深海図鑑

2002年09月30日(月) 車の色

お客さんに、お届けものをするために、車のたくさん通る坂道を、井上さんと一緒に下っている。
二人で何か、他愛のない話をしながら、笑っていた。
すると、坂の下の方から、うちと同じ車が走って来て、色はピンク。
「わぁ、うちの車と同じだ」と言って、よく見ると、助手席に、姉によく似た人が乗っていて、運転席に乗っている人は、父によく似た人だった。
そしてよくよく見ると、それはその通り、姉と父で、私は車に駆け寄る。
「ピンク色、どうしたの?」と私が聞くと、父が何か言ったけれど、それは忘れてしまった。
そして、それを聞いて私は「そうか、白からピンクに塗り替えたのか」と頭の中で思った。



2002年09月22日(日) まだある夏

祖母の家の二階にいる。
窓際のところに森さんと二人で座っている。
でも、そこは、森さんの家で、祖父母は、森さんの祖父母という事になっていて、今、二人は旅行中で、私はそこに遊びに来ていた。
おしゃべりをしていると、一階で玄関の開く音がして、私が階段のところへ行って下を見ると、祖父母が帰って来たようだった。
私は森さんに「お二人、帰って来たみたいですよ」と言うと「ほんとぉ、明日帰ってくるはずだったんだけど」と言う。
すると、階段を上がってくる足音がして、見ると祖母が上がって来ていた。
祖母は私を見て「あら、いらっしゃい」と言ったので、私は「こんにちは」と返す。
祖母は、一日早く切り上げて来た理由を、森さんにいろいろと大きな声で話していて、私はそれを聞くともなく聞いていた。
すると祖父も階段を上がって来て、「おぉおぉ」などと言う。

祖父母二人は、夢の中だと、顔がいつもと、どこか違っていた。
二人ともまゆげがいささか太くて、黒々としていた。

季節は夏で、夏の昼間の一番暑い時間だった。
風は家の中には入ってこなかった。
森さんと話している最中、窓の外を、青紫色の毛皮を持った、腕の長い、猿のようなゴリラのような動物が歩いていて、それを二人で「あ、出てる」などと言って眺めた。



2002年09月12日(木) 亀取り

夜の海にいる。
私は少しだけ海に入っている。膝の辺りまで海水があって、まわりには、浜辺いっぱい、人がいる。
みんな、私と同じように少しだけ海に入っているか、浜辺にいるかで、とにかく本当にすごい人。
今日は亀取りがある。
釣り堀のようなところに、亀がいて、それを取り行く。
私は亀取りに行かないので、浜辺に残ろうと思っていると、まわりの人達がどんどんと亀取りのための餌を取りに、向こうに見えるプールのようなところへ移動していく。
その餌置き場の方を見ると、父が、海なんてそっちのけで餌を選んでいた。
私は、ここに残る人があまりに少ないことで、とても怖い気持ちになった。



2002年09月03日(火) 総スカン

どこかの学校。私も生徒、らしい。

ある男の子を、クラス全員で、総スカンしようとしていた。
私は彼が、悪い人だと思ったことがなかったので「どうしてそんなことするの?」とあるクラスメートの女の子に聞くと、彼がいかに悪い奴かということを、彼女が説明してくれた。
それを聞いたとたん、私も総スカンに加わわる気持ちになった。
それが本当か、とかは、まるで考えなかった。
気持ちが伝染したように、何も考えずに、彼をいじめてしまう。

場面変わって違うクラス。
席替えをすると、私はかつて前野君が座っていた席になった。
机にはまだ、各々の私物が残って、のっかったままの状態で、前野君の机の上には、なにかカードが並べられていて、占いをしていた最中のよう。
後ろにいる、前野君と久美子さんを見ると、二人とも、にこりと笑っていた。


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