西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2001年04月30日(月) アルトマン監督の『ショートカッツ』

↑のビデオをみた。

今じゃ、クラリスでおなじみの、
ジュリアン・ムーアの若い頃って、
オセロの白い方に、似てるな。


2001年04月28日(土) ノリエガという媚薬、『オープンユアアイズ』という白日夢。

ブセミ、デル・トロ、ギャラガーについて書いた後は、
やはり、この人を出さないわけには…の、
エドゥアルド・ノリエガ、fro 〜 m スペインである。
(※なんだか、ここ、私の「好き好き男優手帖」みたいになってきたな)

エドゥ君こと、ノリエガ。
才人、アメナバル監督の作品とともに、
映画界に、突如、キラキラリ〜ンと現れたスペインの星。
好き嫌いはあるだろうが、いわゆる正統派のハンサムちゃんである。

えーと、どのくらいハンサムちゃんかというと、
「金持ち、美形、若いと三拍子!?揃ったモテモテ男が、
 フった女の運転する車で、無理矢理、心中未遂されて顔面、破壊。
 さぁて、この先、どうなる??」という、
彼の出世作『オープンユアアイズ』の主人公の設定に、
無理なく、すんなりハマっている、ってくらいのハンサムさである。

くっきり、パッチリの瞳。バサバサのまつげ。
口角がクルンと上がった大きめの唇とビーバー系の前歯は、
見ようによっては、ちょっとピーター・ギャラガーに似ていなくもない。

似ていなくもない…、が、ノンノン、ご心配なく。
ギャラガーがカルピスの原液だとしたら、
ノリエガは、カルピスウォーター。甘さスッキリ、爽やかティスト。
(でもウーロン茶じゃないんで、ある程度、濃いことは濃いのよね)

しかし、もちろん、ただの爽やか系いい男なら、
私の「好き好き男優手帖」にエントリーさせるわけにはいかない。
(↑アンタ、何様?)

これは、もう、私のカンというか、何の根拠もない思い込みなのだが、
このノリエガという男優、
いわゆる美形アクターというだけではない「何か」が、
その甘いルックスの背後からジワ〜っと滲み出ているような気がするのだ。

ブラッド・ピットやトム・クルーズが、
「ただの二枚目俳優になりたくない」と肩肘はって、必死に
手に入れようとしている「何か」を、その恵まれた容姿と共に、
すでに、すんなりと手にしているような。

その「何か」を、まだ具体的に言葉で表現できない
自分の不甲斐なさが口惜しいのだが、
去年の暮れ、東京国際映画祭で来日した時の、生ノリエガを見て、
その「何か」の秘密が、ちょっとわかったような気がした。

オーチャードホールの舞台で、インタビューに答えるノリエガ。
この人、その華やかな容姿に似合わず、驚くほど、ナチュラルというか、
自意識過剰なところ皆無の、俗に言う「自然体」なヤツだったのよね。

いい意味で、「オレってハンサムじゃん」オーラ、まるでなし。

着古した革ジャケットにジーンズ&ブーツというカジュアルな服装も、
「少しもエラそうでなく」かといって、「媚びるわけでもない」自然な態度も、
スペインのトップスターでありながら、
何も描いていないカンヴァスみたいな、未知数のニュートラルさ。

この「素」の時の「気の抜けっぷり」と、
スクリーンに登場した時の「妖しい魅力」のギャップが、逆に、
ある種の「才能」を感じさせて、私はちょっと感動したのだ。

なにはともあれ、『オープンユアアイズ』は、
このノリエガの媚薬のような魅力が存分に味わえる彼の代表作。

白日夢でもみているような、少々わかりにくい展開だけれど、
同じく、白日夢をみているような、不思議な映像美。

トム・クルーズが、同じヒロイン、ペネロペ・クルスを
引き抜いて、『ヴァニラスカイ』のタイトルで
ハリウッドリメイクするらしいが、
私にとって『オープンユアアイズ』の主役は、
あくまで、ノリエガただ一人、である。


2001年04月26日(木) これから『TATARI』を借りようという「小粋な」皆様へ

最初に。

昨日、ビデオを返却する前に、
もう1回、『TATARI』のポイントだけ(ポイントってどこだよ…)
押さえておこうと見直してみたら、
マリリン・マンソンの主題歌が流れるのは、
タイトルバックじゃなくて、
冒頭部、1億円ゲットをめざし、招待された男女が、
続々と、呪われた病院へとやってくる…という、
おどろおどろしく、これから始まる「冒険!?への予感」を
かりたてるシーンでした。
ごめんなさい。

そして。
もし、これから『TATARI』をレンタルしようと
思っている物好きもとい、小粋な方々へ大事なお知らせ。

もう1回、最後のエンドロールでマンソンが流れるんだけど、
ここで、ビデオ止めちゃ、だめですよ。
最後の最後に、サービスカット!?が入ってますからね。

おまけ。
『TATARI』のオフィシャルサイトをのぞいたら、
「呪われた人はタダ」という、ものすごいコピーを発見。

なんでも、公開当時、心霊写真を持ち込んだ人は、
映画館の入場料をタダにするという、イベントを行ったらしい。
持ってきた人、いたんだろうか。いただろうな。


2001年04月25日(水) 淑女のたしなみ、B級ホラー。『TATARI』

ようやく、借りました。『TATARI』のビデオ。
ぜんぜん期待していなかった分、予想以上に楽しめました。

舞台は、かってマッドサイエンティストな外科医の手により、
怖ろしげな人体実験がおこなわれていたという、廃墟隔離病棟。
ここに、5人の男女が集められ、一晩無事に生き残ることができたら1億円という、
なんだかテレビ番組みたいなゲームがスタートする…。
と、こんなストーリー。

最初に言っておきますが、マジでコワいの期待したら、だめよ。
古典ホラーのリメイクらしいけど、重厚感はまるでなし。
マリリン・マンソンの主題歌をバックに流れる、
冒頭のタイトルバックからしてすでに、ワクワクするほどチープで、
愛すべきB級、C級ホラーの香りいっぱい。

「おまえはバリ島のみやげもんかぁーー??」と叫びたくなる、
冒頭の「なんかヘンなモノ(笑)」(<あれは霊?)とかも、
コワいというより、ヘン。むしろ、愛らしいし。

でもね〜。役者は豪華だったわ。
『シャイン』のジェフリー・ラッシュはじめ、
トルシエ監督似の、クリス・カッテン、
愛しのピーター・ギャラガーくんと、めくるめく怪演、怪キャラの花園。

しかし、ギャラガー。
期待を裏切らない、濃さだったわ、今回も。
おびえるギャラガー。うろたえるギャラガー。たくらむギャラガー。
すべて濃縮。「お好みにより薄めてお使いください」、って感じ。
(へへ、あたしはマニアだから、ストレートで使っちゃうけどね)
     ↑自分で書いてて、ヤだなぁ。ギャラガーマニア。

マニアついでに、一言いうと、ピーター・ギャラガーの顔のねぇ、
くちびるの端っこが、クルンと上を向いている感じがもう、たまらんのですよ。
余談ですが、ジェフ・ゴールドブラムとか、
日本人なら香取慎吾とかも、この「クルン唇」系。
シリアスな表情をしていても、なぜか愛嬌がにじみ出る素敵なくちびる。
いいわぁ…(ここで60秒間、うっとりタイム)。

うっとりした後で、再び。
しかし、ギャラガー。この方も「脇役人生の鏡」的な人ですね。
ブシェミと同じく、仕事選んでないもんなぁ。
アカデミー賞に輝く『アメリカンビューティー』から、
お笑いホラー!?『TATARI』まで、キャパシティー、広い、広い。

でも、考えてみれば、「AB」の不動産王も、
「TATARI」のお医者さんも、
求められる仕事としては、「笑える隠し味」って感じで、
あんまり違いはなかったりするんだけどね〜。
ああ、それも素晴らしき、脇役人生。

とまぁ、こんな『TATARI』。
構えず、気取らず、お気楽にみれば、
借りて損なしのエンタティメントビデオ。
金曜日の夜、好きな飲み物と食べ物、用意して、
きらく〜に、借りてくるビデオにはピッタリの作品です。

マリリン・マンソンの主題歌、激ハマリ。


2001年04月23日(月) リヴァー・フェニックスちゃん

雑誌『PREMIERE』6月号の表紙が、
リヴァー・フェニックスだった。

この雑誌、
いつも買おうかな、どうしようかな、と
迷うのに、今回は表紙で即買いしてしまった。

とくにファンってわけでもなかったのに。

生きていた頃。
『スタンドバイミー』も、
『モスキートコースト』も、
『旅立ちの時』も、
『マイプライベートアイダホ』も、
とりあえず、リヴァーちゃんを追っかけてみた。

とくにファンってわけでもなかったのに。

やっぱり、このコはすごいエネルギーを持っている。
アッチの世界にいっちゃった後も。

『PREMIERE』の表紙のリヴァーは、
「ホアキンのにーちゃん」という立場に業を煮やし、
天国からなぐり込みをかけてきたみたいだ。

生きていたら30代に突入。
俳優としては、いちばん、面白く、セクシーな役が回ってくる
円熟期のスタートだったのに。
言い尽くされた言葉だけど、惜しい。


2001年04月22日(日) 『クレヨンしんちゃん』の客

『クレヨンしんちゃん、モーレツ!オトナ帝国の逆襲』を
みにいった。
いやー、楽しいね。しんちゃん、というより、しんちゃんを観にくる客。

公開初日の翌日ということもあり、普通より、
客のテンションが高かったこともあるのでしょうが、
会場はどっかん、どっかん、笑いの嵐。
ギャグのツボには、ちゃんと「拍手」までするし。

ガキ中心なので、会場も異様にザワついてるってのが、
難点なんですが。
 (↑上映中は私語はつつしめ、って注意しろよ、親…)

内容も面白かった!。
細かいことは、表日記(ここはウラか!?)でも書くつもりだけど、
やっぱり、しんちゃんってガキアニメ映画の中では
かなりレベル高いね〜。
「下ネタギャグを連射しつつ、人間の真の姿を描く!?」
っつーコンセプトも、ちょっとウォーターズっぽかったりして。

観客動員数としては、同日公開の『名探偵コナン』の方が、
勝っていたような気もするけど、
あたしはやっぱり「しんちゃん派」だな。
ヒロシ、ラヴ。ついでにみさえも、ラヴ。

追伸。
一緒にチケットを買う列で私の後ろ並んだ、
20歳くらいの初々しい素朴なカップル。
チケット買うギリギリまで、二人で、
「ハンニバルにしようか、メキシカンにしようか、コナンにしようか、
 しんちゃんにしようか」と悩んでいましたが、
 (↑同じ映画館で上映しているのでチケット売場は同じ)
結局、何を観たんだろう。すごい、気になる。

私は
「その4つしか選択肢がないデートなら、メキシカンが無難だろー」
と思ったけどな。
っていうか、私だったら、もっと違うヤツ、上映してる
映画館行くけどな、デートなら。


2001年04月20日(金) 冷蔵庫には常備菜。寂しい夜には『未来は今』。

※昨日のつづき。
せっかくの「ギャラガー気分」だったのに、
『TATARI』がレンタル中で借りられなかったため、
冷蔵庫の中の常備菜のように、いつも、
家の本棚にストックしてある『未来は今』を、
ピンチヒッターとして取り出し、チラチラとみた。

もちろん、最初にチェックしたのは、
クリスマスパーティーで、
ギャラガーが歌うシーンであったことはいうまでもない。

まるで、『ウェディングシーン』でブシェミが演じた、
酔っぱらいの兄ちゃんを思わせる登場の仕方で
白いタキシード姿で歌うギャラガー。
ピンクシャンパンのような、甘い歌声。
そう、ギャラガー、歌だってうまいのだ。

ちなみに、この映画のギャラガー、
ビートニクバーのマスター役で出てるブシェミと同じく、
ワンシーンだけのカメオ出演。
でも濃い・・・。カメオなのに。あ、カメオだからこそ濃いのか!?。

なにはともあれ、そんな風においしいオカズがいっぱいの、
『未来は今』b〜y コーエンブラザーズ。
ブシェミとギャラガーのあしらい方一つとってみても、
なかなか気のきいた、そして手の込んだチャーミングな一本である。

舞台劇を思わせる密度の濃いセリフと、こりゃ、きっと
フレームの端から端まで手を抜いていないだろう思わせる、
隙のない画面構成。
シニカルでありながら、ハートウォーミングな語りくち。
脳味噌の基礎体力ありそうな、知的なボケ。

『ファーゴ』や『バートンフィンク』はもちろん佳作だけど、
ちょっと精神的に疲れた夜、一人でおうちで、ぼーっと見るには、
コッチもなかなか、おすすめかもしれない。

もしかして、ティム・ロビンスのキューピーさんみたいな、
テカテカしたオデコに、癒される人もいるかもしれないしな。
私は違うけど。


2001年04月19日(木) ピーター・ギャラガーがすきだ。

↑というと、ほとんどの女子から
「えーーーっ」という、『笑っていいとも』の客のような
リアクションを受けてしまいそうだが、正直に言おう。
好きだよ。大好きだよ(笑)。

たしかに彼の顔は濃い。ついでにヒゲも濃い。
私も正直、昔は「ギャラガー、アンタ、濃すぎるよ」と嫌いだった。
が、いつの頃からか、あの濃さが、もう、
なんちゅうか、たまらなく愛しく思えるようになってしまったのだ。
人間の感情とは、いと不思議なものよ・・・・・。

そういえば、
昨日、WOWOWで放送していた、
私の師、Jウォーターズ氏のインタビューを見たのだが、
数々の含蓄あるお言葉の中に、こんなものがあった。
「嫌いなものは、いつか、やがて好きなものになる」。
私は、これを聞いて、ポンと膝を叩いたね。
まさに、私とギャラガーとの関係は、それよ、それっ!!。
(↑師匠がおっしゃったのは、そういう意味では…)

で、「本日のギャラガーニュース」である。
実は今日、ギャラガーが出ているビデオ『TATARI』を借りにいったら、
店にあった分、見事に全部、まさかの(失礼…)レンタル中だった。
「ギャラガー馬鹿」な私は、即、思ったね。
「えっ、もしかして、ギャラガーって意外と人気者?」

・・・・・違うな。


2001年04月18日(水) ああ、ビックリした。

本屋に行ったら、
サンデー毎日の表紙がジョン・ウォーターズだった。
CUTでも、SWITCHでもなく、サンデー毎日よ。
新しい世紀がはじまっているのを実感(笑)。

ところで、突然ですが、清水美砂。
「本日、LAで女児出産」との、芸能ニュース。
あの人、ボルティモア在住じゃなかったっけ?
いつのまに、あのまちから、逃げ出したのだろうか。
本気でうらやましかったのに。<ボルティモア在住が。


2001年04月16日(月) 叶姉妹とか、ブシェミとか。

しつこくて、ごめんね。
引き続き、「ブシェミ、バーでケンカの仲裁にはいって、刺される」事件。

BBSの方にも、書いたけど、詳細がわかるにつれて、
なんだか、愛しさが増すばかりだわ。
われらの、ブシェミに。
あー、なんて情けないんでしょう。<誉めてます
あー、なんてカッコ悪いんでしょう。<誉めてます

しかし、この一件で、また情けないキャスティングが
激増するだろーな。
まぁ、脇役俳優人生としては、それもサクセスへの道。

ところで、話題は突然、変わって、叶シスターズ。
ホテルのスィートルームと劇場を総費用48万円で貸し切って、
『アメリカンサイコ』を鑑賞したらしい。
もちろん、「PRイヴェントで」だけど。
(※プライベートでコレしたら、あたしゃ、本気で惚れるよ、叶姉妹に)。

たいへん、うらやましい。叶姉妹が。
ここだけの話、
エロとヴァイオレンスとギャグ!?がギッシリつまった、
この一種異様な原作のファンだった私は、
映画版『アメリカンサイコ』にかなり興味ありなのです。


2001年04月14日(土) えっ、「刺されたぁ!?」

12日の木曜日にノースキャロライナでおきた出来事が、
映画ファンの‘一部’の間に、ネットを通じて、
世界中をかけめぐった一日でありました。

そう、あの、スティーヴ・ブシェミ氏が
「刺された」らしいんですよ。
悲しいかな、英文ニュースをきちんと解読する語学力がないんで、
詳細をハッキリとは理解していないんですが、
多分↓こんな感じ?

ノースキャロライナ州のどこかのバーで、
新作映画のハナシで盛り上がっていた(らしい)、
俳優仲間と、シナリオライター、そしてブシェミの3人が、
地元のにーちゃんにからまれて、ケンカして、
ブシェミが首やら、顔やら刺されちゃったという・・・。

地元紙の報道には、
「ブシェミはいい人。刺されるいわれはない」的な
目撃者の証言があったし、
まぁ、とにもかくにも、命に別状がなくて一安心なんですが。
(※命に別状あったら、困るってばさぁ・・)

なにかもぉ、このエピソードって「らしい」というか、
「俳優イメージをそこなわない」というか。

「きゃあ、ブシェミ、しんぱいだわ〜」という、
一部のコアファン以外は、ネタとして、
けっこうウケてるんじゃないでしょうか。

顔から血だらだら、流している様子を思い浮かべると、
まんま『ファーゴ』だし、
男三人で飲んでて、間が悪くて、
一人だけボコされちゃうってのが、
まんま『ビッグリボウスキ』だし。

ごめん。
一応、私は
「きゃあ、しんぱいだわ〜!」な種類のファンに所属している
つもりなんですが、告白します。
「ちょっと、その場の様子を映像として見てみたかった…」なんて、
不謹慎なことも、ちらりと、思ってしまいました。
ごめんね、ダーリン。


2001年04月13日(金) タキシードラヴァー!!、デル・トロ

ベニシオ・デル・トロ。
オスカーもゲットして、すっかり、人気もんですねーーーー。

ごめんなさい。
私は、『スナッチ』も『ユージュアルサスペクツ』も
もちろん!?『ラスベガスをやっつけろ』もみておきながら、
その素晴らしさを素通りしていた、だめ人間。

アカデミー賞授賞式のタキシードの着こなしで、
はじめて「ベニシオショック」の洗礼を受けました…。
すんません、遅くて。

うん。
タキシードを着て、あんなにカッコよくふるまう男優、
はじめて見ました。
なんてゆーか、わたし好みの動き!?というか、着こなしだった。

そりゃ、「本来の意味でタキシードが似合う人」は、
皇族の方々はもちろん、ハリウッドのセレブの中にも、
いっぱいいらっしゃいます。

でもね、ベニシオみたく、なにかこう、
「歩くフェロモン」みたいに、タキシードという服の持つ本来の意味とは、
違う文脈でタキシードを着こなしている人は、ちょっといないというか。

まぁ、簡単にいっちゃうと、「ドラマティックでセクシー」(笑)な着こなし。
(簡単に言いすぎだってば…)

‘ドラマティック’というのは、
普段、「タキシード」系の権威的な服装なんぞ、苦手そうなのに、
着てみると、これが意外と堂々と似合っちゃうのね、という意外性の魅力。

そして、‘セクシー’というのは、
そのものずばり、着ている時にからしてすでに、
脱ぐところ、つまり、
「ベイベー、オレのタキシード姿、カッコよかったかい?」
とベッドルームでドレスシャツから、
裸の肩を半分見せているところが、目に浮かんでしまうような。
↑私の想像、まちがってるでしょーか???

しかし今、振り返ると、
『ラスベガスをやっつけろ』で惚れなかったってのは、わかるとしても(<失礼)
『ユージュアルサスペクツ』で無視したのは、何故だろーなぁ。
「死に顔、ブシェミに似てる」とか、ちらっと思った記憶はあるのになぁ。
(あ、ごめん、ネタバレ。でも、その意外とあっけない、
 殺られ具合も似ていたわ、今思うと)

きっとあの、ルパン三世実写版みたいな、髪型が
死ぬほどダメだったからだろーな。


2001年04月11日(水) わ。ホントにブルータスで特集がぁぁ!!

7日分のココで、冗談で
レクター博士の特集がブルータスあたりで組まれそう、
と書いたら、ホントに組まれてたよ・・・。

というより、一冊まるごと「ハンニバル特集」だったけど。
題して「君はハンニバルを見たか!?」。
でもレクター博士に関しては、わたしが、
冗談で想像していた通りのブルータス式!?アプローチ方法だった。

で。
そのブルータスをペラペラとながめていたら。
私の日記のまちがいを発見。
レクター博士のおべんと(ランチボックス)って、
てづくりじゃなくて、
原作ではあのフォション製、
映画では、ディーン&デルーカ製だったのね。
ごめんなさい。なので、ここでお詫びして訂正。

でも、この特集、意外とみごたえがあるのよ、これが。
もちろん、レクター博士御用達の
「香りの宮殿」、サンタ・マリア・ノヴェラ薬局とか、
お気に入りのワインとかを紹介する、「いかにも〜」な、
「レクター博士のフィレンチェ案内」ってな、特集もあるし。

でも、そんなマガジンハウスくさいページだけでなく、
ゲーリー・オールドマンふくめ、俳優のインタビューコラムもあり。
ホントにコラムだけど・・・。
興味のある人は、本屋さんで、立ち読みってみてください。

しかし改めて思う。やっぱり、この映画、
こういうアプローチで観る方が楽しいかもな。


2001年04月09日(月) 華麗な紳士ファイル!? Jウォーターズ篇

映画は大好きだけど、ただ好きなだけで、
知識というか、周辺情報は、全然、詳しくない。
よって、お気に入りの監督も、とくにいない。

がしかし。
ジョン・ウォーターズは、みょ〜に好きだ。

あの、ブシェミのパパかと思うような、
ビジュアルが素敵…っていうのも、あるのだが、
なにかキャラクターというか、存在自体がすごく面白い。
カッコいい。

理由はいろいろ、あるのだけれど、たとえば・・・。

その1。
出世作!『ピンクフラミンゴ』をはじめ、
世間じゃ、下品&悪趣味映画とか言われていて、
事実、確かに悪趣味だけど、
作り手であるウォーターズ自身は、ものすごーく趣味がいいところ。
彼の趣味のよさは、あの、お洋服のセンスでもわかる。
よく言われることだけど、彼のバッドティストは、
「とっても趣味のいい、悪趣味」。

その2。
世間じゃ、長い間、「カルトの帝王」とか言われていて、
事実、丸くなったと言われる現在でさえ、
あいかわらずマニアックな作風だけれど、
そのプロモーション意欲っつーか、
マーケットの開拓精神は、初期の頃から一貫して
いっつも前向き、王道、メジャー志向!?なところ。
決して「マニアにだけウケればいいや」と甘んじていない。

「一人でも多くの人に見てもらうこと」に対して、
努力と工夫を惜しまない、クリエーター兼プロモーター。
その小憎らしいくらいのサービス精神には、いつも感心させられる。
日本にだって、作品上映するたびに、プロモーションに飛んでくるし。

多分、自分の映画の最高のプロモーターは自分自身であるって、
確信してるんだろーな。
驚くほどのセルフマネージメントぶり。
監督でありながら、ビジネスマン。

そういうのって、人によっては、あざといとか、
好きじゃないと感じる人もいるかもしれないけれど、
私は、そうは思わない。
それだけで彼のバランス感覚というか、知性がわかるわ〜ってな感じ。

はっ。
こういうのを、恋は盲目っていうんだろうか…。

J・ウォーターズ王国という、
映画の国の、王子さま兼親善大使(プロモーター)。
まるで『オズの魔法使い』のキャラクターのような。
童話の中の登場人物のような。
私の中の「チャーミングな人」という形容は、彼の為に捧げるわ。


2001年04月07日(土) サーの優雅なライフスタイル

『ハンニバル』を観た。
夜9時10分からのレイトショーにもかかわらず、
劇場は、ほぼ満員。

まだ、公開初日だし、
「多くは語らないのがエチケットかしらん」、
とも思うので、本筋とは関係ないことを少し。

いやぁ、レクター博士のライフスタイルってば、
「こだわり屋さん」だわぁーーー。
パフュームショップのオリジナルの香りの
特製ハンドクリームを愛用し、
週末にはオペラ。
イタリアルネッサンス芸術に造詣が深くて、
もちろん、とびきりの「グルメ」。
なんたって、機内食は「まずい。にんげんの食べ物じゃない」って、
飛行機には手作りのおべんとー持参なのよぉ。

まさに、「スタイルのある暮らし」。
レクター博士が実在の人物だったら、
ブルータスか何かの雑誌で、巻頭カラー特集が組まれそうだわ。
「レクター博士に学べ!フィレンチェ式
 サーの優雅なライフスタイル」ってな感じの。

が、しかし。
いくらサーが優雅だからといって、
グロ場面は、上品とはほど遠いので、
そういうの苦手な、気が弱いヒトは劇場でみちゃだめよぉ〜。
あたしは、映画がスタートした途端、
コーヒーすら、一口も口に運べませんでした。


2001年04月06日(金) 喋り続ける男たち

前にも書いたが、このサイトのタイトルは、
ジャームッシュの短編連作映画シリーズ
「Coffe and cigarettes」から拝借している。

この企画、80年代にスタートし、すでに5作だったか6作だったか
つくられ、いずれは長編としてまとめるつもりであるが、
いまだに未完成らしい…という、なんつーか、気の長いというか、
「ジャームッシュ、もしかしてホントは飽きた?」ってな感じの作品である。

ブシェミの出演したパート2は、日本のみ上映されたらしいが、
残念ながら私はみていない。
そして、私自身、
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』は気に入っているが、
とくにジャームッシュずき、というわけでもない。

が、しかし、いつだったか偶然みつけた、
『インディーズ監督10人の肖像』(キネマ旬報社)という本に載っていた、
この作品の二枚のカット写真が、私の中の何かを妙に刺激して、
それ以来、「Coffee and Cigarette」という名前は、
なぜか私にとって忘れられないものとなってしまった。

二枚のカットは、両方とも
画面はモノクロ。舞台はカフェ。

一つは、市松模様のテーブルの上に置かれた、
4つのコーヒーカップ、
キャメルのパッケージ、シュガーポット、
そして、なんのへんてつもないガラスの灰皿に
山のように積まれた吸い殻と、
親指と人差し指でタバコをつまんだ男の手を、
テーブルの真上から押さえたショット。

そして、もう一つは、同じカフェのテーブルで向かいあう
かったるそーな二人の男、トム・ウェイツと、
イギー・ポップが、だらだらと煙草を片手に
しゃべくりあっている絵柄。

二点とも、実に私ごのみの、いい絵であった。

しかも、作品の内容は、
「男たちがだらだらと、くらだらないやりとりを繰り広げるだけ」らしい。
これまた私ごのみの、まったりとした、いい雰囲気である。

何をかくそう。
私は、この「カフェでの男たちのくだらないやりとり」を
描いたシーンが妙に好きなのだ。
おなじみの「レザボアドッグス」の冒頭シーンとか。
お気に入りの、
「ロックストックアンドトゥースモーキングバレルズ」でも、
愛すべき男4人衆が、暇さえあれば、
お茶を飲んで(こっちはブリティッシュなので、多分、紅茶だろう)、
始終どうでもいいことを喋り通していた映画、という印象がある。

私がこんなシーンに、無条件にひかれてしまうのは、
私が女で、女の私は、多分、一生、
こんな男だけのくだらない、
けれど、とっても素敵なバカ話の輪に、
入れてもらえないからだろう。


2001年04月05日(木) 空(くう)さんは、松尾スズキだったのかぁ。

TVブロスに載っていた、
松尾スズキと宮崎吐夢のドラマ対談を読んでの感想。
くぅぅぅぅ。
私も一緒に、「女優・杏子」バナシで盛り上がりたかったぁーー!!!!。
「女優・杏子」。
オモテ版の日記ですでに書いてるので、
細かな語りは、省略しますが、
ありゃ、昼ドラ界の久々の快作(怪作!?)でした。

あれ、はやくもブシェミの話題が消えたっ!
えーと、えーと。<考えている。
ブシェミって、私服のファンションセンス、
もしかして悪い???


2001年04月04日(水) 消失

毎日、書くと約束して、毎日書いていたのに、
「ロックハウンドへのラヴレター」のつもりで書いた、
昨日分のテキストが、
サーバーのトラブルで紛失していた。
涙、涙、涙。

データ復旧は順次、おこなわれるとのことですが、
時間がかかりそうなので、
さきほど記憶をたぐりよせながら入力アゲイン。
(↑わたし自身も、ここの文章に関しては、
  さくさく、書きとばすつもりで、
  バックアップはとっていなかった)
「きのう」分に、アップされているはずです。

もう、こんなに、面倒で、
マメなことしちゃうほど、愛があるのよ。
ロックハウンドには(笑)。なぜ、笑う。<自分


2001年04月03日(火) 地球さいごの日、又は愛しのロックハウンド様

「地球さいごの日を一緒に過ごしたいブシェミキャラは誰ですか?」
こんな質問をされたら、迷わず私はこう答えるだろう。
「アルマゲドンのロックハウンド!!」と。

映画『アルマゲドン』は、どうしたって好きになれないけれど、
ブシェミ演じるロックハウンドは、かなり好き。

女ずきで、いいかげんっぽいんだけど、天才地質学者。
計算高くて利己主義っぽいんだけど、ホントは優しいヤツ。

そんな「意外性の魅力」のステレオタイプみたいな、
シナリオスクールだったら、講師の先生に、
「もっとキャラクターに深みを」と言われそうな、
わかりやすいキャラに、単純な私のココロは、
あっさりと押し倒されてしまうのだ。

銀色夏生が何かの本に、こんなことを書いていた。
「そうだけど、そうは見えない人がすき」と。
たとえば、
「ビンボーなのに、ビンボーに見えない人」、
「頭がいいのに、頭のよさそうに見えない人」。
私は、この言葉に大きく頷いたものだ。

恋人にするなら○○、結婚するなら××と、
用途別!?に様々なお気に入りブシェミキャラがいるけれど、
地球さいごの日を一緒に過ごすなら、
私は断然、ロックハウンドがいい。

もしも、この世の終わりがきたら、
ほんとは怖いのに怖くないふりして、
ほんとは淋しいのに淋しくないふりして、
強がりでナィーヴな、
ロックハウンドみたいなヤツと、
飲んで、騒いで、陽気にすごしたい。

が、しまった。
ロックハウンドって、もしかしてロリコン!?


2001年04月02日(月) 監督、かぁ・・・。

私が愛し、尊敬する某ブシェサイトにアップされていたブシェミのインタヴュー。
現在の彼が、自分の仕事に対して、どんな風に考えているか、
今、何をやりたいのか、ほんの断片でも知ることができて、とても面白かった。

やっぱり、そのギョロロンとした瞳がめざしている先にあるのは、監督業なのねぇ。
私としては、単純に、画面にいっぱい映ってくれた方がうれしいので、
ホントはちょっと、いや、すごく寂しいんだけれど。

でも、一度、ディレクター業の醍醐味を知ってしまったら、
その達成感、充実感は俳優業の比ではないというのは、十分すぎるほどよくわかるので、
仕方ないっていえば、仕方ないんだけどね。
それに、現実的に俳優業から100%、リタイアするということは、
当分、ありえないだろうし。まぁ、いっかぁ。

で、インタヴュー中、「文学作品の映画化に関心が向いている」という、
くだりが、個人的に、ちょっと「興味しんしん」だった。

実際に、かなりの数の映画がいわゆる「原作つき」で、
現実問題、その「原作」と「映画」との関係は、
脚色のしかたによって、ものすごくクォリティーの差が出てしまう。
「それはいったいどうしてだろう」と、自分なりに、ちょっと、考えていたところだったので、
ブシェミの話しには思わず、引き込まれてしまったのよ。

「良い脚色」とは、ブシェミが言っているように、
原作をそのままストレートにシナリオにすることじゃないんだよね。

「良い脚色」とは??。うーん。
何ていうんだろ、個々の文学の持っているエッセンスというか、魂みたいなものを、
映画の作り手がきちんと理解するのが、まず基本で、
そこに、映像作家ならではのオリジナリティーあふれる視点と、
テクニックが付加された時に初めて誕生するものなんだろうな。
ね、ブシェミ。<いきなり、話しかけてもなぁ。

とまぁ、そんな風なことを、徒然とおもいつつ。
なにはともあれ、いい映画をつくっておくれ。
「ファンは、いいコで、待っているわ」。


2001年04月01日(日) ふと。

このところ、どうもブシェミページの更新が滞りがちなので、
ふと思いたって、こんなページをつくってみました。
もうホントに、思いつくまま、書きトバしていくつもりです。
めざせ、毎日、更新。
お暇な方は、おつきあいください。
あ、どうでもいいことですが、タイトルは、ジャームッシュの短編映画で、
ブシェミもパート2に出演している、
『コーヒー&シガレット』から拝借しています。


otozie |MAIL