けるかどうか開いてみたけどアクセス拒否されたそうな。いったいどんなマズいワードがあったのだろう(^_^;)。


 黒田硫黄・『茄子 アンダルシアの夏』製作委員会『アニメ&漫画コラボBOOK 茄子 アンダルシアの夏』。
 原作マンガに絵コンテ他の企画本。この手のMOOKの中ではなかなか読み応えのあるほうだ。
 巻頭はすぎむらしんいち、鶴田謙二、寺田克也、トニーたけざき、桜玉吉、あさりよしとお、小田ひで次、大伴克洋諸氏の応援イラスト。この人たち、「大日本茄子党」というのを結成してるらしい(^o^)。
 原作マンガは買ったまま山の中に沈んでるので、このMOOKで読んだのが初見。決して上手い絵ではないが、「ハマる読者」がいるのは分る。初期の諸星大二郎をちょっと感じさせるような、「自分の表現を探してる人なんだな」ということが伝わってくる絵だ。アニメの絵から入った人にはとっつきにくいかもしれないけど。
 黒田硫黄と高野文子の対談はマンガマニアには必読。

2002年08月03日(土) 手帳求めて花いちもんめ/DVD『刑事コロンボ 別れのワイン』/『忍者飛翔 桜の章』(和田慎二)
2001年08月03日(金) 1周年!/TVスペシャル『ルパン三世・アルカトラズコネクション』ほか
2000年08月03日(木) 巻頭言&近頃の若いやつぁよぉ……/『ジェームズ・ボンドへの招待』(ジェームズ・チャップマン)ほか


2003年08月02日(土) 新番組いくつか/映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』/『ルパン三世公式マガジン』8月18日増刊号

 秋から放送予定のドラマ版『美少女戦士セーラームーン』のキャストが決定。

 セーラームーン/月野うさぎ(沢井美優)
 セーラーマーキュリー/水野亜美役(浜 千咲)
 セーラーマーズ/火野レイ(北川景子)
 セーラージュピター/木野まこと(安座間美優)
 セーラーヴィーナス/愛野美奈子(小松彩夏)

 新人さんばかりだから、当然知らない子ばかり。パッと見、化けそうな感じの子はいないけれど、この世界、誰がどう売れるかわかんないからねえ。もうこのトシになると「先物買い」する気も起きないし(普通こういう番組に興味自体持たないって)、内容が面白ければそれでいいです。セーラムーンで内容が面白くなるのかという議論は置いといて。
 でも、見るからに新人プロモーションの一貫だから、一人一人の人気が出たとしても、アニメ版みたいに何年もは続かないんだろうなあ。


 もう一つ、秋からの新番組情報。
 京極夏彦の『巷説百物語』がテレビアニメ化。制作はどうやら東京ムービーの模様。キャラデザインだけは公開になってるけれど、森野達弥さんだと思ったら全然違って、いかにも最近のアニメ風。アニメは動いてみるまで分らないけれど、あまり期待し過ぎないほうがいいかも。


 昨日でキャナルシティのチケットが溜まったので映画鑑賞券をゲット。
 連日の映画三昧である。
 『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』。
 海賊映画の定番のような(ゾンビも出るけど)一作。面白いことは面白いんだけど、何か残るかというと残らないところもディズニー映画。でもディズニーはそれでいいんだろうな。
 ジョニー・デップ演じる海賊が、敵につくか味方につくか、最後まで分らないキャラ……ということになってるんだけど、ディズニーだからなあ。最終的にどっちにつくかはバレバレなのであった。何たって、無人島に二人きりでいるのに、何にもしないんだもの。


 モンキーパンチ責任編集『ルパン三世公式マガジン』WEEKLY漫画アクション8月18日増刊号(双葉社・500円)。
 「ルパン三世ハリウッド進出記念号」って書いてあるけど、ホントに実現するんかな。
 大塚康生の『ある雨の日の午後(後編)』はマンガのコマワリの中でキュークツそうなルパンたちが哀れでならない。押井守が特別出演して、散々ヒドイ目に合うのはファンサービスなんだろうか。銭形に「映画監督? そんなヤクザな商売はやめて正業に戻れ!」とか言われてるけど、押井さんに正業があったんだろうか。
 単行本未収録の本家モンキー・パンチ作の『SEXYルパン�掘.札鵐船瓮鵐織襯淵ぅ函戮狼嗚椶鯤震醋�士が担当。ルバン版『私を愛したスパイ』といったようなエピソード。あまり凝った話にしないで、こういうワンアイデアだけで成立した話の方がスッキリしてていい。

2002年08月02日(金) 復讐正露丸/『快傑ズバット』第一話/『芥川龍之介 妖怪文学館』/『秘宝耳』(ナンシー関)
2001年08月02日(木) 『題未定』ってタイトルのエッセイ集があったな/『キノの旅�検戞併�雨沢恵一)ほか


2003年08月01日(金) 引用は盗用じゃないぞ/映画『茄子 アンダルシアの夏』/『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』

  そろそろまた短く纏めて爆走する。こういう悪いクセは改めたいんだけどね。


 『ゴーマニズム宣言』を名誉毀損で訴えていた『脱ゴーマニズム宣言』の上杉聡氏が控訴審で逆転勝訴。
 上杉さんが小林さんのマンガのコマを引用したことを、『ゴー宣』の中で「絵を勝手にドロボー」と批判して、泥棒姿の似顔絵を描いたことについて、「漫画の引用は、無断盗用で違法とまではいえず、『ドロボー』の表現は不相当」として、名誉棄損の成立を認めたもの。
 「マンガの引用は違法ではない」ことは以前も認められてはいたけれども、「無断盗用」という言い方は納得がいかないな。「引用」と「盗用」を一緒にするなよ。そんなこと言ってたら、学術論文はおろか、小学生の読書感想文だって「盗用」だらけだ。
 でもこれで「批評目的」の引用がしやすくなったのはありがたい。もっとも小林さんの本から引用する気にはあまりなれんけど。


 カメラ付き携帯出荷増加。
 いつぞやのノゾキもそうだけど、便利なものは犯罪にも利用されやすい。使い方には気をつけようね。


 しげ、今日は仕事がないというので、AMCキャナルシティ13で映画をハシゴ。
 『茄子 アンダルシアの夏』は高坂希太郎監督の演出が冴えた快作。アップからロングに引いて、炎天下の孤独を表現するあたり、職人芸である。まあ『長距離走者の孤独』でもやってた手だけど。
 絵柄が原作の黒田硫黄とは違うのは、アニメーションにしにくいからだろう。このくらいの改変は仕方がない。一応、ゴール間際で急に絵柄が「黒田硫黄」に戻るあたりが原作ファンへのサービスか。
 主人公、ぺぺの兄との恋の鞘当てをサラッと描いてるのもすごく「粋」なんだが、『キネ旬』ではあのバカの北川れい子が「自転車と女を同列に語るかっ!」と脳みそ腐れたコメントを寄せていた。自分の賭けるものがあれば女を下に置くのは当然じゃん。これだから馬鹿女は。大月隆寛、今度はこいつを俎上に上げてくれ。


 『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』。
 前作より面白くはなったけど、腹が立つところも相変わらず多い。
 オープニングのシークエンスが、まるまる『遊びの時間は終わらない』の盗用である。ヤラレ役にハリガミ貼るあたりまでが同じなんだから、弁解の余地はない。
 群像劇を描きたいつもりか知らんが、余計な設定やシーンも多い。スリーアミーゴスいらねえよなあ。
 囮捜査してる間に、別の事件が発生したからって、そっち追いかけちゃマズイだろ青島。警護がお留守になるんだから。そいういうディテールをないがしろにしてる演出が目立ち過ぎる。
 決定的にダメなのは犯人がアホ過ぎること。アホでないとアホな警察にはつかまらないんだからしょうがないけれど、とことんアホなのは興醒めである。
 興醒めと言えば、前作もあった過去のミステリ映画への「オマージュ」のつもりのパクリ、今回もあったぞ。誰か止める奴はいなかったのか。
 3作目作るんなら、脚本と監督変えてくれ。

2002年08月01日(木) MANGA ATACK!/テレビ特番『パワーパフガールズムービー』/『トランジスタにヴィーナス』4巻(竹本泉)ほか
2001年08月01日(水) 掲示板変更&21世紀の夏/『日本はなぜ負ける戦争をしたのか。 朝まで生テレビ!』(田原総一朗)ほか


2003年07月31日(木) 女の子がいっぱい/『恋愛自由市場主義宣言! 確実に「ラブ」と「セックス」を手に入れる鉄則」(岡田斗司夫)

 多分、どなたのお宅にもたくさん届いてはいるのだろうが、うちのパソコンにも宣伝メールのたぐいは毎日どさっと来る。
 片っ端から削除しちゃいるが、ここんとこ一気に増えたのが外人名前のメールだ。ふと、どのくらい来るもんだろうかと思って、名前だけ記録しといたのが以下のリスト。6月13日から今日までの49日間の分である。

 レイチェル・ハッチ
 バーニス・ジョージ
 パッツィ・E・ブラッドレー
 エスター・マックギニス
 ジョーキン・レイアード
 アン・ディッキー
 リラン・モース
 エヴァン
 ジョーダン
 オーデル・オルセン
 ステイシー・T・ブラウニング
 ローウェル・スタウド
 コーラ・ガーナー
 リータ・ハミルトン
 Dr.ロイ・ベイツ
 ニッキ・ストリックランド
 ミニー
 カールトン・ハル
 バイロン・ブランド
 セシリア・レヴァイン
 オーラ・ユサフ
 アーリーン・ドナルドソン
 ヴィセント・ルーゴ
 ロバータ・ホールデン
 ハーラン・エリオット
 オータム・カーニー
 シャーリー・アヴィラ
 エラ・ハットン
 ドリーン・オルブライト
 ゲイル・S・ビンガム
 DR.トーマス・ケネディ
 クリスタ・バッツ
 キャロル・マリオン
 ウィルバーン・ロペス
 ペギー
 トミー・トレイシー
 Dr.マンフレッド・キームラー
 ブルック・ヴェガ
 Dr.ネイサン・ジョンソン
 シセイ・マッサクォー
 オーヴィル・ハーディン
 ホリー・シュラッグス
 ティミー・メイヤーズ
 エイミー・クランドール
 リーン・ビーツ
 リッキー・マクドナルド
 ダンテ・モブレー
 ディーナ・プティ
 ループ・ビーン
 マリオン・ウォルシュ
 ケイトリン・トレス
 パット
 ダイアン・プラット
 グレッチェン・アームストロング
 ガブリエル・ペイラム
 ミーガン
 モーラ・ブラッドレー
 ラマー・ハーン
 エレイン・テリー
 コーイ・フランクリン
 ジョージィ・ホウェイリー
 ジャッキー・ローデス

 総勢62人。なんかこう並べといて言うのもなんだけど、ヒマなことしてんな、私も。
 一日平均1.25人ってとこだけど、彼ら彼女たちはなぜか土日は全くメールを送ってこないから、1.75人ってとこだろう。他の人のとこにもこれくらいの量のが来てるんですかね。
 この人たち全員とオトモダチになれたら、私もすっかり国際人になれちゃうのだろうか(^o^)。
 圧倒的に女性が多いんだけど、時々混じってる「ドクターなんたら」ってのは何なんだろうね。医者にゃもう、かかっとるよ。
 内容は添付メールが圧倒的に多くて、開く気にもなれないから全然分からんのだが、文章のやつはたいてい「あなたの○●○を大きくしませんか?」(^_^;)
 わしゃそんなことで悩んじゃおらん(←ホントか?)。
 それにしてもよくこれだけの名前を作り出せるものだと妙に感心。「ラマー」とか「コーイ」とかナニジンなんだよ。小説や戯曲書く時、外人さんの名前に困ったらこの辺から流用できそうだ。


 急に暑くなったせいか、体調を崩して仕事休み。
 そろそろ本の山で床が見えなくなってきていたので、少しだけ部屋を片付け。なんとか横になれる空間だけは作る。でも多分「持つ」のはせいぜい二日であろう。ああ、本気でローン組んで、どこかに家を買わなきゃならん日が迫って来たような。……車のローンが終わるまではムリだよ。


 岡田斗司夫『恋愛自由市場主義宣言! 確実に「ラブ」と「セックス」を手に入れる鉄則」(ぶんか社・1575円)。
 『フロン』『30独身女、どうよ!?』『恋愛の取説』に続く岡田さんの恋愛論第四弾。江川達也、大槻ケンヂ、森永卓郎、倉田真由美との対談も収録。江川さん、ホントに太ったなあ。でもすごくモテてるらしいから、デブは必ずしも恋愛のマイナス要因にはならないのである。希望が出てきたな(何のだ)。
 ここまでシリーズが続けば、岡田さんは確実に「本気」で「オンリーユー・フォーエバー症候群」を妥当しようとして書いているんだろうけれど、現実的な「効果」はどの程度上がるものだろうか。
 今回、岡田さんは前掲三書になかったキーワードを大きく前面に押し出してきた。「セックスフレンド」である。「結婚」と「恋愛」を厳密に弁別すれば、セフレを許容するようになるのは論理的帰結ではあるが、そこで岡田さんの理論に納得して、一歩前に踏み出せる女性がどれだけ出てくるものだろうか。
 基本的に私は岡田さんの主張に賛同を示したい。恋愛論にかこつけてはいるが、岡田さんが説いているのは女性の一人格としての自立だ。結婚せずに性行為の相手としてだけ男性を求めたところで、何が悪いことがあろう。
 ただ、岡田さんは女性を「乗せる」ために言質を弄して「恋愛自由市場主義」をいいことづくめのように書いているが(よく読めば結構シビアな責任が伴ってくることに気づかなきゃならないのだが)、案外、既成の「道徳」ってやつはしぶとい。
 「恋愛は自由じゃん」と言って何人もの恋人を持っている女性でも、他人が自分と同じことをしていれば、「浮気者、不倫」となじったりするのである。自分の場合は「純愛」で、他人の場合は「ふしだら」だなんて、身勝手も甚だしいが、もちろん、そんなのは全く論理的ではない。岡田さんもそんな勝手を認めろと言っているわけではないのだ。
 ここは「恋愛自由市場」なのだから、誰が誰をどう好きになっても構わない。自分もそうだし、他人もそうだ。「私だけが」というのは「恋愛独占主義」なのである。
 ただ、現実の市場と同じく、モノには手に入れやすいものと手に入れにくいものがある。好きな相手に既に伴侶がいれば、当然、「難易度」は高くなるだろう。その難しさの正体を岡田さんは「道徳ではない」と言うが、やはり「道徳」ではないかと思うのだ。
 「あなたの相方、私、気に入っちゃったから、週に三日だけ頂くわ」と宣言して、相手の夫婦が二人揃って「はい構いませんよ」と納得する例って、そうはあるまい。夫も妻も拒否をした場合、女の方は嫉妬心が大きいとしても、男の場合は明らかに道徳心が主であろう。特に、その相手の女性に惹かれていながら拒否をしたとすれば。
 岡田さんが行おうとしているのは、既成概念に縛られている女性の「意識改革」である。だからこそ「敵」としているのはその「道徳心」なわけで、これを打倒するのはちょっとやそっとのことで叶うものではない。しかしその困難さをストレートに語ってしまったら、大半の女性は怖気づき、「一歩」を踏み出せなくなってしまうだろう。だからこそ岡田さんはそのあたりを韜晦しなければならなくなるのだが、そのせいで結果的に、本書は随分「ゆるい」作りになってしまった。
 女性読者からの「彼が浮気症で困っています」との質問に、「彼とはセフレとして付き合いましょう」と岡田さんは答えるのだが、そんな簡単に意識改革ができるのなら苦労はいらない。しつこく男に絡めば絡むほど捨てられるとわかっていてもどうにも自分の心が止められなくて絡んでしまうのである。「な−んだ、そっか−」と納得できるのなら、とうの昔にカラダだけの関係で満足しているだろう。
 岡田さんは森永卓郎さんとの対談では、「セックスしたいって結論を言う前に、相手にはプレゼンしなきゃ」と「手順」を説明しているのに、読者の女性とのQ&Aではその手順を全く無視して単刀直入にモノを言い過ぎている。これは「戦略」としてはかなりマズいのではないか。
 私も似たようなことを若い子から相談されることがあるが、基本的に岡田さんのスタンスには賛成でも、他人の恋愛沙汰にアドバイスしてやるほどの親切心は私にはないから、テキトーなこと言って「気分だけよくしてやって」ほたらかしますがね。恋愛にスタンダードはないんだから、関わるだけ損です。

2002年07月31日(水) しげ、肉離れ?/『けろけろ 緑の誓い』(矢島さら)/『風雲児たち 幕末編』1巻(みなもと太郎)ほか
2001年07月31日(火) 山田風太郎死す/『新・トンデモ超常現象56の真相』(皆神龍太郎・志水一夫・加門正一)ほか


2003年07月30日(水) マヌケな人々/『二葉亭四迷の明治四十一年』(関川夏央)/映画『山の音』/『住めば都のコスモス荘』1・2巻(阿智太郎・矢上裕)

 まずは小ネタを一つ。阪神タイガースの優勝が目前に迫り、ケンタッキー・フライド・チキンが、カーネル・サンダースおじさんの人形を一時的に避難させようか検討中だとか。前回優勝の昭和60年には、大阪のミナミで、熱狂したファンが人形をバースに見立てて胴上げし、道頓堀川に投げ込んだことがあったから。
 けど、サンダースおじさんだけ避難させても、どうせ他の何かを盗んで放り投げたり、自分から飛び込むバカはいると思うけどな。かと言って、投げ込み用人形をフーセンか何かで作ったって、お膳立てされたものにはファンは乗らないだろうし。つか、警察総動員して治安に当たれよ。「熱狂的なファン」と言ってゴマカされてるけど、あいつらただの犯罪者なんだから。
 いえ、私は別に巨人ファンではありません(^o^)。


 今日、静岡県沼津市で、盗み目的で閉店間際の書店に入った男が、シャッターを閉められて外に出られなくなり、タイホされるというマヌケな事件あり(^o^)。
 犯人の24歳の男は、29日の午後11時過ぎに、客のフリをして本屋に入りこみ、店員に気づかれないように、本棚の陰に隠れて、閉店になってシャッターが下ろされたあと、レジの中をあさった。と、ここまではよかったのだが、外に出ようと思った時になって初めて脱出方法がないことに気が付いたんだって。ここまででも充分間抜けなんだが、それからあとがまた情けない。
 犯人はそれから悪戦苦闘、店内は真っ暗で窓もない。シャッターは内側から開けられない仕組みになっていて、強引に開けようとしたけれど歯が立たない。ついには素手で天井を40センチほど叩き割ったけれど(本棚の上にでも登ったのかな)、そこからも脱出できないことが分かって、携帯電話を使って友人に助けを求めたとか。
 30日の午前3時ごろ、ようやくシャッターは開いたけれど、待っていたのは警察官。あえなく御用となりました。
 うーんと、ミステリに腐るほど書かれてきてる密室トリックだけどさあ、扉が開くのを待って入ってきた人に紛れて出て行くっていうのがあるよねえ。実際には成功率は低いと思うけど、友達にSOS送ってタイホされちゃうより、一か八か朝まで待って、客に紛れてさりげなく出てくって手は考えつかなかったのかねえ。閉店時に店員に気づかれないくらい広い本屋だったんなら、それも可能だったろうに。
 仮に朝方店員に見つかったとしても、おカネはレジに戻しときゃ、「アパート追い出されて夜寝るところがなかったから」とかホームレスのフリをして同情を買うとかしていくらでも誤魔化しようがあると思うんだが。
 ちなみにレジん中のおカネ、とっくに金庫に仕舞われてて小銭しか残ってなかったそうである。とことん下調べしないで泥棒に入ったんだね(~ー~;)。
 24歳で既に脳みそとろけだしてるような事件で、まあ、笑うしかないんだけど、もうちょっと世間を唸らせるような知能的な犯罪は起こらんものか。いやね、別に犯罪を奨励してるんじゃなくて、犯罪者が知恵をふりしぼらないと成功しないってことは、つまりそれだけ警察が優秀で、治安がいいってことなんだから。マヌケな犯罪でもそれ以上に警察がマヌケだったら、成功しちゃうんだよ。実際犯罪検挙率、最近は相当低くなってるじゃないの。
 逆説を弄するつもりはないけど、事件が起きるなら起きるで、もちっとアタマのいいものが起きてくれないと困るのである。
 一昔前に比べたら知能犯って随分減った気がしないかな。12歳の事件も(アレだって犯人がただのバカガキだから逮捕されているのだ)、「こんな事件は昔はなかった」というのは、「こんなマヌケな事件は昔はそんなに多くなかった」という意味でならそうかもね。


 しげ、ついに車を買う決心をして、なんかパンフを持って来た。
 「ねえねえ、どれがいいと思う?」とか聞かれても、私は何だっていいので返答に困る。頭金だけ出して、と頼まれたので、ナケナシの貯金をはたく。本とDVD買いまくってても、借金だけはしないで来てたのだが、これで我が家もローン生活だ。でもこれで出費をなかなか控えられないのがオタクのツライとこなんである。


 関川夏央『二葉亭四迷の明治四十一年』(文春文庫・620円)。
 『「坊ちゃん」の時代』の読者には必読の一冊。
 関川さんの評伝が面白いのは、二葉亭四迷に関わった人だけを描出するのでなく、「関わらなかった人」をも描くことで時代そのものを浮きあがらせる点にある。『「坊ちゃん」の時代』のあの「そのときそれと知らず、明治を代表する人々が一同に会していた」というあの手法である。
 四迷と樋口一葉は近所に住んでいながら一度も会わずじまいだった。四迷の評伝の本書で、関川さんは一葉に一章をあてる。近代の拡大とともに増殖した貧民たちの中に彼女はいた。また、四迷が最初の妻とした女はまさしくそういった貧民階級の女であった。二人は会わずとも、そういう形での「時代の接点」はあったのである。
 夏目漱石とは、朝日新聞の小説を交互に連載していた間柄でありながら、六回しか会ったことがなかった。漱石は、四迷の死後、「近くて遠い友人」として、四迷を追悼している。
 けれど、どうして関川さんは四迷を「二葉亭」と書いて、「四迷」と書かないのだろうか。逍遥、漱石、鴎外、紅葉、露伴、一葉などは全て名前で書いているのに。近代小説の草分けの人でありながら、自嘲し、自作を否定した点に、旧時代を捨てきれぬ四迷の姿を見て、その象徴としての「二葉亭」という「家号」で呼ぶのがふさわしいと考えたのかもしれない。
 四迷の若き日の顔は、何となく関川さん自身に似ている。


 CS日本映画専門チャンネルで録画しておいた『山の音』を見る。これも随分前に見たやつの再見。
 原作は川端康成だが、彼は長編を雑誌を越えて何年にも渡って断続連載し続けるという変わった書き方をするので、映画化の時点ではまだ物語は完結していなかった。従って原作最終章の「秋の魚」は映画に盛り込まれてはいない。
 それどころか、原作にずっと漂いつづける「死」の感覚(タイトルの「山の音」自体が死を予感させる幻聴だ)、これを脚本家の水木洋子はできるだけ薄めるようにし、父親の山村聰と嫁の原節子の心の交流に主眼をおくように改変してしまった。それはそれで普通の日本映画にはなってるのだけれど、原作を知っている者には物足りない。
 「美しきかつての日本」を描いたことを高く評価されている川端康成だが、この『山の音』を含め、戦後の『古都』や『片腕』といった作品は心理幻想小説としての完成度も高い。幻想文学畑の人はそのあたりを熟知してるんだけど、普通の日本文学の研究家の認識度が低いんだよね。ツマラン垣根は取っ払っちゃった方がモノは楽しく見られるんだが。


 マンガ、阿智太郎原作・矢上裕漫画『住めば都のコスモス荘』1・2巻(メディアワークス/電撃コミックス・各578円)。
 アニメは福岡じゃ放送してないから、マンガを買った。小説の方も完結してるようだから買おうかどうしようか迷ったけど、矢上さん気に入ったとこだったし、まずはこちらから。
 けど、これストーリーの説明はすごく難しいな。とゆ−のが、ナカミはすげえ面白いんだけど、プロットや展開はあまりにもありきたりで紹介しても全然面白そうに思えないだろうなあってのが見当つくから(^_^;)。
 簡単にまとめちゃうと、
 「宇宙の玩具メーカー・�螢�タンコナス社製造の銀河連邦警察採用候補超特殊汎用パワードスーツ、ドッコイダーのモニターに選ばれた桜咲鈴雄は、次から次へと襲いかかって来る宇宙犯罪人を相手に戦う毎日。けれどその犯罪者たたちは、実はみんな同じ「コスモス荘」の同居人だった!」……気づけよ(-_-;)。
 「いきなりヒーロー」とか、「みんなで同居」とか、もう設定はこれまで何度繰り返されたかわかんないくらい陳腐なんだけど、やっぱりマヌケ揃いのキャラクターが生き生きとしてるから面白いのだ。でも私の一番好きなキャラクターがヒヤシンスであることは誰にもナイショだ(^o^)。

2002年07月30日(火) ウチにキンチョールはない。/『ゴーストハンター ラプラスの魔』(安田均・山本弘)ほか
2001年07月30日(月) 八女って全国的にどの程度有名なんだ?/『ロマンアルバム・太陽の王子ホルスの大冒険』ほか



↑エンピツ投票ボタン
日記の表紙へ|昨日の日記|明日の日記

☆劇団メンバー日記リンク☆


藤原敬之(ふじわら・けいし)