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熱血青春日記(癒し系)
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2005年07月24日(日)
脅迫状

 テストは何とか乗り切って、後は集中講義さえ終われば晴れて夏休みと思っていたのですが甘かった。レポート6つ出されたよ(´Д`;)
 しかも締め切り全部月末までて。一日1レポートのペースですか。

 そんなわけでテストが終わったのに相変らずの徹夜の日々なわけですが、昨日の夜中にA先輩から「君の彼女は恋愛の達人ね」とかいう壊れかけのメールが来て、何だか良くわからないけれどもとりあえず大丈夫ですかと言ったら、なにやら僕の彼女さんのアドバイスで年下の男の子とデートすることに成功したのだとかで。
「君もこう言う風に落されたのねぇ」と言うので、いや、きっと何かの薬を混入したに違いない。そう言えば告白した日、学食で一緒にお昼食べたものと真実を伝えておきました。だから今でもたまにお弁当作って持ってくるんだよ。あんなかに薬が混ざってるんだよきっと。

 夜中にそんな話で盛り上がってたら、今日の朝。もう眠かったんですがレポートを今日中に一本書かないと明日2本書く羽目になるので気合で大学へ行きました。
 学生ホールに行ったら彼女さんがいて、あらおはよう、と挨拶をすると自分も黙々と書き始めたんですがもう無理(早)。なんでこの年で老年期の発達なんて論じなきゃならんのですか。そんなんわからないよ。まだピチピチの20歳なんだもの。
 もう駄目だと思って、ちょっと気分転換に席をはずし、戻ってきたら彼女の姿はなく、代わりに置手紙が残されていました。


 『薬物使用はしておりませんわよ。
   (そんな便利なものがあったらいいよね)』

 きょ、脅迫状。



2005年07月22日(金)
花束

犬の抜け殻は、いつも占領していたテレビの前に安置されている。
昨日は夜遅くにもかかわらず、近くに住んでいた親戚が駆けつけてくれ、自宅の庭で摘んできたのだという花束が備えられている。それがなければいつもの様に昼寝をしているように見えるのだが、花に囲まれているのを見ると、ああ、やっぱりもう戻ってこないんだな、と実感する。親戚一同に対して犬の病気を細かく説明しながら、そうなのだ、もう生きてはいないのだと、やっと理解する。

今日は試験なのだから大学に行かずにいるわけにもいかず、のそのそと準備を始めて試験開始の45分前には大学に到着。さすがに医大ともなると、普段はバカばっかりやっている友達連中も真剣な表情で、最後の追い込みをかけていました。
自分も友人に貰ったまとめノートを開いて、ぼそぼそとラインマーカーをなぞっていく。

いつもの様にFがやってきて、「ヒマなので邪魔しにきました」と言うのだが、今日に限ってこの女王さえも優しく感じる。普段ならそんな宣言せずに後ろから猛烈タックルとか飛び膝蹴りとかをかましてくる変態サド女だが、今日ばかりは隣に座ってノートを覗き見ているだけである。きっと彼女が大学の人々に話したんだろう。車の中で大泣きしたのは隠してくれたかなと思っていたのだが、彼女は誰にも話してはいないそうだ。
何か察したのかな、さすが心理専攻組は違うなと思っていたのだが、後から冷静に考えれば普段大学には医学を学びに来たのかお笑いをしにきたのか良くわからない感じで大騒ぎしている男がもの凄く沈んだ顔でどんよりしていたら、そりゃ誰だってわかるわな。


人という字は二本の棒が支えあって成り立っている。
ずいぶん前に冗談めかしてそう言うと、
あれは、自分の二本の足でしっかり一歩踏み出そうとしているところだよ
と教えてくれた人がいた。

そうなのだ。人に頼ってばかりはいられんなあ。
心理を専攻してから、皮肉なことに相談に乗ってもらうことのほうが多くなってしまった気がする。
明日、いつものコメディアンに戻るから。
今日は何だか泣きたい一日なのだ。



2005年07月21日(木)
黙祷

朝早く動物病院から連絡があって、色々な治療を試して見たんだけれども、残念ながらこれ以上は改善が認められない、とのこと。
寝たきりで床ずれも出来てしまったし、もう息もかなり荒いから、正直ひどい状態なのだけれども、このまま病院にいて辛い治療を受け続けるよりは、住み慣れた家に帰って末期を過ごしたほうが本人にとってもいいのではないでしょうか、という内容でした。
今は点滴を続けているところで、午後5時くらいには最後の治療が終わるから、6時頃には迎えに行くという話で電話を切りました。
お世話になっている動物病院は、自宅からは結構離れているものの、自分の大学からすぐ近くにあるので、それまでは大学で勉強をして、親もそのくらいに大学町まで来るから一緒に迎えに行こうと連絡を取って、今日も彼女さんと図書室でずーっと勉強をしていたのですが、取り乱すかと思えば結構落ち着いたもの。
逆に言えば、よく10年も生きていられたな、というのが正直なところで、うちの犬は生まれつき病弱だったものだから、普通の子よりは早めにお別れが来るかもしれませんよ、とは言われていました。
ここ10日ほどの間に急に具合が悪くなってしまって、病院に運び込んだのだけれども、本当はいつ逝ってしまってもおかしくはない状況でした。

6時になり、一旦大学から動物病院に一人で向かい、親とは現地で落ち合い、犬も親が車で連れて帰ることに。自分は大学に戻ってもうしばらく勉強を続けて、一区切りつけてから家へ帰ることにしました。

犬を迎えに行くと、もう本当にかなりぐったりしており、つらそうでした。
主治医の先生も、精一杯努力したんですが結局何もできなかったんですよ、と申し訳なさそうに話していました。
抗生物質を注射して、もし明日元気そうなら、もう1アンプル追加するから連れてきて下さい、でも今日明日が峠ですよ、と説明を受けて犬を受け取りました。もう力は残っていないはずなのですが尻尾を振って、帰れる事を喜んでいました。

車に乗せて親が家へ向かうのを見送ってから、自分は大学に戻り、一区切りついたので彼女さんを乗っけて、まずは家へ送るよ、と車を走らせました。
大学の町から自分の家の近くに来て、信号待ちで電話が鳴ったので取ると、親からで、もう息していないよ、と告げられる。
いいから、家に寄ってあげなよと彼女さんに言われたので、まず自分の家へ帰って、犬の状態を確かめました。痛覚刺激にも反応なし、呼吸も脈拍も停止。静かに息を引き取っていました。きっと、家に帰って安心したんでしょう。最後に家族の顔が一目見たいと待っていたのかもしれません。
今、外に人を待たせているから、と一旦外に出て車に乗ったものの、今まで冷静だったのが反動になったのか、思いっきり泣いたな。

そんなわけで、ご心配下さった方々には改めて連絡を差し上げますが、こてつ号は本日永眠致しました。たった10年と犬の一生としては短い年月でしたが、幸せだったのではないかと思います。



2005年07月20日(水)
ノート

金曜日の生理心理学が終われば一応テストは全て終了で、あとは無意味に溜まったレポートを片付ければめでたく夏休みなのですが、いかんせん最後の生理心理学はもうさっぱり訳がわからない。これやべーな、あと二日じゃおわんねーなと思いながらぐずぐずノートなんかをまとめていると救世主が。
男軍団のG君がやってきて、テストはどうだと言うのでもうだめだと答えると、おれ一応ノートにまとめたんだけど、コピる? と言ってくれる。
既に心理の男軍団には配布済みのようで、めっちゃ使えると評判でした。
それはもうありがたくコピーさせてもらったんですが、ものすごくわかりやすい。
教授のスライドは何が言いたいのかさっぱりわからないんですが、このノートはたとえ話が多いのですんなり理解できました。いやあ、持つべきものは友ね。

これさえありゃーもう完璧だなと勉強を再開したのですが、いかんせん理解はできるけれども記憶がなかなか(笑)
一日中大学に居て、彼女さんと一緒に勉強してたんですけど熱さにヤラれたのとお犬様の病院に行ったり、バイトもあったりなにかと忙しいのでやっぱり単位を落すかも知れない。



2005年07月19日(火)
結婚しようよ

内科学の試験が終わった。二つの意味で、終わった。

そんな絶望感に満ちた昼下がり、とても2時間半後に控えているアセスメント理論に備えて勉強なぞする気にはなれないので、とりあえずメシ食うべや、と男軍団で大学を出て、近くのショッピング・モール内にあるバーガーショップへ行きました。

ペパー・チーズ・ハンバーガーを注文して席に着くなり、まあ過ぎたことはしょうがない、乾杯、となんだかよくわからない祝杯をあげたあとで、だんだん話は恋愛方向にもつれていく。
友人S田はなにやら恋患い中らしく、医学図書館に置いてある「愛の理論」というとんでもなく分厚い英語の本を読破するなりコレはオレのバイブルだなどと叫びだす重篤患者。誰が好きなのかと聞き出そうとしても奴は頑なに拒むのだ。それどころか、自分の彼女が誰であるかを知っている数少ない心理科男軍団の中の一人であり、ことごとく羨ましいだの贅沢だだの因縁をつけてくるのです。
今日こそは暴いてやると思っていたら、奴はいきなり
「お前いつ結婚するのん」
と妙な名古屋弁で聞いてくる。
結婚てあんた、何年も先だべや、と言うと
「うちの大学も、結婚していると学費が半額になんだよ」
と今度は標準語でまくし立てる。
ま、まじで。学費が半額? 確かに学生課の隅っこに結婚したときに届け出る書類が置いてあるのだが、そうか、そういう意味であったか。
結婚なんてする気は今まで全く無く、就職したら一人暮らしを謳歌するのだと思っていたのだが、俄然結婚願望が上がりました(駄)

大学に戻っても結婚しろ、次の時間の試験前にプロポーズしろ、だの男軍団が騒いでいると、Fがそれを聞いており、なにあんた、ついに結婚するの、と聞いてくる。
自分が口を開く前に結婚式はいつだとか、オムツはパンパースを使うのだだとか、嘘ばかりFに吹き込むと、結婚式には呼んでね、子供は男の子がいいわね。早く作って、などと言う。
何ゆえ男の子じゃなきゃダメなのか、と訊くと
「馬鹿ね。あたしがあんたの息子の初恋のお姉さんになるためじゃないの」
と堂々と言ってのける。なので
「馬鹿ね。うちの息子が大きくなる頃にはあんたもうババアじゃないの。20歳からはコエンザイムQ10が欠かせないのよ」
と言うと
「あたしまだ19だし。見なさい、このピチピチした肌を」
と、なんか胸元ちらちら見せてくるので
「目が……目がぁーーー!」
と某ラピュタに出てくるおじさんのモノマネをしたらやたら蹴られました。

その後も男どもはマリッジリングだのエンゲージリングだの、結婚式は、ゆうだから奇抜なのがいい、とか色々喚いていたのですが、僕は一体どうしたら。ああ。これ結婚するまで言われ続けるんだろうなあ。高校時代もこんな感じで毎日告白すれって言われ続けたもの。
とりあえずプロポーズの言葉は決まりだな。
「喜びも悲しみも、学費も二人で半分こにしよう」
これ最強。とか言ってるの。
ていうか学費半分だから結婚しようかなって考える自分の頭も相当ラリっているんだけども。

いや、でも学費半額はいいな……(悩)



2005年07月18日(月)
わんわん

実は今大学では試験期間の真っ最中で、明日は医学系の山場である内科学が待ち受けているのでそれはもう死ぬ気で勉強しないとマズいわけですが、我が家に一人、というか一匹、文字通り死ぬ気な奴が。
前々から犬の具合が悪かったのですが、ここ最近、急に寝たきりになってしまった。起き上がろうとしても身体を支えていられないらしく、すぐにばたっと倒れてしまうのです。
そういえば全体的に筋肉も落ちてきたみたいだし、ついに筋肉が萎縮したのかと病院に連れて行っても改善はみられない。
あんた医大に行ってるんだからなんとかしなさいよって親は言うんだけれども、僕は医大に通っているだけで医学部ではないわけであって、万が一医学部だったとしても人間と獣には大きな隔たりがあるわけであって、推測は出来るけれども診断は出来ないので、どうしようかと友人に相談すると、大学からすぐ近くのところに動物病院があって、そこは結構熱心に診てくれるよ、と紹介を受けたので、休日ということもあり、犬を車に詰め込んで大学のある街まで遥々やってきました。

あらためて色々な検査をしていただいたのですが、よくもまあこれだけ病気抱えて生きていられるな、というくらい病名のオンパレード。
立ち上がれない主な原因は貧血でした。赤血球の値が異常に低く、ヘマトクリットだの白血球だの、とにかく全部異常数値。
お次に、元々皮膚病持ちだったのがダニにやられてさらに酷くなっており、ステロイドを飲み続けたせいでホルモンの異常亢進によるクッシング症候群、尿素窒素の値が高く、肝臓も腎臓も機能低下、心臓の動きも悪くて、関節炎の疑いアリ。
おまけに食欲不振に、なにやら胃痛を抱えているらしい。飼い主に似たのか、これでもかってくらいに不健康な奴である。
しっかし全部内科と病理学で勉強した診断名だなあ、クッシング症候群って昨日勉強したやつだよ、と思いながら2,3質問すると、医療関係の方ですか、と訊かれる。
まあ、一応医学関係の学生です、コメディカルですけど、と言うといきなり犬の病状報告が専門的になり、診断を聞くというよりは内科学講義の個別指導といった趣。

で、とりあえず点滴を受けて肝臓の薬とアレルギー薬が処方され、ステロイドは切りましょう、とのこと。
しかし、ステロイドっていうのはいきなり切ると副作用が現れることがあるので、明日また来てください、と言って帰ったのが昨日。

今日になって、全く食欲も見せず、下痢ぎみで呼吸も荒くなっていたので、午前のうちにまた病院に担ぎ込むと、思ったより重篤になっているとの診断。
ステロイドの副作用が強く出てしまったらしく、放っておくと危険な状態ですが、明日はこの病院の休診日。
どうしよう、と先生は(結構な美人)しばし悩んだ後で、お預かりします、と言い犬は入院が決まりました。
玄関まで犬が見送ってくれたのですが、そのまま車に乗り込もうとするので押しとどめた後、美人の先生と仲良くしろよ、と頭をなでて車に乗り込むと、犬はえらい深いため息ついてました。邪魔者は帰れってか。

そんなわけで一人家にぽつんといるのですが、寂しいことこの上ない。
10年来の付き合いで、そこにいるのが当たり前であったものが突然居なくなったわけで。
なんだか悲しくて、勉強が手につかなくなってしまった。



2005年07月16日(土)
ぶんぶん

今は真夜中なんですけどね、今日はやたらに暑い日で、自室もまだ熱が篭もっているものだから窓を開けているんですけど、やたらにでかい虫が入ってきてぶんぶんぶんぶん何が一体楽しいのか知らないけれども、とにかくぶんぶんぶんぶん飛び回っているわけですよ。何か目的があって入ってきたのなら早く済ませて出て行って頂きたい。さもなくば強制退去させるぞと思って見ていたのですが、彼だか彼女だか、とにかく虫の奴はぶんぶんぶんぶん言うだけで一向に何かを為そうという気がしないらしい。仕方がないので医学事典をむんずと掴んで投げ飛ばしてお帰り口はあちらですと窓の外に上手いこと誘導してやると、他の目的を見つけたのか、空飛ぶ医学書に恐れをなしたのか、とにかくもうぶんぶんぶんぶん言いながらいずこかへ飛び去っていくのでありました。はあ、やれやれ。虫ももう少し考えて生きていればいいのにな、どうしてアタマを使って生きようとしないのかと疑問を持っていると、窓の外でまたブンブンブンブン聞こえてくるわけです。ところが今度のブンブン言うのはもうそれは爆音といっていいくらいの大音量なわけで、何の虫だと外を見ると、まあ今日も懲りずに暴走を繰り返す迷惑極まりないイージーライダーなわけで、警察に毎晩のように追い掛け回されても何が一体そんなに楽しいのか全く理解できないし理解するつもりも全く無いのだがとにかくブンブンブンブン言うわけで、もう虫なんかよりも迷惑極まりないのである。さっきのように医学事典をむんずと掴んで投げつけるわけにもいかないし、ここは国家権力の発動たる警察に任せておこうと思っても、警察も追いかける気があるのか無いのかわからないような感じでだらだら追跡を続けているわけで、もうさっきの虫みたいにあいつらに何の目的があって、あんな行動に出るのかが私にはさっぱりわからない。私は馬鹿だから、世の中にわからないことがたくさんあるけれども、毎晩飽きずに暴走繰り返すオヤジの心理が一番わからないわけで、なんでもっとアタマを使わないのだろうか。スリルが楽しいのかしら。それだったら遊園地に行ってジェットコースターとかで我慢してほしい。僕はあの乗り物が大嫌いです。彼女は大好きだからいつか遊園地に行って一緒に乗ろうねっていうんだけども、もうそれだけは譲れない。先端恐怖だから注射針も同じくらい怖いけれども、怖いって言っても恐怖症っていうくらいだからそりゃもう尋常じゃないわけで、とりあえずいまだに病院で「注射しまーす」なんて言われた日にゃあ医者を人殺しよばわりするほど暴れまわるわけだけども、それと同じくらいジェットコースターだけは乗れない。一体何だってあんな乗り物を開発したのだろうか。きっと昔は死刑道具の一つだったんだよ。あれに乗せてさんざん恐怖を与えてショック死させるためのものなんだよ。だからバイクで暴走よりもよっぽとスリリングだと思うんですよ。死の恐怖が言いとかほざくのでしたらレンタルビデオでホラー映画とかも借りてさ。風になりたいんだったらテレビ塔からバンジージャンプでもして頂きたい。そう思っていても連中はブンブンブンブン言い続けるわけで、ああいう人たちには人生の意味だとか、モラトリアムだとかアイデンティティだとかレーゾンデートゥルだとか一切関係ないんだろうなあ、私は嫌われているとか悩まないんだろうな。自ら嫌われる行為に走るなんて、素晴らしい神経回路の持ち主だな、僕も暴走行為が出来るくらい神経が図太かったらこんなに苦労することも無いのだろうなと感心しても、感心したところでうるさいことに変わりは無いわけで、とにかく虫よりもうるさいんだよ。いつかとっ捕まえて実験室に押し込んで鎮静剤を打ち込んでから心理実験をしようかと画策中なのです。どうせ研究するなら社会の役に立たねばなるまい。教授はそう仰っていましたよ。


だからね。
僕が単位を落しても、仕方ないと思うんですよ、教授様。



2005年07月12日(火)
放浪カモメはどこまでも

発達心理学、という授業の中でAD/HD(注意欠陥・多動性障害)の子供の行動観察を行いました。子供の様子を見ながら思いました。あそこに、昔のオレがいる。

AD/HDではないけれど、自分もほんの少し注意力が散漫なところはあります。
心理学の勉強をしていて、脳の話が出てくると、異様にそれが気になって解剖学の教科書を開いて見たり、勉強してたかと思うと、急に意味もなくそこら辺散歩してみたり。
でも、本人に自覚はないんですよ。まあ、でもそれくらいなら誰でもやるでしょ、と大学の友人に言ったらば、
「あんたお昼時になったらいつもどっか行っちゃうでしょ。で、探しても見つからなくて、諦めた頃にひょっこり戻ってくるの。腹立つわーこのチョロすけ」
と言われました。まあ、そんなこともあったなあ(駄)

周りの人も、そうそう、こいつ授業中もキョロキョロしてる、とか相槌を打ちます。馬鹿な、と思ったけれども色々心当たりがあるため反論できない。

迷子になりやすいってのもあるんだなあ。
デート中ですら彼女とはぐれる男だもの(駄)
最悪なのが本屋さんに行ったとき。お互いに本好きという人種のため、はぐれなかったことは一度もない(駄)
でも、あれは仕方ないんですよ。

1.彼女が小説コーナーに行くのでついて行く
2.気になるモノを自分が発見する
3.そっちにフラフラと行く
4.彼女が、自分がいないことに気付く
5.彼女のほうに戻ろうかなと自分が思う
6.彼女がだんだん不安になって、そこら辺走り回って探す
7.彼女が超高速移動しているので合流不可能

っていうのを繰り返すから(駄)
だから最近手を繋ぐようになったんだけども、彼女、いわゆる「恋人つなぎ」をするんですよ。指と指を絡ませるやつね。これがなかなか取れないの。僕はどうしても火災報知器の仕組みが気になるんだけどもそっちに行けないの。手をつなぐって言うか、リードですか? っていうノリです。
うーん。しかし、自分で読み返すと落ち着きの無いヤツだな。
この文章書くまでに3回無意味にリビングに降りてますからね。
20歳になったんだから、もう少し落ち着こうよ、自分、と思うんだけど、駄目なんだなあ。一箇所に留まっていると死ぬ。



2005年07月11日(月)
生理学実験

やっと、やっとその日の内に帰ってこられる生活に戻った。
もう大変なんですよ。大学に22時近くまでいて、そこから終電ないとかほざく後輩どもの家を回った後に彼女宅まで行って、彼女をこねくり回して遊んでから(というか、遊ばれてから)やっと家路なんですから。
でも今回はよく倒れなかったな自分。いや、二、三回寝込んだけど病院には担ぎ込まれてないし。ていうかね、患者さん見てるとオレって健康じゃん? とか思ったりするのね。
でもやっぱり無理だったようで、生理学の実験で自分の皮膚温度の上昇率を見る、というのをやってたんですよ。もう上昇どころか元から高いっちゅー話ですよ。一人だけ逸脱したデータが出てきて、やる気が失われました。研究室のお兄さんに「実験開始前に体温上昇しました隊長」て言いに行ったらアイスノンでめっちゃ冷やされました。

大学の授業もほとんど終了しているので、後はこのやたらにメンドクサイ生理学実験さえ終われば、まだ集中講義があるにしろ事実上は夏休みです。
生理学実験自体は別に大したことはしないのだけど、実験よりも心電図だとか筋電図だとか血流がどうとか皮膚温度がああとか、そこら辺を測定する機器の扱いがやたらめったらメンドクサイ。
機器に慣れてきたら、超適当な嘘発見器を組み立てて、「アーユーオカマ?」とか聞いて遊んだりできるので楽しいんですけどね(駄)

でもデータ取った後がまたメンドクサイんだよなあ。
自慢じゃないけれども、解剖生理学は可だったからね。しかも追試受けて可だったからね。このデータは結局何の意味があるのか理解するところから始まるこの恐怖。……もう少し勉強しよう。



2005年07月03日(日)
ミイラ取りが

ミイラになってしまいました。そんな話。

酷い過呼吸を起こして、起き上がれないほどの状態になってしまった人に付きっ切りで彼女さんを含め数名が看病していました。
自分も一応その場にいたのですが、脱力発作だの過呼吸だのはここにいる人たちの方がよっぽど詳しいので自分の出る幕ではないのです。僕の専門は救急救命と消化器系。
なので横に待機していて、何かあった場合に備えることにしました。
まあ、このメンバーなら、心臓停止でも起こさない限り自分が必要になることはないのですが。

しばらくして容態が安定してきて、何とか意識もしっかりしてきました。
しかし、どうにも具合の悪い人を見ているとこっちも具合が悪くなってくる。
昨日結局寝てないし、ジュースと間違えて酒飲んで胃がキリキリしてるし、食欲ないからってまともに飯も食ってないし。典型的な夏バテです。
ああ、これもうヤバイです、搬送か、ハイムリック法、背面叩打法、心肺蘇生法のいずれかやる場合には呼んでくださいと言って、自分も横で寝ることにしました。医療者としてあるまじきことだけど、まあ別にここ病院じゃないし、患者さんも知り合いというか友達だし(駄)

だんだん回復に向かってきて、もう大丈夫かなというところで起こされたんですが、今度はこっちがだんだん具合が悪くなってくる。お前俺にうつしただろってくらいにだんだん悪くなってくる。
そんな訳で、患者さん立ち上がれるようになった頃自分はもう二度と起き上がれないくらいまでヤラれており、顔面蒼白だし、皆汗かいている中でガクガク震えているし、患者さんに「大丈夫?」って言われるし。
眠いだけだから大丈夫だと自分は主張して頑としてその場を動かなかったんですが、何言ってるの、あんた誰が見ても顔色悪いからこっち来なさい、と彼女によって首根っこつかまれて別室に連行されました(笑)
2年目になるともう手馴れてくるのか、あっという間に簡易ベッドが作られて、一瞬の内にそのベッドの中に突っ込まれて氷枕を乗せられ、その時自分はスーツを着ていたので苦しいからとネクタイをもぎ取られ、ほらボタンも外すよ、と彼女がシャツに手をかけたので「いやんエッチ」と言ったらデコピンされて、自分が痛がっている隙にシャツがはだけており、じゃあ何かあったらすぐに呼んでね、我慢するんじゃないよ、あなたのクセなんだから、と説教した後、風のように去っていく。
あの娘は精神医学なんかよりも看護に進んだほうがいいんじゃなかろうか。

自分のほうはしばらく寝れば回復しました。
いや、飯と睡眠は欠かしちゃいけないね。情けなや。



2005年07月02日(土)
赤字

土曜日はバイトの日。
職員室で授業の準備をしていたら教室長がやってきて、ゆう先生、授業後お時間もらえますか、と妙に改まった口調で仰る。お時間も何もあなた、あたしゃ授業後は毎回掃除して報告書を書いて書類整理して日報を打ち込んで次週の準備をしてと大忙しでその日のうちに帰ったことはありませんがね。
だから、まあ1時間かそこら遅れようが変わらないので、よろしいですと答えました。

さて、授業が終わって、一体何の話だろうなあ、ついにクビか? と思っていたら電話が鳴って、もう22時になろうかと言うところだがこれからお客様がお見えになるらしい。
こんな時間から接客ですか、まじですか、と思いながらとりあえず急いで応対スペースと玄関だけ掃除して、応対は教室長がなさるので自分は職員室だの教室だのを徹底的に掃除して時間を潰すことにしました。
ところが全てのスペースを掃除し終わって、もう物置の中まで掃除機かけたんだけれども一向のお客様はお帰りにならない(笑)
何の話してるんだか、もう日付が変わりますよあなたと思いながら中の様子をうかがっているとお客様が立ち上がって帰る素振りだったので慌てて逃げるゆう先生(駄)



で、書類をごーっと片付けた後で教室長に何事か聞いたら、何のことはない、実はシフトのことで、という。
塾と言えども教育機関の前に民間企業であって、民間企業である以上売上目標というのがある。
その目標を爽やかに達成していない我が事業所は統括様からお叱りを受けて経費削減に乗り出したそうな。
おかげでプリントも気軽に配れなくなって大変なのだか、ついにシフトまで来たか。

夏期講習のシフト、たいていは自分が全学年の国語を持ち、英語も持てるだけもって、空き時間で他の科目と個別指導と、という感じでみっちり入り、去年なんかは彼女が構ってくれないとむくれるほど仕事仕事の毎日でした。
ところがどうです。今回のシフトは少ない日は1コマ、多い日でも5コマですよ。
一ヶ月間朝から晩まで9コマ持っていた日々に比べるとえらい違いです。講師の中ではそれでも一番キツイシフトなんだけれども、もうこの少なさは奇蹟に近い。
教室長は「給料がずいぶん減るけど、ごめんね」と謝っていたのですが、もうそんなのどうでもよい。
今年の夏は遊ぶぜーーー!


と、叫んだところで時計を見ると、ああ、そろそろ新聞届きますね、な時間。
明日大学あるんだよなあ。死にそうだ。



2005年07月01日(金)
施設見学

なんだか最近忙しすぎて今日は一体何日の何曜日なのかも良くわかっていない状態。今日は授業にいきなりサイレンが鳴り、避難訓練がうんたらかんたらというアナウンスが流れたので非常に焦りました。知らなかったのは自分だけらしい。
あたふたしていたら彼女が何やってんの、早く廊下に出なさいと人の首根っこ捕まえたので、男友達と一緒に
「敵襲ー! 総員第一戦闘配備!」
とか騒ぎつつ避難していたら教授にすら呆れられましたけど気にしない。

しかし、あんなにやる気の無い避難訓練なんかやったって何か意味があるんだろうかね。緊張感がないんだよ。例えばでっかいハサミもったおじさんが襲ってくるとかさ、床が次々抜けていくとかさ、そんなアトラクションがあったらもう本気で皆逃げると思うな。ゾンビとかも襲ってきてさ。一体何の訓練なのかよくわからないけれども今の訓練よりはいいと思うぞ。
……っていう話を、消防局長の訓示聞きながらしてました(駄)


その後は授業が無いのですが、今日はこれから児童福祉施設というところに建学実習が入っていました。授業で、心理士の働く現場を見て来いとのことでしたからね。
車でかっ飛ばして行ったんですが、もう信号に引っかかってから20分も動かないほど渋滞しているし、ついたと思ったら道間違えて訳のわからない山奥にいるしで思わず担当の方に「迷いました大佐」と連絡を入れる不届き者なのですが、なんとか無事に終えてきました。
福祉施設の担当の方は電話連絡の時から思っていたけど、ずいぶん気難しく神経質そうな人でした。一番苦手なタイプなんだよなあと思いながらお話を伺ったんですが、だんだん第一印象だけでその人の性格を決め付けていた自分が恥ずかしくなってきた。たしかにピリピリしているし終始不機嫌そうなんだけど、子供の話になると妙に詳しく説明してくれたり、しきりに「児童福祉に興味はあるか」と聞いたり。きっとこの人好きでこの仕事やっているんだろうな。聞いたわけじゃないけど顔を見たらわかったもの。うーん、しぶい。