無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年05月27日(火) すっ飛ばし日記/メジャーかマイナーな男たち

 夕べ風呂に入って、つい眠りこけたら見事に風邪を引いてしまいました。だもんで、今日は仕事はお休みです。ああ、また仕事が溜まるなあ。
 昼まではずっと寝こんだまま。
 鼻水すすっても喉をやられても熱があっても頭痛と目眩と吐き気がトリプルアタックで攻撃かけてきても、パソコンの前には座る。せめて日記だけでも更新したいのだが、まあ、病状は悪化するわな(^_^;)。

 夜、なんとかがんばってチャットの番人。
 すぐに来られたヨナさんと、『BSマンガ夜話』見ながら『ファイブスター物語』についてなんだかんだと文句をつける。
 あれも面白いっちゃ面白いけど、いしかわじゅんも言うとおり、オタクマンガの域を出ないんである。『ねじ式』と『FSS』、どちらがメジャーかっての、岡田さんは「世代論」で切ってしまうけれど、そう単純に言えることでもない。
 ヨナさんも、「数十人集まった中で、つげ義春を知ってるのが自分一人ということがあった」と仰っていたが、それでも『ねじ式』や『李さん一家』や『ゲンセンカン主人』がメジャーであることに変わりはない。それは、我々が諺・故事成語の原典を必ずしも知ってなくても、日常会話でそれを使いこなしているのと状況はよく似ている。オチが「それから彼らがどうなったかというと」「実はまだそこにいるのです」パターンになってるマンガ、いったいどれくらいあるものか数えきれまい。『名探偵コナン』だって、青山剛昌はつげさんを一作も読んでないかもしれないが、やっぱり『李さん一家』チルドレンのチルドレンなのである。
 確かに『ねじ式』を若い人は読まないだろうけれど、文化的な広がりってのは、一つの作品が多数に受け入れられることだけではなくて、当人がそれと気付かなくてもいつの間にか間接的に影響を受けてるってことだってあるのである。
 今の若い読者が手塚治虫を読まなくなったからと言って、手塚がマイナーになったと言えるかどうか。いくら岡田さんが『FSS』はエポックメーキングな作品だと主張しても、そういった意味での影響力は極めて小さい。追随者がいないのである。
 つーかさ、あーゆー「設定病」に取りつかれた人って、普通はメジャーデビューできないのよ。同人誌ならともかくさ。『エルガイム』で一応名を売った経歴がなかったら、連載だって持ててたかどうか。
 私はだいたいいしかわじゅんと岡田斗司夫が対立した時には9対1の割合で岡田さんの方に付くのだが、この件に関してはいしかわじゅんの意見に賛成せざるを得ない。やっぱ大好きな作品についてだと、さすがの岡田さんも客観的な視点が持ちにくくなっちゃうんだろうなあ。
 けど、途中でほたらかしてた『FSS』、もう一度きちんと読みたくなってきたなあ。岡田さんの熱弁は決して一般のマンガファンに届くものではないだろうが、私が引っかかっちゃうというのはやっぱり自分にアニメオタクの血が流れていることを自覚せざるをえないのである。

2002年05月27日(月) また仕事休みました。/『コメットさん☆』DVDBOX/『ああっ女神さまっ』24巻(藤島康介)
2001年05月27日(日) 今度の芝居のキーワードは「裸」です/『ヨイコ』(岡田斗司夫・山本弘)ほか


2003年05月26日(月) すっ飛ばし日記/宍戸錠な男

 昨日録画した『玩具修理者』を見る。
 原作本もマンガ版も持っちゃいるのだが、今は本の山の中にお隠れになっておられる(^o^)。
 だもんで、話自体は今回が初見。……ってこれ、クトゥルー物だったのか。そう言えばそんなことどこかで聞いてたような気もするがすっかり忘れていた。
 ……そのころ、子供たちは、玩具が壊れるとこっそりと森の中の、「ようぐそうとほうとふ」のところに行って、玩具を直してくれるようにお願いしていた。「ようぐそうとほうとふ」は願いは必ずかなえてくれた。一眠りすると、壊れたおもちゃは元通りになっているのである。
 ある夏の暑い日に、その子は乳母車を押して、「ようぐそうとほうとふの森」にやって来た。乳母車の中の赤ん坊は、石段から落ちて動かなくなってしまったのだ。「ようぐそうとほうとふ、お願い、この子を直して。元のように歩けるようにして。笑ったり泣いたり、喋ったり、食べたりするようにして……」。しかしその子は知らなかった。「ようぐそうとほうとふ」は、お願いされたことだけしかしないということを……。
 “Yog Sothoth”を「ようぐそうとほうとふ」と発音するのは原作者の小林泰三さん独自のものじゃないのかな。普通は「ヨグ・ソトース」と表記されることが多いのだが。もちろん、クトゥルーの邪神たちは「発音できない綴り」を持っているので「これが正解」というものもない。私自身は一番最初に読んだ都筑道夫訳の『ダンウィッチの怪物』の「イオッグ・スートウート」ってのが気に入ってるんだが。
 ちなみにクトゥルーを都筑さんは「クート・ウ・ルー」と表記。これもなんだかヘンだけれど、映画の中では「くと・ひゅるるー」と発音。なんだかお笑いだが、「ようぐそうとほうとふ」の声を当てているのが美輪明宏なものだから、ヘンどころか切なく奥深く聞こえちゃうのがスゴイ。
 お話のオチはまあ、ありがちなんだけれど、期待してなかったわりにはいい出来でした。
 

 『別冊宝島 ブラックジャック完全読本』。
 ここしばらくのアニメ、ドラマ化作品についての資料は充実。web版のピノコを宇多田ヒカルが声アテしてたやつは私もチラッと見たけど、まあ、ブラック・ジャック、ピノコを作る時に声帯つけ間違えたんじゃないかって出来だったな。その意味ではリアルか(^o^)。
 でもやっぱり『加山雄三のブラック・ジャック』についてはコラムでちょっと触れられてるだけ。資料が散逸してるのか、何か権利関係が難しいのか、見ていたときは腹が立ったものだったけれど、幻の番組になっちゃった今は資料だけでも充実させてほしいものなんだけれど。

 ふとしげに、「お前、ピノコに似てるなあ。お前はオレのピノコだね」と愛の告白のつもりで言ったら、「アンタは宍戸錠に似てるね」と返された(知らない人のために念のため。宍戸錠も映画『瞳の中の訪問者』でブラック・ジャックを演じているのである)。なぜそこでお世辞でも「ブラック・ジャック」と言わんかな。ラブラブなムードがほしいとかしょっちゅう言ってるくせに、その雰囲気をぶち壊すのはいつもしげなのである。


 夜、ヨナさん、鍋屋さん、あやめさんとチャット。あやめさんは風呂あがりで参加。チャットがテレビ電話であったらよかったのに(^o^)。
 ホームページのトップページ、字が重なって見えると指摘を受けるが、さて、原因がよく分らない。ビルダーで作ってるときには全然問題がないんだがなあ。また少し弄くってみるか。


 今日からNHK『BSマンガ夜話』第26回シリーズ。今日は収録で福岡大学で5月11日に収録されていたもの。見に行こうかと思ってたんだけれど、気がついたら応募〆切に間に合わなかったので諦めたのだった。
 九州に合わせたのか、お題は松本零士の『銀河鉄道999』。毀誉褒貶激しいこの人を、比較的ソフトな口調でみなさん批評。やっぱり言われちゃうのは、あの巻紙とか描き文字とかメーターとか(^o^)、いろんな斬新なマンガ表現を開発したスゴイ人ではあるんだけれど、ともかく話が尻切れトンボなんだよなあ。
 私まだ、『ヤマト』と『ハーロック』のマンガ版の完結編、待ってるんだけど。アニメで結末つけてるからいいやって、マンガとアニメは別モノだろうに。
 それはそうと、メーテルの語源がなんだろうって、出演者全員が頭を捻ってたのにはビックリした。有名だと思ってたけどそうでもなかったんだなあ。岡田斗司夫さんがかろうじて「メーテルリンクからかなあ」と仰ってたが、その通りなんである。アニメシリーズ『メーテルリンクの青い鳥』も松本零士さんがキャラデザインしてたしね。星野鉄郎はいしかわじゅんが指摘してた通り、作詞家の星野哲郎からである。松本さんのネーミングって結構適当だからねえ。
 でも、会場からの質問で、「鉄郎やおいどんが食ってるラーメンは何ラーメンでしょう?」ってのには思わず首を捻ってしまった。九州のではなく、上京した時に食ってるんだから、トンコツではなかろう。塩か味噌か醤油か、東京では昭和30年代から40年代にかけて、どれが主流だったんだろう。なんたって「ラーメンライス」だものなあ。こんな炭水化物取りまくりのメニュー、誰が考えついたんだか。


 深夜アニメ、『花田少年史』を見たら、ちょうどオッパイ学生の幽霊編だった(^o^)。カラーで音楽が入るとより笑えるね。

2002年05月26日(日) マクド&マクド/『濃爆おたく先生』2巻(徳光康之)/『韃靼タイフーン』4巻(安彦良和)ほか
2001年05月26日(土) 恐怖! ウワバミ女の逆襲(完全版)/『人造人間キカイダーTRIBUTE』


2003年05月25日(日) すっ飛ばし日記/エロくて見せられない女

 夕べ帰宅したのが2時過ぎだったので、朝の特撮番組には間に合わず。
 『金色のガッシュベル』『鉄腕アトム』はなんとか見る。
 『アトム』はもう第8話。
 ロボット超特急「ネオンライツ号」の開通式に、アトムとお茶の水博士が招待される。ところがネオンライツ号には、ドクター・カトウ(七色いんこ!)によって、速度が700キロ以下に落とされると爆発する爆弾が仕掛けられていた。
 ……って、なんか『マリンエクスプレス』+『新幹線大爆破』みたいな設定であまり新味がない。これも該当する原作が思いつかないが(『白い惑星』?)、こういう単発読み切り的なエピソードで、全体のストーリーに特に関わらないやつは出来るだけ原作に近い形でやってほしいんだがなあ。でないと、「オリジナルなのに陳腐」って批判受けちゃいそうでね。
 声優は今回もネオンライツ号が古川登志夫でカトウが子安武人。古川さんはまあ、安心して聞けるんだが、子安さんがなんだかいかにもキテる感じの喋り方でさあ(まあキャラ設定がそうなんだから仕方がないが)、子供が見て「あの人、どうして爆弾しかけたの?」って親に質問したら、さあ、親はどう返事したらいいんだろ。昔なら「既知外なんだよ」のヒトコトですんでたから楽だったんだけどねえ。……子安さんもイロモノ色が年々強くなってきてるなあ(^o^)。
 あと、『ロボットボール』の回に出てたニャン子とそのパパが再登場(『電光』の時にもチラッといたよな)。準レギュラー化してるけど、原作のどのキャラに当たるのかがまたよくわからない。何かで見たような気はするんだが思い出せないんだよう。

 
 しげとよしひと嬢が練習に出かけたので、CS日本映画専門チャンネルの角川ホラー映画特集を連続録画。と言っても、パソコンで日記を更新しながら見てるので、中身は頭に入ったり入らなかったり。

 しげ、帰宅して鴉丸嬢から、お願いしていたホームページのイメージイラストをもらってくる。前に圧縮ファイルで直接写真に撮ったのを送ってもらってて、暫定的に載せてはいたのだが、当たり前の話だが、オリジナルの方がはるかに美しい。早速、載せるが、依頼したものの全部ではない。鴉丸嬢、筆は速いほうなのだが、結構リキを入れて何度も描き直してくれているらしいので、時間がかかっているのである。プレッシャーがかかっているのかな。普段はもう白昼堂々恥ずかしい話をしまくってるわりに実は繊細なところがあるんで、あまりせっつきたくはないのだが、こちらの予想以上にスバラシイイラストを描いてもらえると、やはりどうしても期待は大きくなっちゃうのである。
 ああ、もう小説の挿絵も、なんならマンガ版そのものも描いてもらっちゃおうかな……。
 とか考えてたら、しげがもう4枚、イラストを取り出して見せる。
 「なにそれ?」
 「前に鴉丸にもらってた4コママンガ」
 ああ、そういうのがあるならそれもホームページに載せちゃおうか……と思ってみたら……あの、エロ4コマでした(^_^;)。いや、プロのエロマンガ家を目指してるから、悪いこっちゃないんだけど。
 こりゃあ、さすがにそのまんまホームページには載せられない。摘発のネタはさすがに避けないとなあ。けど、こういうケッ作をそのまま埋もれさせるのももったいないから、キリ番ゲットした人にでも、プレゼントとして送ってさしあげることにしようかな。
 いやもう、開いた瞬間、凍りつくこと請け合いっスよ(^o^)。

 お客さんが来るかなあ、まあ来ないなら来ないで開店休業も悪くはない、と思っていたチャットに、早速、鍋屋さんがいらっしゃる。ありがたいことである。


 マンガ、一色まこと『花田少年史 総集編』2巻。
 感動ものばかりでなくって、なかなかバラエティに満ちてるんだな。童貞のまま死んだ学生がおっぱいにぱふぱふされて成仏する話が可笑しい。別にコドモマンガってわけじゃないから、もっと突っ込んだ描写にしてもいけないわけじゃないだろうけれど、そこを抑えてるのが一色さんの節度だろう。
 私は過激なエロマンガも好きだが、作家にはその人その人、持ち味というものがあるのだから、自ら表現を抑えるのであれば、それについて文句を言うつもりはないのである。

2002年05月25日(土) サヨナラを言いたくない人/『真・無責任艦長タイラー外伝 LOVE&WAR』(吉岡平・森小太郎)ほか
2001年05月25日(金) ドームにぃ、轟くピンのぉ音ぉ♪/『ウインドミル』11巻(橋口隆志)



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