謎のギャラリー 怖い話

いつ読んだか忘れたので適当な日付で書いておく。
北村薫のアンソロジーで,確かハードカバーでは北村薫の解説兼エッセイみたいのが一冊と作品集一冊の二本立てだったような気がするけど,文庫になって四本立てに増加。テーマ別に分かれました。巻末には宮部みゆきとの対談付き。

冒頭の南辛坊のマンガ(?)がいいですね。奇妙な味で,読んだ覚えがあるがどこで読んだかは忘れてしまった。そして,北村薫の好きな「理由のない悪意」モノがいくつかあって,これはちょっと疲れますな。いわゆるモダンホラー的なものも1つだけ入ってました。けっこう怖い。しかし,なんといっても凄いのは巻末の乙一の短編でしょう。恐るべき完成度なんだけど,なんとこれは少年ジャンプ(!)の懸賞の応募作で,当時乙一は16歳だったとか。天才か。
2003年01月15日(水)

コラムは踊る

いや「誘う」だったか?「笑う」だったか。小林信彦のこのコラムシリーズは題名が似ていて困ってしまう。1995年ごろのコラムをまとめたもの。いま読むと小林信彦の「予言」があたったかどうか分かるからちょうどヨイ。タイミングよく文庫になったところだし(ということは新刊がハードカバーででたのですね)。

・爆笑問題を死ぬほど誉めている
・SMAPを死ぬほど誉めている

という2つが目立った。SMAPはそれほど誉めるものかなあ。「いい人」のツヨシ君の演技まで誉めなくていいと思ったですよ。爆笑問題に対する見立ては正しかったようですね。あとがきで「誉めすぎ」と自分で言ってますが。まあ,このコラムシリーズは小林信彦のジジイ芸なので,ただ読むべし。
2003年01月05日(日)

ま2の本日記 / ま2