おかしな男

うーむ。このあたりで読んだんだと思うので,適当な日付で書いておきます。小林信彦の「おかしな男」。渥美清の実像に迫るノンフィクション。ハードカバーで出版されたとき,中森明夫が「悪魔の筆の冴え」と言っていたけど本当だよなあ。渥美清をめぐるあらゆるヴェールを引き剥がして,「ホンモノ」の渥美清に迫っています。

後年の渥美清は「寅さん」のイメージが本人のものとなってしまい,なんかいい人っぽく語られることが多いが,友人を作らず,他人の芸に厳しく,強面の一面を持つ"実像"を,様々なエピソードを積み重ねて明らかにしていく。これは小林信彦と渥美清に個人的な付き合い(友人ではないらしい)があったからこそ可能なのでしょうね。ま,なんにせよ小林信彦の書くものは面白い。
2003年09月20日(土)

マルドゥック・スクランブル [排気]

SF美少女ダークアクションのシリーズもこれで完結。2巻の後半からカジノシーンになって,これが3巻の前半まで延々続くので,「カジノSFと化してエンディングか!」と思いましたが,後半は本筋に戻りました。よかった。でもあとから思うと,カジノのシーンがマルドゥック・スクランブルシリーズのクライマックスなんですね。最後はちょっと惰性っぽいような。
2003年09月12日(金)

ま2の本日記 / ま2