無責任賛歌
日記の表紙へ|昨日の日記|明日の日記




ホームページ |プロフィール |掲示板「トーキング・ヘッド」 |メール
|藤原敬之(ふじわら・けいし)

↑エンピツ投票ボタン(押すとコメントが変わります)
My追加


2001年08月05日(日) ちょっとさよなら/『シルバー仮面・アイアンキング・レッドバロン大全 宣弘社ヒーローの世界』ほか

 いよいよ明日から入院である。
 ゆっくり休めていいですねえ、なんて言われることが多いが、静かに本が読める以外には楽しいことなんて何もないのだ。勉強だの運動などは強制的にさせられるし。
 とりあえず必要なものはなんとか買ったのだが、出かける前に片付けとかなきゃならないものや、持っていく荷物をまとめたりと、しなければならないことは結構残っているのである。
 映画でも見に行こうかと悠長なことを考えていたが、その余裕もない。
 今日は一日、出かけないでいよう……と思っていたら、しげが「腹減った、メシ食いに連れてけ」と騒ぐこと騒ぐこと。
 「今日で最後なんだよ。もうお別れなんだよ。明日はもうアンタはここにいないんだよ。一緒にお出掛けしようよう」
 ……なんだか、今生の別れみたいじゃないか。縁起でもない。
 でもまあ、食事をするに吝かではないので、麦野のロイヤルホストまで、朝から出かける。
 モーニングメニューのサンドイッチとホットケーキを二人で分ける。
 ……しげが最近「日記に私の悪口ばっかり書いて、全然ラブラブじゃない」と文句を垂れているので、一応、仲が悪いわけではないことも書いておこう。
 あまり自分の女房のことをよく書く夫もいないと思うがなあ。

 本屋と文房具屋を回って、入院中に読む予定の本や、暇つぶしにスケッチでもしようと画材なんかを買うが、さて、本当に使う暇があるのだろうか。
 蒸し暑い外と、クーラーの効いた中を行ったり来たりしていたので、しげがだんだん気分が悪くなってくる。
 仕方なく、耳掻きや爪切りなんかも買おうと思っていたのだが、あとで病院の近所で買えばいいかと断念して帰宅する。
 しげは風呂に入って、「寒い」と言って寝てしまう。
 風邪でも引いたのかなあ。そう言えば私もなんとなくからだがだるい。
 片付けを途中でやめてひと寝入りしたら夜になってしまった。

 積み重ねた本の山を片付けようと思って、ふと、読みかけのまましげが勝手に山の中に沈ませてあった岡野玲子の『陰陽師』10巻を見つける。
 ……ちょっと取り出そうとしたのが失敗であった。
 たちまち山は雪崩を起こし、何百冊という本が床に散乱したのである。

 ……はい、そうです。さっきまでそれを片付けてて、明日の入院準備、何もしてません。
 これからしますって。
 

 朝9時半からのアニメ『コメットさん/もう一人のコメット』。
 おおおおお!
 ついに、ついに登場したぞ、大場久美子のコメットさんが!
 一端は星の国に帰っていたコメットさん(本名はスピカと言うそうな)、地球のことが忘れられず舞い戻り、人間と結婚していたのだとか。
 ちゃんと、前作の設定を壊さずにつなげているところは良心的でいいなあ。
 何よりオバQ(そういうアダナだったのよ)、声が若い!
 私より年上だと言うのに、あの若さはなんなんだ! しかも上手い!(考えてみりゃ前作の『コメットさん』、オールアフレコだから上手くて当然なのだった)
 地球に来て、楽しいこともいっぱいあったけど、ちょっぴりつらかったこともあっただろうとちゃんと見ぬいてコメットさんを慰めたり、魔法を使おうとして、バトンを落とすドジも披露してくれたり、まさにこれは大場久美子のコメットさん!
 しかも今回だけのゲスト出演じゃないぞ!
 予告編のナレーションも担当して来週も出演だ!
 来週も楽しみだ! ……って病院で日曜の朝から『コメットさん』……?


 岩佐陽一編『シルバー仮面・アイアンキング・レッドバロン大全 宣弘社ヒーローの世界』読む。
 宣弘社のヒーローと言えば、誰が考えたって『月光仮面』と『隠密剣士』だろう、と思うのはもうオールド世代なのだなあ。視聴率的に振るわなかったにもかかわらず、上記の三作をメインに仕立てているということは、もう『快傑ハリマオ』も『光速エスパー』も忘れられてるってことか。
 そりゃ、私だって、『月光仮面』とか再放送でしか知らないけど、それがテレビのみならずその後の文化にどんなに大きな影響を与えたかはわかる。
 タイトルにそれがはいってないってのは、どうも納得がいかないぞ。
 でも内容は素晴らしく濃い。古い作品など、資料も殆ど残っていないだろうに、よくもかき集めたものだと感心する。『月光仮面』の悪役どくろ仮面、テロップには「?」としか書かれてなかったのだが、あれ、謎めかす演出じゃなくて、予算がないので宣弘社の社員が手弁当で出てたんだと。今だから話せる秘話ってところか。


 マンガ、和田慎二原作・伊藤伸平作画『ネメシスの剣』。
 まあ、和田慎二の世界は和田慎二にしか描けないよなあ、ということが実感できるマンガ。
 主役の設定がいくら「役者」だからって、「誰の目にも映らないように演技できる」って、そりゃ北島マヤ以上ではないの。和田慎二の絵でそう言われたら納得するかもしれないけど、伊藤さんの絵じゃちょっと説得力に欠けるよなあ。
 ……和田さんの絵の「古さ」が、実は荒唐無稽を逆にリアルに見せてたんだってことに初めて気づいたよ。


 マンガ、奥瀬サキ原作・目黒三吉作画『低俗霊DAYDREAM』2巻。
 ……いやもう、なんちゅーか。
 エッチだなあ。
 『エースネクスト』って別に青年マンガ誌じゃないよね? フツーの少年マンガなのに、SMプレイで女王様がイクとこまで描いたってのは史上初めてではないのかな? クレームが来ないかと心配である。
 もしかして、奥瀬さん、「ヤケ」になってるのかも。人間社会に充満してるどす黒い欲望に、いい加減嫌気がさしてるのかなあ。
 

 マンガ、ほったゆみ・小畑健『ヒカルの碁』13巻。
 ようやく「佐為VS塔矢行洋」にこぎつけたところまで。連載中に立ち読みしてるので、改めて述べるほどの感想はないのだが、人気投票で伊角さんが1位ってのにはちょっとビックリ。
 ……女の子のファンが好きそうなキャラではあるけど、ダントツなんだものなあ。やっぱり、最後の最後でプロになれなかったというところが、女性陣の涙を誘ったのかもしれない。
 でも雪辱戦は1年後だけど、そこまで連載引くかなあ。
 佐為がいなくなっても人気が続くかどうか、ジャンプの読者って結構きまぐれだからそこんとこがちょっと心配なのである。


 
 この日記をいったいどうするかということは随分考えたのだが、何しろ病院内で携帯を使うわけにはいかない。メールを送るようにちょっとずつでも更新して行こうかと考えていたけれど、多分、その程度じゃおさまらないだろう。
 書きたいことはどんと増えそうな気がするのだ。

 ……というわけで、病院にいる間、日記は手書きでつけておきます。
 しげが見舞いに来たら、それを渡して何日か置きにUPしてもらおうかと考えています。
 でも、読んだ本の感想まで書いてたら、多分ホントに何十枚にもなっちゃうから、しげはきっといやがることでしょう。一応、日々の雑記だけにしようかとは思ってますが。
 外出許可が出て、一端ウチに帰ることがあれば、そのときにでも内容を補填するようにしようかと思っています。

 というわけで、数少ない当日記の読者のみなさま。
 しばしのお別れです。

 はいちゃ。

2000年08月05日(土) しまった、翌日になっちゃった/『人喰いの滝』(有栖川有栖・麻々原絵里依)ほか


2001年08月04日(土) やっと入院準備/映画『猿の惑星』/『20世紀少年』6巻(浦沢直樹)ほか

 入院二日前。
 いい加減、準備もしなきゃいけないが、前売券を買っておいた『猿の惑星』も、今日あたり見に行っておかないと、もう時間がない。
 てなわけで、しげと久しぶりに(本当に久しぶり!)、キャナルシティに向かう。
 AMCに行く途中、ジョイポリスの横を通るのだが、しげが「あ、こんなところにもアレ売ってる!」となにかを見つけた模様。
 「なにを売ってるって?」
 「カフェ・イン・コーラ」
 「……つまり何かい、コーラとコーヒー混ぜたヤツか」
 これが21世紀を象徴する飲み物なのかなあ。なんかイヤだなあ。

 夏休みに入っているせいか、朝も早いというのに、AMCの前は長蛇の列である。『ジュラシック・パーク�掘戮盧F�から公開だし(そのワリに以前ほど盛りあがってないよなあ)、『千と千尋の神隠し』を見に来た客も多いようである。少し早目に着いたのに、並んでいるうちに上映時間直前になってしまった。

 おお慌てでパンフレットとジュースを買って、劇場に入る。
 客の入りはそう多くない。せいぜい四分と言ったところか。公開1週間しか経ってないのに、この程度と言うのは、あまりヒットしてないのか、時間が早かったおかげなのか。
 予告編はそれほど引かれるものがない。『トゥームレイダー』のアンジェリーナ・ジョリーのハードアクションにちょっと目を見張らされてくらいで、『ヤマカシ』も『キス・オブ・ザ・ドラゴン』も、ありきたりのアクションという印象。というか、どうしてこうアクション映画しかないのだ。
 館内は今一つクーラーが効いていなくて、私には熱っぽいくらいだったのだが、しげにはこれがちょうどいいらしい。どうも私としげとでは体感温度に差があるので、いっしょに行動しにくいのだ。

 それでもじっとしていれば自然に汗は引いていく。
 夕べはゆっくり寝ているし、途中居眠りすることもないだろうと、期待しながら見た『猿の惑星』であったが。

 うーん、悪い出来だとは思わないけれど、『アウターリミッツ』か『トワイライト・ゾーン』の一本として見せられたら「面白かった」と言える程度の作品なんだよねえ。実際のところは。
 というか、元々この作品のSF的アイデアといか、センス・オブ・ワンダーってのは、「人間が猿に支配される」って点にしかないんだよね。よく言われる前作の衝撃のラストとか(今回も別パターンの衝撃のラスト用意してるけれど)、付随的なものに過ぎないんで、「なぜ猿たちが英語を喋ってるのか」ということに整合性を与えるとしたら、自ずと答えはいくつかに絞られてしまう。結局、予想の範囲内でしか物語は展開しないのだ。

 冒頭、宇宙空間に突如発生した磁気嵐を探索するために、一匹の猿が探査ポッドに入れられて、宇宙ステーションから打ち出される。しかし、その磁気嵐の中で行方不明になった猿を救出するため、主人公もまたポッドで後を追いかけるのだが……。
 SFに慣れた人なら、ここで結末までのストーリーがいくつか浮かぶだろう。その中で一番陳腐なものを選んでみると……。はい、それがこの映画のオチ(^_^;)。
 キャラクターどうしのからみあいも妙に薄味で、盛りあがりに欠けてたなあ。

 まあ、SF未経験者に対して、入門的に見せるのにはちょうどいいかなあ、という程度の映画だなあ。
 映像的にもこちらがドキドキするようなビジュアルが少なかったのが残念。
 香港映画がアメリカでもブームになっちゃったせいか、猿のジャンプがやたらとワイヤーワークで表現されるんだけど、アレは一つの様式としては面白いんだけど、リアルさはないんだよね。わしゃ別に『里見八犬伝』や「猿之助歌舞伎」を見に来たわけじゃないんだけど。


 何だかよく分らないが、しげが「カードがほしい」と言うので、マクドナルドでバリューセットを頼む。キャラクターのカードがオマケに付いてくるらしいのだが、私にはなんのキャラかよく解らない。時代はどんどん私を置いて流れて行くのだな。
 
 近所のホームセンター「GOODAY」で、明後日の入院のためのブツを買いこむ。ホントは殆どありもので済ますつもりだったんだけど、ついでだからってしげが「ほら、スリッパは? 靴も要るでしょ? 寝巻きは一着じゃ足りないじゃない」ともやたらと世話焼き女房のフリをするのだ。
 ……世話を焼くなら、病院まで通って、洗濯物持ってってくれるほうが安上がりだと思うんだけどなあ。要するになんかイベント的にしか私の入院を考えちゃいないのだよ、しげは。

 帰宅した後、疲れ果てて夜まで寝る。
 しげが仕事に行っている間に、遅れていた日記の更新を一気に片付ける。
 ……マジでシンド。疲れたよ。

 CSキッズステーションのオリジナルアニメ『SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール』第一回見る。
 学園内のケンカが「K―ファイト」という名前で公認されてて、そのチャンピオンは各部活動の挑戦を受ける義務があるって設定、なんかどこかで聞いたような気がするなあ。……『コータローまかりとおる!』か? 他にもありそうだなあ。
 そのチャンピオンを女の子に設定したのはウリを考えてのことだろうけど、超ミニスカでパンチラがあったりして、ちょっとアザトイ。
 しかも、ラストでいきなり異次元の怪獣バトルに突入って、……なんじゃそりゃあ!? かえってここまでデタラメだと、あと面白くなるかもしれない。
 でも入院するんじゃ第2回以降が見られないじゃんか(T_T)。


 マンガ、浦沢直樹『20世紀少年』6巻。
 とりあえず「オッチョ」は生きてたな。
 かつての仲間たちが21世紀を境目にどうなったのかを少しずつ明かしながら、いまや陰で世界を操っているらしい「ともだち」の謀略も描いていくそのストーリーテリングはうまいのだが、あまりに定番過ぎるキャラクターが散見するのもちょっと興ざめの部分はあるのだ。
 警察がほぼ「ともだち」の支配下にあることはこの時代では常識になってるんじゃないのか? それに気づかない蝶野刑事のキャラクターはいくらなんでもマヌケ過ぎるぞ。もう少しマシな人物造形にしておかないと、読者は腹を立てるだけだって。結局こいつのドジのせいで、ニューハーフのブリトニーちゃん、死んじゃうんだから。
 ……結構このブリちゃん、いいキャラだと思ってたのになあ。ここで死なせちゃうのはちょっと中途半端じゃないの? 秘密を知った者が次々消されていくってのは、確かにお約束の展開ではあるんだけど、だったら最初から死体で登場させなきゃ。ある程度読者を引くだけ引いて、キャラクターに感情移入させといて、なのにあんなバカげた展開で殺しちゃあ、ドラマはそこで収束しちゃうじゃないか。
 助かりそうにないものをいかに助けるかってこと、それを考えるのが本当の「ドラマ」ってもんだぞ。安易に人を殺すな。
 浦沢直樹、小学館漫画賞及び講談社漫画賞をW受賞ってことだけど、『20世紀』のほうはまだ先の展開が見えないだけにちょっと早すぎるように思うんだけどなあ。


 影一族保存会編『RED SHADOW 完全攻略極秘ガイド』。
 果たして映画を見に行けるかどうか分らないので、解説本を買ってしまった。
 予想してた通り、原作はほぼ無視するらしい。白影はやっぱり凧に乗ってるみたいだけど。
 その思いきりのよさはなかなかいいんじゃないかな。旧作をリメイクしたって現代的な面白さが生まれるわけじゃなかろうし。今時、巨大ガマだの大まんじだの出したってねえ(^o^)。
 あまり詳しく読み込むと、見たときに面白さが半減するので、ビジュアルなどの設定資料を中心にして読み、ストーリーのあたりは出来るだけ目を通さないようにする。
 ヒロインは二人ともなかなかかわいい。欲を言えば忍者の女の子はもう少し精悍な感じのほうがいいけど、かといって女子プロレスラーあたりを連れて来られても困るからなあ。脇役も谷啓さんやきたろうさんとか、結構好きな俳優が多くて、期待は起こる。
 けど、見る前に文句を言うのもなんだけど、キャラクターのネーミングがあっさりしてるのはどうもなあ。「不動」とか「金剛」とか「乱丸」とか「力丸」。原作には「不動金剛丸」ってのがいたけど、名前を分けた分、強さも半減、いや、三分の一くらいになっちゃった感じなのだ。演じるのも藤井フミヤだし。
 やっぱりさあ、敵の忍者の名前ってのは、「むささび道軒」とか「不知火典馬」とか「猩猩左近」とか、「肩書き」がほしいわけよ。根来の頭領はやっぱり「根来弦斎」なんて普通の人の名前じゃなくて、「暗闇鬼堂」ってくらいにおどろおどろしくあってほしいんだけどなあ。
 そう言えば、かつて赤影を演じた坂口祐三郎さん、今は故郷の福岡県久留米市で演劇塾を開いておられるのである。分校が福岡市内にもあったはずだから、公演でもあれば見に行きたいんだがなあ。

2000年08月04日(金) 特許成金、夢じゃない?/『20世紀モノがたり』(紀田順一郎)ほか


2001年08月03日(金) 1周年!/TVスペシャル『ルパン三世・アルカトラズコネクション』ほか

 あー、ついにここまで来ました。
 何がって?

 1周年なんですよ!

 ……よく続いたなあ。
 まあ子供のころからね、気が向いたように日記書いたりはしてたけどね、たいてい3日やそこらで続かなかったのだ。
 昔は私も若かったから(そりゃそうだ)、日記にはできるだけ正直に自分の気持ちを書かねばならんものだと思いこんでいた。
 でも、人間ってのは、どんなに正直になろうったって、なりきれるものじゃない。自分を美化したい、都合の悪いことは隠したい、そう思うものである。
 で、読み返した時に、「なんて俺はウソツキなんだ」と感じてやめちゃってたのだな。

 「演劇集団 P.P.Produce」の「宣伝」として、一年前、日記を書かねばならないことになった時、さて、自分が日記を書き続けられるかどうか不安になった。というより、「日記を書き続けるためにはどうしたらいいか」ということを真っ先に考えなきゃならなくなったのだ。
 せっかくホームページを覗いてもらっても、更新が滞ってたら、お客さんは離れて行ってしまう。自分が書かなくても、誰かメンバーが書いてくれるだろうなんてことは期待出来ない(悪口を言いたいわけじゃないけどさ、実際、毎日書いてるメンバーは現段階で誰もいないんだから否定はできんよな)。
 こりゃ、私が書き続けるしかないんだけど、「自分のことを正直に書こう」なんて考えじゃ、絶対に続かないことはもう解りきってる。

 ではどうするか。
 考えは決まった。これは、「劇団」のホームページである。役者として、脚本家として、「読み物」として日記を書いていけばいいのだ。事実を元にしてはいても、そこに現れているキャラクターは、私自身のそれとは微妙に違う。
 傲岸不遜で、好き勝手なことを言ってはいても、肝心なところでヌケていて、困難が生じたら尻尾を巻いて逃げ出す、そんな無責任なヤツに自分を設定した。まあ実像とあまり違わないという説はあるが(^_^;)。
 そうしたら書ける書ける。
 書きたいことは多々あれど、当初は千字というシバリがあったから、内容を削るのに苦労するくらいだった。
 ある事件をきっかけに、1月26日以降、こちらの「エンピツ」に日記を移したが、制限枚数が原稿用紙20枚と飛躍的に伸びたので、日によっては本当に20枚ギリギリまで書く日もあった。
 もともとの私の性格だったら、こんな個人主義的でつまんない日記を、むりやりみんなに読ませるなんて、なんて恥晒しなことしてるんだろう、と、落ちこんでいただろう。でもこれはホントの私じゃないしな、と開き直ることができたのである。

 以前も書いたが、「虚実皮膜の境に遊ぶ」。
 これがこの日記の基本コンセプトである。

 部屋を片付けていたら、昔、書いた日記が出てきた。なんと25〜26歳、独身時代の時のものである。今の私の日記と比べてみると、どう違うか一興かと思い、一部を抜粋することにする。
 これが一周年特別編(^^)。公表を前提としたものではないので、一部、差し障りがあるところは削除してますが悪しからず。



 1988年12月11日。
 日曜。終日洗濯。考えてみると、サテ、いったい何ヶ月洗濯してなかったのだろう。3回やってもまだ半分以上残っている。
 夕方より本町へ(注・北九州市若松区。当時はそこに住んでいた)。
 本棚を三つ注文。今日中に部屋を整理するのは無理そうなので、とりあえず便所前の空間に置く。おかげで便所に入るのにイチイチ本棚を動かさなければならないので、めんどい(だったら置くなよ)。
 ビデオ『少公女』、『紅孔雀』、『風林火山』。
 『少公女』は外国のスタジオドラマだが、声優がテレビアニメと同じなので、妙な違和感があって面白い。Oさん(注・知り合いの女性)なんか喜びそう。
 『風林火山』、若いころの佐久間良子、どことなくAさん(注・当時好きだった女性。……あはは)に似てる感じ。沢口靖子と足して2で割った感じか。
 親にTel。正月帰省の件、相談。できれば年末、こちらに残ってビデオの録画をしたいが、そうは言えず、苦しい答弁。
 岡本綺堂『影を踏まれた女』、花田清輝『小説平家』読む。
 花田って人はなかなか韜晦のうまい人のよう。
 マンガ『前略ミルクハウス』3、4巻。本当に『めぞん一刻』によく似た設定。こっちの方がややお気に入り。
 それにしても、川原由美子は本当に『ステイゴールド』の原作を書いているのだろうか?
 (注・この後に『うる星やつら』のラムの落書きあり(-_-;)) 



 ……しかし、このころからグータラしてることがよく解るな。今、しげのことをさんざんバカにしているが、とても言えた立場ではないぞ。
 しかも色気づいてやがるしなあ。このAさんにはコクって見事に振られた。ごくマットウな判断であろう。

 なんと日記にはよしひと嬢やしげも登場している。結構、昔からの知り合いなのよ。
 どうせ本人たちも忘れてるだろうから、ちょっと意地悪で抜粋してみるかな(^^)。



 1989年1月7日。
 天皇崩御のニュースで目を覚ます。
 来るべきものが来たという気はするが、昨日と違う今日が来たわけではない(注・カッコつけ。こういうクセは今でも変わってないかな)。
 昼、よしひとさん、Nさん、Aくんと遊ぶ。
 よしひとさん曰く、「二日あとに死んでくれてたらよかったのに、見たいテレビ番組がつぶれちゃった」。素直にこういうことが言えるというのがうらやましい。

 1989年6月20日。
 5時頃見舞。(注・当時肝臓病で入院していたのだ)
 しげ、O、K、F。さんざん騒いで帰る。まったく何しに来たんやら。『死神の時刻表はスペード色』、しげからの見舞品なり。とは言え、貸してくれただけで、くれたわけではなかろう。
 あと、バンソウコウを1枚もらう。……何考えてんだか、本当にわからん子じゃ。

 1989年6月22日。
 5時、よしひと、しげ、F、ウーロン茶持って見舞。
 よしひとさん、Sくん(注・知り合いのアニメーター。『天地無用!』『クッキングパパ』などの動画家)の描いた落書きを見て、「こーゆー可愛い絵描いてるのに、本人の顔見ると、笑えると思いません?」と聞いてくる(注・Sくん、ゴツイ顔をしていたのである)。……この子もキツイこと平気で口にするようになったもんだ。まあ、そこがか〜い〜とも言えるし、猫っかぶりが取れてるだけ、いいことなのかもしれん。……でも、男の側から見ると、ムゴイことこの上なかろうなあ。
 しげ、『星子シリーズ』全冊持ってくる。明日までに読めっちゅーんか、ばーろー。
 

 このくらいにしとこうかな(^_^;)。
 ……この2年後にはしげと結婚してるわけなんだが、そんな気配がこのころにはカケラもない。人生とは不思議であるなあ。
 このとき、なぜしげがバンソウコウを1枚だけ持って来てくれたのかは今でも謎である。
 それにしてもこのころのよしひとさん、結構ヒドイねえ。天使のような今の彼女と比べると悪魔である。
 ……記憶にありますか? よしひとさん。
 リクエストがあれば、他にも載せたら面白そうな記事があるので、プライバシーに触れない程度に公表しても構わないんですが。


 入院前、最後の仕事。
 本当は今日から休みを取っていたのだが、し残していた仕事があったので、ちょっとだけ出勤。
 早目に帰ってくると、しげが新しい掲示板を作ってくれている。
 「あ、掲示板新しくしてくれたんだ」
 「悪い?」
 ……こちらが素直に感謝してるってのに、どうしてこう憎まれ口を叩くかな、こいつは。
 しかもまた投票ボタンを「投票なんてやめてくれ」「投票はもういいよ」なんて作り替えている。なんだかよくわからないなあ。
 最近どんどん性格がヒネクレてきてるが、不満があるならはっきり言ったらどうなんだ。


 『クレヨンしんちゃん同人誌』、私が頂ける分をほしい人に分けてあげようと思って、劇団のメンバーや友人に声をかけたりしてたのだが、どうやら冊数分はハケるみたいなので、そのことを掲示板に告知しようと考えた。
 ところが途中まで書いていたものを見たしげが、突然文句をつけてきたのだ。
 「みんな別にアンタの本なんてほしくないんじゃない? 見てみたいとは言ってたけど」
 「俺は『ほしいか』って聞いたんであって、『見てみたいか』って聞いたんじゃないよ」
 「……人気者になったつもり? 自分だけそう思ってれば」
 どうしてしげがこんなヒネクレたことを言い出したのか、理由が分らないのだが、同人誌に原稿を寄せているのは私だけではないのである。この言い方はほかの執筆者に対してあまりに失礼だ。
 バカだバカだと思ってたけど、ちょっとこれはひどすぎるよなあ。
 本当は、ほしいと言ってくださった方には、無料でお渡ししようと思っていたのだが、こんなデタラメな批判をされるんじゃしかたがない。
 知り合いの義理だからとかいうことじゃなくて、本当にほしいという人に差し上げないと、他の執筆者の方がたに対して申し訳が立たない。

 というわけで、タダで譲ってもらえると思ってらした方にはすみませんが、これまでのご希望はいったん白紙に戻して、本当に同人誌がほしいという方にだけ、しっかり代金を頂いた上で差し上げたいと思います。……「差し上げる」なんて言い方をするから誤解を招くのだな。
 「お売りいたします」ですね。
 と言っても、一冊いくらするのか、まだ現物が届いてはおりませんので、判明次第、改めて告知いたします。
 そのときに、それでも「買ってもいい」という方だけ、私までご連絡下さい。


 七月の平均気温、例年よりも1度から1.3度、高かったそうである。
 熱中症で倒れたのは人間ばかりでなくペットもだったということだが、この「熱中症」って言葉、最近になって耳にするようになったけど、昔言ってた「日射病」や「熱射病」とどう違うんだろうか。
 ヘクトパスカルだのネスレ日本だの、気がついたら名前が変わってるってことよくあるけど、中身が変わってないんだったら、名前だけ変えてもしかたがないと思うんだがなあ。


 夜、懸命に日記を更新しながら、『ウリナリ!』を漫然と見る。
 シリーズになってる「芸能人社交ダンス部」の2時間スペシャル。
 特に感想ってものはないんだけど、ヤラセの多いバラエティー番組の中で、『ウリナリ』は比較的真面目な作りをしてるんじゃないか。
 実際に泳いだり踊ったりしてるし。
 ちょうど『ガチンコ』のヤラセ疑惑がまたぞろ浮上してきてるけれど、他の番組に見られるようなムリヤリ作られたような緊張感が感じられないのである。
 「楽しんでやろうよ」って言い方が気負いなく口から出てくるけれど、それが「5年越しで練習してきた」実績に基づいてるってことが、見ていてホッとするんである。これはやっぱり、「ウンナン」の二人に対するスタッフの信頼があるからこそ、成り立ってることなんじゃないだろうか。
 来週の最終成績も見たいなあ。けど入院中だし見られないかもなあ。


 金曜ロードショー『ルパン三世・アルカトラズコネクション』見る。
 見て驚いた。
 今までずっとオリジナルで放送してきたのに、今回のスペシャルには「原作」があるのだ。
 『新・ルパン三世』の『サンフランシスコ編』。
 実はこの原作、『ルパン三世 Part�掘戮梁莪賚辰箸靴憧�にアニメ化されている。30分番組なので、長編である原作を相当はしょって、敵役の「シークレット7」も殆ど出て来ない、という作りだったが、今回は2時間の枠で7人が全員登場。より原作に近い形になっている。
 ……これはもしかして、『ルパン』にも最終回が近いということなのだろうか。そのためにまだアニメ化してなかった原作を使うことにして……って。
 声優に石田太郎を使っているのも『カリオストロ』を髣髴とさせていてうれしい。
 でも前回も今回も一時期のスランプから脱したのか、結構いい出来にしあがっているのである。今後も毎年『ルパン』が見たいんだけど、もう無理なのかなあ。

2000年08月03日(木) 巻頭言&近頃の若いやつぁよぉ……/『ジェームズ・ボンドへの招待』(ジェームズ・チャップマン)ほか


2001年08月02日(木) 『題未定』ってタイトルのエッセイ集があったな/『キノの旅�検戞併�雨沢恵一)ほか

 朝、起きるなり、しげが「3万円取ったなあ〜」とヘビのように目を赤くしてチロチロと舌を出して絡みついてきた。
 何のことだか全く身に覚えがないので(自分の妻に対してやましいことはしてないことには一応、自信がある)、なんじゃいそりゃあ、と問い詰める。
 「あんたがいきなり、3千円貸してくれって言ったんよ」
 「ふんふん」
 「でも、財布に3万円あるの見つけたら、『こんなに持ってるじゃないか』って言って、全部取り上げたんよ」
 「はあはあ」
 「ひどいやつやん、あんた」
 状況はだいたい解った。
 「で、それはつまり、おまえの見た『夢』なんだな?」
 「うん」
 「自分の夢に他人を巻き込むんじゃねえ!」(by『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』あたるのセリフ)

 例の靖国問題で、野中広務氏が中国の唐外相と会談。
 「『やめなさい』発言は、外圧であって、かえって日本国内のナショナリズムを台頭させる」と正式に抗議。
 それに対し、唐外相は「真意が伝わっていない」と弁明。
 ……「真意」は「日本は中国に従え」ってことだろうに。あくまで「訂正・謝罪」をしないのは日本も中国も変わりゃしないのだな。
 押しては引き、じゃないけど、「外圧は内政干渉である」、しかし「靖国問題は国内でも意見が分かれており検討する」とした野中さんの駆け引きは、政治家としてはマットウなものだ。結局、田中外相じゃ(なんでマスコミは真紀子外相って言い方をしてるんだ。変だぞ)埒があかないから野中さんが出なきゃならなかった、という形になってしまった。

 これは、今までの「小淵さんは犬死」発言や「候補者の名前も知らない」などの失言とは違って、田中外相の立場を圧倒的に悪くしたと言っていい(外務省人事でも大きなミソつけたけど)。
 いや、政府内の立場、ということでなく、世間の信頼や期待をなくした、という点で大失敗であったのだ。
 これまでの小泉人気も、田中人気も、野党が「具体性がない」と批判したにもかかわらずさほど影響がなかったのは、「ともかく今までのままじゃダメだ。『改革』してくれそうな人にともかく賭ける」という民衆の「背水の陣」的感覚があったからだ。
 だから、靖国に参拝するのがいいのか悪いのか、実は内容はどうでもよかったのだね。要は日本が「NO」と言えるかどうか。殆どヤクザの恫喝と変わらんような稚拙な「やめなさい」発言に対して、「日本のことは日本に任せなさい。あんたらの指図を受ける問題ではない。それでも日本は決して軍国主義には走らないのだ」と民衆はハッキリ明言してほしかったのだ。
 それを、田中外相は言えなかった。
 民衆の指示のみが田中外相の唯一の頼りどころだったのに、それを外相は失ってしまった。今回はなんとかしのいだものの(というより小泉首相に温情をかけてもらったようなものだ)、もはや田中外相に現内閣内では強い発言権は与えられまい。政治家としての求心力をほぼ失ったと言えるだろう。
 ……結局、「変節」しちゃったら政治家は終わりなのである。なんだか土井たか子か加藤紘一みたいになっちゃったなあ、田中さん。

 「熟慮する」と言いつつも8月15日の公式参拝を企図している小泉首相は、まだなんとか支持を保っている。首相になる以前からそのことを公言していたのだから、もし「やっぱり止めました」となれば、これも公約違反と受け取られ、人気は急落するだろう。
 周囲がどんなに「小泉首相のままでは日本は右傾化する」と警鐘を鳴らそうが、現実に徴兵制が引かれでもしない限り、それは野党の杞憂、というより被害妄想ということで決着するのだ。
 小泉首相の周囲にしたって、「熟慮してほしい」と持ちかけているのは、やはりただの「駆け引き」に過ぎない。民衆の支持が小泉首相から離れたと判断したら、そのときに「いくら意見を言っても聞き入れない人だから」と言って決別するための伏線に過ぎないのである。
 自分の決意を断行する、それが小泉首相に求められてるスタイルにほかならないし、そうするしかないのである。
 だから日本の場合、政治ってのは主義主張じゃなくて態度決定の問題なんだよね。


 今日は一日仕事だけれど、時間に余裕があるので、何冊か本が読める。
 ナンシー関『耳部長』、週刊朝日連載『小耳にはさもう』の文庫化4冊目。
 ナンシー関のエッセイのどこが面白いかって、我々がウスウス感じている「こんな芸能人いらねえよなあ」という思いを的確に言葉にしてくれてる点にあるだろう。
 実際、日常生活の中じゃ言いにくいんだよね、「橋田壽賀子ドラマなんて要らない」なんてさ。『渡る世間は鬼ばかり』、楽しみにしてるトシヨリだって現実にいるから、下手なこと言ったりしたら「キサマに老人の楽しみを取り上げる権利があるのか」とか、サベツ問題にまで発展しかねない。
 でも、やっぱり心の奥で我々は思ってるわけよ。
 「泉ピン子、大根役者のただのブス」って。
 トシヨリっつったってさ、せいぜい50代、60代なんであってね、所詮はテレビ世代だから、役者の演技力見抜く「通」なんてのはそうそういないのよ。『渡る世間』見てるとさあ、一見、泉ピン子、間の取り方も絶妙で、演技うまそうに見えるんだよね。だけどあれはカット割りでそう見せてるだけなの。編集の妙ってやつね。赤木春恵やえなりかずきに突っ込まれて、フッと目を逸らす、そういう「やり取り」のところじゃ必ずカット割ってるから、今度見て、確かめてごらんなさい。見たくもないですか。すみません。
 実際、なんであんなに威張ってるのだ、橋田壽賀子と泉ピン子。

 この本に紹介された二人のセリフはこうである。
 泉ピン子「あたしがバラエティー出身だって知らないね」
 知ってどうする。『ウィークエンダー』あがりなんて威張れたこっちゃないぞ。あの当時からどつかれるだけの芸ナシだったくせに。まだ桂朝丸(現・ざこば)の喋りまくりの「〜なわけだ」のほうが面白かったわい。
 橋田壽賀子「ああいうのが受けるというのは国民がバカになったのでは」
 「ああいうの」ってのは「人の不幸をネタにする番組だと」……それ、モロ『渡る世間』じゃん。「一億総白痴化」なんてのは40年も前に言われてて、そのときドラマ書きはじめてるのが橋田さんなんで、これも「近頃の若いもんは」と同じ愚痴なのだね。ナンシーさん、ヒトコトで橋田壽賀子を切り捨てている。
 「お前が言うな」
 ……だよなあ。
 確かに24時間ずっと番組が流されている今は、下らん番組のてんこ盛りなんだろうけれども、角野卓三など一部の役者を除いたら、橋田ドラマって「他じゃ使えない」大根役者を囲ってるだけだってこと、みんな知ってるんじゃないか。そんなん見て喜んでる視聴者を温存させてること自体、国民をどんどん白痴化してることになるんである。

 でもそれ言いだしゃ、ナンシーさんについても「消しゴム版画なんて要るのか」と返されかねないけど、まあ、愛嬌があるだけ罪はないってことで。


 時雨沢恵一『キノの旅�検戞�
 ロードムービーのような現代の寓話、第4弾。
 社会の矛盾を描きながらも、答えをあえて出そうとしないバランス感覚は4作続いても変わっていない。というより、より透明感を増している。
 岡田斗司夫『フロン』との関わりもあってか、面白く読めたのは『二人の国』。
 妻を殴る蹴るのと虐待しまくっていた夫が、妻に虐待され返された途端に言うセリフがギャグである。
 「私は今まで、立派に家庭を支える、よき夫であろうと、精一杯努力してきました。つきあいを断ってまで、仕事から早く帰ってきて……。妻との会話の時間を出来るだけ作ったり、休日には家に一緒にいたり、同じ趣味を持ったり。だから、妻も絶対に喜んでいてくれると思ったのに、どうしてこんなことになって……。彼女は絶対におかしい。むりやりにでも、病院に連れていくべきなんでしょうか?」
 大なり小なり、男って女に対して、こういう言い訳を持ってるんだよなあ。
 家庭を顧みない夫は「家のことは妻に任せてる。なのにしっかり出来ないのは妻のせいだ」。じゃあマイホームパパは大丈夫かと言うと、「自分はちゃんと家庭に貢献してるのに、しっかり出来ないのは妻のせいだ」。……同じなんだよね。で、暴力を行使する正当性を主張するのだ。
 だから結婚制度自体、廃止したっていいんだよなあ。「制度」は必然的に差別を生むってこと、我々は歴史から学んでるはずなのに、これだけは温存させ続けてるんだよねえ。結局は男も女も「結婚」って制度に甘えて依存してるんだよ。
 そんな立場に身を置くくらいなら、ずっと独身でいたほうがいいんじゃないか? 男も女も。
 そんなこと言ってると、「じゃあなんでお前は結婚してるんだ?」と、言い返されそうだけれど、成り行きでそうなることもあるんである。
 でも、私だって、結婚した以上は、よき夫であろうと努めてきたのである。つきあいを断ってまで、仕事から早く帰ってきて、しげとの会話の時間を出来るだけ作ったり、休日には家に一緒にいたり、同じ趣味を持ったり。だから、しげも絶対に喜んでいてくれると思ったのに、しげは私が「優しくない」と文句ばかり言うのである。しげは絶対におかしい。むりやりにでも、病院に連れていくべきなのだろうか?

 ……あれ?


 夜、鈴邑くんから突然電話があり、脚本についての打ち合わせがしたいとのこと。
 と言っても時間はもう9時。さすがに明日もまだ仕事があるのに、下手すりゃ夜通し討論って状態には耐えられない。
 しげはちょうど今日仕事が休みなのでいそいそと出かけて行ったが、私は遠慮する。
 後で「どんな話したの?」と聞いたら、「気になるなら、一緒に来ればよかったのに」と文句を言われる。
 だからそんな体力はないってえのに。
 「……もしかしたら、もう何を話したか、内容忘れてるんじゃないか?」
 「……だからメモしたもん」
 いいよなあ、ニューロン切れっぱなしのやつは。いくら約束破っても「記憶力のない私と約束するのが悪い」と開き直れるもんな。

 それでも、今度の公演の総合タイトルを考慮する必要はないのか? という意見が鈴邑くんから出されたのは貴重であった。
 日曜日の日記にも書いていたが、インパクトだけで客が引きまくるタイトルだっただけに、さて、どうにもならないものかなあ、でもそれ以上のアイデア出さないことにはみんな納得しないよなあ、と悩んじゃいたのだ。
 でもね〜、言いたかないけどね〜、ウチのメンバーで一番センスあるの、なんだかんだ言ったって、私なんだよね〜。
 こう言うと、しげはすぐ「世界が自分を中心に回ってると思ってる」って文句言うけどさあ、コトバってのは基本的に既成のものでもともと新味はないものなのよ。そこでいかにお客さんに興味を持ってもらうかと考えた時に、その既成のものをどう組み合わせりゃいいかってことを真剣に考えなきゃなんない。
 それがセンスなんだよね。
 で、広くお客さんに来てもらうためにはあまり先鋭的なものにしちゃアカンというのがあるのよ。英語タイトルはその意味でご法度ね。自分は気持ちいいつもりでも他人から見たらマスターベーションとしか思われないのよ。
 ダサいけどハイセンス、これが求められるんだけど、その辺の感覚がウチのメンバーには欠けてるのだよなあ。じゃあ、例えばどんなタイトルがいいかっていうと、「ドラえもん」とか「めぞん一刻」とか「ショムニ」とか「モーニング娘。」(笑)なんてのが好例。
 実はよく聞く言葉なんだけれど、ただ聞いただけじゃ何のことか分らない、これが必要なのだね。……「もーむす」って、最初聞いた時、新しいオムスビか何かの名前かと思ったし。
 そういう「どこかちょっとだけへんてこ」ってのを思いつければいいんだけどなあ。
 『其は、樹の如きもの』ってのも考えたんだけど、またぞろ意味不明って言われちゃいそうで、自分で却下。聖書の一節で、神から見た「人」を暗示したものなんだけどね。
 で、みんなに提出したのは『気になる三人』ってやつ。二本とも変な三人が出るから。タイトル的に和田誠路線を狙ってみたんだけど、この感覚はよく解らなかったみたい。
 ……もう、いっそのこと、『北京の冬』にでもするかな。北京とも冬とも関係ないから。

 さあ、タイトルの明日はどっちだ!


2001年08月01日(水) 掲示板変更&21世紀の夏/『日本はなぜ負ける戦争をしたのか。 朝まで生テレビ!』(田原総一朗)ほか

 わあ、もう8月だ。
 といっても、これからまだ暑い日が続くのかなあ思うと、そっちの方がめげちゃうんだけどね。
 考えて見れば、21世紀最初の夏なんだが、21世紀も半年以上経つとその価値も下落するのかね。年の初めにゃなんでもかんでもみんな「21世紀最初の」って叫んでたってのに、それもだんだん耳にしなくなってきた。
 口先ばかりで実体がない、ってのはこういうことなんだろうな。「年頭の誓いが守られたことはない」というが、さて、21世紀に入って、どれだけの人間がどれだけの志を持って未来に歩み出そうと決心し、様々な願いと祈りと誓いをなにものかに捧げてきたか。
 多分、たいていの人間が忘れているだろうし、それが実は「21世紀」についての価値判断でもあるのだろう。それがよくないというのではなくて、そういうものなんである。
 でもこう、21世紀気分が世間から薄まってくると、かえってムリヤリでも21世紀を味わってみたくなってくるけどね、私なんか。
 だって、いいか悪いかは別問題にして、四十年前、テレビすら特定の家にしかなかった時代から見りゃ、今、一家に一台パソコンがあってもおかしくないって状況は充分21世紀じゃないかねえ。
 こうなったら、何か目新しいものが出てくるたびに、ともかく「21世紀だね〜」って言ってやるってのはどうだ。
 「今度のゴジラ、敵はヤマト聖獣だってよ」「21世紀だね〜」
 「庵野秀明の新作はAVだってウワサだぞ」「21世紀だね〜」
 「その梨頂戴」「21世紀だね〜」「20世紀よ、なにバカ言ってんの」
 できるだけつまんないことにつけるのがいいかな。
 ヒネタやつだよなあ、私も。


 昨日、いきなりサーバーエラーが起こって、掲示板への書きこみができなくなった。21世紀だねえ。
 なんだかなあ、と思っていたら、今日になって製作元のネオシティから突然の通知。
 
「いつもネオシティ使ってくれてるのね、うふっ、うれしいわ♪
 でもごめんなさい。いきなりで悪いんだけど、あなたとのおつきあいも8月25日までで、それ以降は無料サービスができなくなっちゃったの。
 今までありがとう。ホントにうれしかったのよ。じゃあね♪」


 いや、ホントにこんな文面で来たわけじゃないが(当たり前だ)。
 でもなんか深い仲だったナニにいきなり三行半突きつけられたような気分になっちゃったのよ。
 だって、なんで急にサービスやめちゃうのか、理由が全く書いてないじゃないの。せめて「これこれこういう理由で如何ともしがたく」とか、口上の一つくらい述べたってバチは当たらないでしょって。
 しかし、入院前で時間もないとゆーのに、掲示板の新設までせねばならんとは難儀なこっちゃ。


 朝っぱらからしげが電話をしている。相手はどうやら鴉丸嬢のようだ。21世紀だなあ。
 ……あれ? たしか夕べも私が寝る前、鴉丸嬢と電話してたような気がするが……。いったい何時間電話してるんだ、しげのやつ。
 聞くともなしに、「んなことないよ〜、気にすることないよ〜」とか言ってる声が聞こえてくる。うぷぷ。あのしげが、いっちょ前になにかの相談に乗ってやってるらしい。確かにしげのほうが年上ではあるけれど、「お姉さん」とか言う言葉がこいつくらい似合わないやつもいないと思うんだが。
 ちょうど仕事に出かけようとした時に、ようやく電話が終わった模様。
 「今の電話、鴉丸さん?」
 「そうだけど、何?」
 「いったい何の電話だったの?」
 「芝居のこととか……」
 「何か気にしてるみたいだったけど?」
 「なに、根掘り葉掘り聞きたがるんだよ?(--#)」
 なんだいその言い方は。わしゃ別にプライバシーを侵害しようなんて気はないぞ。芝居に関することなら聞いておきたいではないの。それとも隠さにゃならんようなヒミツでもあるのか。
 それ以上、追求するのもなんなので、さっさと仕事に出かけたけれど、鴉丸嬢、気丈に見えて無茶苦茶繊細なんだよなあ。何事にも大雑把なしげに相談を持ちかけるってえのは何か間違ってないか。
 間違っても人生相談なんかするんじゃないぞ、鴉丸さん。真面目に話なんか聞いてると、道を踏み外すくらいならまだしも、奈落の底に突き落とされちゃうぞ。何を相談したって、「どうでもいいんじゃな〜い?」と「好きにすればぁ〜?」の二つしか返事をしないやつなんだから。


 仕事帰りに食料を買い込みながら、今週の『少年ジャンプ』を立ち読み。21世紀だなあ。
 『ヒカルの碁』、因島編、なんだか「取材に行きましたから全部見せます」みたいな感じで本因坊秀策関連の名跡をあちこち回っているが、ストーリーとしての進展はなし。
 なんだか『サザエさん』のOPのような回であった。
 尾道は私としげが新婚旅行に行った町である。大林宣彦ファンの私が、『転校生』だの『時をかける少女』だののロケ地を回りたくて、しげをつきあわせたのだが、ある意味これは自分の女房を初恋の相手に会わせるような行為であった。
 しげには少しいやな思いをさせたのかも。
 あの時しげは船に乗って因島に渡りたがっていたが、私は「時間がないから」としげを連れていかなかった。「今度行くことがあったら島に渡ろう」と約束もしたが、未だに果たしていない。
 もう尾道に行くことはないかもしれないが、いつかどこかで船に乗って島には渡ろう。約束を守る気はあるから。


 んなこと考えながら、ウチでテレビを見ていると、西川峰子が「島」の網元の息子と結婚とのニュース。うーん、21世紀だ。
 こういうのもシンクロニシティか? 違うかな。
 相手の旦那さんが、明らかにインタビューするレポーターをバカにして、適当な相槌しか打ってないのに、そのレポーターは最後に「さわやかで誠実な方でした」と型どおりのコメントで締めくくらねばならなかったのがお笑いであった。
 でも「会った瞬間にビビッときましたか?」なんて質問はなんなんだ。
 もともと松田聖子のあのセリフには誰もが失笑したのだ。ビビッときたのは下半身じゃね―のか、なんて口さがない悪口だって飛びかっていたのである。それを知った上で、そんな質問するってのが相手に対してどれだけ失礼なことなのかわかってないのか。わかってないからするのだな。ワイドショーのレポーターの知的レベルって、なんでこう猿並なのかね。


 さて、九月四日にオープンが迫った「東京ディズニーシー」、21世紀かな。
 千葉のくせにあくまで「東京」って言い張るかって感じだが、一足早く、今日マスコミ関係者にお披露目とか。
 レポーターがまた各局ともにはしゃぎまくって紹介してるが、で、結局そこに何があるわけ?
 「23もアトラクションがあるんですよ―!」ったって、その中身を紹介しないで、堀かなんかをぐるぐる回って外見を見せてるだけなのである。
 まだまだお楽しみどころはヒミツですよ―って形で、期待を煽るだけ煽ろうって魂胆なんだろうけど、どうもそれに乗せられちゃう連中がワンサといるってえのがどうもねえ。
 これだけ各地にテーマパークが乱立しちまうと、もうちょっとやそっとのアトラクションじゃ驚かなくなっている。マジで「ジュラシック・パーク」を実現するくらいの科学的コンセプトを持った「見世物」を考えないと、だんだん頭打ちになってくるんじゃないのかなあ。


 坂本竜馬の妻、お龍らしい女性の写真が発見されたとか。おお、これは21世紀だ。
 と言っても、その可能性は五分五分ってとこらしい。写真の裏に「たつ」って書いてあったらしいけど、そうなると「りょう」って読み方は、坂本竜馬に合わせた呼び名のようなものだったのか。
 新聞の解説には「鼻とアゴの形が晩年のおりょうさんとそっくり」と書いてあるが、トシ取ったらたいてい鼻とかアゴの形は変わるもんだがなあ。こういうのを牽強付会と言うんである。でも、その写真が本当におりょうさんのものなら、「おりょうさんは美人だった」という説があったのも、まあ頷けなくはないかな、という感じではある。細っこくて、気丈な妻ってイメージとはちょっと違うけど。
 そういえば、昔「沖田総司」の写真ってふれこみのものがあったけど、それ以降見たことがない。あれはやっぱりデマだったのかな。


 牛丼の吉野屋が並盛りの値段を、440円から一気に280円に値下げ。
 これぞ21世紀。……ホントかよ。
 ハンバーガーも随分前から平日半額で、考えてみたら生まれてこのかたインフレインフレでこれだけはっきりとした形でデフレになったってことなかったから、なんだか時代が昭和40年代に戻ったようで、ちょっとだけ懐かしい気がする。
 やっぱりカレーとか牛丼とか、こういう庶民的な食べ物ってのは、レストランで食ったって200円台なのが普通だよなあ(っていうかカレーって、今でも私ゃ180円って意識があるのよ。マジ昭和40年じゃん)、という感覚なのは私の精神的基盤がどの時代にあったのかを自覚させてくれる。
 もう年よりなんだよねえ。
 でもまだ20代のしげが私と殆ど同感覚ってのはどういうわけなんだろうね。タコ焼き10個で300円でも「高い」って言ってるもんなあ。
 ……実は私より年上で、若作りしてるだけだとか……。それはキョワイ。


 田原総一朗責任編集『日本はなぜ負ける戦争をしたのか。 朝まで生テレビ!』読む。21世紀……もういいよ。
 テレビ朝日の人気トークショー(だと思うぞ)『朝まで生テレビ』の単行本化。なぜかアスキーからの出版。別に、出しちゃイカンなんて言いたいわけじゃないけど。賛否両論相半ばする『朝生』だけど、今までにも出版されたのってあったのかなあ。「今」を扱うものが多いから、数年で話題が古くなっちゃうし、今回は「あの戦争」についてのものだったから、出版できたってことかな。
 でもタイトルからして、あまり客観的に戦争を捉えようって感じがしてないのはどうなんだろう。「なぜ負ける戦争をしたのか」って、負けるつもりで戦争をするやつもいないと思うんだが。
 戦後60年になろうってのに未だに戦争についての総括ができないってのは、元々総括できるものではない、というのが当たり前な判断だと思うのである。一つの事実についても、そこに関わった人間は無数にいるわけで、しかもそれぞれの思惑が全部バラバラであったりする。
 あれが「正義の戦争」であったか、「侵略戦争」であったかは、解釈の相違でしかないのだ。結局はそういう「解釈の相違」を生み出さざるをえない「戦争」そのものを否定しようというのが戦後教育の理念だったように思うが(言い替えれば、誰が加害者で誰が被害者かなんてことも問わない。アメリカの原爆投下も責めないし、中国侵略も悪とは見なさない。戦争そのものを「悪」とする)、それじゃ結局問題がウヤムヤになってるだけだって、みんな思い出したのだね。
 でも、『私は貝になりたい』に既に表されてたように、戦争なんて異常な状況の中で、「誰が悪かったか」なんてことの責任をどこかに収斂させることはほぼ不可能なんである。
 兵士が敵を殺した。上官の命令には逆らえなかったからだ。でもその上官だって、「戦争の大義」に殉じていた。
 あるいは上官の命令に従わずに暴走した兵たちもいた。虐殺と略奪を繰り返した。それは仲間を殺された恨みでもあったし、単に大陸の人々に対しての蔑視でもあったろう。でもその「蔑視」は、中国が西洋の侵略を防ぎきれなかったことに対する怒りが原因にあった。
 事実を遡っていけば、責任の所在など、ウヤムヤにならざるをえないのである。
 それを、「日本はあの戦争責任を回避しようとしてる」と非難するのは、あまりにも物事を単純化しようとする危険な思想だ。
 この対談の中で、大陸で実際に暴走しまくって戦争を拡大させた辻政信について誰も触れていないのは奇妙なんだが、言い替えれば、辻一人に責任を負わせられるものではないと誰もが知っているということだろう。
 当たり前だが、戦争という状況がなければ暴走もない。そんなことを言い出せば、西洋の植民地拡大戦争がなければアジアに戦火が広がることだってなかったのだ。
 出演者のみなさんには悪いが、責任を追求する作業が、自分の責任を誰かに負わせようとしている行為にしか見えないのは私の錯覚だろうか。


 マンガ『GX THE BEST 2001』。
 月刊サンデーGX(昔の別冊サンデーね)の読み切り短編を集めたもの。この手の増刊号に載ったやつは、単行本に収録されない場合も多いので、出た時に買っておかないと損なのである。例を上げれば、安永航一郎の『県立地球防衛群』の第1回『肉弾X』と最終回は、どっちも一度も単行本化されてないのだ。

 アニメの出来があまりにもひどかったし、立ち読みした1、2巻も全然つまらなくて、それ以上読む気も起こらなかったたかしげ宙(「ひろし」って読むのか)の『スプリガン』、今回収録の『ファーストミッション』はまあまあの出来か。ドップラー効果を利用した攻撃は今までにもありそうなアイデアだけれども演出としてうまく効いている。
 でも、ああいう特殊任務についてるやつが普段は普通の高校生って設定は、いくら少年マンガだからってバカバカし過ぎるように思うんだがなあ。あまり神話とか伝説を交えずに、純粋な秘密戦略ものにしてたほうが下らなさは減ってたと思うんだけど。
 少なくとも「アーカム」だけは止めといたらよかったのにねえ。既成の宗教とまったく違う神話大系を創造したラブクラフトの偉業を貶めてるよ。

 ゆうきまさみ『ブラックマジックNIGHT』、なんと久方ぶりの『鉄腕バーディー』の番外編(でもバーディーは登場しない)。
 これなんか見てると、ゆうきさんが『ウルトラQ』的なSF短編シリーズに並々ならぬ興味を抱いているのがよくわかる。なんだかねえ、『KUNIE』もいいけどねえ、三ヶ月に一編くらいのペースで、こういうものを書いてほしいもんだけど、案外、ゆうきさん遅筆だからなあ。
 こう言っちゃ悪いが、あれだけ明確に「アニメ絵」してるのに、なぜ『じゃじゃ馬グルーミン☆UP!』がアニメ化されなかったのかって事実を、ちょっと深刻に考えて見てもいいと思うんだよね。ゆうきまさみに求められてるものはなにかってことなんだけど。あだち充と高橋留美子がパワーダウンしてる中、サンデー浮上のきっかけはゆうきまさみの活躍にあると思うぞ。
 『パトレイバー』の時みたいにヘッドギアを再始動させてほしいんだよ、読者はさあ。ホントは『バーディー』はヘッドギアで再アニメ化してほしいくらいなのだ。マッドハウスじゃ演出が固苦し過ぎて余裕がなかったし。
 『バーディー』でさあ、オンディーヌとサラマンデルまで出しといて、コボルトとジルフュスはいつになったら出てくるんだよう、ともう十年も待ってんだぞ、こっちは。
 公式ホームページも随分前から試運転中だけど、もう半年以上試運転のままだものなあ。……愚痴ばっかしが出るけど、それだけこの短編、面白かったんだよ。


 マンガ、あずまきよひこ『あずまんがリサイクル』。
 『天地無用』シリーズや『バトルアスリーテス大運動会』なんかのアニメを見てないと全然分らないパロディ集。
 でも『あずまんが大王』のコマ自体が持ってる、のほほんとした間(その間にスルリと過激なギャグぶちこむところが面白いんだ)は、こういうパロディものの中で培われてきてたんだなあ、ということがわかって面白い。
 パロディから出て来たってことではゆうきまさみさんと同じような道を歩いて来てるんだけど、そろそろ4コマ以外の長編も(出来ればSF)描いてほしいなあ。
 その実力は充分ある人なんだから。



↑エンピツ投票ボタン
日記の表紙へ|昨日の日記|明日の日記

☆劇団メンバー日記リンク☆


藤原敬之(ふじわら・けいし)