無責任賛歌
日記の表紙へ|昨日の日記|明日の日記




ホームページ |プロフィール |掲示板「トーキング・ヘッド」 |メール
|藤原敬之(ふじわら・けいし)

↑エンピツ投票ボタン(押すとコメントが変わります)
My追加


2002年07月31日(水) しげ、肉離れ?/『けろけろ 緑の誓い』(矢島さら)/『風雲児たち 幕末編』1巻(みなもと太郎)ほか

 昨日作った麻婆豆腐、残りを朝飯にする。
 朝、ちゃんと食事したほうがいいとはよく言われてるが、実際に朝食事して行ったら、確実に体重が増えるんだよね。
 御飯と味噌汁だけにしておいてもやっぱり太る。マンナンライスを混ぜても太る。多分、誰かが私にデブの呪いをかけたに違いない。誰か祓って(-_-;)。

 と言いつつ、晩飯は「焼肉のさかい」。
 たっぷり寝てるくせに「気分が悪い」とか抜かしやがるしげが、飲みものを飲みたがったので、焼肉屋で唯一ドリンクバーがあるこの店を選んだのである。
 「……気分悪いんなら、焼肉なんて食わないで帰って寝りゃいいんじゃないのか」
 「だって肉も食いたいんだもん!」
 「欲望を抑制できないから病気になるんだよ!」
 「欲望抑えたら気分が悪くなるやん!」
 それってアル中の理屈じゃねーか。っつーことはしげは「肉中」か。
 それほどまでに肉に固執したしげであったが、焼き肉の匂いに咽たか、焼肉をいつもの3分の2ほどしか食べられない。
 更にまだ焼いていない肉が残っていたので、「どうしたん? もう食べんと?」と聞くと、「先に車に行ってていい?」と答える。
 一瞬、聞き損ないかと、キョトンとする。
 しげと結婚して10年、しげが肉を食い残して帰りたがるなんてことはただの一度もなかった。これは本気で具合が悪いのか。
 しげ、悔しそうな顔で言う。
 「食べたいけど、食べきらん」
 ……「肉欲」自体がなくなったわけではなかったようである。
 けれど、さすがのしげも、10年前に比べれば少しずつ少しずつ、食事の量が減ってきていることは事実だ。味覚も変化してきていて、以前ほどの甘党でもなくなってきている。
 このまま、少しずつ和食の微妙な味なんかも分かるようなオトナの舌になってくれると、濃い料理に付き合わなくてもすむし、私の舌とも趣味が合ってくるのだが、果たしていつのことになるのか。


 ベスト電器、紀伊國屋書店を回って帰宅。
 具合が悪いのが分かってて引き摺りまわすのだから、私も悪党である。
 帰りつくなり、「きつい」と言って、しげ、ぶっ倒れる。
 病院の健康診断でも正常、と言われたのだから、あまり過度に心配したってしょうがない。要するに生活のリズムが狂ってるせいで自律神経失調症になってるんだろうから、栄養の偏りがないようにして、運動して体力つけりゃいいのである。
 ……一番やりそうにないよな、しげ。


 偶然、『ETV2002 祖母・幸田文への旅』を見る。
 幸田露伴の娘が幸田文で、その娘が青木玉で、って、ここまでは一応作品に目を通してたけど、更にその娘さん、青木奈緒さんまではフォローしてなかった。しかし4代に渡っての作家って、ギネス級じゃないのかな。青木さん、結婚してないみたいだからここで途絶えちゃいそうだけど。
 番組は、奈緒さんが、祖母の幸田文が、晩年、山の崩壊現場を見て回って書いた作品『崩れ』の現場を、再び自分の足でたどる旅を追いかける。
 『崩れ』については未読なので感想は述べようがない。しかし、今に残る幸田文の日本各地を旅するドキュメンタリーを見ると、足腰の弱くなった70歳を越してなお、幸田文がどうして「崩れ」に興味を持ったのかがなんとなく見えてくる。
 自然は人間が手を加えるから変化するものばかりではない。自然は自然のままでも川の氾濫、地殻変動等で時々刻々と姿を変えている。奈緒さんが祖母の足跡をたどった時、20年前と同じ風景は全くと言っていいほどなかった。
 この「変化」はなんなのだろう。人間と関わりがなくても、自然が息づき、壊れ、再生されていく過程を知る者は実は少ないのではないか。なぜなら、我々「個人」は、その変化を見続けるにはあまりに短い生しか持たないからだ。
 この番組が面白かったのは、個人が見続けることの出来ない長大な自然の変化を、幸田家という、脈々と受け継がれる作家の眼を通して発見させたということであろう。
 そう、それはまさしく「発見」である。
 崩れた崖を見ても、個人にわかることは、それがかつては崩れていなかったであろうという「憶測」でしかない。そして、彼がまたこの地に来るとは限らない。別人が再びこの地を訪れても、そこにはもう一つの繋がりのない「憶測」が生まれるだけである。
 そこにあるものの意味を知る者は、かつてそこに来たものの意志を継ぐ者でなければ決して把握はできないのだ。奈緒さんはまだ、道を辿り始めたばかりだ。私は受け継がれる「血」というものをあまり信じないほうだが、もし「血」に意味があるとしたら、そういうことなのではないかと思う。


 矢島さら『けろけろ 緑の誓い』(徳間デュアル文庫・620円)。
 うーんと、なんつーか、かわいいはなしですねー(^_^;)。
 言っちゃなんだが、中学生のかえる好きの女の子が、初めてお話作ってみました、みたいな。……かわいいだけならともかく、話そのものが稚拙なのはどうも頂けない。
 はるか太古に地球に移住した宇宙人が、地球環境に適応するために変身したのが「かえる」族であるという設定は……どうなんでしょうねえ。私、かえる食ったこともありますが、それって、イケナイことだったんでしょうか。
 かえるの長老が「それが少年たちの成長過程に必要な遊びなら、ワシら喜んでケツに爆竹刺されて死んだもんなあ」なんて言っちゃうけど、いいんですか、そんなんで。命を大事にする感覚がかえる族には欠落しているのでしょうか。
 そのわりに、地球環境の悪化を促す農薬の開発を阻止するために、かえるたちが今こそ立ちあがるって……そんなのが自分たちの素性を明かす理由なら、もっと昔から地球人たちに対して訴えかけてたんじゃないですか。これまでの人間たちの歴史を振り返って見て、安心して見てられる時代がちょっとでもありましたか? 環境保全とかシリアスなテーマを持ちこむなら、もうちょっとそのテーマについて研究しておかないと不勉強って言われちゃうと思うんですが。
 読者として想定してるのはは子供なのかな? いや、子供向けの小説だからこそ、子供だましのもの書いちゃいけないと思うんだけどね、プロなら。


 マンガ、みなもと太郎『風雲児たち 幕末編』1巻(リイド社・550円)。
 オビの惹句がなぜか富野由悠季。
 「風雲児たらんと欲する者はこれを読め!! 目を覚ませ!!」ですか。アツイなあ。けれど、ふと気づいたけれど、富野さんが『風雲児たち』テレビアニメ化したら面白いものできるんじゃないか。作家性が強くて、オリジナルしか作れないように思われているけれど、もともと富野さんは絵コンテ千本切りを自ら課した職人演出家でもあったのである。みなもとさんの歴史観と、富野さんの歴史観がぶつかって昇華されたら相当面白いものができるんじゃないかと思うが。
 さて、再開した幕末編、『雲竜奔馬』をなぞりつつ、新展開も組み込んでいく構成。カラーページ付けるならおイネもカラーにしてほしかったけれど、ホント、かわいく描いてあるなあ。実物のおイネの写真見るとガックリくると思うけど(おタケさんもおイネもトシとってからの写真しか残ってないからしかたないけどさ)。
 しかし、阿部正弘の活躍する1巻の流れだけを見ていると、これでなぜ幕府が倒れてしまったのか、理解しがたいね。この人が急死しなければ、そして井伊直弼があせりさえしなければ、幕末の様相は全く変わってたんじゃないか……というのも歴史のIFだね。


 マンガ、CLAMP『ちょびっツ』6巻(講談社・530円)。
 初回限定版が見当たらなかったので、通常版を購入。特典、何だったのかなあ。
 裕美ちゃんと店長さんの過去の話が語られるけれど、直接ちぃと秀樹の関係に絡む話ではなかったみたいだな。6巻かかってなかなか話が進んでいかないのがもどかしいけれども、アニメのほうはもう原作に追いついてるんじゃないかなあ。福岡じゃ放送してないからわかんないけど。

2001年07月31日(火) 山田風太郎死す/『新・トンデモ超常現象56の真相』(皆神龍太郎・志水一夫・加門正一)ほか


2002年07月30日(火) ウチにキンチョールはない。/『ゴーストハンター ラプラスの魔』(安田均・山本弘)ほか

 一日、マジメにお仕事、定時には職場を出る。
 不況の中、いい御身分だねと言われることも多いが、定時に出られるように立場を作るためには失ってるものも結構あるのよ。
 晩飯、もういい加減で外食はやめたいが、しげは全く食事を作らないし、結局私が家事ばかりすることになるので、それもいやだ。せめて別の店に行きたいとしげに頼む。
 初め、「孫悟空」というアジア料理店に寄ってみたが、開店が6時から。
 河岸を代えて「ジョリーパスタ」。ここも職場からの帰り道にあるのに、なぜかここしばらくほとんど寄ったことがなかった。……5年ぶりくらいじゃないか。しげが王将とめしや丼にだけ拘ってるせいだけど、ムリに別の店に行くと、必ず「あっちのほうがよかった」とか駄々をこねるのである。これで自分がワガママじゃないとか思ってるあたりが、しげが人間としてサイテーなとこである。
 コースは千円で、ホタテのスープ、チーズの団子、サラミにサーモンにマシュマロみたいなの、アイスカフェオレ、キャラメルコーヒー、エビとサーモンのスパゲティ、イカとタラコのクリームスパゲティ。
 なんだかこう並べるとえらく豪勢だな。品数が多いし、満腹もするし、どうしてしげが嫌うのか理由が分からん。
 おみやげにピザも頼むが、トッピングにサービスで半熟卵がついてくる。これが帰宅して箱を開けてみると、当然のことながら殻に入ったまま。
 しげ、突然「卵、アンタにやる」と言い出す。
 「あれ? 半熟卵は好物じゃなかったっけ?」
 「うん、好きだよ」
 「じゃあ、なんだ食べんの」
 「殻に入ってるから」
 「……割りゃいいじゃん!」
 「めんどくさいからヤだ」
 呆れて絶句。ヤだって、半熟卵を割ってテイクアウトにするわけにゃいかんだろうに。グータラと言うより、大バカじゃん。いや、もうずっとバカだバカだとは思ってたけど、またバカに磨きがかかってきてるぞ。他人ならこういうバカも笑ってられるんだけど、このコバンザメ、くっついて離れないしなあ。やっぱりバカって治らないのかなあ。知性を注射できるような医療技術がありゃいいんだけど。


 先日からずっと、部屋の中をコバエが飛んでいる。
 見た感じではショウジョウバエみたいである。
 懐かしいなあ、昔、理科の授業の宿題でハエの観察してたけど、母親が「そんな宿題があるか!」と信じてくれなくて捨てられたっけなあ。おかげで観察日記が出せなくてクラスで一人叱られたっけ。あの時の恨み忘れてないぞ、お袋。……くそ、もう死んでやがるぜ、あのアマ(←「それはダメだよぉ」by.シティボーイズ)。
 いや、ハエを懐かしがってどうする。
 パソコンに向かってると画面の前をチラチラ行き交うので、まさしく五月蝿い(旧暦じゃまだ5月じゃないかな)。部屋のどこぞに卵が生みつけられてるんじゃないかと思って探してたんだけど、なかなか見つけられなかった。理由は、私の家の中をご存知の方には説明不要であろう。
 どんなに部屋が散らかろうと壊れようと化学実験の匂いがしようと(おいおい)平気なしげも、ついにたまりかねたか、久しぶりに台所を片付け始めた。
 「排水溝から上がって来たんじゃないかなあ」とか言ってたが、結局、それらしいものはなかったそうな。
 けれどもともと大雑把でガサツなしげだから、片付けたと言っても手抜きがあるのではないかと思い、ふとまな板を裏がえして見たら……。
 うにょ。
 うにょにょにょ。
 あー、あの、子供のころ、地べたの石をめくったらそこに虫がうぞぞぞとへばりついてた光景を思い出してください。
 白くて、小さなウジがうにょにょにょにょと何10匹もビッシリ……。
 ええええ、洗いましたよ。大掃除しましたとも。シャレにならんぞ、これ。
 ……しげに家事を任せるとこうだからなあ。結局、私が掃除も洗濯も全部やらなきゃならなくなるのだ。


 夜食に麻婆豆腐を作る。
 これだって、市販のものを利用してるんだけれど、それだけだと物足りないので、サバを混ぜ、焼き肉のタレ(甘口)を混ぜる。サバの臭みは煮沸して予め取ってあるので、結構美味い。何かひと工夫して美味しくしないと人には出せないと思うのが主夫のささやかな拘り。……しげ、ホントになんのためにウチにいるのかなあ。
 しげ、「辛い辛い」と言いながらパクパク食べる。それでも辛さ抑えてるんだよ。「食べたんなら方付けはしろよ」と声をかけるが、しげは無視。あ、またこいつ方付けしないつもりだな。コバエまで発生させたと言うのに。
 だいたい、家事については役割分担の約束は何度もしている。私が料理を作っていいから、片付けはしげが、と口が酸っぱくなるくらい言ってるのだが、全然守らない。
 辛い辛いと文句つけながらも食いはしたのだから、方付けくらいはしてくれよな、しげ。


 DVD『必殺必中仕事屋稼業』、ようやく上巻を見終わる。
 岡田英次が2話連続の悪役に扮しているけれど、前編でうまく仕事屋の手から逃れることができたのに、後編であっさりやられちゃったのは筋としてヘン。悪役の造型って、強く見せようとすればするほど難しくなるんだけど、無駄な描写を増やして結局チンピラにしちゃってるんだよなあ。構成の失敗は、時間帯変更を考慮して1話完結のセオリーを崩したせいかもしれない。
 緒形拳の半兵衛がヒゲを落としたのも、梅安と重なっちゃうし、失敗だったのでは。このあと、『仕事屋』は視聴率低迷にあえぐことになる。


 安田均原案・山本弘著『ゴーストハンター ラプラスの魔』(角川スニーカー文庫・600円)。
 『ゴーストハンター』シリーズのリニューアル再刊。
 でも読むのは実はこれが初めて。タイトルだけ見て気にはなってたんだけれど、初刊時の80年代後半、もう随分トウが立って来たなあと感じていた私は、明らかに中高生ターゲットのスニーカー文庫やらファンタジア文庫やらといったライトノヴェルにはあまり食指を動かしてなかったのだ。これもまた私の不明。
 で、実際に読んでみて思ったのは、面白いことは面白いんだけれど、もっと早く読んでれば更に面白かったんじゃないかなあってこと。
 と言うのも、「ラプラスの魔」の正体がね、初刊当時の1988年だったら相当斬新だったと思うけれど、今読むと、どうしてもありきたりに見えてしまうことなんだね。だってこのネタ、もうマンガでも小説でも腐るほど使われちゃったものね。
 おかげで、昔読んでたら気がつかなかったかもしれない伏線にも早々と気づいちゃって、これってもしかして○○○○○? って思った瞬間、ちょっとばかし脱力してしまった。もちろんその責任は山本さんにあるわけじゃないんだけれど、これがパイオニアの宿命みたいなものかと思うと、SFやファンタジーが古びてしまうのも仕方がないのかなあ、という気になる。
 ゲームを原作としていることのデメリットも相当あったんじゃないかな。明らかにキャラが多すぎ。前半の、まるで七人の侍を集めて行くようなワクワクする展開をさせといて、あっさりキャラ殺してくのはゲームのシナリオでもそうなってるのかもしれないけれど、ちょっと失敗じゃないかな。あのキャラとあのキャラが実はああなってってとこはうまいけれど。
 ……うーむ、ネタバレしないように書くのはこれについてはムリだなあ(-_-;)。未読の方には何のことかわかんないと思うけど、カンベンしてください。でも○○○○○シリーズのことを知らない人にはかえって面白いんじゃないでしょうか。

2001年07月30日(月) 八女って全国的にどの程度有名なんだ?/『ロマンアルバム・太陽の王子ホルスの大冒険』ほか


2002年07月29日(月) 肉は血となり肉となる/『砲神エグザクソン』5巻(園田健一)/DVD『マジンカイザー』6巻ほか

 一年中でいつの季節が嫌いかというとこれはもうまったくもって夏である。
 薄着のねーちゃんが見られるやないか、と目尻下げてるオヤジも多かろうが、私は視力がないので全然嬉しくない(あったら嬉しいんかい)。
 だいたい、夏の太陽を青春のシンボルみたいに言って、のーてんきに喜んでるのは、四季があって、世界でも最も暮らしやすい環境にいる日本人の奢りみたいなもんである。アラブじゃ灼熱の太陽なんて、悪魔の化身だぞ。日本の某食品メーカーが太陽をシンボルマークにしてたせいで、缶詰が全く売れなかったって話もあるくらいだ(ちょっと都市伝説混じってると思うが)。
 暑いと当然汗をかく。
 汗をかけば臭い。
 だから風呂に入る。
 けれど外に出ればまた汗をかく。
 臭い。
 風呂に入る。
 いくら風呂に入っても汗臭いのが取れないような気がする。
 段々イライラしてくる。
 しげも臭いし、あいつはなかなか風呂に入らないからから、ダブルで臭い。
 そのうち、腋の肉と腹の肉を殺ぎ落としたい衝動に駆られてくる。
 頭痛が痛い。目眩がする。
 むやみやたらに他人に当たりたくなる。
 本気で精神に以上を来たしそうな気がして来たので、これはヤバい、と午前中にちゃっちゃと仕事を片付けて、半日で帰宅。

 先日の検査結果を聞くために病院に行く。
 平日の昼だというのに、来院者多し。やたら待たされるうちに喉が異常に乾いてくる。大きな病院だと売店もあるしウォータークーラーもあるんだが、ここにはそんなものはないのでガマンするしかない。
 でも我慢しきれずに、看護婦さんに頼んでコップに水を汲んでもらったのだが、これも随分時間がかかった。看護婦さんたちだって飲み水は必要だろうに、すぐに出せるところに水が置いてないって、どういうことなんだ。水を出せ。出すんだ。そうやって、私を飢餓状態において苦しめて、その様子を見ながらほくそ笑んでいるのだな。だ、だれの陰謀だ。黒幕は誰だ。CIAか、スペクターか。分かったぞ、○○○○だな。あのとき○○○○○が○○○○○○したのを逆恨みして、裏で手を回したのだな。く、く、くそう、こうなったらこの病院の○○○○○を○○○○して○○○○○……。
 ……いかん、暑さのせいで本気で思考回路がショート寸前だ。せーらーむーんか。

 今日も担当はいつもの先生ではなく、院長先生。
 どうしたのかなあ、夏休みでも取ってるのかなあ。いつもの先生、すごく明るく喋ってくれるので、どんなに悪い結果聞かされても気落ちしなくてすむんだが。いや、それがなんの解決にも繋がってないことは重々承知しております。
 「……どうでしょう、血液検査の結果は」
 「よくないですね。……よくないどころじゃありません、ハッキリ言って悪いです」
 「はあ」
 「血糖値が220越えてます。コントロールができてないでしょう。運動してますか?」
 「車で通勤するようになってからはほとんど……」
 「体重も80キロを切るようにしないとね。一気に落とすのはムリだとしても、少しずつでも落とすようにしないと、危険ですよ」
 「はあ」
 「奥さんにも協力してもらって」
 あ、そりゃムリだ。まず確実に不可能。蟷螂の斧、焼け石に水、桃栗三年柿八年、ちょっと違うか。ああ、先は短い(T.T)。こうなると、定期的に入院するしかないかなあ。
 入れ代わりで診察室に入るしげ。と思ったら、ほんの数分で出てくる。
 「どうだった?」
 「ほとんど健康だって」
 「……ほとんどって、じゃあ何が悪かったんだよ」
 「『肉を食べすぎてませんか?』だって」
 何たる慧眼。ここの医者、もしかしたらすごく信用できるかもしれない。まあしげの体型を見れば一発で分かるとも言えるが。
 しげ、「何でこんなに頑丈に生んでくれたんだ」とか親を恨む発言。遠藤淑子の『エヴァンジェリン姫』シリーズのセリフを受けての発言なので、悪気はないのだが、病院で患者さんたちがいるところで口にするコトバじゃないな。

 セガワールドにちょっと寄ったら、UFOキャッチャーでいかにも取りやすそうな位置に『あずまんが大王』のおーさかがあったので一発ゲット。……ああっ、UFOキャッチャーではコップとか時計とか、使えるものしか取らないと決めていたのに、つい……(*・・*) 。
 まあ、おーさかだからいいか(なんでだ)。
 しかしねー、生身の女の子にはねー、あまり癒されるような感覚持たないのにねー、実際、癒し系とか和み系なんてコトバは聞くだに虫唾が走るってのにねー、どうしてアニメのキャラにはほわんとした気分になってしまうのか。おーさか巨乳でもないし。
 人間としてやはり何かがケツラクしているということなのだろうか。

 昼飯はガスト。
 なんだか久しぶりに来たような気がするが、のどの乾きが続いているので、ドリンクバーがある店を選んだのである。
 ここのココアがお気に入りなのだが、今日はお茶やコーヒーにする。糖分を控えるつもりだったのだが、飲んでみると苦いばかりで美味しくないので、ついシロップを入れる。この一杯が死への第一歩。
 注文したのがスパゲティにオムライスだから、もう五歩くらい進んだかもしれない。しげの影響か、私も自分の欲望を押さえ切れなくなってるのである。

 しげ、検査結果がよかったせいなのか、いつにも増して機嫌がいい。
 ただでさえうるさいやつがさらにうるさいので、助手席に座っていると鼓膜が痛くてたまらない。
 何しろ乗ってる間、謎の言語で歌いまくっているのである。
 「ぴゃぴゃぴゃぴゃー、ぴゃぴゃぴゃぴゃー、ぴゃっびゃっぴゃっぴゃっ、ぴゃぴゃぴゃぴゃー」
 狂ってるよなあ。
 近所のベスト電器で生ビデオテープを買い込み、マルキョウに寄って帰る。
 しげがなぜかそうめんに拘ったので、山ほど買い込む。誰が食うんだそんなに。


 マンガ、園田健一『砲神エグザクソン』5巻(講談社/アフタヌーンKC・540円)。
 これだけ超爆乳の女の子出しまくってて、砲一の初体験の相手が微乳の茜だってのも趣味に走ってるよなあ。巨乳と微乳のどちらがいいかというのはそれこそどうだっていい問題なのであって、巨乳には巨乳の、微乳には微乳の醍醐味が……。
 おっと、それがメインのマンガじゃないって(^_^;)。
 エグザクソンでのハデな戦いはいったん休止、表面的には戦いが沈静化した中での権謀術数の情報戦が繰り広げられる。こっちの展開のほうがドンパチやってるより面白いな。
 砲一は姿を変え、甲弾として学校に戻る。エグザクソンの活躍で、生徒たちも以前ほど砲一のことを阻害するような雰囲気はなくなりつつある。その間、勇華の分身が砲一に変身し、各地の人命救助にあたっている。地球人の諦めムードがこれで少しずつ変わっていく。リオファルドの地球人処理工場の様子がリークされ、反リオファルドの動きが少しずつ高まっていく。
 細かい描写を積み重ねてリアルさを表現しているのは、リオファルド側も同じで、シェスカを死んだものとして英雄として祭り上げるあたりや、実際には生き延びたシェスカが造反していく過程は、この先戦いが三つ巴、四つ巴の複雑な様相を呈していくことを予感させる。
 もっとも、読んでいて息苦しく感じる面があることも否めない。随分面白くなってきたし、リアルになることがいけないとは言わないけれども、なんだかまだまだムダに血が流れそうな(流れないわけにはいかない)雰囲気が漂ってるのは、ちょっとツライのだ。まあスカッとしたヒーローものを描こうってワケじゃないからそれは仕方ないんだけれども。キンバー先生は死んでほしくないなあ。もう充分苦しんでるんだから。


 DVD『マジンカイザー』6巻。
 あと1巻で終わりってことで、クライマックスになるはずだけれど、どうもイマイチ盛り上がらない。甲児がマグマに飲みこまれる程度じゃ、今更スリルもサスペンスもない。マジンカイザーに乗ってるんだから平気でしょ? ってなもんで。マグマ程度で溶けるんなら超合金(今はなんて名前になってるんだ。ガンダリウムか?)の意味がないじゃん(それにしても兜十造博士は超合金をどうやって加工したのか)。
 1・2巻で盛り上げ過ぎたんだなあ。ありったけ機械獣導入するわ、ダブルマジンガー絶体絶命になるわ、マジンカイザー暴走するわ、クライマックスの連続(日本語になってないな)。
 これを更に盛り上げるのが至難のわざというのはわかるが、でも作った以上、グレードを落としちゃいかんよなあ。合体機械獣ガラダブラなんて、ギャグでしかないじゃん。ブロッケンやゴーゴン大公出せよ、ローリィ&ロールはどうして
ミリオンαに乗らないんだ。最終回、マジンガー軍団出さないのか。
 ホントに第2シリーズ作ってくれるんじゃなきゃ、物足りないぞ。私ゃあしゅら男爵の「なぜだブロッケン!」の断末魔のセリフが聞きたいのに(悪趣味)。


 夜、NHK『桂米朝 最後の大舞台』の再放送を見る。
 米朝さんをテレビで見るのも久しぶりなので、急に老けこんだ印象。もう銀髪で顔色もよくなく、確かにもう昔日の溌剌とした面影はない。
 ただ、口跡もはっきりしていないし、老いは確実に米朝さんの芸に影を落としてはいるのだが、眼光だけは濁っていないのだ。恐いというか、鬼気迫る印象すらある。噺家としてはそれはもう余裕がなくなっているということで、あまりよいこととは言えないのだが。老いと戦い、追いつめられているのである。
 桂枝雀の思い出を語る米朝さんの表情はあまりに痛々しい。
 米朝さんの後を継ぐのは、枝雀さんと誰もが思っていた。「枝雀が生きてたらなあ」。米朝さんは本来そういう泣き言を言う人ではなかったと思う。
 番組の途中だったが、居たたまれなくなってテレビのスイッチを消した。……芸人のこういう裏事情を伝える番組は、感情的には不要に感じてしまう。記録として残しておく意義があることは理解できるのだが、噺家は笑わせてナンボじゃないのかなあ。

2001年07月29日(日) いっじわっるはっ、たっのしっいなっ/『竜が滅ぶ日』(長谷川裕一)ほか


2002年07月28日(日) 台本書いてると仕事してる気になるなあ/『アベノ橋魔法☆商店街』2巻(完結/出口竜正)ほか

 えーっと、その昔、鎧甲着て都知事選に立候補した羽柴誠三秀吉さんて方がいらっしゃいましたね。いや、今もいるんですけど。
 なんとまあ、その方が、東京都知事選、大阪府知事選に続いて、長野県知事選に出馬することを表明いたしました。
 私ゃ、この人は「月光仮面」みたいな、近所のただのおっさんかと思ってたら、ホテル・土建業などの会社を経営する羽柴グループの代表でいらっしゃったんですね、すみません、無知でした。年商70億円、総資産200億円ということですから、こりゃもう堂々たるものです。
 うーん、となると、これまでの立候補も生半可な気持ちや単なる売名行為ではなく、本気も本気、マジで国政に参画することを考えてたってことなんでしょうねえ。自分を太閤秀吉の生まれ変わりと信じたり、自宅に国会議事堂に見立てた温泉旅館を造ったりと、その言動はまさしくトンデモさんなんですが、なんだか憎めない。と言うのがこの人、どうにも落語『寝床』の義太夫好きな大家とイメージがダブっちゃうんですよね。ドヘタクソで聞くに堪えない、けれど歌ってる本人はイイ気持ちって、ジャイアンみたいな大家(^^)。羽柴さんにとって、政治への意欲はまさしく真剣そのものなんでしょうが、周囲にとってはハタ迷惑な道楽でしかない。けれど止めようったって止まらないんでしょうねえ(……と思うんだけれど、まさか家族も立候補を喜んでやしないだろうな)。
 政治をマジメに考える人にとっては「なんだコイツ、ふざけやがって」ってことになるのかもしれませんが、それを言い出せば田中康夫だって似たようなもの、長野県知事選、一層トンデモ対決の様相を呈して参りました。しかも羽柴さん、のっけからトバしまくってます。
 「田中さんは独裁者のようで、こらしめてやりたいと思った。ほかの候補者には負ける気がしない。実質的には(康夫氏との)一騎打ちになるんじゃないか」どこから出てくるのでしょう、この自信(^_^;)。結果はわかりきっているものの、これからの選挙活動のドキュメンタリーを見るのは楽しみです。どこかのレポーター、田中候補に「羽柴さんをどう思いますか?」と聞いていただきたいですねえ(^o^)。
 

 朝から次の芝居の台本のシノプシスをちゃちゃっと書く。
 これまでの脚本の作り方としては、メンバーがやりたい作品(既成・創作コミ)を持ち寄って、その中でオーデションを行う、という形を取っていた。
 しかし、率直に言って、メンバーの発想が貧困なために(自分も含む)、毎回どこか似たような印象の作品ばかりが連続することにもなっていた。それで今回は、それぞれの持ち寄ったアイデアをゴタ混ぜにして三題噺的に物語を作ることにしたのである。
 これが頭の中でまとまるのに時間がかかってよ(-_-;)。
 公演前なので、詳しい話はできないけれど、チラッとだけ書いとくと、「集合」「どろどろ」「記憶喪失」「どっちが本物」……このキーワードを一本の脚本にしなければならないんだよねー。
 なんじゃそりゃ(^_^;)。

 しげは9時には出かけるので、それまでに原稿をプリントアウトしておかなければならないが、勢いがある時にはさほど時間がかからないもので、2時間弱で書き終える。
 短くまとめたつもりだが、それでもA4の紙、4枚分ほどになる。短すぎて、どんな芝居だか分らないってことにはならんだろう。
 前回の『ねこまん』、しげからシノプシスが出された段階では「主人公が猫になる」のヒトコトしか書いてなかった。そんなのはシノプシスとは言わない(-_-;)。それをあそこまで膨らませたんだから、我ながらよくやったと思う(近日、劇団HPにUPされる予定)。
 構成的には、思ったよりドラマツルギーに則った整然としたものになった。もっともそれは内容が通り一遍で破綻がないということにもなるので、少しギクシャクしたところを付け加えていったほうが、ナマの芝居としては面白くなろう。


 しげが練習に出かけた後、アニメ『ぴたテン』など見る。
 なんかもー、この作画の工夫のなさ、どうにかしてねって感じだねー、70年代のアニメって言われても納得しちゃうぞ。海に行く話で、各キャラの水着が拝めるというありがたいエピソードなのだがまるで萌えない(萌えてどーする)。制作会社変えんか、IGあたりと(引き受けねーって)。
 一応、テーマソングはなんとか歌えるようになった。今度カラオケに言ったら練習してみよう。

 何気なくCSキッズステーションをかけていたら、テレビアニメ『うる星やつら』が連続放送中。
 しかも、85話『宇宙かぜパニック!』、86話『竜之介登場! 海が好きっ!!』、87話『さよならの季節』、88話『ランちゃんのデート大作戦!』と、『うる星』が最も油が乗り切ってた頃の作品だ。
 特に見所だったのは、86話と87話。
 前者は宮崎駿がたまたま見て誉めた回で、後者は脚本・絵コンテ・演出を押井守一人が務めた『うる星やつら』最高傑作である。
 『さよなら』の原作の『あたるの引退』は、原作中でも1、2を争うつまらない回なのだが(高橋先生ごめんなさい)、それを、モチーフのみを残して大胆に脚色、メガネとしのぶの裏の攻防を描くという一大スペクタクル(^o^)に昇華させたのだ。……いやあ、20年経った今でも笑えるわ。しまったなあ、ビデオに録っときゃよかった。
 今回初めて気がついた発見。
 押井守作品の隠れキャラ、ケツネコロッケのお銀(本作では仏滅女学園の番格になってますが、本来は女立ち食い師で、「ケツネタヌキの竜」の愛弟子。初登場は『逆転イッパツマン』の第14話。『紅い眼鏡』でも天本英世扮する「月見の銀二」がその名前を口にしています)、声をアテてたの榊原良子さんだったんだね。『ミニパト』に至るまで、押井作品との縁はこんなに深かったのか。


 アニメ『サイボーグ009』第40話「シンクロワープ ―同調跳躍―」。
 意識の同調によって時間を超越することが出来るという「シンクロワープ」のアイデア自体はオリジナルだけれど、「時間跳躍」のアイデアが出てきたところで『移民編』らしくなってきた。
 ミーたちと009たちとの間には、原作のような血縁関係はなさそうだけれども、原作のエッセンスを生かそうとしていることは伝わってくる。完全に原作をなぞるのが映像作品としていいものになるとも限らないので、これくらいの改変はコアなファンも納得してあげてほしいな。作画も安定しているので、安心して見られる。
 後の話数を考えると、もう『時空間漂流民編』や『海底ピラミッド編』は映像化できそうにないけれど、『神々との戦い編』に組みこんで映像化するのだろうか。まあ、OVAにするという手もあるし。


 『決定!これが日本のベスト100』、今週は「アニメソングベスト100」。
 選集は随分腹を立ててしまったが、まあ、今週はアニソンだし、フルコーラス流せないのは普通のベストテン番組でもそうなんだから、あまり腹を立てずにすむだろう。
 ……と思ったら、太田光が独自で選ぶベスト3で、実写版『ルパン三世』(目黒祐樹主演の『念力珍作戦』)を紹介して、漫画を実写化することのムリさを語ってるのを見て、腰砕けしてしまった。
 そりゃ、マンガは実写にならない、ってのは、正論は正論なんだけど、それを言い出せば、マンガ原作からの映像化をほとんど否定してしまうことになりかねない。比較的評価の高い『ガラスの仮面』の北島マヤ=安達祐実や、『ショムニ』の坪井千夏=江角マキコだって、原作とイメージが一致してるわけではないのである。
 要はマンガのエッセンスをドラマに移行できたかどうかであって、『念力』は一応、成功例に入れてもいいほうだと思う。それを、写真一つで笑っちまっていいものかどうか。
 今でこそアニメのイメージが定着してしまっているが、この実写版『念力珍作戦』が公開されたのは旧テレビシリーズがコケた直後、『ルパン』の名前だってそんなに世間に浸透してなかった頃だ。ルパン三世=目黒祐樹、次元大介=田中邦衛、峰不二子=江崎英子、銭形警部=伊東四朗ってキャスティング、当時はそんなに違和感はなかったのである。
 先週も思ったが、太田光のこのコーナー、全然つまんなくて、場つなぎになってない。爆笑問題が面白かったのは『ボキャブラ天国』のころまでで、最近はテレビに出すぎでちっとも面白くないけど、そろそろ芸風考えないと飽きられて行くんじゃないか。

 あ、一応、アニソンベストテンだけ紹介しておこう(^^)。
1 『宇宙戦艦ヤマト』 …………『宇宙戦艦ヤマト(OP)』
2 『おしえて』 …………………『アルプスの少女ハイジ(OP)』
3 『マジンガーZ』 ……………『マジンガーZ(OP)』
4 『ルパン三世のテーマ』 ……『(新)ルパン三世(OP)』
5 『キャンディキャンディ』 …『キャンディ キャンディ(OP)』
6 『まんが日本昔ばなし』 ……『まんが日本昔ばなし(OP)』
7 『ガッチャマンの歌』 ………『科学忍者隊ガッチャマン(OP)』
8 『おどるポンポコリン』 ……『ちびまる子ちゃん(ED)』
9 『哀 戦士』 …………………『機動戦士ガンダム�� 哀・戦士編(主題歌)』
10 『ラムのラブソング』 ………『うる星やつら(OP)』
 当たり前すぎて面白味がないな(-_-;)。
 1位の『ヤマト』、佐々木功さんが招かれて、1クールバージョンで歌ってくれたのは嬉しかった。若い人だと、カラオケなんかで知ってるだけで、作品自体に当たったことがない人って多いと思うけど、それでも投票してる人はいるんだろうなあ。
 そういう人が、今回のイントロのないバージョンを聞いたら、放送トラブルか? と思うかもしれない。……アンディ・カウフマンかい。


 マンガ、GAINAX原作・あかほりさとる脚本・出口竜正漫画『アベノ橋魔法☆商店街』2巻(完結/講談社/マガジンZKC・550円)。
 1巻にもまして、オタクなネタが多いなあ。
 作中でも快傑のーてんきを見て、「いったい何人の読者にわかってもらえるか?」とアルミが口にするけど、その通りだよ(^_^;)。山賀監督と庵野監督もブルース・リーと宮本武蔵に扮して登場するし、内輪ウケだけ狙ってるよなあ。
 でも、徳光康之や堂本たかしほどに読んでるこちらの心が動かされないのは、パロディにする対象の面白さを伝えたいって思いが欠けてるせいだろう。つまり、面白がってるのって、作者だけなのである。
 絵はなあ、口の形が全コマ同じ(ホントにそこまでじゃないけど)であることを除けばイロっぽくて好きなんだが。アルミちゃん、アニメじゃムネないけど、マンガじゃムネムネには負けるけどそれなりにふっくらしてるし。でも話が慌ただしいばかりでメリハリがないのがちょっとねえ。……あかほりだからか?

2001年07月28日(土) アイ・ラブ・アッシー。……違うって(-_-;)/『スーパーロボットマガジン』第一号ほか


2002年07月27日(土) イナジュンはいいねえ〜♪/DVD『カタクリ家の幸福』/『雨柳堂夢咄』其ノ九(波津彬子)/『ガンダムエース』9月号ほか

 休日につき、のんべんだらり。
 って、それっていつもか(^_^;)。
 どこかに出かける気も起こらなくて、昼食は久しぶりにピザクックに頼む。
 床に新聞が散乱する中から、しげが最新のメニューチラシを探し出す。……だから新聞まとめて廃品回収に出すことくらいしろってば。
 しばらく食べてなかったら新メニューもいろいろ増えてるねえ。なんだかよくわからないが、きのこっぽいのとアイダホっぽいのを頼む。一応野菜メインのものを頼むようにしてるんだが、少しはカロリー制限になってるかどうか。
 

 CSファミリー劇場『稲川淳二の超こわい話』『超こわい話2』。
 「夏と言えばイナジュンよね」のギャグは細野不二彦の『ごめんあそばせ』。いやあ、あのギャグは好きだったなあ。このマンガを読んだことのある人なら「イナジュン」と聞いたら、稲垣潤一ではなく稲川淳二のことであると認識するようにならねばモグリであろう。何のだ。
 あ、でも私マジで、もうひとりのイナジュンって誰だったっけ? と、Google検索かけなきゃ思い出せなかったよ(^o^)。
 でも、全然怖くないなあ、イナジュンの語り。っつーかヘタだよ、すごく。妙に念を押すような、反応を窺うような姿勢が客をシラケさせる原因になってる。怪談ってのは客を自分の方に惹きつけないといけないのにねえ。自分から客のほうにノコノコ降りてっちゃ、恐怖も半減しちゃうよ。
 全く、いったい、いつから「怪談はイナジュン」ってことになっちゃったのかねえ。でも考えてみたらフォークロアとしての怪談を語ってる人って、あとは私ゃ北条きく子(今の北條霊峰)くらいしか知らない。古すぎるな。つまりイナジュンが重宝されてるのは、「他にいない」ってことなんだろうね。
 それでもたらたらとイナジュンを見ていたら、寝室のほうからしげが寝惚けた声で「いやああああ」と悲鳴。悲鳴って言ってもヤギの鳴き声にしか聞こえない(^_^;)。どうやらイナジュンの語りに反応して目が覚めたらしい。でも、こんな下手な語りですら怖いものなのか。しげだってイナジュンのギャグには笑った口だから、これくらい、笑って見てもいいと思うのに。
 ……さて、これだけ「イナジュン」を連発すれば、もうみなさんもこれから先「イナジュン」と聞けば稲川淳二を連想するようになったことでしょう(^o^)。時代はイナジュンだ。


 DVD『カタクリ家の幸福』。
 特典はキャストへのインタビューだけれど、松坂慶子のときだけビデオがハレーションを起こす(^_^;)。……シワ増えたんだろうなあ、ハダも荒れてるんだろうなあ、シミも出てるんだろうなあ、○○も○○たんだろうなあ、もう50歳だっけ。映画本編だとうまいこと紗をかけてたからあまり目立たなかったけれど、ビデオだとハレーション起こさないと誤魔化しようがないんだな(^_^;)。
 実は隠れ松坂慶子ファンの私にしてみれば(さすがに『ハットリくん』のころまでは遡れないが、『なんたって18歳』のころはもう認識してた。あの頃はどっちかっつーとキツイ役や悪女役が多かったが、今や気のいいオバサン役ばっかりになっちゃったね)、随分遠くまで来たのだなあ、と感慨深い。あまりムリはしなくてもねえ、普通におばあちゃんになってくれてもいいと思うんだけど。
 それにしても、キャストがみんなホントに楽しそうにインタビューに答えてるのな。三池監督の誉めかたも全然お世辞っぽくないし。実際、撮影中の監督、実に楽しそうで怒鳴ってダメ出しするような様子が全くないんだよな。こんなにスタッフ、キャストが和気藹々としてる様子を見せてくれるメイキングも珍しい。ギスギスした雰囲気がピリピリ伝わってくる『ガメラ3』のメイキングとは好対照だ。これだけ平和な現場ってのもそうそうないんじゃないかな。大林宣彦だってもう少し役者に文句つけそうなもんだ。
 しかも三池崇史監督の模範演技が実際のキャストより数弾上手いのにはビックリ。動きにキレがあるんだよね。大きな声じゃ言えないが、主役の父さん(あるいは詐欺師のアンちゃん)、三池監督が演じてもよかったんじゃないか。
 ああ、そう言えばこの映画のCD、買おう買おうと思って忘れてたな。やっぱり丹波哲郎の歌声が聞けるってだけでもこれは絶対買いだよな(^o^)。


 夜はリンガーハットで食事。
 と言ってもしげは自分の店では食べたがらないので、わざわざ諸岡まで出かける。ホンダを回ってまたまた本を買い込み、皿うどんと一口餃子のセットを食いながら本を読む。しかし、読みながら食ってるので味はほとんどわからない。
 食ってる間は本を読まなきゃよさそうなものだけれど、なぜか食うことだけに集中できないのである。家で食事をするときでも、テレビを点けるかDVDをかけてないと落ち着かない。食事するだけなんて、なんだか時間をムダにしてるような気になっちゃうのである。
 けれど、リンガーハットで『ガンダムエース』読んでる客って、店側から見れば気持ち悪いかもなあ(^_^;)。


 マンガ、波津彬子『雨柳堂夢咄』其ノ九(朝日ソノラマ/眠れぬ夜の奇妙な話コミックス・910円)。
 コンスタントに釉月&篁のエピソードとそれ以外の奇談とが語られる形式が定着した感じで、これがいいリズムを作っている。語りがぎこちなかった初期の頃に比べると、随分面白くなった。
 『午後の清香』や『おつかい猫』の話、本当に中国の古譚にありそうなくらいに完成度が高い。いや、語りのうまさだけでなく、登場する精霊たち、付喪神たちのことが愛おしいと思えるくらいにその細やかな感情が描かれていることに感嘆する。これでもちっと絵が上手くなってくれればなあ(^_^;)。
 けれどまだ完結してないのにもう文庫化されちゃってるんだなあ。それが悪いって言いたいわけじゃないけど、文庫の乱発って、長い目で見たら漫画出版の低迷を呼びはしないか。今の状態、間違いなくマンガのバブル状態だもんね。
 どうせなら、今まで単行本化されてない作品や、絶版作品を文庫で復刻してほしいものだけれど。
 朝日ソノラマさんよう、速星七生の先生もの(タイトル忘れた)、『たい問』に併録して文庫化してくれよう。


 モンキーパンチ責任編集『ルパン三世 公式OFFICIAL MAGAZINE』WEEKLY漫画アクション8月19日増刊号(双葉社・500円)。
 頼むから通巻番号付けて(T∇T)。巻頭対談はモンキー・パンチ、大塚康生、おおすみ正秋、納谷悟朗の四人。
 中身はほとんどはもう知ってる話ばかりなんだけれど、納谷さんが銭形を演じることになったのが、納谷さん自身の売込みだったということは今回初めて聞いた。パイロット版で五右衛門演じた時、納谷さん「セリフが少ない、やるなら銭形」と感じたんだそうな(^o^)。しかしパイロット版通り、銭形を近石真介さんが演じてたら、もう初めからコミカルな銭形になってたろうなあ。
 けれど納谷さんが当時の出来事で覚えてるのはそのくらいで、最初のころの銭形がシリアスだったことや、自分がオープニングでナレーションを担当したことがあることもすっかり忘れているのである。ホントにボケてるよ納谷さん(/_;)。
 笑えるのはみんなで新作の『ファーストコンタクト』をけなしていること。身内が営業妨害してどうするのか(^o^)。
 モンキーパンチの単行本未収録再録漫画は『銭さんサスペンス』。
 あ〜、センスかなんつ〜かアメリカのカートゥーンだね。ハンナ・バーベラの『チキチキマシン』とかワーナーの『ロードランナー』とか。しかしこれだけコミカルな銭さん描いてたら、「銭型はもともとシリアスだった」ってモンキーさんの主張、根拠が薄らいじゃうね。


 『ガンダムエース』9月号(No.006/角川書店・650円)。
 表紙は「マチルダさぁぁぁぁん」。
 ……うーむ、今やショムニだったり千本ノッコだったりする戸田恵子さんが当時、椎名へきるを越える声優界のすっげぇアイドルだったことを知る人は少なくなったろうなあ。何しろ、ほとんどマチルダさんとイメージが一致していたのである。アムロの叫びをわが叫びと感じていた男どもが全国に何万人いたことか。私もLPまだ持ってるっスよ(^_^;)。「か〜ぁれ、分かってくれたらしぃ〜いのっ♪」誰も知らんか。

 テレビ新シリーズ『機動戦士ガンダムSEED』の紹介グラビア。
 監督の福田己津央さんって名前初めて聞くけどサンライズの新人さんなのかな。世代交代は大いに歓迎したいところだけど、番組そのものはあまり魅力的に感じないなあ。
 ストーリーもキャラクターも、なんだかファーストのリメイクの『W』の更にまたリメイクって感じだ。
 ストライクガンダムにイージスガンダムにデュエルガンダム、バスターガンナダム、ブリッツガンダムですか。Gガンの時に既にもうなんでもアリだなあ、と思ったから、もう新鮮味全く感じないねえ。
 それでも放映されれば多分見ちゃうんだろうけど。

 安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』。
 ガルマ編、やっぱり今号で終わらなかったなあ、124ページも使ってるのに。ここまでが3巻とすると、4巻まではかかるか。更にその後グフとの戦いも含めると、5巻で映画版第一作の終わりあたりまでという計算になるかな。となると全15巻。……やっぱりテレビでカットされた分も含めて、20巻くらいは行ってほしいぞ。ちょこちょこと元シリーズになかったエピソードも加わってるし。
 ……と言っても一応全話見ているとは言え、私も記憶だけでモノ言ってるから自信がないこと夥しい。セントアンジュに向かう母子のエピソード、テレビにあったっけ? ドレン中尉の水着は絶対なかったと思うが(^_^;)。イセリナ、もっと水着見せい。
 安彦さん、旧シリーズでも映画版でもイセリナをただのバカな女にしか描けなかったのが残念、とか言ってたから、キャラクターをもっと膨らましてくれるかと思ったけど、今のところはまだそれほどの印象はなし。……でも、ガルマが死ぬとき、イセリナが走って来る映像をインサートするのは止めてほしいな。世間は広いから、もしかしてあれが気に入ってる人もいるかもしれないけど。でも、当時、劇場じゃあそこで失笑が起こったんだけどねえ。

 他のマンガで読めるのはやっぱりトニーたけざきさん、大和田秀樹さんくらいしかいないなあ。北爪さんも夏元さんも美樹本さんもどこか同人誌の域を出ていない。さとうげんさん、徳光康之さんは相変わらずパロディになりきれていない。徳光さん、連載打ち切られてるし(^_^;)。
 今更、パロディ論を云々したくはないけど、やっぱ元ネタ知らなくても笑えるっていう点を考えてマンガ描いてる人と、そこに気がついてない人との差がハッキリしてるんだよね。

 巻末の安彦良和VS高千穂遙対談、今や知る人ぞ知る『OUT』1981年2月号に載った、高千穂さんの「ガンダムはSFじゃない」発言を巡る対談だ。
 全く、この人のおかげでどれだけSFの敷居が高くなったことやら(^_^;)。
 何しろ、当時、九州の僻地であるわが母校においても、高千穂発言に追従する自称SFマニアと、私のような横田順彌系の「SF何でもアリ」派とが口角泡を飛ばしてSF論議をやらかしていたのである。多分、その様子を見ただけで、「SFには近付いちゃなんねえだ」と思ったトモダチは多かったろう。
 で、この人が当時どう発言していたのか、今回の対談から抜き出してみるとこういうことになる。

 高千穂「《ガンダムはSFではない》って書いたわけじゃなくて、《SFはこうである》という前提を披露した上で、その前提にのっとれば、巨大ロボットアニメはこういう理由でSFではなくなる。その例のひとつとしてガンダムについて書いた」

 つまり、「ガンダムはSFじゃない」とは言っていない、あるSFの定義において、「ガンダムがSFでなくなる場合もある」と言いたいわけね。
 まあねー、言いたいことは分かるけど、ハッキリ言ってそんな細かい区別をしたって意味ない。
 ガンダムが立派なSFだと思ってる人にとっては、たとえ「定義次第では」という条件つきでも「SFでない」と言われれば立腹するものである。高千穂さんは「ガンダムをSFかどうかで評価することに何か意味があるんですか?」と逆に問いかけてるけれど、だったら、ある作品がSFであることを分析することに、どのような意味があるのか、そこを説明しないとねえ。
 だから、もともと「SFを語るのに、例としてわかりやすいロボットアニメを挙げた」こと自体に、誤解が生じた原因があったのだ。自分がSFでないと考えているものを例にとって、SFを語っちゃいかんですよ。そんなの、「『おそ松くん』はSFではない」と言ってるのと同じだってば。……『天才バカボン』はSFかもしれんが(^o^)。
 SFの特徴を語りたいなら、『クラッシャージョウ』と『2001年宇宙の旅』は同じSFでもどう違うかって語ってくれたほうが分かりやすかったと思うけどね。
 もっとも、一応、それに近いことを語っている箇所がこの対談中にもありはする。
 
 高千穂「ハードSFっていうのは制約を極限にまで高めた特殊なSF。それ以外に、プロパーと呼ばれる本格SFや、うんと端っこに位置しているスペースオペラなんかがある。(中略)スペ・オペをやる人は最初から理論抜きで反重力もワープ航法も出しちゃう。」
 安彦「例えば『クラッシャージョウ』でいえばテラフォーミング的な事ができるとかさ。」
 高千穂「テラフォーミングやる時は、担当するチームが全部集まって各パートを受け持ち、何年もかけて作業を行う。そういう設定が作ってある。でも、これをわざわざ表に書く事はしない。スペースオペラですから。」

 うーん、まだ説明不足だし、じゃあ、『ガンダム』は結局どこに入るのか、語ってないものな。
 そりゃ私だって、『ガンダム』がハードSFであるとは思わない。誤解のないように、ハードSFとしての面白さを持った作品ではない、と言ったほうがいいか。それは、オープニングの宇宙空間で整然と並んでる戦艦やザクを見た時点で、SFセンスよりも映像的快感を優先しているなとわかる。もちろん、それで『ガンダム』の評価が悪くなるわけではないのだ。そして広義のSFには『ガンダム』は充分値すると思うのである。
 高千穂さんが「巨大ロボットが出て来た時点でSFとしてダメ」と断定するのはSFの範囲をあまりに狭く取り過ぎてると思う。必然性がないってことなんだろうけれど、ちゃんと「ミノフスキー粒子」って設定があるじゃん。っつーか、どうも高千穂さん、ミノフスキー粒子が何か知らないで語ってる気がするんだよね。『宇宙の戦士』のパワードスーツを評価している高千穂さんが、どうしてモビル・スーツを評価できないのか、設定知ってりゃ評価したってよさそうなもんだけれども。
 もっとも、そのミノフスキー粒子の設定が本編中でまともに語られたことがなかったせいで、高千穂さんがあれを「ただの巨大ロボットアニメ」と認識した可能性はあるな。私だって、『ガンダム大辞典』で初めて知ったし。
 こうなると、高千穂さんには「『エヴァンゲリオン』はSFですか?」と聞いてみたくなるなあ。単に使徒と戦うためだけと考えたなら、エヴァみたいなモノに乗り込む必然性はないけれど、そこに代理戦争の変形モチーフを持ちこんだSF設定があるんだからね。それまで否定したら、藤子・F・不二雄の『ひとりぼっちの宇宙戦争』も永井豪の『真夜中の戦士』も石ノ森章太郎の『四次元半襖の下張りサイボーグ戦士(ウォーリア)』もSFじゃなくなるぞ。そこまでの暴論を高千穂さんは吐けるかなあ。

2001年07月27日(金) 『クレしん・オトナ帝国同人誌』完成!掲示板も見てね/『怪』11号ほか



↑エンピツ投票ボタン
日記の表紙へ|昨日の日記|明日の日記

☆劇団メンバー日記リンク☆


藤原敬之(ふじわら・けいし)