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2007年09月26日(水)  「キングダム−見えざる敵」

「キングダム−見えざる敵」(←音が出るオフィシャルサイト)試写会に行ってきた。
もちろんいつもの先輩に誘ってもらって。
以下は、直後の感想。

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戦争は、理性的。テロは、感情的。

根本に前世紀からの石油問題や数世紀続く宗教・民族問題が絡んでいるのだとしても、いまや子どものけんかと何も変わらない。もちろん、戦争ならいいというわけじゃない。ただ、戦争の方が解決の方向性が見える気がする。テロの応酬が始まってしまったら、どう止めるべきか見当もつかない。当然、お金じゃ解決しない。むしろ戦いを大掛かりで激しいものにさせるだけだ。

違う視点から見れば、アメリカ人のほうがよほどひどいテロリストなのかもしれない。
大規模で、捨て身でないテロリズム。

敵(かたき)は皆殺し、の精神では、何も解決しないのに。
本当に、見えない敵(てき)が自分の中にいるんだ。

やられっぱなしでもいいよ別に、と思ってしまうのは、日本人だから?
それとも、本当には痛い目にあっていないから?
平和ボケって言うけど、ボケててもいいから平和でいたい。
復讐なんて、したくないし、自分が殺されたって、してほしくもない。

目の前で肉親を殺されてショックを受けている子どもの耳に囁いて、復讐の根を植えつけることは簡単だ。けれどそれは、本当に平和を望む人間のすることじゃない。自分たちの勝利だけを願う人間のすることだ。子どもたちまで苦しめてでも敵を叩きのめそうとする人間のすることだ。

日本人には、テロを続ける一派はいないと思う。なぜだろう。憎しみの元になる苦しい生活がないから? 戦いを好まない民族だから? みんなで手を取り合った方が、勝ちに近づくと考えたから?(アメリカを超えるために?)


真 |MAIL