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DIARY...
やまもとあつこの音楽日記帳。毎日更新を目標にしています。
2005年03月01日(火)
北京へミニ留学へ その2
日本に帰ってくると、何だか空気があたたかいな、と思っているともう3月。ここ数日はお日さまもぽかぽか、大阪では春風の味が少し感じられはじめてきた気がしています。写真は私の宿泊していた中国音楽学院の校舎の一部。まだ雪が降る前です。今年はきちんと息が白くなってぴりぴりと耳や顔が痛くなる零下の空気を身体に味わわせることができたので、少し、冬を越した気持ちになれました。
帰ってきてからは、2月末締めきりと言われていながら片付けきれず北京に行ってしまったため残って私を待っていた数々の先の演奏会のプログラムや資料を考えて送る仕事があふれており、大大忙しでした…。
さて北京での話の続き。今回の北京行きの目的は、一つは楽器や楽器備品の購入、もう一つは揚琴のレッスンを受けることで、レッスンは北京に行くといつも教えていただいている項先生のところに行って教えていただいてきました。
彼は揚琴奏者でもあるしベテランの先生でもあり、また彼が揚琴のために作曲したり編曲した作品がたくさんあり、それらの多くが現在の揚琴の曲集や試験曲やもちろん演奏会の曲目として採用されているという揚琴家です。なので私は北京式の揚琴の習得とそちらの揚琴の奏法、そして彼の作品を彼直々に教えていただくことを目的に彼の所にレッスンに行っており、今回も彼の作品をレッスンに持って行った他、現地で提案された彼の編曲の曲等を教えていただいてきました。
学ぶことはまだまだ大変多く、知らなかったよりよい奏法や特殊奏法や、音楽性の表出方法、などなど大変価値あるレッスンになりました。また作曲者直々のレッスンなので、作曲した意図やそれぞれの段落のイメージや気を付けて欲しい箇所など貴重なことをたくさん教えていただきました。
レッスンは毎日半日ずつ受けていましたが、最後の方は私の初見演奏力が何だか早いことに気付かれ、まだ先生やそのお弟子さんたちが弾いたことの少ない曲を出してきては私を実験体に(?)、これを弾いてみて!と言われては弾いて、弾きにくい箇所があって伝えるとその場で二人で相談しあって楽譜を書き換えて先生は今後の校正用にそれを記録しはじめる、といった作業をすることになりましたが、、、そのおかげでいくつかの新曲もかじってくることができました…。
というわけで、このミニ留学で学んできたこと、今後じっくり消化して生かしていきたいと思っています!
2005年02月24日(木)
北京へミニ留学してきました、その1
現代の揚琴の最先端をはしっている北京へ、この度4泊ほど行き、中国音楽学院に泊まりながら、北京での揚琴の先生の所で毎日半日ずつレッスンを受けた他、楽器屋さんやバチ製作屋さんなどと会ってたくさんの情報と教えをいただいてきました。
まずは、402型の中でも新型の揚琴を、自分の楽器として購入してくることができました。新型とは何ぞやと思っていましたが、行ってみると、私がすでに楽団で使っているタイプのものでした…(@o@)!従来のの402型より、雑音や音色に対して様々な工夫がされていて、音色が極めていいのが特徴なのだそうです。それから螺鈿の花模様の装飾がついていることが特徴で、ひし形が描かれている旧タイプの402型と区別しているのだそうです。
それから揚琴に詳しい(店主が揚琴を弾ける)楽器屋さんを見つけたので、そこでバチと402型揚琴用の弦を大量に買込んできました。
バチは初めは一般の市販用を出されたのですが、たまたま展示してある揚琴があったのでそこにあったバチで弾いてみるとそれの方が質がいいので、それが欲しいと言ってだだをこねていると、店主さんはにこにこして店の棚の奥から一般には売らない秘密の特別バチをごっそりと出してきてくれて、見るとそれは私が中国に行く度に作ってもらっているとある製作者さんのものだったので、即購入!仲良くなったので、彼に揚琴のバチのいろいろな裏わざも教えていただいて、その後弦を一式(揚琴の弦は一音一音違い、全部で20種類位あります)揃えてもらい、日本では買えないのでそちらも大量に買込んできました。
さてさて北京は私が行った時はちょうど2月にしては珍しい寒さの日々だったそうで、到着した日は零下11℃、その後も毎日日中が0℃、夜は零下、という日々でしたが、風が吹かなくて空気が乾燥しているのと、北京の友人にあらかじめ寒さを予告されていて防寒していっていたので、大阪より寒くない感覚でした。で、何と最後の日の夜には北京では珍しい2月の雪の日となり、朝はすがすがしい銀世界で、幸せでした!
が、何しろ雪の降った明朝の早朝が飛行機の発つ日だったので、楽器や荷物を運んでくれるはずの知り合いの運転手さんは30分遅れてくるし、道は大渋滞だし、搭乗締めきり時刻を過ぎたくらいに飛行場に着き、し〜んとしてすでに従業員さんたちが立ち去ろうとする中で手続きをすると、やはり揚琴で大幅に重量オーバーになったのでスーツケース一つ機内に持ち込むことで何とか許してもらい(お金払わないで通過成功)、その中揚琴を厳重に運ぶことお願いし、遅刻者用特別入口から入場させてもらうけれども何度も手荷物検査でひっかかりながら(鍵とかスプレーとかで)最後は「いいよいいよ!どうぞ!」と見逃してもらえて、一度預けた鍵をもらいそこねていたので投げ渡して返してもらって飛び乗って間に合ってきました。(なぜか中国からの帰りはいつもこうなってしまいギリギリの常習者になっています…)
さて、そしてレッスンの話もしたいところですが、長くなってしまったのでそれはまた次回に…!日本に帰ってきましたが、毎日ぺらぺらぺらぺら早口の中国語に囲まれて生活していたので頭がまだ中国語化している感じです…。今日から日本語の復習!!
2005年02月16日(水)
NHK神戸で打楽器ミニコンサート
昨年よりIMMC打楽器研究所という名の打楽器のグループにかかわらせていただくようになり、様々な打楽器(ティンパニやトムトムや小太鼓やマリンバやいろいろ)を用いての楽しい打楽器コンサートをおこなっているのですが、そのメンバーの一部で、この間きれいになったばかりのNHK神戸サテライトスタジオで、20分ほどコンサートしてきました。各種の皮を打つ太鼓類を使ったアンサンブル曲や、身体を使った曲や、マリンバから太鼓、フライパンまで用いる八木節や、思いきりサンバで盛り上がる曲など演奏してきました。写真は八木節の演奏中です。
MCをいつも担当してくださる某演奏者がすぐにいつでもお客さんの心をつかんでしまうので、その話術を聞いて、かなわないなぁ!!と感動しながら、私は演奏に集中して楽しくやらせていただいています。
また8月にこのメンバーでコンサートする予定があるので、今また次への準備にがんばります!
ところでNHKで公開コンサートや公開収録、というのにはなぜか縁があり何回かNHKで演奏した経験があるのですが、いつも思うのはここの仕事場の人たちはものすごく仕事が迅速であるということです。ものすごく贅沢にマイクやスピーカーや音響設備を並べてセッティングして、しかもなかなかな音に調整してくれて、しかもいろいろ知っていてくれて、その上でものすごく迅速で無駄な動きがありません。やはり今回もそれは気のせいではありませんでした。今の所、他の放送局とはあまり縁がなく、ここしか知らないのですが、この業界の人ってこんなものなのでしょうか?さすが秒単位で行動している人たちだなあと、今回も感じさせらた放送局コンサートでした…。
2005年02月12日(土)
オリエント管弦楽団加古川公演でした
昨日はオリエント管弦楽団の加古川アラベスクホールでの公演でした。総勢30名ほどで、加古川駅に早朝集合し、お迎えのバスに乗って自然の公園の中にある葉っぱの形をしたホールに行きました。木でできたホールなので、中に入るなり木の香りがいっぱいで、それに天井が高くあたたかく響くホールでした。中国楽器は西洋の楽器に比べると音量が小さいので、会場によってはマイクなどの音響設備を使わなければいけない時が多々あるのですが、ここでは使わなくても一番端の席にも十分届きました。
オリエント管弦楽団では、中国楽器、日本の伝統楽器、西洋の楽器などを織りまぜて東洋らしい曲を演奏しているのですが、今回もそのような小管弦楽団編成のプログラムと、楽器紹介を兼ねたいくつかの楽器の独奏や、主催者さんからのリクエストの曲目など演奏してきました。私は揚琴の独奏では、大好きな曲の一つの天山詩画を弾かせていただきました。大きなホールで揚琴を弾く機会がなかなか少ないので、いつもとは違う響きで大切な経験になりました。
ただし、昨日は揚琴のバチの先のゴムが突然切れかけはじめて、リハ中にこれは本番で壊れる可能性があり危険と感じるも、替えのゴムを携帯していなかったので、応急処置として日本のお箏で爪をはめるときに指に補助的に付けるのりをお箏の奏者にお借りして応急処理して、予備のバチと応急処理バチとを曲によって使い分けながら本番をのりきることになったり、さらに本番中には揚琴のソロが16小節くらい出てくる管弦楽曲を演奏している中で突然揚琴の弦がバチンッ!と切れてしまって、しかも完全には切れてくれなかったので大急ぎで取り外さないと他の音を弾くこともできない状態になってしまったので、周りは曲を続けて演奏している中、大急ぎで楽器のふたをあけて切れた弦のネジを回して外して、私のソロの2小節前に何とか弾ける状態に間に合ったり、外とホールとの温度差があまりに激しかったのであちこちの音が数分ごとにどんどん調律がずれてきたりと、揚琴の調子が大変な本番でありました。
本番は何があるか分からない、ということを痛感した演奏会になりました…!写真は普段は見れない貴重な(?)当日朝の会場でのゲネ中の様子です。
2005年02月06日(日)
リサイタル終わりました!
秋篠音楽堂でのリサイタル、終了しました!聞きに来て下さったたくさんの方、また応援して下さったみなさま、本当にありがとうございました。
今まで30分という長さまではソロの演奏でも演奏したことがありましたが、今回は45分という初めての長さに挑戦でしたが、それはそれは集中力と精神力の必要さ、準備にかける時間が、30分とはとんでもなく違いました。でも、本番中、全部で5曲演奏していく中、ひとつひとつ演奏し終えていきながらも、まだ次の曲があるという感覚は、自分がリサイタルしているのだなぁ、いろいろな自分や音色、音楽性をこの1回のステージで表わしていいのだなぁ、ということをじんわり深く感じ、ステージ上に長い時間いて、聞いて下さっている方に音や空気で発信し続けられる45分はとても充実した気持ちになるものでした。
マリンバの木の豊かであたたかい響きを効果的に響かせることができる素敵なホールで、いろいろな種類の曲を弾くことができる機会だったので、1曲1曲に対して求める表現したい内容をそれぞれ別のものにして、それぞれの曲で全く違うマリンバの音色や音楽性を表現できたらなぁと思って演奏しました。
事前に2回ホールでリハーサルができたので、どんな風に音を響かせるか、自分の音色や音量の表現の幅を、納得いくまで何度も確認できて微調整でき、その中で自分の音楽をマリンバで歌うことができたので、心地よい緊張感はありながらも、とても安心して弾けるリサイタルになりました。
準備も最終段階に入った1ヶ月前の頃は、45分という長さの曲目全部を身体と心にしみ込ませておくことができるのか、その長さの曲目全部暗譜できるのだろうか、そんなに長く集中力途切れず演奏できるのだろうか、45分を変化つけれるだけの音色や音楽を表現しきれるだろうか、と想像もつかない世界への未知の不安がいっぱいありましたが、やり残したことはまだまだたくさんあり今後の研究と練習が大いに必要ですが、まずは演奏しきることができた、最後まで集中力途切れず自分の表現したいことを音にできた、という実感があり、それは次へつなげる一歩の力となったような気がします。
今年はまた自分の能力や音楽性を積極的に磨いていく年としたいと思います。応援して下さったみなさま、本当にありがとうございました!
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