JERRY BEANS!!

2008年08月26日(火) 貴方に出逢う前の私

今になって

貴方に出逢う前の自分を初めて知った

あんまり馬鹿で


せめて今の私で
良かったと思った


貴方が私を相手にしない理由が
今なら分かるのに
それは、まだ知らない
その頃の私

体中

灰色の空で一杯で
砂を詰めた



誰かを許すこともきっと無かった

自分の事もきっと嫌いだったな


そんな私の相手は
きっととても疲れたと思う


それでも

消したい過去も今の自分も
どちらもわざと見つめてみたいんだ


そしていつか

貴方が泣くのを
貴方が笑うのを

貴方が目を閉じるのを


そっと出来る私に逢いたい


そしていつか
また違う貴方に

出逢う前の私に



2008年08月16日(土) カナタ

どこまで行っても

ぬかるんだこの足元
濡れた掌に

開けない

直視出来ないこんな本心


期待は哀しみの始まり

哀しみを思えば
暗闇に足がすくみ
気付けば先を閉じてく


ベール



足先も
指先も

続けて消えて行く感覚と


星屑

流星


触れては消える
振れては消える





そして
背中を押す

優しい風



2008年08月09日(土) 掌の音

多分そろそろ瀬戸際で

貴方の事忘れて捨てて行かないと
そろそろ私は腐ってて

いつまでも
貴方の事を思い出すにも
このままではいけないんだと
自分の為にそう思う


鳥の飛ぶ瞬間の

あの怖いような筋肉の収縮


脳裏によぎる
あの波の音を

あの

氷のような切っ先の快感を


側に居ないその人

ぬるい掌で
止められない躍動 拳 涙と 

側に居たい
側に居たいと

繰り返す波の音

風を切る鈴の音


貴方の 

ぬるくだらしないその手
静かな掌の音



2008年08月05日(火) 君の街・夜の風

遠い街から風が吹いてくる

夜の間だけ

まだ出会わない君の街から

予感に似た
囁くような 静かな音

匂い

何時かしらん

もう少し
夜の風に意識を飛ばす


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