TENSEI塵語

2008年07月29日(火) 待たされ病院(その2)

6時20分に検査から戻っても、なかなか名前を呼んでもらえない。
もう開店してるのはこの整形外科だけで、
医師もひとりになっているらしい。。。
その間にも、時間指定されたらしい人が新たに加わり待たされている。
面会者の帰りを促す8時の放送の時に来た人もいた。

やっと呼ばれたのは8時40分ごろ。
名前を呼ばれたのではなく、
「すみません!! ホントに長くお待たせしてしまって!!」
という、特別なご挨拶だった。
ホントに長いわ、、、来てから10時間だもんなぁ。。
検査から戻って7、8番目くらいだから、
本当に1時間に3人か4人ていどしかさばいてないのか、、、

診察中に、時間のかかる理由がよくわかった。
まず、看護士が3、4人いるにもかかわらず、
レントゲン写真の診断を始めたら、その写真は前の患者のままだった。
さっと取り換えておくものでしょうが!
朝からずっとこんな風だったとは限らないけれど。。。

それから、検査の分析、写真の分析、、診断、、カルテへの記入、
このあたりは普通に進んだのだけれど、その後が長い。
紹介状の返事をPCで打ち始めたのだが、
両中指だけの二本指打法だから、そのわりには速いのだけれど、
打ち間違い、訂正、打ち間違い、訂正、、、の連続である。
考えながらでも5分で打てそうなのに、10分以上はかかってる。
代わりましょうか? と言いたくなったけれど、
私も今は左手が使えず、片手勝負なので出しゃばれない。
さらに、推敲、、加筆、、、修正。。。
最終的には、私にも話してくれた診断内容がきっちり整理された
みごとな報告書に仕上がったけれど、実に悠長である。
時計は9時を回ってるのに、まだ3、4人が待っている。。。

診察は優れてる(? とにかく、朝の外科院長はそう言っていた)、
しかし、取り回しには無頓着、といったとこだろうか。。。


診察は、朝の外科院長の診断に根拠を加えるような診断。
神経の機能には異常ないし、
頸椎はきれいだし(意外! ぼろくそかと思ってた)、、
あ、でも、6、7番に軽い損傷があるな。。(こいつか!)

で、結局、今回の病名は、撓骨神経麻痺。
ほとんど自然に治るけど、、、3週間くらいかな?
彼が挙げた例は、若いカップルにありがちな、腕枕。
そんなのでもこんなことになるそうだ。
私の場合、腕枕でこうなったら右腕をやられて、
生活不能者になっちゃってるはずだから、腕枕が原因ではない(笑)



2008年07月28日(月) 待たされ病院

昨日の左腕不随の続き。

今朝目が覚めたとき、ちゃんと生きて起きられたのが喜びだったし、
昨夜から何事もなく、ぐっすり眠れたのも意外だった。
不安を抱えてたわりには、寝つきもよかったような気がする。
やっぱり楽天家なのだろう。

職場には、午後には行くと言って、休暇の連絡を入れ、病院へ。
といっても、とにかく医者知らずで、
23年ほど前に盲腸の手術をしてもらった病院が、
整形外科もやってるので、とにかくそこへ車を走らせた。

ここは待ちを入れて1時間ほどで済んだ。
痺れの箇所や力の入らない部分を再三点検して、質問されたのは、
「前の晩、お酒飲みましたか?」
酒が原因かよ、と思いつつ、大ジョッキ2杯と中ジョッキ1杯、
と答えると、飲んで寝た時の姿勢に問題があるのだという。
「こんな風に寝たり、こんな風に寝たり(とやって見せて)して、
 こんな風に痛める人が最近多い、それだと思います」

おー、それは、体に腕を敷いて寝て痺れてしまう、
あの間抜けなパターンとちっとも変わらないじゃないかー(笑)

で、かなり安心して、脳とは関係なさそうか聞いてみる。
すると、肩から肘まで普通に力が入るから大丈夫だという。
なあんだ! そーだったのかー!



私としては、もうこれでよかったのだが、
ちゃんと検査した方がいいからと、日赤病院への紹介を書いてくれて、
電話での了承も取ってもらえたので、そのまま日赤へ。。。
これがいけなかった。

10時半に着いて、総合受付から整形外科の受付へ。
しばらくして、受付に出てきた看護士が、
「きょうは予約も多くて、12時半ごろになりそうですが、
 よろしいですか?」
と、そこまでは親切そうな対応だった。
大病院でそれくらい待たされてもしょうがないと思うし、
午後、2〜3時間でも仕事に出られればよかったし、
何といっても、そう教えられてちゃんと昼食も食べに行けた。

で、12時ちょい過ぎに戻って待合室で 待った。
清水義範の「偽史日本伝」を読んでたから、
ただ待つだけなら、退屈もせずに待っていられるのだけれど、
差し迫った仕事の段取りのことがあるので、
2時半過ぎても名前を呼ばれないのには、はなはだ困惑、イライラ。。

3時少し前に、ついに「あと何時間待てばいい?」と聞いてみた。
診察室に確認に行った看護士(さっきと違う人)が、
「あと6人目ですから、、、4時過ぎでしょうか」
もうこの時点でムカッ!!! と来てるのだが、ぐっっと抑え、、
仕事の電話をしに出て、喫茶店へ。。。

3時40分ごろ戻って、、、やはり呼ばれない。
4時50分!! ついに切れた!!
「あと何人?」
「あと3人です」
「2時間で3人しか終わってないの?!!」
「はい、、」
私が怒ったのは、こういうペースはよくわかってるだろうに、
10時半に来た患者を、5時になっても診られないほど溜まってるのに
12時半ごろに来てください、だからである。
3時ごろに来て待ってください、だったら、仕事に行けたのにー。。
医者慣れしてない私のような人間は、何でも素直に従うものである。

彼らは、ヒマヒマなジジババばかり相手にしてるから、
感覚が麻痺してしまっているのではないだろうか。

バーーーッと文句言ったら、なぜかすぐに呼ばれて、
医者が忙しそうに症状を確認して、検査に回された。
神経伝達速度検査(?)と首のレントゲン。
え?? 今から検査できるの??? 5時過ぎだよ。。

しかも、神経の方の検査は1時間ほどかかる、と言われてびっくり。
いったい何時に帰れるんだぁ、、?
でも、この1時間だけは、検査の女の子かわいかったし、、、
検査の説明だけじゃなく適度なお喋りもあって、
癒される1時間ではあったなぁ、、、うん。

しかし、イライラはこれで終わりではなかった。
診察が終わったのは9時過ぎ、、つまり、レントゲンを撮ってから
さらに2時間以上も待たされたのである。
その理由もよくわかってきた。

でも、この続きは明日に。。。
ここでの診断も、安心できるものではあったけどね。



2008年07月27日(日) 左腕不随

今朝起きたら、左腕が痺れて力なし。。
でも、その時はまだそう驚かなかった。
体の下に腕を敷いて寝てたために、起きたら腕が痺れ、
肘から下がまったく力無くくたんくたん、、
なんておもしろく間抜けな経験が今までにも数回はあったから。。

そんなのはいつも数分以内には回復していたものだが、
きょうのはそうではなかった。
そういえば、起きた時から、そういうのとは違ってた気がする。

手の甲が痺れ、手首から先がほとんど自由にならない。
一応動かそうと思えば動かせるけど、ほとんど力なし。

ついに脳の障害が来たか、と不安に苛まれたけれど、
妻に症状を話したら、今も週1回だけリハビリに行っている治療の
最初の症状とそっくりで、頸椎が悪いのだと言う。
明日の仕事の相談で同僚(ほぼ同年)に電話して話したら、
僕も10年ほど前にやった、頸椎症ですよ、とにかくまず病院ですよ、
明日になったらいくらか楽になってるってことはないですよ、と言う。

そうか、脳の障害とは限らないわけだ、とやや不安も薄らいで、
それでも、私の場合これから本格的に忙しくなるので、
実に困ったことである。
PCのキーボードは右手でしか打てないし、
右手でやったことのないケータイの入力はお手上げ。
今夜はともかく家族も驚く自主禁酒、、、元気出ようがないわ。。

最初妻に話した時も、子どもたちに話した時も、
第一声は、体の下に敷いて寝てたんじゃないの?
みたいな軽い反応だった。
え? 君たちもそんなことあるの?
こんな間抜けな寝方するのは自分だけかと思ってたけど、、(笑)



2008年07月15日(火) 給食費払わなくてもいい論理

ますます見ていてムカつく〜! ドラマである(笑)
今夜の「モンスター・ペアレント」には、
給食費を払わない親が3(4?)種類登場。

第一の親は、妻の方がとにかくのらくらと引き延ばす。
電話で催促されて、すぐ銀行に入れときます、と返事して、入れない。
訪問で催促されて、持ち合わせがないと答えて追い返して、
その直後に宅配ピザが届いて、財布から1万円札を取り出す。
亭主と一緒にパチンコにばかり興じている。

その亭主の方は、ちゃんと学校や教育委員会にクレームをつける。
給食なんて誰も頼んじゃいねぇんだよ。
お前ら、食堂に座って頼みもしてないのが勝手に出てきたら、
それに金払うか?
おまけに、子どもは給食がまずいって言ってんだよ。
頼みもしてないまずいもの食わされて、金払うか??

・・こういう、昔はほとんど考えられなかった言い方ができる、
ってのが、現代のこの(まだ)少数民族の恐ろしさなんだな。。

・・こういう親には、では、お子さんに弁当を持たせてください、
と言ってやればいいと思ってたんだけどなー。。
子どもはそんなこと望んでないだろうけど、しょうがない。

第2の親は、給食制度に反対だと言う。
やはり親の手で作ったものを食べさせなければ。。。

・・ごもっともなご意見であるが、それなら子どもに給食食べさせて
給食費を払わないなどと理不尽なことはしないで、
最初から弁当持たせて、給食拒否を断固としてやったら?

・・もちろん、こういう親にも、弁当持たせてやってください、
で給食切っちゃえばいいと思ってたんだけどなー。
子どもはそんなこと望んでないだろうけど、しょうがない。

第3の親は、文字どおり、払うのが不可能になってしまった親。
夫が病気で入院してしまい、収入がなくなり、自ら仕事に出るけれど、
入院にかかる費用に追いつかず、生活もままならない。。

・・こういうケースがあるから、払わなければ給食切るぞ! とは
いちがいに言えなくなってしまうのだ。
でも、こういうケースには、ちゃんと補助制度があるものだ。
親の方から心開いて相談すれば、問題ない仕組みになっている。


第1、第2のモンスターたちにイライラさせられるひとときだったけど、
今回は、教育委員会の望月くんが、ちゃんと言った!
第1のモンスター亭主に向かって、ちゃんと主張した!
あの、万事控えめな望月くんが、ちゃんと怒鳴りつけた!
給食費の実状と、給食制度の社会的意義を、モンスターに説いた!

うろたえたモンスター亭主は、
「教育委員会が市民にそんな言い方していいのかよぉ。。。
 訴えてやる!」
すると、敏腕弁護士が、初めてモンスターをギャフンと言わせた。
「学校給食法という法律があって、親の義務も明記されています。
 裁判で争ったら、必ず負けますよ」みたいなセリフ。

ま、、かすかにスッキリ感の伴う幕切れではあった(初!)



最終的にもっとも気になった言葉は、
「教育委員会が市民にそんな言い方していいのかよぉ」
というセリフである。
こういう観念を植えつけてしまったところが、一番の問題である。
教育委員会は、市民や県民の教育もしなければいけない。
ところが、自己保身か、ペコペコするのが彼らに仕事であり続けた。
「申し訳ございません。(学校に)指導いたしますので、、、」
モンスターがはびこる元凶は教育委員会の姿勢にあるのでは? とは、
ずっと前から考えていることである。

また、給食制度についても、経済成長期のある時点で、
食堂制度に切り替えるべきだったと私は思っている。
日本のさまざまな制度は、画一性を好むみたいだけれど。。
弁当を持ってくる子もいれば、食堂や購買を利用する子もいる。
いいじゃん、それで。
豪勢な弁当を持ってくる子もいれば、
おにぎりや日の丸弁当しか持って来られない子もいる。
どこで食べてもいいし、誰と食べてもいい。
ゴミの始末とか、いろいろな境遇の子がいるということを
お互い理解することとか、そういう指導は必要だろうけれど。。。
本当に、貧しい弁当すら持って来られない家庭があるとすれば、
それに対する方策を講じればいい。

問題が起こりにくいように、手間を省こうとした結果、
給食費不納問題という難解な手間を呼び込んでしまったのではないかと、
改めて考えさせられてしまった。




2008年07月14日(月) ドラマ「CHANGE」が終わった

最後にスカッとするような結末が用意されてるかと思ったが、
私としては、?????

政治は国民のものだ、でもぜんぜんそうなってない、と訴える
朝倉総理の長演説自体は、それでいい。
いつものように、言いたいことを言ってくれた、と言える演説だ。

けれども神林の謀略で内閣退陣を余儀なくされ、
首相自身も辞職すべきだろうと決意した朝倉がとった最終決断は、
解散総選挙。
この総選挙で、本当の自分たちの代表、国民のための政治をする代表を
選んでください、と訴えて、約20分の演説を終える。。

ドラマの中では、いろんな人が驚き賞讃する決断なのだが、
私にはそれがよく飲み込めない。
総選挙に突入したって、立候補する連中のほとんどは腹黒い連中で、
金ばらまいて、莫大な支持基盤を利用して当選するだけだ。
仮に、数十パーセントそこそこしかない投票率が、
この演説によって90%以上に増えたとしたら、
旧来の当選構図に変化が現れるかもしれないけれど、
それでも、国民は(県民は)、立候補者の中から選ぶしかないし、
腹黒いやつしか立候補してないとしたら、何も変わりはしない。

・・私には、この結末には、何の希望も感じることができない。
かえって、ドラマ全体が、実に観念的で説教臭くなったような感じ。。

それより、「ありえ〜ん」ことでもいいから、
もっと 〈change 〉を見せてほしかった。
そういう意味では、小野田が首相を訪ねて来て言った言葉の方がいい。
18年前とはいえ、汚職に加わった閣僚を8人も任命してしまった
責任をとって辞職する、という朝倉の決意に対して、

「それはいかにも政治家的な発想だ。
 でも、あなたの魅力は、〈政治家的〉でないところにあったはずだ。
 その初心にかえってほしい」

そうなんだよ、、、政治家的慣例に従って辞職などしないで、
そのまま続けてもっともっと政治が変わるのを見せないと、
国民だって、国民のための政治があり得ることなんて信じられない。
だから、ドラマの中だけとはいえ、
朝倉政治を続けなきゃ、国民には具体的な希望が見えてこない。
今総選挙に突入したって、そう何も変わりはしないんだよ。。

(現実の方の政界について言えば、現国会に関しては、
 もっとうんと早くに解散総選挙して、衆院与党3分の2以上という
 状況だけは早く解消して欲しかった、と思うけどね、、)

とにかく、ぜひパート2を作ってもらわなきゃいけないドラマだ。
脚本家さん、たいへんだろうけど。。。


辞職まであと1週間、その1週間でやれることは、、と、
「チーム朝倉」が取り組んだのは、
何とかの会議でぜんぜん飲まれてないのに出されているお茶の廃止。
年間56万円ていどのムダだという。
首相のスタッフたちが内閣府と交渉を重ねるが、
内閣府の役人たちの反応が、やっぱりこんな風か、、とおもしろい。
長年続けて来たことをやめるわけにはいかない、とか、
たった56万円でしょ? とか、
それだけ節約できたからってどうだっていうんです、とか、
ちゃんと使わないと次の年から予算がもらえないですよ、とか。。。
結局、上に言ってくれ! ばかり。。

埒があかないので、内閣府の事務次官を呼び出す。
首相の訴えに、いかにもアホらしい、という反応である。
ここでも、長年続けて来たことをそう簡単にはやめられない、とか。。

しかし、きょうの朝倉総理の決めゼリフはこれ。

 たとえ56万円にしろ、国民の税金です。
 その小さな「どうでもいい」が、大きな「どうでもいい」に
 つながって行くんです。



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