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■ イスラーム国について (リアル・ドミネイション・オブ・ドラカ)
↑Dominaton of Draka History
ひさしぶりの政治ネタである。
まず、三日前のWall street Journalにも一面を飾ったイスラーム国(以下、ISIS)の日本人人質殺害予告のニュース。
見出しは確か、 「Japan govenrnment denounced Islamic states」
日本が公然とISISを非難したという文章が大きく出てる(汗)
米国は米国国籍を持つ米国人が一人でも危険にさらされた場合、自国の力を最大限に活用して必ず救出し、死んだとしても死体を必ず回収する(それが例え、兵士でもである。秘密任務で見捨てられるなど映画の中だけの話である)
それは米軍という世界最大の軍事力があるから可能であるが、大きな理由がある。なぜなら、米国人は兵士を含め、選挙権を持っている有権者であるからだ。
米国に似た文化を持つのはイスラエルも同じである。イスラエルの場合、人口も少ないため、兵士一人一人の命の重要性が重要視されるため、エンジンを前部に配置し乗員を完全に守るメルカバ戦車などを作ったり、ミサイルや砲弾などの100%に近い防衛システム「トロフィー」の開発などを成功させている。とにかく、人命を、とことん、優先させている。
さて、日本は?
中東に救出部隊を派遣する機動力とノウハウは無い。 (イスラエルだって、2010年03月05日(金) 日記中の「エンテベの奇跡」みたいに救出作戦やってるんだから・・・)
そもそも、憲法のおかげで他国に侵攻できない。
人質の身代金についての専門交渉機関もない。
そもそも偵察衛星もないので、敵国、敵対組織に対する諜報機関もない。
ガチで、そろそろ話題になっている日本の軍事力を再検討する機会ではないのだろうか?
尖閣諸島問題、竹島問題と、何か怖いほど軍事力堅固の道を、お膳立てさせられている気がしてたまらない。
以前のアルカイダによる日本人殺害は「自己責任」で一蹴された。 今回は「自己責任」「身代金支払い云々」とか、そういうものでなく、何故「助ける」とか「日本人殺したら報復措置をとる」などの意見が出ないのか?
何故、「命」でなく「金」の話になってるのか、理解できない。
相手はISIS。手ごわい国である。かなりITに力を入れた新たな時代のテロ組織国家だと思う。
ただ、単純にムスリムの過激派が集まって武力で勢力を広げているわけではない。インターネットのソーシャルメディアを使い、布教活動、指導により、その勢力と人員を増やして、80か国から反体制組織や同じベクトルの組織などを集め、2万人弱の兵士を集めている。まるでアニメや漫画のようだが、やり方は昔のソ連の「コミンテルン」のやり方と同じである。
すごく狡猾だな、と思う。
あまりいい印象を持ってないのは奴隷制度の復活を掲げたことだ。 この現代に奴隷制度である。
まるでS・M・スターリングの現実の「ドミネーション・オブ・ドラカ」である。この作品は前の日記にも書いたけど、未翻訳であるが、1780年に米国の独立戦争で追われた将兵、フランスの没落貴族などの世界のあぶれ者が南アフリカ共和国に集まり、これまた世界の歴史で消された発明者や技術者の何十年先をいく兵器の技術革新を武器に民主主義奴隷制国家を築き(占領国の市民を前線の奴隷兵士として戦わせる)アフリカを征服し、第二次世界大戦では欧州を破り・・・というノンフィクションものであるが・・・
ISISの中枢も元フセイン政権のイラクの将官や、アルカイダの過激派幹部などで構成されている。
ムスリムの中でもISISがやっていることがおかしい、という意見が出てくるのが、よくわかる。少年兵さえも前線に投入している。
つまり、これは国家などではなく、以前、過去日記にも書いたが、アフリカの少年兵のノリではないのかな?確固たる大義などがない、的な。 (いくら奴隷がコーランで許されている(聖戦に勝った場合、戦利品は自分のものとなり、自由に売買できる。それが例え、人でも・・・)とはいえ、確か、ユダヤ教徒、キリスト教徒は奴隷にしちゃいけないんじゃなかったかな?なので、初めはヤジーディ教徒をかなり、狙っていたような)
また、つい最近の原油減産しないで原油の値段を落とすOPECの発表も、これで頷けた。なぜならISISの収入源の中には資金援助のほかに「石油の販売」があるからだ。これで辻褄が合った。なので、同じムスリムの中東各国もISISに対しては、目の上のたんこぶであることは見てとれる。
私が二十代の頃は、海外でも日本人を殺すと日本全体が大騒ぎでトップニュースになるため、海外の警察など、日本人に対して危険が無いよう注意されるほど過敏であった。
最近は日本人、ばんばん海外で殺されてっし、外交力と日本人というブランドが落ちたのだろうか?
では、日本人人質二人はどうなってしまうのか?
ぶっちゃけ、どー考えてもかたっぽの日本初のPMC立ち上げのための実績作りに行ってる(Private Military company,民間軍事会社)ほうの社長は、うーん、と思うが、もう一人の方はもしものことがあったら、気の毒である。
別に確たる情報など全くないが、ISIS、中東、日本の今後のことを考えると、おのずと答えは見えてくる。

2015年01月24日(土)
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