無責任賛歌
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| 2001年07月04日(水) |
喉が異常に乾くよう/DVD『少年ドラマシリーズ ユタとふしぎな仲間たち』ほか |
昨日からの頭痛と熱発で仕事を休みました。 しげがドリンク類を買ってきてくれたので、飲んで横になります。 と言うわけで今日は一日中布団の中です。
寝ながらでも本を読んだりDVDを見たり。
『コロンボ』を見ました。 『ホリスター将軍のコレクション』。 犯人役は『ローマの休日』でグレゴリー・ペックの友人カメラマンを演じたエディ・アルバート。 もう1972年の時点でおじいちゃんです。 亡くなって結構年月が経ちました。声をアテていた久松保夫さんも故人です。 月日は早いなんてものじゃないですね。 ホリスター将軍はコロンボ史上、最も大胆な犯人でしょう。何しろほとんど自分の犯罪を隠していない。隠していないからかえって犯罪が見えないということにもなっています。 つまり、有名なあのトリックが使われてるわけですが、未見の人のためにここには書きません。 と言っても、あまりに有名過ぎて犯人の失敗にすぐ気がついちゃうのが難点ですが。
『東海道・四谷怪談』。 実写版ではなく、なつかしの「花王名人劇場」で、一龍斎貞水の講談にアニメを合成した珍品です。 監督はあの大塚康生さんなんですが、東映動画系のあの柔らかな絵柄じゃどうしたってお岩様の執念は表現しきれません。 失敗作なんだけれども、大塚さんの監督作はこれと『草原の子テングリ』の二本しかないのです。アニメ職人に徹した大塚さんの技術を見るにはよい一編だと言えましょうか。
『ユタとふしぎな仲間たち』。 NHK少年ドラマシリーズ最高傑作です。 以前、このシリーズについて、「幻になったせいで、傑作扱いされすぎている」と書いたことがありましたが、本作だけは別です。 掛け値なしの傑作です。 三浦哲郎の原作も絶版になってなければ新潮文庫から出てます。 東北の、座敷わらしをモチーフにした物語です。 東京からの転校生、もやしっ子とバカにされた小学生が、座敷わらしと出会うことで少しずつ成長していく。ただそれだけの話ですが、これは児童文学の伝統的なパターンです。だから後はその「異世界のもの」とどう触れ合えるかということ。 結論から言えば、『となりのトトロ』よりドラマ的に遥かに濃密で上出来です。未見の方、嘘だと思ったら見て御覧なさい。 わずか1時間のドラマのために1年間撮影を続けて東北の四季の変化を撮っていきました。主役の子がほんとに成長して行くのですから、これはリアルです。 少年ドラマシリーズには珍しくフィルム撮影というのも効果満点でした。 何より座敷わらしたちを演じた佐藤蛾次郎、桂こかん、辻村真人、和久井節緒、坂部文昭の名演。 みんな、生まれてすぐ間引きされた子供たちです。 だけど、オトナになりたいから、見てくれだけはオトナです。 でもやっぱり赤ん坊だから、オシメをしています。 おかしいけど、悲しいです。 そして彼らの呪文。 「ワダ、ワダ、アゲロジャ、ガガイー」 昭和49年にこのドラマを見て泣いた人。この呪文の意味、覚えてますか? 殿山泰司のおじいさんが最後に解説してくれました。とても、切ない呪文です。思い出したら、その言葉の意味をもう一度噛み締めてみましょう。 今の時代のほうがよっぽどその言葉を深く理解していかなければいけないように思います。
新番組アニメ『スクライド』に『シャーマンキング』。 かたやチャンピオン、かたやジャンプのアニメ戦略。 でもいいスタッフを集めてるわりに、どちらもこれと言って引かれる要素がありません。 セリフがともかく型どおり過ぎます。
朝はしげの作ってくれたおかゆを食べましたが、味が全くありませんでした。 塩もしょうゆも混ぜてませんでしたから。 味が濃いとからだに悪いとしげはいいますが、それは普通の時です。風邪の時は普通栄養を取るものです。そんな常識もしげにはありません。何度言っても忘れて、毎回毎回薄いおかゆを作るのです。でもしげはばかで記憶力がないので、どうしようもないのです。 で、仕方なく自分で作りなおしました。醤油を混ぜただけでおいしくなりました。 夜はタンメンを作って食べました。 自分で作るご飯の方がずっとおいしいです。 でも、なんか独身のころと変わりがありません。 結婚して得したのはしげばかりです。 なんで私ばかり損してなけりゃならないのでしょうか。 切なくなって来ました。
……イカン。 この文体だとマジでどんどん気分が滅入ってくるぞ。 この辺で普通に戻そう。
どうやら今日から「北九州博覧祭2001」が始まったらしい。 私のエキスポ熱は大阪万博で始まり大阪万博で終わっているので、沖縄海洋博にもつくば科学万博にも全く興味がわかなかった。 地元、百道での「よかとぴあ」にも仕事の関係で一回行ったきりで、自分から行こうって気は全く起こらなかった。 「人類の進歩と調和」というテーマに子供のころの私たちがどれだけ心揺さぶられたか。そして世界100ヶ国近くから集まった奇抜なパビリオンの数々。 あれに匹敵できるだけの規模を持った博覧会は未だ開かれてはいない。
ましてや北九州である。 たかが北九州である。 小倉だの八幡だのジリ貧の町がなんとか寄せ集まって、かろうじて「100万都市」にしがみついてる北九州である。 有名人といえば松本清張と松本零士の「二人マツモト」でもってる町である。 いったい何が期待できるというのか。
いや、ちょっとワザとらしく貶しちゃったけどさあ、地元もあまり盛り上がってないみたいなんだよね。博覧会ったって、所詮は企業宣伝のためのイベントだからさ、キレイゴトのテーマ並べられたってしらけるだけなのよ。 笑えるよ、実際の話。 メインテーマが「響きあう 人・まち・技術」だとさ。 マスコットキャラクターが「ヒビッキー」。ヒマワリが蝶ネクタイつけてるようなの。 なんでやたら「響いて」なきゃならんのかって、他地方の人にはよく分らんだろうけど、北九州の外海が「響灘」っていう名前なのね。 これ、当然「波の激しい、荒れた海」って意味なんだから、「街作り・もの作り」には似合わない名前だと思うんだけどねえ。
ともかく「目玉」になるパビリオンがどこなのか分らないってのが致命的なのだ。以下に列挙してみると……。
■北九州博覧祭テーマパビリオン モノづくりメタルカラー館 環境ミュージアム ECO-SHIP2∞1 エコライフモール グローバルアジア館 やすらぎ健康館 産業観光センター
■北九州市出展パビリオン 北九州交流館 水のパビリオン 自然史体験館
■官公庁パビリオン 『ひかるの夏 Energy Silhouette Fantasy(エネルギー シルエット ファンタジー)』 資源エネルギー庁 「出会いの森」 あなたの町の郵便局(九州郵政局) 広域交流パビリオン夢CUBE 市民パビリオン実行委員会
■市民パビリオン 市民パビリオン「ムーブ未来館」 市民パビリオン実行委員会
■海外出展パビリオン モンゴル館 モンゴル政府 大連館 中国大連市 仁川館 韓国仁川広域市 釜山館 韓国釜山広域市
■企業パビリオン NECフューチャーパビリオン NTT Group presents「未来BOX 2010」 NTTグループ みらいくんのワンダーハウス電力館 九州電力(株) JR九州館「わくわく九州探検トレイン」 九州旅客鉄道(株) 環境エネルギー館 西部ガス(株) 新日鉄条鋼パビリオン 新日本製鐵(株) 新日鉄館 新日本製鐵(株) ”21世紀の子供たちに贈る”TAKADA「遊び・創造空間」 (株)高田工業所 東芝 サザエさん館 (株)東芝 TOTOミラクルマジック館 日立グループ館 モーションマジックシアター (株)日立製作所 富士通ゆめネットタウン@nifty 富士通(株) 北陸マルタカ館 (株)北陸マルタカ
■準パビリオン ひがしだITクラブ ひがしだITクラブ出展実行委員会 1901メモリアルパビリオン 教育委員会 資源化センター 山九(株) バードハウス バードハウス実行委員会
■その他(展示コーナー) ぼくらの街を空から見よう! 新空港体験館 国土交通省 北九州港湾空港工事事務所
さて、興味を引くパビリオンが一つでもあったろうか。環境とかエコとか、私にゃ胡散臭いものにしか思えないがね。 ちなみに私が見ていたテレビの特集番組は、レポーターがインド料理やベトナム料理などを食べ歩きするばかりで全然パビリオンの紹介をしないのであった。 あ、そうだ。会場のとなりの「スペースワールド」では「月の石」に「アポロ着陸船」が並ばずに見られますよ(^^)。
体重は82.0キロちょうどでした。
| 2001年07月03日(火) |
頭痛のせいでネカマ風(-_-;)/『黒衣 ―KUROKO―』2巻(高橋葉介)ほか |
仕事のし過ぎと熱さのせいでしょう。 今日は無茶苦茶頭痛がしてます。
仕事から帰って寝ました。 でも明日も仕事は早いのです。 しかもいっぱいいっぱい仕事は溜まっているのです。 更にやっぱりというか、また日曜出勤を入れられてしまったのです。 断りたかったけど、ほかにカラダの空いている人が(つまりはヒマな)人がいなかったのです。 いや、本当はもっとヒマな人がいることを知ってるけど、文句をつけるのはみっともないので(見栄坊)結局引き受けちゃうのです。 ばかですね。
しげはCS時代劇チャンネルの『雲霧仁左衛門』に夢中で、「いいよね。『やまざきど』」なんて言ってます。 そりゃ「やまざきど」じゃなくて「やまざきつとむ」だろう、と突っ込んでやる元気もありません。こんなベタなギャグで笑いを取ろうってさもしい根性が腹立たしい。
アイスノンをして横になります。 寝ながらDVD刑事コロンボシリーズを漫然と見ます。 『死の方程式』、犯人役のロディ・マクドウォールも死にました。画面で見るとこんなに若いのに。 『もう一つの鍵』『二枚のドガの絵』、久しぶりに見ましたが、昔は結構感心してたのに、今見返すと犯人がどうにもマヌケです。 やはりこれは「エリートぶってるけどただのバカ」をからかって庶民が溜飲を下げるドラマだったのだなあ、と思います。 でもこういう倒叙もの(犯人が初めから割れてるヤツ)、舞台でやるとおもしろそうですよね。もともとコロンボって舞台のドラマ化だし。 意外と知られてませんが、わが国の明智小五郎も短編の名作はほとんど倒叙ものです。『心理試験』『屋根裏の散歩者』『月と手袋』など。
山本弘さんからメールが届きました。 どうやらお送りした同人誌用の原稿、採用されたようです。 でも実は後で誤植があることに気づきました。 困ったなあ、訂正をお送りするべきか。 でも訂正し出すとどんどん変えたくなりそうだし。 今、悩んでいます。
ああ、また頭痛がひどくなって来ました。 一度寝ているのと頭が痛いのとで寝つけません。 本気で明日仕事に行けるかわかりませんが行かねばなあ。
あ、後、マンガ、高橋葉介『黒衣 ―KUROKO―』2巻読みました。 頭痛がするなら寝てろ、と言われるかもしれませんが、以前も書いたことですが私は中毒なので一日映画も本も見てないと禁断症状が出るのです。 前の『学校怪談』ほどには面白くありません。高橋さんは徹底的にシリアスにやってくれたほうがいいと思っています。ギャグと言ってもほとんどがベタなギャグだし、やたらと寄り眼になるのも月並み過ぎて絵柄に合いません。 何より新米のゴーストバスターって設定がもう新味がなくて。 連載ももうすぐ終わりそうな気配だし、まだ夢幻紳士を再開してくれたほうがいいんじゃないかなんて無責任に考えたりしています。
| 2001年07月02日(月) |
ばとんたっちorあとはどうなと/『赤い雲』(西岸良平)ほか |
ちょっと体重を量るのを怠っていたら、82.4キロ。 うおお、微増だが増えている! 確かにしげにつきあってばくばく食っちまったし、宴会にも出たしで仕方ないと言えば仕方ないのだが、このままではいけない(c.早見優)。 また明日から食餌療法(要するに減食)を続けねば。
原稿シメキリを一つ一つ片付けていかねばということで、リレー小説をまずは上げる。後はこうたろうくんとよしひと嬢で完結だ。 ある程度着地しやすいようにネタ振っといたから「これからどうすりゃいいんだー!」てことにはなるまい。
ポストにDVD『六番目の小夜子』の全巻購入特典として応募しておいた「西浜中学校2000分化祭」のCDが入っていた。 こういう特典ものってつい送るの忘れちゃうのだが(切手同封って場合も多いんで面倒臭いし)、せっかく応募して、送られてきてもフタを開けてみるとたいしたことないって場合も多い。 このCDもまあレアといえばレアだけど、劇中劇の完全収録版って言ってるわりによく聞いてみると、明らかにスタジオ収録で、同じ声の人が何度も出てきている。 CD製作のスタッフ・キャスト名が一切書かれていないというのもよくないよ。鈴木杏がいることは間違いないんだけどなあ。最後の「来た!」は間違いなくそうだけど、後がどこに出てるかが判別出来ない。「特典」って銘打つならシナリオつけるくらいのことはしておいてほしいものだ。 それにドラマの中で使用されるからこそ盛りあがるんであって、単体で聞いても青臭い青春ドラマの域を一歩も出てないのよ、これ。
マンガ、西岸良平『赤い雲』、『ポーラーレディ』読む。 こういう短めのシリーズを描かせると西岸氏、なかなかウマイ。 ウマイと言っても設定とかストーリーがと言うことであって、語り口はどうも説明口調が多くて興醒めしちゃうことも多いんだけどね。 それをカバーしてるのがあの独特の絵柄。今更突っ込むのもなんなんだけど、西岸良平の世界の人間は縦長顔と横長顔の二種類しかおらんのかって。ああいう浮世離れした絵だと、キャラクターがやたら一人ごと喋ってても不思議と気にならないんだよねえ。 設定だけ取り出すと『赤い雲』なんか「血がつながっていない兄に恋する妹が、数百年生きている猫に守られて数々の危難から助かる話」と結構ドロドロになりかねない展開なんだけどね。
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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