縁側日記  林帯刀





2005年08月31日(水)  ラブ。


八月の終わりに、
つきのきちゃんからすごいのを渡されました。
(さんきゅーでーす)

姉さん、事件です。

いや、バトンです。


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ラブバトン

▽初恋はいつですか?
小2

▽今まで付き合った人数は?
2人 (ひぃ

▽好きな人とデートしたい場所は?
ドライブで遠いところに行く

▽好きな人と見たい映画は?
スプラッタ以外

▽好きな人に言われて一番嬉しかった言葉は?
い、言えねぇ

▽好きな人はいますか?その人のいいところは?
いません

▽こんな人絶対ムリって人は?
理不尽に怒るひと
あと、飯を肘ついて食べたら厳重注意

▽浮気は許せますか?許せるならどこまで?
関係に支障がないなら許す

▽同棲してみたい?
みたい

▽あなたが愛を感じる行動は?
道を歩くときさりげなく車道側を歩く

▽愛と恋の違いは?
愛は表に出ない感情、恋は感情と行為を表に出すもの
・・・だと思ったんだけどうまく言えてない

▽1番長く続いた恋愛は?
片思いも含むなら4年くらい

▽お付き合いしたい有名人・芸能人は?
ラグの加藤さん 吉岡秀隆さん

▽究極の選択!一生人を愛せなくなるor一生人から愛されなくなる
愛されない (ってこれむずかしい選択だね

▽バトンを渡すひと
ゴールテープを切るぜ

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おもしろい
今までにないおもしろさだ。
うひゃひゃひゃひゃ。







2005年08月29日(月)  鳴虫。


秋でしょうか。
夜ともなると虫が鳴きまくってる。
こおろぎ(蟋蟀)かな。
昼間はまだ蝉が鳴いてるのに。

先週、急に大音量の蝉の声が聞こえてきて、
「あーどこか近くにいるんだろうなぁ」
と外を見ると、

障子の外側にたかっていました。

(帯刀家は日本家屋)

きみ、そこはとまりにくいのではないか。
鳴いてるうちに落ちやしないか。

しばらくしたらどっかに飛んでいきました。


土間では鈴虫が鳴いてた。
どうも一匹だけいるらしい。
そういえば去年も同じ場所で聞いた。
(ということを忘れて某所で「いない」とか言っちゃった)





見ている番組(選り抜き)
・さんま御殿
・笑ってこらえて
・Mステ
・誰ピカ
・ウルルン
・お笑い各種

ラジオはNACK5(ときどきJ−wave)。
ファンキーステッカーが欲しい。
国道はリスナー率が高い。
親指サインを送りたい。





サイトにも載せましたが、
MSNメッセンジャー srh_honpo@hotmail.com
深夜はほとんどオフラインだと思われ。
よろしく。





寝る前、静かになると虫の声を聞くことができる。
ここは二階なのに、とても近くから聞こえてくる。
どこにいるんだろうと考えながらその細い声を聞いている。
擦りあわされる羽と羽。
うすい膜のふるえ。
本能というもの。







2005年08月28日(日)  虻。


メールフォームをつけてみたです。
でも説明書きがないので付け足さなくちゃ。
メアド入れなくても送れるので、
掲示板がわりに使ってください。
メアド分からないひとには日記でお返事するかな。
いやその前にくれるひとが。いるかどうか。
よろしく。





数日前の夜、更新作業していたら、虻ちんに食われました。
同じ虻に、左の脛と背中の2ヶ所を立て続けに。
痛かった。
そしてかゆみにおそわれているわけで。
昨夜、寝ている間にひっかいてしまったらしく、
脛の患部が大変なことに。
ああ、これをおそれて掻かないように掻かないようにしていたのに。
(変わった体質のせい)
無意識の馬鹿。






「虻」は「あぶ」。
蜂と蝿の中間みたいな形で、
蝿のように高速で飛びます。
そして、刺します。

虻はね、蜂とはちがって口で刺すのです。
蚊よりも口が太いので「ぶっすり」という感覚と痛みが走ります。
蜂刺されのようにすごく腫れたりはしないけれど、
やっぱりかゆいです。いたかゆい。
ご注意ください。

ん、虻ってメジャーなのか?







2005年08月23日(火)  工場。


夏の色がモノクロームになってしまった。
喪服を夏にばかり着ているからだ。





めずらしくリアルタイムな話を。
「プロジェクトX特選(初の国産乗用車)」を見てたら、
ひさしぶりにメラメラしてしまった。
メラメラってよく分かんない表現だな。
でも他に言いようがないんだけどさ。
よかったなぁ。
あの頃のクラウンはかっこいいな。

自分の基準だと、
車は「かっこいい」と「かっこわるい」にきっちり分かれる。
ヨタハチとかあのあたりの車はかっこいいと思う。
でもその後の世代はあんまりよくない(あくまで見た目の話)

そうそう、車を選ぶときは後姿も大事ですよ。





メラメラしたのは車だったからだけではなくて、
工場だとか研究所だとかが好きだから。

特に
・セメント工場 (外観がいい 某神経塔に似てると思う
・自動車工場 (生産ラインてすばらしい
・整備工場  (雑多なところが
・伝統技術などの作業場  (合理的
・ダム  (完成前含む
・シャトルの船内  (詰め込み感がたまらない
etc.

作業場とシャトル以外は見る機会が多い。
廃墟も遺跡も好きですよ。
死ぬまでに行きたいのはサグラダ・ファミリア。
きりがないからこのへんにしとこう。





「世界の車窓から」で矢野さんの歌が!
なごむぜ。





最近、友人たちの結婚や恋人ができたという報せが多いです。
よいね。めでたいね。めでたいよ。

さすがに
「番号変わりました。(旧姓○○」
と突然メールがきたときはびっくりした。





Amanita Design

FLASHゲームなどのサイト(チェコ)
すばらしい。
失敗してもやり直さなくていいのもいい。
今までで一番好きなゲームになった。
回線が遅いからムービー関係を見れないのがさびしい。

こういう系統のFLASHを探してるんですが、
なかなかめぐりあえず(ナナヒロさんのぐらい)
いいのを知ってるひとは教えてくれるとよろこびます。
表紙みたいな絵をあげませう。

めちゃくちゃ有名だということのを目にする前に、
だーれかさんに電波してしまいました。
はずかしい。







2005年08月18日(木)  かみなり。


思い立ってサイトを減量しました。
ペラ。

ここに置いた「朝露 ひと握り」を移動。
ぽえばーの未掲載分があったはずなので、
それも載せられたらいいなぁ。

しまっちゃったものとかデイズに載ったものとか
読みたいのがあったら気軽にご連絡を。

不便なところもあると思いますが、
よろしくお願いします。





何日か前にすごい夕立があった。
家(と天神様)を囲むように木が生えているわけですが、
その日、その杉にかみなりが落ちやがりました!
すごい音と衝撃で、一瞬何が起きたのか分からなかった。
怖かったー。
ブレーカーも落ちたよ。うちだけ。
杉はかなり大きい木で、家からは20mくらい離れてる。
結局、幹に傷がついたくらいで済んだ。
燃えたり倒れたりしなくてよかった。
こえーこえー。





朝の間に切り捨てたのはなんだったのか。
泣いている。
ただ涙があふれている。
蝉が鳴いている。
外はもう十分明るい。
いけない、朝食を食べなければ。
ゆっくりと起き上がる。
布団の上に座ったまま少し考える。
いや、何も考えていなかった。
ただカーテンから洩れる光を見ていた。

涙は激情のあとにやってきて、
荒れた砂浜を静かにならす。
涙が引いた砂浜は本当に何もなくて、
すこしさびしいような恋しいような気持ちになる。

僕は朝の間に何かを捨てた。
それが何なのかは分からない。
分からなくてもいい。
今はただこのシリアルが食べられれば、それで充分だ。







2005年08月16日(火)  掬う。




「朝露 ひと握り」


雨戸を戸袋に押しこんで
障子はそのまま開けておく
一晩の空気が
流れ出すのを見ながら
しけたような薄がけをたたむ
朝の蝉は
まだどこか寝ぼけていて
昼間ほどやかましくない
近くを通る国道からも
トラックの音は聞こえてこない
軒下には簾が下がっている
僕が仕事に行っている間に
じいさんがつけてくれた
竹の簾

受けたやさしさを
かきあつめて
目の前に並べられたら
言い訳なんてできやしない
覚えているのが
ほんのひと握り
ひとつまみであっても
恥じたりはしない
でも
僕はそれを両手ですくっているだろうか
ちゃんと
飲みこめているだろうか

物干し竿の、カンッという音
ばあちゃんが
洗濯を干してるんだ
きっと暑くなる
風呂の掃除を思い出して
階段を下りていく

これから先
僕はどれだけやさしくなれるだろう
すくいあげる
あふれて落ちる
まるで朝露



                       二〇〇三 夏







2005年08月12日(金)  八月八日。


八日の夜に、祖母が亡くなりました。
八十一歳でした。

喉の骨が完全な形できれいに残っていて、
担当の人が「十日に一度あるかないかです」と言っていた。
高齢だし、入院もしてたから、骨が崩れているかと思ったけど、
そんなことはなくて、みんなが拾うことができた。
畑仕事も洗濯もしてたから、そのおかげだと思っている。





八月八日の記録

・薄曇り、夕立あり
・衆議院解散
・塩ラーメンを食べた
・夕立の最中に歩いてびしょぬれになった
・夜の病院は思ったほど怖くない





どこを見てもそこに花が咲いてるだけで涙がでてきた。
遺影は旅行に行ったときの写真で、
後ろに秋桜が写っていた。







2005年08月05日(金)  蝉。


桔梗が咲いた。
向日葵の種を鳥がつついている。
蝉が鳴いている。
彼らが出てきた穴を見つける。
とても深い穴だ。
そばの背の高い草に抜け殻がついている。
別のところでは腹を見せて蝉が落ちている。
脚を縮め、羽を閉じ、
気をつけをしたように落ちている。
蝉の声は夜明けから日没までひっきりなしに続く。
一匹一匹の声は聞き分けられない。
連続する死に際の声だ。





花瓶の水が白く濁っている。
昨日の朝替えたというのに。
夏場はすぐに水が腐る。
水を捨てる。
花の茎もぬるぬるとしている。
それにやわらかい。
いやなにおいがする。
茎のまだ硬いところで切り、
花瓶を洗い、
新しい水を入れ、
花をもどす。
花の色が濁ってみえる。
花瓶も水も花もまたすぐに濁り、
腐ってしまうだろう。
来客があるころにはもう花はしおれている。





それは何年前の記憶だ?





蝉の抜け殻を集め、
床の上に置いていく。
やがて床は整列した抜け殻でいっぱいになる。
そのころには夏が終わっている。
蝉の声もやんでいる。
夏が終わったら抜け殻を埋める。
庭の隅に。
それはたとえば時間の墓標のようなものだ。
蝉が土の中で過ごした時間の、
暑かった今年の夏の、
墓標。

部屋の中は意外なほどしんとしている。
ひざを抱えて目を閉じる。
抜け殻にはまだ何か残っていて、
それが部屋に散らばっているらしい。
耳鳴りがする。
これは、
鳴きはじめのない蝉の声だ。







2005年08月01日(月)  砂漠。


夏休みのおおかたは登校日頃(八月に入ったころ)までに
濃縮されている気がする。
そこから後は、こう、余韻みたいなもの。

なにしろ、宿題をどれだけ早くやり終えるかが勝負だった。
楽しみは後にとっておきたい。
寿司の好きなネタは一番最後に食べる。





砂漠。
風に巻き上げられる。
砂はどこかへ飛んでいく。
さらさらと形が変わる。
人間やラクダの足を埋める。
彼は渇いている。

泉。
湧き上がる水。
絶え間なくにじみだす。
オアシスのまわりには植物が生えている。
それでも水はあふれている。
彼女は苦痛を感じている。

あふれた水は砂を見つける。
流れつく。
そして吸い込まれる。
彼は水によって渇きを癒し
彼女は砂によってあふれ続ける苦痛を癒す。

ギブ
アンドテイク

世界に限りなく存在するギブとテイク。





でも世界のすべてがギブアンドテイクだと思うのはまちがい。





「さあ、渇きを癒すがよい」と剣を作った老人は言った。




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