無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2005年10月21日(金) いそがし日記3/『絶対可憐チルドレン』1・2巻(椎名高志)/映画『チャーリーとチョコレート工場』

 昼から、久しぶりに病院回り。本当はもっと頻繁に行かなきゃならないのだが、なかなか余裕がない。
 最初は内科に回って、検尿と採血。結果が出るのが後日なので、また来なきゃならないのだが、そうやって診療費を余計に取られるのも癪なので、また一月後に来よう。
 さらに眼科に回って、コンタクトレンズの試着。十年くらい前にもしたことはあるのだが、私の近視に合うだけの度数のものが開発されていなかった(裸眼では0.01を切ってるのである)。それが使い捨てでもギリギリ何とか目に合うものができてきたので、この際思い切って購入することにしたのだ。科学の進歩もようやく私に追いついてきたようである。
ところがその過程で視力検査をしていたら、老眼が進行していることが分かった。何だかどんどんジイサンになりつつあるが、心は枯淡の境地には程遠い。

 病院に行くと、叔母夫婦が見舞いに来ていた。父より年下だからまだ60代のはずだが、仕事を辞めたとかで髪を染めていなくて完全に白髪である。して見るとうちの家系は早く白髪になりやすいのかな。
退屈だと言うので父に貸しておいた『桃太郎侍』、もう読み終わったそうである。検査以外は本当にすることがないところだからなあ。


 博多駅の「GAMERS」で、買い損なってたマンガなどを一括して買う。
 椎名高志さんの『絶対可憐チルドレン』(小学館)は、待望の1、2巻同時発売。既に略称は「絶チル」となってるそうで、「GAMERS」でも手作りのポップにそう書いてあった(笑)。椎名さんのファンならば、「GAMERS」で買えばポストカードもオマケについてくるので、そちらでの購入をお勧めする。
 なんたって読みきり連載のころからもう、出るのを一日千秋で待ってたからね。10巻くらい進んでまだ人気があったら、ぜひアニメ化を望む。いや、マンガのアニメ化については基本的には反対の立場なんだが、椎名さんのファンならば、『GS美神』のアニメが打ち切られたあと、マンガの方で、おキヌちゃんが「またアニメになったりして」と言ったのに向かってヨコシマが血の涙を流しながら「それはない。ないんだよ」と呟いていたのを思い出すだろうから。
 読みきりのころから椎名さんが進歩してるなあと思うのは、接触テレパスの紫穂に、皆本が心を読まれることを厭わずに手を触れることを「コトバ」で説明してるんだけれど、連載版になると、それを紫穂の「微笑」だけで表現している。ジャンプとサンデーのマンガの何が違うって、ジャンプは本当に「説明」ばっかりで絵の表現力ってものを信じてないんだよね(『デスノート』が面白いのはその「説明」を逆手に取った心理戦を展開してるからだ)。子供はジャンプばっかり読んでるとバカになるぞ。
 果たしてエスパー三人娘は、成長して天使となるか悪魔となるか、何だか永井豪テイストが入ってるあたりもお気に入りなんである。……と思っていたら、おまけマンガでホントに『デビルマン』のパロディやってくれちゃってたよ。早く3巻が出ないかなあ(多分三ヶ月先である)。


 ダイヤモンドシティで、映画『チャーリーとチョコレート工場』。
 あえてある程度のネタバレを承知で書くけれど、これも多分、お子様や馬鹿親はあまり気がついてないことだと思う。ウィリー・ウォンカに招かれた五人の子供たちのうち、最後に四人の子供たちが助かったのは、あれ、ファミリーものとして仕方なくくっつけてるオチなんで、あれは「ないもの」として見ないと、本当の本質を見損なうからね。ウィリーの心の闇は、「親に溺愛されている子供たちを憎む」ほどに深く暗いんだから。子供たちは当然「殺されたもの」として見るのがウィリーの心を理解するよすがになるんである。
 じゃあどうしてチャーリーだけが助かったかというと、彼は「溺愛されている」わけじゃないので、そこも勘違いしないように。なんにせよ、イマドキは食玩を「大人買い」してフィギュアをコンプリートしたものを子供にどんどこ買い与えるような馬鹿親は世間にゴマンといるだろうから、そういう親子はこの映画を見ればさぞや苦虫を噛み潰したような顔になるだろうことは請け合いである。
 ラストの「取って付けた感」で拍子抜けした人もいるかもしれないが、メインは子供たちを次々と「殺して」いくところにあるんで、ラストをおざなりにしたのはわざとなの。えっ? ティム・バートン監督はそんなこと言ってないって? そんな、正直なこと言ってたら、映画を作らせてもらえるわけないじゃないの(笑)。
 それから、もともと原作が「奇妙な味」のブラックな作家であるロアルド・ダールだってこともちゃんと理解しておいた方がいいよね。この物語が、チョコレートが本当に子供たちにとって甘美な、極上のお菓子だったころの、そしてだからこそ一種の「麻薬」として恐怖されていた時代に書かれた物語であることを考えて、チョコレートをチョコレートとして見るのではなく、子供を快楽に導くものの象徴として見ないと、その寓意は理解できないのである。だからまあ、現代のおとぎ話としてはちょっとズレは生じているかな。
 『水着の女王』や『オズの魔法使』、『2001年宇宙の旅』などのパロディは好き好きでしょうねえ(笑)。

2002年10月21日(月) 今から2ヶ月後のプレゼントで悩んでいる男の愚痴/『華麗なるロック・ホーム』(手塚治虫)ほか
2001年10月21日(日) もう6年/『背後霊24時!』3巻(がぁさん)ほか
2000年10月21日(土) 仔牛のテールは美味かった。♪ドナドナ/『火星人刑事』4巻(安永航一郎)


2005年10月20日(木) いそがし日記2

 今日も見舞いはしげだけの予定だったのだが、「キツイから行きたくない」とか言い出したんで、仕事を早引けして、予定外の見舞いに行く。
父がかえってしげを気遣って「無理して来んでもいいぜ」なんて言い出すものだから、本当に困るのである。


 ドラマ『熟年離婚』第2回。
 前回同様、離婚の言い分は妻側の方が筋が通ってるんだが、夫への対応の仕方、松坂慶子がやるとただの嫌がらせにしか見えない。これはまあ、渡哲也が料理に苦労したりゴミ出ししたりする日常の可愛らしさを楽しむドラマだと割り切って見よう。

 マンガ、加藤元浩『Q.E.D.』22巻(講談社)。
 「春の小川」と「ベネチアン迷宮」の二作を収録。
 「春」は、随分単純な謎だなあと思わせておいて、あのネタで落とす。同じネタを扱ったあの作品やあの作品よりも語り口がうまいので、見事に引っかかった(笑)。考えてみれば、この作者がこんな陳腐なネタだけで勝負するわけがないのである。油断したなあ。
 「ベネチアン迷宮」も、いくつかの誘拐もののネタを複合して、なかなか複雑に、さらにはアランの恋物語まで混ぜて(笑)いるにもかかわらず、見せ方がコンパクトかつスムーズなのは構成力の妙だろう。
 何度も言うけど、今、ミステリーマンガで一番「読める」のは『コナン』でも『金田一』でもなくて『Q.E.D.』だからね。そろそろアニメもよかないか(笑)。


 天樹征丸・さとうふみや『探偵学園Q』22巻(完結/講談社)。
 はっきり「子供向け」を志向していたので、『金田一少年』ほどには抵抗感がなかったこのシリーズ、終わり方もまあ定番でよかったんじゃないですか、という印象。最後が館の爆発で終わるのは、江戸川乱歩の『少年探偵団』だねえ、というのはもうロートルの感覚。もちろん生死不明のキング・ハデスのおっちゃんや、これは確実に生きてるケルベロスが再登場する可能性はあるわけだが、もうこれでキリよく終わってほしいね。
 それはそうとキュウ君の旧姓は分からずじまい。読者の想像におまかせ……って、ストーリーの本筋と何の関係もないそういうおまかせは意味がないよ。で、次の連載もまた『金田一少年』なわけだが、時代的にはもうひ孫の世代でおかしくなくなってるのに、まだ続けるんだから、全くお前は『ルパン三世』か、と言いたくなるね。

2002年10月20日(日) クレーマー・クレーマー(^_^;)/『COMAGOMA コマゴマ』3巻(森下裕美)/『フルーツバスケット』10巻(高屋奈月)ほか
2001年10月20日(土) 泣くなしげっちゅ/『眠狂四郎』1巻(柴田錬三郎・柳川喜弘)ほか
2000年10月20日(金) カシューナッツと水木の世界とパーティと/『大熱血』(島本和彦)ほか


2005年10月19日(水) いそがし日記1

 忙しくなってきたので、また短めに。

 森田雄三さんとイッセー尾形さんの小倉ワークショップのレポートが全てアップ。
考えてみればあれからもう一月が経っているのだが、読んでいるとあの充実の日々のことが蘇ってくる。ワークショップの中まで、あれから仲良くなれた方もあり、どうも嫌われちゃった人もあり。人生模様だね。
 イッセーさんはドラマと舞台、ワークショップもありで、かけ持ちして忙しそうだ。

 末次由紀の少女マンガ『エデンの花』(講談社)の中に、井上雄彦作『スラムダンク』(集英社)からの盗用シーンがあるということで、講談社は末次さんの全作品を絶版、回収。連載中の『Silver』も打ち切りを決定した。現物をテレビで見たけど、言い訳の利かないレベル。このマンガ家さんのファンだった人には気の毒だけど、処分は穏当。まあ十年もしたらどこかの出版社が改訂版を出版するとは思うけどね。

 今日も仕事帰りに父の見舞い。
 本当は行く予定はなかったのだけれど、昼間、見舞いに行ったしげが、入院届けを出そうとしたら、父の住所も電話番号も知らないことに気がついて出せなかったとか。
「だったら姉ちゃんに聞けばよかったじゃん」
「おお」
 おお、じゃないよな。


 ドラマ『相棒』第2話「殺人講義」。
 サブタイトル、倒叙形式であること、犯人が心理学者であること、ストーリーの仕立て方や、犯人が自分の講義に探偵をゲストで招くオアソビまで、全部『刑事コロンボ』の影響が大。けれどこれが「盗作」にならないのは、パターンやスタイルを継承しているだけで、作品のオリジナリティを犯してるわけじゃないからなんだね。「初めからあなたが犯人だと思ってました」ってのはもうミステリーでは定番のセリフだけれど、「そう判断した理由」がオリジナルであれば、剽窃にはならないというわけ。
 だから『古畑』だって「『コロンボ』のマネ」ではあっても「パクリ」「盗作」にはならないわけ。倒叙形式はそもそもオースチン・フリーマンの創始した形式だって基礎知識も知らないでミステリーを語るやつが多すぎ。


 夜、東京のグータロウ君と電話。イッセーさんとこに小倉レポートがアップされたことを報告するだけの予定が、父の入院の話、『響鬼』の話、メイドカフェの話(笑)など、気がついたら一時間以上喋ってる。
 しかし、なんでみんなそんなにメイドカフェが気になるのだ(苦笑)。

2002年10月19日(土) 多分今日は死にかけていた/映画『千年女優』/『ロード・トゥ・パーディション』
2001年10月19日(金) 逆探知されました(^_^;)。/『コータローまかりとおる!L』1巻(蛭田達也)ほか
2000年10月19日(木) 異端審問と放火魔タマキと消えたメールと



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