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■ 運が良かったのは・・・?
このクソ寒い中でも、路上を彷徨うストリートキッズがいる。 もう夜中、R子をバス停まで送って さて、帰ろうかと思ったその時、 オイラの背後には3人組みのキッズ(男2、女1)がいた。 酒が入ってるらしく、大声で 「ファーーーック!」 叫び声を上げたので ふと振り返ると、その中の1人と目が合った。 顔面にピアスが数個。 若い。
オイラの視線が気に食わなかったらしい。 そいつはツカツカと歩み寄り 「hey, can i ask some money?」とオイラに言った。 タダでさえ図々しい事なのに コイツは「金くれよ」と言ってきたのだ。 しかも、その言い方が気に入らない。 丁寧語のPlease?もないし、 Change(小銭)と言うべきところを わざわざMoney(金)と言ってきているのだ。 明らかに挑発している。
昔なら、その瞬間にブチのめしているところだが 伊達にオイラも年輪を重ねていない。 全く無視して、目も合わせずに歩き続けた。 しかし、「話しかけてるんだから答えろよ」と 執拗に絡んでくる。 連れの1人は「よせよ、そいつPolite(かしこい)だぜ」 と宥めるが、そいつを止めようという意志はない。
思うんだよ。 コイツが犯している罪を、一体誰が罰してくれるんだろう?と。 本人はそれが罪だとは思ってないだろう。 でもさ、もしオイラがブン殴って、失明でもしたら オイラは加害者となって、逮捕されてしまう訳じゃん? 国外退去とか、裁判とか、いくらでも最悪なことに成り得る。 人生狂っちゃうわけだよね、そいつのせいで。 一度、痛い目見てるんだよ、オイラは。 20歳前半の頃なんて、それが将来どんな形で 自分に返ってくるかなんて考えてなかった。 それで大いに苦しんだことがある。 だからさ、どんなにムカついても手は出さないって そう心に決めてるんだけどさ。 じゃぁ、一体誰がこのバカどもを処罰してくれるんだろう?って。 考えるだけ無駄なんだろうけど オイラが代わって、バシバシっとお仕置きしてあげたい そんな2つの感情を抱えながら ゆらゆらと歩き続けた。
相変わらず そいつが横でゴチャゴチャほざいている。 やべーな、どんどんムカついてきた。 ついに家の前を通り過ぎ ピザ屋のところまで来た。 連れの2人がピザ屋に入り、そいつも中へ。 やっと飽きたのか。 オイラはそのまま少し歩き Uターンして家に戻ろうとした。 その時、そいつがピザ屋から出て 横の路地で立ちションするのが見えた。 一瞬、ここならボコボコにできる、と思った。 うーん、マズイ。 それをやったらダメだ。
戻ってきたオイラの姿を見て、明らかにそいつは驚いていた。 オイラはじーっと立ち止まり イカン イカン・・・と、静かに葛藤している。 立ちションが終わったそいつは 直立不動でオイラの動向を伺っている。 目を見開いて、オイラはそいつに向かって歩き出した。 何をしようとも思っていない。 何も言うべき言葉もない。 ただそいつに向かって歩き ついに正面に立った。 饒舌だったはずのクソガキが 一言も発しないオイラの 瞬きひとつしない目をみて 明らかにたじろいでいる様子だった。
ケンカだったら、この時点で勝負アリである。 戦わずして、勝つ。 本当の喧嘩師とは、戦わないものだ。 英語でアレコレ言うのも面倒くさいし オイラは、どうしようかな?という感じで 「う〜ん」と唸った。 こういう時は日本語だ(笑) 本当にどうしようかと思っていたのだ。 そいつは完全にビビって 足元を見ると震えている。 多分、オイラのことを中国マフィアか何かみたいに 思ったのではないか?
そして、口から出た単語が 「Nothing(何もないよ)」・・・。 本当、殴るつもりも、説教するつもりも無かったし。 そいつはピザ屋にそそくさと戻っていった。 時折こっちを振り返りながら。
そいつがピザ屋へ戻ったのを見届け しばらく外で待ったが戻ってくる様子がないので そのまま家に帰ってきた。
オイラが尊敬する格闘家の前田日明は 現役時代、オヤジ狩りをする若者グループを ボッコボコに制裁したことがある。 地位も名誉もある人がそんなことをすれば 一歩間違えれば社会から抹殺されるのに 日明兄さんは平然とその行為に及んだ。 それって実は凄いこと。 昔、近所にいた「説教じいさん」を思い出し オイラはちょっと感動した。
「悪いことは悪いんだよ」 有無を言わさぬ強引なやり方だけど 大人にはそのくらいであって欲しい。 子供をいい子いい子しすぎて 逆に手を噛まれちゃってるのが現代だからな。 「殴られた!」って裁判とかする アホガキもいるから嫌になっちゃうね。 オイラが裁判長だったら 「帰ってクソして寝ろ!」って判決下すけどね。 権利がどうのっていう前に 義務を果たしてから言えって。
親も 弁護士も 裁判所も 法律も 国も いちいちそんなの取り合わないで 「お前が悪い」 「自業自得だ」 で終わらせちゃえばいいんだよ。 骨折れたって、怪我したって そんなの自業自得ですよ。
あの島田伸助が女性社員を殴ったのだって 昔の芸の世界だったら 女性社員が「アホか、お前が悪い!」って怒られて 終わりですよ。 一応、伸助さん本気で謝罪してるけどね 誰か擁護してやれよ!って思う。 「芸の世界はこうなんじゃ!」って。
話はズレたが(笑) 要するに、その顔面ピアスのガキんちょみたいのを 生んだ責任はオイラ達にもあるってこと。 子供って素直だからさ、 これをやったら怒られる、殴られる、痛い って知ったら、そこで学ぶのに 誰もそういうことをせず 見てみぬ振りをしてきたから 奴らみたいな半端なボンクラが 舐めくさったような行為に及ぶのね。 それ、分かるもん。 オイラもそうだったから。
運が良かったのはアイツかオイラか? 神のみぞ知る。
今夜はちょっと熱くなった。 この文章の中でもさ、 さんざん汚い言葉、クソガキとかボンクラとか言ってるけど 自分自身の過去に向かって言ってるところもあるのね。 過去の自分へ向けてのメッセージ(笑)
2005年01月24日(月)
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