戯言
目次過去未来


2001年12月23日(日) 聖夜

君と出逢って初めてのクリスマス


今年は君と過ごす事はできない

強く強く願ったけれど


恋人として

君の隣に居たかった



来年も君と過ごしたいと思ってるのかな

来年はもう

君の事など好きではないかもしれない



でも

今君と一緒に過ごしたいと思う気持ちは

忘れずにいたいと思う



来年

再来年

その次の年


あたしは誰と過ごし

誰の事を思い

何をしているのだろう



ずっと一人かもしれない


もしかしたら

君が隣にいるかもしれない



それとも未だ出逢ってない誰かかもしれない



その時すごく幸せだったとしても

あたしは君の事を思い出すよ





2001年のこの年


強く願っていたこと



それを絶対思い出す


だって

強く願っている今

あたしは

幸せだから



君と一緒にクリスマスを過ごせなくても

あたしは君を思って

ただそうやって願っていることが

幸せなんだよ



君が誰を思っていようと

君が誰と一緒にいようと



あたしはあたしが君を好きなことに

あたしの頭に君がいることに


それだけで充分幸せなんだ



まだ1年目

君と出逢って少ししか時間は流れてない



きっとあたしは

来年も

再来年も

その次の年も



君を好きでいると

そう思う



なんとなく

だけど

強く

そう感じる



そしてあたしは

いつかはきっと

君の隣に居る



そんな予感がする


2001年12月05日(水) 大きい

今まで幾つも恋をして

その度に思ってきたこと


「今までで一番この人が好き。

 こんなにも人を愛せるなんて思ってなかった。」




でも今までのそんな思いが

とても小さく思えるほど



君への想いが

とてつもなく

膨らんで行くのを感じる




こんな馬鹿げた話を

誰も信じてくれないのかも知れない


いつもと同じだと

そう言う人もいるかもしれない


それでもいいんだ

あたしが確かにそう感じるんだから





毎朝通るあの坂道も

本当はとても疲れるんだけど


でもそれを越えれば

君に会えるから


だからあたしは

あの坂道が好きなんだよ




毎日こんなに早起きするのも

本当はとても苦手なんだけど


でも早起きすると

必ず君に会えるから


だからあたしは

早起きだって得意になったんだ




メイクだって

本当はとても苦手なんだけど


君にきれいと思ってもらえるなら

君が可愛いと言ってくれるから


だからあたしは

一生懸命勉強するんだ




ファッションだって

こんな格好本当は似合わないと思うけど


君が好きだって言うから

君が可愛いって言うから


だからあたしは

この格好が好きになったんだ





あたしは

自分が嫌いなものでも

君が好きだといえば

好きになるし


自分が苦手なものでも

君が好きだといえば

得意にだってなる




そう思わせたのは

君が初めてで


そんな自分にちょっと戸惑いを感じて

ちょっと馬鹿だななんて思うけど


それでもそんな自分は

とても愛しいと思うんだよ




ずっとずっと君の傍で

笑っていたいから


ずっとずっとあたしの傍で

笑っていて欲しいから




あたしはあたしの精一杯で

君を愛していくことを決めたんだ


2001年12月03日(月) 欲張り

街に流れるラブソングを

ふと耳にした時

頭に浮かぶのが

君じゃなくなったんだ



今はもう

あの人の顔が

はっきり浮かぶ



そんな曲を聴いて

思い出すのが君だった


それは

あのさよならから

ずっと今まで

変わらなかった事で



あの人が現れて

あたしの気持ちを

動かして


それでも今まで

変わらなかった事




でも

今やっと

それが変わったんだ



もうそのことを

誉めてもらいたいのも

君じゃなく

あの人だし


ラブソングみたいな

甘い恋を夢見るのも

もうあの人で



だけど

これだけは言える


あたしの中から

君が消えたわけじゃないんだ


忘れたいと

思ってるわけでもない




もし

あの人が

君との過去を

責める時が来たとして


そのせいであの人との

さよならが近付いてしまったとしても



あたしは

最後まで

君との過去を否定しない



あの人を

君以上に愛しても

それは絶対変わらない


それだけは

あの人にも

君にも

あたし自身にも

変えられないんだよ




君にはもう

関係ない事かもしれない



それでも

あたしと同じような気持ちを

君が抱いてくれてるなら

なんてことを考えてしまうんだ


2001年12月01日(土) 本当

今頃になってやっと

君と想い合えなかった事を嘆くより

君と出逢えた事に感謝しようと思えた



自分に問い掛けてみて分かった



君と出逢えて

悲しい事ばっかりじゃなかった


確実にそこには幸せもあった



想い合えなかった事

それはとても悲しい事だったけれど


想い合えなかったからって

君と出逢ったことに意味がないなんて思えない



初めから分かってたわけじゃなかった

想い合える日を夢見てた時だってあった


その夢は現実にはならなかったけれど

その夢を見てる時間は幸せだった




君を好きだって思えたこと

自分でそう認められた時

新しい気持ちを感じた


その瞬間はとても幸せだった




君に名前を呼ばれたこと

君と話したこと

君の話を聞いたこと

君が笑ったこと

君の目に映ったこと

君と手が触れたこと


何もかも幸せだった




幸せはいっぱいあって

切ない夜もあって




あの最後の悲しみを

君への想いの一番終わりに記してた


だから君への想いは

今までずっと

悲しい記憶のままだったけど


時間が経って

自分にもう一度問い掛けてみた



今頃やっと分かった



もう一度

君への想いの最後を

新しく記す時がきたんだって


君への想いの終わりは

新しく書き加えられた




「悲しかった。

だけど

君と出逢えたことが

何よりの幸せだった。

ありがとう。」


藍音 |MAIL

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