徒然ハトニッキ
(映画編)

はとの不定期映画鑑賞日記。

2003年09月01日(月) 座頭市

監督 北野武
出演 ビートたけし、浅野忠信、ガダルカナル・タカ、大楠道代、柄本明

舞浜 AMCイクスピアリ

たけしは本当に座頭市が演りたかったんだなぁ。
市が好きなのか?勝新が好きなのか?
昔からネタやコントでとりあげてた。
たけしがコントで扮する座頭市が好きだった。
勝新の座頭市とやはり比較する人が多いけど
私はそちらは未見なので何とも言えない。
でもたけしは勝新の座頭市を物凄く愛してる故に撮りたいと思い、
そうして自分の座頭市の世界を撮ることができたんだろうなぁと察する。

最近のたけしはテレビで観ていても常に映画のことを考えているのがよくわかる。
ここ数本の作品でやっと自分の撮りたいイメージを形にできるようになったんだろう。
座頭市はたけしのバイオレンスな部分とセンシティブな部分がすっきりと整理されてる気がする。

殺陣がよかった。
撮り方もたちまわりも個性的だけど舞踊のように美しかった。
この辺は単なるヤクザ映画マニアのタランティーノとは一線画してると思う。
舞台に立ってる人が殺陣の基本も知ってる上で独創した殺陣だなぁと。
浅野氏もがんばってた。

女装の弟役の俳優も良かった。
彼は浅草の演芸役者なのですね。
そういうところからキャスティングもってくるのも微笑ましいなぁ。

あとはなんといってもタカさんの健闘っぷりでしょうか。
昔から軍団の中では芸達者っぷりを見せている人なので
たけし関連以外でももっと観てみたいなぁと思う。
すごいバイプレーヤーになりそうな気がするんだけどな。

最後のタップはちょっと気恥ずかしい感じがしてしまいました。
あーゆー演出はちと苦手。


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