DJ SEO's DIARY

2006年07月30日(日) >>FUJIROCK'06 (三日目)

寝坊して朝食を逃したので、
オアシスでもち豚串とナシゴレンを食う。

その後DJして、お待ちかねのKT@ホワイトへ。

彼女の声やギターを叩く音を、その場でサンプリングして
ループさせ、更にその上からまた音を重ねるという、
ユニークな手法。

アコースティック色がCD音源よりも濃い感じで、
大人気の"suddenly i see"といえども、
なかなか盛り上がりにくい感じ。

照れ屋だからか、MCもほとんどなくて、
ちょっと寂しかったけども、ワンピースが可愛かったので◎

その後はオアシスでもち豚丼を食う。
ちょうどSNOW PATROLが始まって、僕の大好きなセカンドからの曲
"SPITTING GAMES" "CHOCOLATE"やらを立て続けに遠くで聴かされて
テンション↓その後グリーンまで行くが、数曲でホワイトへ。


ブロークン・ソーシャル・シーン@ホワイトだ。

インディー・バンドらしいシンプルなステージングにも
関わらず、結構盛り上がっているのはやはり曲の良さからだろう。
僕的には最近ずっとプレイしてる
"almost crimes"が聴けなくてとても残念だった。
まさかのアンコールまであったのに!

どうやら、ファイストはもちろん、エイミーも来てないそうで
今日の女性Voは最近加入した子らしい。
今度の来日までには、"almost crimes"(ダンス付き)を
練習しといて下さい〜!!

その後は島岡君とアヴァロンで食事。
名物のケバブはライスを頼んでしまったが、
やっぱりサンドで食うべきである。

そして、密かに楽しみにしてたTRANSIT KINGS@ホワイト。
KLFとORBの2人を中心としたユニットなんだが、
最近KLFの方は脱退したらしい・・・?

んまぁよくわからんのだけども、
とにかくステージ上には二人。
一人がパソコンなんかを使ってビートを出してて、
もう一人がレコードをサンプリング的に気まぐれに
混ぜるといった、ちょっとジャム・セッションっぽいスタイル。

全体的に80’後期〜90’初期なアシッド・ハウスが基調。
前半のチル・アウトな感じから、
後半はブリブリなエレクトロな感じへ。
最前列付近ではレイヴ軍団から発せられる怪しい匂いが充満☆
楽しくなってきた!!

そして、ナゼか最後にブロークンのメンバー(?)が乱入。
ギター3本で応戦するも、どんどんグダグダになって終了。


その後はDJしにオアシスまで戻ることに。
途中グリーンで出くわしたラカンターズの酷い演奏を横目に・・・。


その後はストロークス@グリーン。


相変わらず可もなく不可もない感じ。悪くはない。
が、決して何も起こらない。変わらない。そんな感じ。
同じNY出身のソニック・ユースとの比べてしまうと、
単なるPOPバンドに思えてしまう・・・。

彼らは年を追うごとに、どんどんロックじゃなくなっていく。
1STの頃がやっぱり一番好きだった。
最新作はシングル以外は聴けない。

ブリパビ・ブースの〆、ということで、
ストロークスを途中にブリパビ・ブースに。

そしたら、結構盛り上がってきててビックリ!
途中からナゾの外人2人が登場。
テリーさんのDJを盛り上げまくる・・・!

初めに踊ってた10人くらいから、気づけば20〜30人に、
どんどん増えてくる。輪が大きくなる。
「何だ?この人だかりは」
と更に人が増える最強の好循環。無尽蔵集客システム。

あんなに小さい音しか出ないブースの前で
100人はいるであろう人が踊り狂う。異様な光景である。
最終日のテンションは半端じゃないのだ。

最後はテリーさんが肩車され、胴上げ御神輿状態。


そこには”神”が降りてきていた。


ステージ裏でソニーの人が「お前何者やねん?(笑)」と
言っていた。

テリーさんが今までブリパビを通して培ってきたモノを
知らない人にとっては、確かに異様だったのかも知れない。

ブリパビDJでの〆が終わった後、テリーさんは僕にこう言った。

「俺たちは間違っちゃいないんだよ」、と。

とても心に響いた。



そしてブリパビ・ブースを閉めた後、ハピマン@グリーン。


最高だ!ショーンの悪そうなツラ構えは、
そりゃ「ギャラ目当てで再結成しました」発言も
笑って許せる・・・そんな感じ。

もう仕事なんだから、いくらでもやっちゃうよ的
ヒットソングのオンパレード!ご馳走様でした☆

その後はみんなでオアシスで飲みながら、
フジロック’06最後の夜を楽しむ。

DIGITALISMで踊り倒して、また博多ラーメン食いに。
この日は麺を更に替え玉したのが、ちょっとミス。

く・ど・い・・・↓
お替りしないくらいがちょうどイイのだった。

べズのDJまでちょっと時間があるので、
レッドマーキーの中で軽寝・・・。


・・・。


おっと、危ない寝すぎるトコロだった。
もう既にべズのDJは始まっていて、
かけてる曲は何とシャーラタンズ"the only one i know"で
ビックリ!その後もプロディジー"smack my bitch up"やら、
ケミカル"ガルバナイズ”やらを、脈絡ゼロにつなぎまくる・・!

しかもべズ、DJしてへんしっ!!
他のヤツやん。お前そこでMCしてるだけやん(笑)!

べズのかけたい曲を有無も言わさずかけなきゃならない
DJの人は気の毒やな〜・・とか思ってみたり。

でもその後もブラックグレープ"reverend of the〜"やら、
イアン"f.e.a.r"、プライマル”rocks"(謎ヴァージョン)やら
ローゼス"she bangs the drums"で大盛り上がり!
そしてトドメのオアシス"supersonic"で大円団!!!

レッド・マーキーでの贅沢なロック・パーティーで〆



「やはりロックDJに技術/知識は不要なのか?」

・・・正直、あまり考えたくない。
ただ今でも言えることは、
「ロックDJとはもっと崇高なモノだ」ということ。
それだけは譲れない。



最後の朝は宿の風呂には入らずに銭湯へ。
露天風呂がとても気持ちよく、疲れが癒されたな。

帰りもバスがパンクしたり、なかなか最後まで色々ありましたが、
今年も楽しかったです。


では、また来年苗場で会いましょう。


2006年07月29日(土) >>FUJIROCK'06 (二日目)

眠い・・・相当眠い。


ということで、連れたちはみんな朝から
ドラゴンドラらしいが、僕は朝食後、更に寝ることに。

目が覚めたのは13時ごろ。
今日はソニック・ユースまで特にお目当てはないので、
のんびりと出発。

ブリパビ・ブースに着いて、即効DJをすることに。
ちょっとしたら、横にはク−ラ・シェイカーが。
マジっすか(笑)?有り得ないオーラを放っての登場。
”INTO A DEEP”を披露。鳥肌が立った。

その頃から雨が降り出して、大変。
僕はブース裏のテントでしのいでタコライスを食していたが、
クラップの代役で入った、ジェニー・ルイスを観にレッドへ。
カイリー・ナンバーも交えての、カントリー・ライクな
伝統的なUSガールズ・ロックを数曲堪能。


そして、ソニック・ユースだ!!


マジかっこいいな。
オルタナ・オーラに満ち溢れた存在感。
キムがクルクル飛び跳ねる・・・!
後ろのめりに、3人がペダルを踏む様は絵になり過ぎ。

選曲的には、昔の曲は「100%」とリーが歌った曲で
何か昔っぽいのがあった気がするくらいで、
ほとんどは最新アルバムから。

昔の曲がないのは寂しいけど、
それは単独公演でねってのは、結構いつもの事。
あのメリハリの無さがソニック・ユースらしいよ、ほんと。
あの姿勢もファン・サービス。

その後はジュニア・シニアを観にレッドへ行くが、
人が多くて入るのを諦めて、外から観る。

そして、20時からまたDJ。

終わった時にはクーラ・シェイカーはもう始まっていて、
(ってゆーか、もう少しで終わりそう)だったので、
もうどうせレッド内には入れないな〜と思い、
トイレを済ましグリーンへ。


この日のトリはレッチリ。


相変わらずアンソニーの声には伸びがなく、
あのCDの美声の録れ具合は、エンジニア頑張りすぎや、
と毎度のごとくツッコミを入れる。


数曲聴いて、ホワイトへ。
途中で”森のハイジカレー”を食う。
毎年ながらにウマイ。


シザー・シスターズのステージは、最高だった!!

ボーカル2人のパフォーマンス・・・
日本のカバちゃん風な、ちょいキモ・ダンスな男Voと、
アブリルがセクシーになった感じで、
挑発的でキレのあるMCが◎な女Voとの絡みが、
テンション上げさせてくれます!!

そんで、今まで個人的にはしっかり聴いてなかったんですが、
いい曲も多いな〜と実感。

もうじき出るセカンドもホント楽しみで、
今後、評価激低な日本でも人気が期待できるかも!?

とにかく、ひたすら踊れました!
今年のベスト・アクトに決定です☆


その後は、ソウル・ワックスを観にレッドへ。

その前にシザー・シスターズを観てしまったからか(?)
いくら音がドツボでも、エンターテイナーじゃない淡々とした
ステージは最終的なところで、ベスト・アクトからは遠ざかって
しまう。もちろん、音はドツボで爆踊りですが。

その後は苗場食堂でBIG WILLIE'S〜を観て、
もち豚丼を食う。元気になってジャンキーXLに突入!!

色んな種類のハウスがあるが、僕の好きなハウスはやっぱり
こんな音。テック〜DEEP〜プログレのちょうど中間の音。
そんなトラックをどんどんつないでいく、
ジャンキーXLはやっぱり最高だ。
踊ってても全く疲れない。むしろパワーが漲ってくる・・・!
DJプレイもかなりエンターテイナーで、
観ててテンション上がる。

いちいち手でフレーズに合わせて振りをしてしまうのは
僕のDJ中とちょっと似てるかな〜とか思ったりもしつつ、
中盤のコールドプレイ〜TODAYで爆死昇天!!!!
最高に気持ちの良い約10分間でした☆
この至福の続きは、今週末グルバのDJサカモトのプレイで。

時間は3時。TODAYで盛り上げ倒して一段落ついたので、
2MANYは諦めて帰ることに。
帰りにはようやく一年越しの念願だった博多ラーメンを食す。
去年同様、ウマイ。明日は朝早いので即寝した。


二日目が終了した。


2006年07月28日(金) >>FUJIROCK'06 (一日目)

とうとう今年もこの季節がやってきた。

当然ながら、至福過ぎる三日間・・・。

例年どうり、今年もその経過をこの日記に綴ろうと思う。




苗場に着いたのは8時30分ごろ。
移動手段はツアーバスでだ。

今年は遂に念願の宿デヴューのため、
荷物を預かり所に預けることにした。
宿のチェック・インは夕方からなので、
預けなければ仕方がない・・・
しかし、これが後に重くのしかかることになる。

とりあえず、飯&乾杯。
去年お世話になった福島屋にいきなりがっつく。
豚トロ丼。ごちそうさま。


そして、ゲートへ。


今年はブリパビでのDJが直前に入ったので、
レコード(12インチ50枚、7インチ100枚程度+CDケース)を
先にブースへ。MUSIC ON TVやHMVの人らと挨拶(名刺交換)を
交わしながら、東京、福岡のブリパビDJとも初対面。
後にテリーさんも合流。みんな気さくで良い人ばかりで安心。

しかも、福岡DJのテラモトさんは
とてもDJサカモトに雰囲気が似てて、
初対面という気がしなかったな。

取りあえず、ブリパビのDJは一日60分欠けx2セットと
いうことに決定。取りあえず、その場を去る。

こんな記事も見つけました↓
(http://fujirockexpress.net/?page=43)

オープニングはザ・ストリング・チーズ・インシデント。
例年のパンク流れな感じとは、全く違うジャム・ロック。
昔やったら、絶対ウケなかったやろな〜。
これも10周年の歴史を感じさせるね。

そしてケンジ&ユキオ君らと合流し、ワールド・レストランへ。
やっぱりクイーン・プレートを食す。
更に連れが残したオム黒カレーもしっかり頂く。
辛い!・・・でもウマイ。

その後は13時からDJして、
その後ハンドレッド・バーズへ。
DJサカモトがかつてへヴィ・プレイしてて、
最近またライブDVDでプレイしだした、”ジャガー”を堪能。
でも、あのライブDVDの方が良かったが。

その後はNRBQの初期メンバー2人のバンド、
テリー・アダムス〜を観にオレンジ・コートへ。
4〜5曲聴いたが、う〜ん、
やっぱりNRBQほどテンション上がらんなぁ〜と思い、
トラキャンを観にアヴァロンへ。
アコースティックなセットを堪能していたが、
ホワイトから聴こえてくる、トミー・ゲレロのグルーヴに
惹かれすぐさまホワイトへ行き踊りまくる。

その後はGNARLS BARKLEYも観たかったが、
ダープリを一応観てみようと思いグリーンへ。
でも昔のピート抜きでのリバに裏切られた恨み(?)が
なぜか蘇ってきて、オアシスに飯を食いに行くことに。

飯の最中、リバの曲も聴こえたり。
演るのは大体わかってたけど、
やっぱ見とけば良かったかな〜とか思いながらも、
ガラガラのロジャー・マニング前のレッド・マーキーへ。

ロジャー・マニングの演奏は、文句のつけようがないほど。
歌ウマイね〜とか、どんな声帯してんの?とか思いつつ楽しむ。

その後はまたブリパビDJ。
ちょっと盛り上がったけど、やはり音が弱い分、厳しい。


そして、ドノヴァンを観にホワイトへ。

でも疲れが出てきて、ボ〜っと(半寝)したまま
気づいたらライブ終了。

仲間と合流し、ところ天国で飯を食う。
天国タン麺・・・かなりウマイ。
ところ天国の飯はどれもちゃんとしてるな。

そしてマッドネス。めっちゃ渋い!!
いきなりONE STEP BEYONDからで、テンション爆上がりで
スカ・ダンスで踊り倒すが、やはり体力の限界か、
その後は休む曲は椅子に座って、しっかり休むことに。

島岡君&マヤちゃんとちょうど合流できたので、
TIGAを観にオールナイト・フジ@オレンジ・コートへ。
去年は満員で入れなかったけど、今年は意外にスムーズに
入れたな。途中のボードウォークも毎年キレイくなるなぁ。

TIGAのエレクトロ・ハウスなセットは、
疲れを吹き飛ばすほど、カッコ良く、爆踊り。
あんな山の中で・・・最高な空間。

で、TIGAも終わり、
「よっしゃ、このまま朝まで踊り倒すぞ〜!!」
と思いきや、一本の電話が鳴る。


「お荷物を取りに来て頂かないと、困るのですが・・・」
「大至急取りに来てください!!!」


どうやら、朝預けた荷物の保管期限は翌1時までだったらしく、
しかも明日取りに行くのは、どうしても無理なそうで、
仕方なくオレンジを後にし、帰ることに。

でもオレンジから預かり所って、
実際、徒歩60分くらいかかるからね(笑)

待たせて申し訳ないな〜とか思いつつも、
のんびり歩いて行く。体力的にも急ぐのは無理やし。

で、待たせて申し訳ないな〜とか思いつつも、
ハラ減ったので、福島屋でうな丼1000円を食すことに。
まるごと一匹乗った贅沢丼である。


そんなこんなで荷物を回収し、宿に戻る。

深夜一時以降はお湯が出ないらしく、
湯船のお湯だけで体を洗ったりさせる
中村屋旅館は、なかなかケチやな〜とかグチりつつも就寝。


一日目が終了した。





2006年07月02日(日) >>7.1.GROOVER

遊びに来てくれた方、どうも有難うございました!


今月から、来月にかけては毎年恒例のフェス特集。
DVJを駆使する我らGROOVER的には十八番ってことで、
レッチリやリンキンの野外ライブや、インドアのアークティック、
アグリー・ダックリングのライブ映像の他、残念ながらライブ映像を
ゲットできなかったラカンターズ、スノウ・パトロール、キーン、
マティスヤウ、ブロークン・ソーシャル・シーン・・・なども
最新PVで応戦!

そして、ワールドカップ・ネタも多数PLAY・・ってか
全部イングランド応援歌ばかりですが、今回のオフィシャルである
エンブレイス、定番ニューオーダー、そしてシャム69がグレアムと
新録した、「HURRY UP ENGLAND」を昨晩のイングランド試合中に
日本から応援プレイ!・・・でも負けたみたいですが。

そこまで他人ほどワールド・カップに入れ込んでないので、
(なぜかオリンピックの方がテンション上がります・・
オッサンかな・笑?)僕気持ちが弱かったのかも(汗)

サカモっさんのDJもイイ感じで、使うの数年ぶり?ってくらいの
朝方のジャガーのライブ映像には、爆踊りで死亡!!
彼曰く「世界遺産」もうなづける内容でした・・・。

河野のDJも上り調子で、最近のUK新人好きリスナーと
昔の90’sなリスナーとを上手く踊らせ分けてた感じで◎。

んまぁ・・もう少し両者の歩み寄りが欲しいなぁってのが
本音ですが・・・(笑)

あとは今月数年ぶりの来日を果たすシルヴァー・サンや
ポージーズとか、今年ナゼか意外にプレイしてるレンタルズなども。
う〜ん・・でも正直DJブースからフロアの年の差を感じるが(笑)

でも若い子にもドンドン聴いていって欲しいですねーこの辺を。



そういえば昨晩リンキンかけてて思ったのは、
今のUKロック・リスナーは
このテの音に免疫が全くないまま、
今に至ってるんだなぁ〜って事。

今は本当にUKが主流で、フランツやストロークスのような
シンプルで軽い音が中心。へヴィ・ロックも大幅に衰退して、
歌モノに進むか、メタルに回帰するか・・・んまぁどちらにせよ、
UKロック・リスナーが進んで聴く音じゃあない。

だから、僕ら世代と”へヴィ・ロック”に対するイメージが
大きく違うのかも。僕らの世代はやっぱりニルヴァーナが中心。
重くてダイナミズムのあるサウンドが90’s。

だって、それまであんなサウンド出せなかったんだから。
「ネヴァーマインド」、これをみんな当たり前に聴いてるけど、
このギター・サウンドは正に革命的なんだよっ・・・てことを
今更ながらに言いたいね。

そして、パール・ジャム、アリス・イン・チェインズ、
サウンド・ガーデン、ストーン・テンプル・パイロッツ、
スマッシング・パンプキンズらの成功・・・今、思うと
よくこんなに難解(というか耳馴染みのよくない・・・要するに
キャッチーでない)な音楽が大衆に受けたなって事。

最近のシングルはイイ曲多いんだけども、
どれもキャッチーすぎるんだよな。
それでもついつい買ってしまうのはDJの性なんだが、
僕は決してPOP=ROCKではないと、ハッキリ言いたい。
大事なモノを見失っちゃダメだ。


90’sのへヴィ・ロックは、その後レイジが現れ、
リンプが登場する。このクロス・オーバー全盛期のUSは本当に
パワーに満ち溢れていて、魅力的だった。

リンプの2枚目のブレンダン・オブライエンの練りこんだ
ギター・サウンドは本当に美しく、永遠の名盤である。
僕ら的にはこの時期がピークだったが、世間一般的なピークは
やはり3枚目だろうか。

しかし、その後はリンキンやエヴァネッセンスなどが現れはしたが
次第に収束し、今やリンプは滑稽な存在にすらなっている。



クラブ・シーンに話を変えよう。



90'sのUSへヴィ・ロックが全盛だからって、
その時UKには同じくブリット・ポップがあった。
今みたいに、次から次へとキャッチーなシングルが登場した。
(でも今の限定売りみたいなアコギなノリは少なかったハズ)

もちろん、当時でもUK派とUS派はバッチシ分かれていた。
僕がDJし出した1998年頃にもそれは充分感じられたが、
それをUKもUSもバッチシ混ぜに混ぜてダイナミックに
やっちゃったクラブ・イヴェントが"the club-k"だった。

そして、当時の頭の固いロック・リスナー達にまるで我慢大会の
ごとくダンス・ミュージックを長時間聴かせるという、
豪腕ぶりも凄まじかった。

気づけば、オアシスはもちろん、マリリン・マンソンでも、
オフスプリングでも、レイジでも、ケミカルでも
アンダーワールドでも盛りあがっていた。
特にアタリ・ティーネイジ・ライオットが異常やったな。
すごいカルチャー・ショックだった。

これは今でこそ当たり前なんだが、
この状況を作るのは容易じゃないんだよ。

90年代のパブリック・カフェでメイン・タイムでかかってたのは、
この中でオフスプとレイジくらいなんじゃないかな?

やっぱり普通のリスナーは好きなジャンルしか聴かない。
それはクラブ・シーンにずっと居てるからわかってないだけで、
今でもそれは変わってないのかもしれない。



でも、そこに新しい発見を与えるために僕らがいる。

「知らない曲が流れないと遊びに来た意味がないよっ!」

ってくらいの音楽好きの方、是非グルーヴァーへ。


・・・最近減ったからね〜。

昔はオタクラブロッカーあんなに居たのに(笑)
ま、オシャレは大事ですが・・・ね。


リクエスト、ご意見、お待ちしてます。



 << BACK