西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2003年12月13日(土) 寺島進の色っぽさ・・・。『みすゞ』

人間ドラマとしては、少々、ツッコミが浅く物足りないかもしれないが、
金子みすゞの詩のファンなら、
そんなに不満はないだろうと思える、
彼女の言葉のイメージに近い、透明感のある美しい映画だった。

抑えた演出のせいか、キャストも暑苦しい演技は皆無。
弟役の加瀬亮は、かっての豊川悦司とのCMのイメージそのままに、
ナイーブで可愛いし、
田中美里は、はかないんだか、図太いんだかよくわからない、
みすゞという「詩人」のイメージを面白く表現していたと思う。
とにもかくにも、わたしは、
「博多の女郎と心中した生き残り」という過去を持つ、
どうしようもない夫役を演じた、寺島進が、
とてつもなく、いろっぽかったので、もう、それだけで満足。

あの夫役、中途半端な俳優がやると、
ホントにただのダメ男だけど、寺島進が演じると、
崩れているけど、汚れていなくて、
ダメなんだけど、せつなくて、不思議と深みが出るんだよなぁ。
寺島進。巧いです。



Happy Birthday! Mr. Buscemi


2003年12月09日(火) ピンヒールでアクション!『チャーリーズエンジェルフルスロットル』

夫がみていた『チャーリーズエンジェルフルスロットル』を、
横からちらちらとのぞくようにみる。
まぁ、なんというか、その、実にさわやかな映画だった。
たっぷりと睡眠をとった、休日の午後にぴったりの。
なんの疑問も、迷いも、ついでに感動も抱かなくていいまま、
頭の中に、カリフォルニアの青い空が広がっていった。
ああ、これぞ「チャリエン」の世界。

9センチヒールで美しく歩けるなんて、もはや常識、
21世紀のいい女は、9センチのピンヒールで
アクションができなきゃダメよね、
あ、あのデミの靴、キレイなのに、歩きやすそう、
お洒落の基本はやっぱり靴だよなぁ・・・、
とか、なんとか、爽やかな風が吹く頭の中で、
ぼんやり、そんなことを思い知らされた映画でありました。

Love&Peace


otozie |MAIL