非日記
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昨日から悩んでたのだが、洋菓子職人の事。
パシティエ? パティシエ?
…わ、わからん。 検索したら両方とも、菓子職人、洋菓子職人としてヒットするんだけど。言語が違うのか?
暫く前、近所のスーパーに「シェフの手作り 黒胡麻プリン」というのが出ていて、たぶん本当に「手作り」だった。
見た目からしてイカガワシかった。しかも高かった。 だいたい私はプリン自体がそれほど好きでもない。それで「黒胡麻プリンなんて、どうせ黒胡麻プリンだから、一回食ったら嗚呼こういうもんかと気が済んで、想像通りあんま旨くないと辟易し、後はもう二度と食わずに済むだろう。なら一度ぐらい買って食っておこうか」(注:正常な思考回路) と、買って食ってみた。
それはシェフの罠だったのです。アタイは罠にはまりました(あほすぎ)
…びっくりするほど旨かった。 「旨いはずがない」と何度も言い聞かせたよ。だのに旨かったのだよ。
それから暫くの間、セサミすとりーとを通ってみました。 今も店内に入るたび、コーナーを横目で観察。
シェフの手作りだからなのか、搬入は2、3日に一度らしく、10個ほども出ないようだった。入って直ぐに全部無くなってしまう。 が最近はもう一ヶ月ほど見かけない。
それで、慰めに、どっかの「○○シェフの黒胡麻プリン」という商品も発見して、食べてみたのだが、これはあんまり美味しくなかった。大量生産品で、購入しやすい値段でもあったが、私には胡麻豆腐のような味に思われた
「シェフの手作り」を食って、「これがシェフと冠たる者の力量か」と、私は生まれて始めて「シェフ」という存在を凄いと思いました。料理をする存在は、主婦や自炊者から始り、プロとして調理をすることを生業とする、コックやら、板前やら、シェフやらパシティエやらなんか色々おるようですが、食って「これがシェフなんだ」と思いましたよ。 その昔、テレビをつけたら「ミスター味○子」でドンブリにのって宇宙旅行してた老人の気持ちが、今頃ようやく(少し)わかりはじめた気がします。
大体食べるときに美味しいとか不味いとか、普通そんな悠長に考えてないよ。目の前にあるものに神経を集中し、それを食べる事しか考えてないじゃないよ。 暫く前に入ったカレー専門店のサラダに入っていた謎の赤いタマタマは不味かったがね。ハーブの親戚だと思う。あの系統、大体好かんので。 あれは不味かったよ。あれは嫌いだよ。あれを抜いてくれたら美味しいよ。でもあれが何かわからないよ。いっしょに食ってた人もわからなかったよ。
小説なんかで、料理や食事の記述が細かい食事のシーンが妙に好きなのだ。 池波正太郎とか。登場人物が「いかに旨いか」「いかに作るか」蘊蓄かましてくれて。さすが食い道楽なだけある。
外国の現代ドラマや現代・未来の映画を見てて、どうしてあんなに食事シーンがショボイのだろうとよく思う。エネルギー補給として掻き込んでる方が多いきがする。さもなくばパーティー。会食とか。 なんか普段の食事が旨そうに見えないよ。旨いものもあるんだろうに。
なんというか、食事のシーンが好き。 特においしそうな。 料理番組とか料理漫画や料理アニメだと、なんか食べる事の喜びを越えてしまうのだが、その手前の。量とか味じゃなくて。
ともかく「シェフの手作り」は、アレは家庭で手軽に作れるレベルのモンには到底見えないし、たぶん工場生産も無理に思われただよ。 もうね!違うんだって!見るからに! 今迄に食った中で一番高かった食事ですら、ちっとも感動しなかった私が、スーパーの「シェフの手作り黒胡麻プリン」には猛烈に感動したよ。
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