-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 リバーフェニックスの命日

友達の画家Steve Sechiの個展オープニングへ出席。
Steveとの付き合いは2002年の【Let's Have a Dream!】に遡る。
早いもので2年、お互いの個展を行き来する仲になった。
最近は、アムステルダムでも個展を開いていて
人気が出てきたらしい。









特徴的なキャラクターが前面に押し出された作風だが
今回は、その中でもひときわ濃いキャラを18枚の連作に仕上げた。
凄いねぇ〜、全部で18枚も!?
「いや、実は26枚あるんだよ(笑)残りはアムスに置いてきた」
どれも同じに見えるんだけどさ、フェイバリットはどれ?
「う〜ん、これかな?」
と、ほとんど同じ絵の中から一枚を選んで記念撮影。

今日、10月31日は大好きだった俳優【リバーフェニックス】の命日。
毎年この日は、いつもリバーの映画を観て過ごしてきた。周りには、特にリバーのファンはおらず、毎年一人で観るのが習慣だったけど今夜はここにもう一人いる。
それが嬉しい。

ハロウィンパーティーなどには出掛けず、こうして静かに、静かに過ごすのが俺流。


2004年10月31日(日)



 イタリアン魂…!?

友達の誘いで、初のラテン・バーへ行く。
そこはリトル・イタリー地区
老若男女問わず、とにかくノリがいい。
オイラは、3食1週間パスタでもOKという大のパスタ党
前世はイタリア人だったんじゃないか?と
本気で思えるくらいだったのだが
このラテン・バーに到着して
音楽に乗って踊りまくってる本物達を見ると
その想いも遠のいてしまった。
だってさ、「有り得ない〜!」ってくらい腰をグラインドさせ
いい歳したオッサンや、年端もいかない子達が
一体となって踊り狂ってるんだぜ〜。
「人生、今が春!」と言わんばかりの踊り様。
たじろぐというか、引いてしまいました。
遅れてる友達が来るまで、とりあえずその様子を観察。
ていうか凝視(笑)










今夜は、友達の友達、ラテン・バンドが生演奏する。
この辺じゃぁ、ちょっとは名の知れたバンドらしく
彼らがステージに立つと、あちこちから
「ヒュ〜!ヒュ〜!」と奇声が上がる。
ホーン3人に、パーカッション3人、ギター、ベース
ドラムにボーカルが2人という大編成。
まずはウォームアップにビートを刻むと
それまでレコードに合わせて踊っていた連中が
一斉に激しく身体を上下に揺らす。
そうか、今まで踊っていたのは、ほんの序の口か!
奴らもウォームアップしてたのだ!










友達のMやん夫妻は早くもダンスフロアへ飛び出して行った。
う〜、まだ行けない・・・。
引いてた重い腰を上げるには、もう少しアルコールが必要だ。
だって、オイラの前世はイタリア人じゃないんだから(笑)
しばし凝視。
2杯目のビールを飲み干す頃
「よっしや〜、行きますかぁ〜!」と残りの友達を連れ立って
ダンスフロアへ突入!
熱気が凄い!
明らかにテーブル席と気温が違うではないか!?
ちょっと眩暈がしつつも、あとは野となれ山となれ
リズムに合わせて踊るのみだー!
本場イタリアン達よ、この華麗なステップを見よ!
ってな感じで、ミジンコ並のイタリアン魂を発揮して踊る。
すると、会場を仕切ってるような風貌のイタリアン女性と
明らかにゲイですよね?という男性が歩み寄ってきて
オイラを取り囲む。
何だ、何だ!?
こ、これはもしや・・・
ダンスバトル開始−−(@。@)/−−!
聞いてないよぉ〜!と逃げ腰になるが
お構いなしに2人はガンガン挑発してくる。
隣にいたクミは・・・笑ってる。
くそぉ〜、ここで逃げたら男が廃る(のか?)
踊ってやりましょー!
完全にスイッチが入りました。
ミジンコ並のイタリアン魂をなめんなよ。
踊る
踊る
踊る・・・
アンコールが始まる頃には、汗びっしょり。
くそ〜、まんまと乗せられてしまった。
もしかしたら、本当にミジンコ並だがオイラの中に
イタリアン魂があるのではないか?と錯覚するほど
爽やかな気分。
やばいな・・・。
今後、トロントのリトルイタリーで踊ってるアジア人を見付けたら
多分、それはオイラです(爆)



2004年10月30日(土)



 NO KIMONOファンドライザー&ハロウィンパーティー

やってきました。
【NO KIMONOファンドライザー&ハロウィンパーティー】!
会場はドレイク・ホテル。
皆に「絶対仮装して来いよ!」と放言していたくせに
もう全然買いに行く暇がなくって、オイラは素で会場入り。
Rafiはまだ来ていなかったので
先にドレイクのスタッフと打ち合わせ。
いや〜、ドレイクでイベントやるの初めてだから緊張するわ〜。
と思ったのも束の間
驚くべき姿でRafiが登場して、一瞬会場の空気が静まる・・・。
その姿たるや、おぞましくて言葉にするのも躊躇われる。
しかも、まるで自分が仮装してるのを忘れてるかのように
「遅れてごめん!」
と、せっせと会場準備をはじめた。
その姿がまた可笑しくて
「ちょっと待てよ、何だそりゃ!?」とストップをかけるオイラ(苦笑)
自信満々に
テーマは【ゴシック・ロリータ】だと言い放つRafi。
完全にイッちゃってる、履き違えてるよ〜それ!
もぉ〜笑いが止まらない!











(↑左端がRafi。右2人は超かわいいのだが・・・)

頭のカリアゲが変だとか、ミニスカが気持ち悪いとか
皆で散々こき降ろす。
何でも、本当は奥さんのMaiが着るはずだった衣装を
俺が着る!と奪い去ってきたのだとか(笑)
このオッサン、すごいわ・・・。

Carolは、日本のとび職風のニッカポッカに頭タオル
それに爪楊枝というスタイル。
これもまた、おぞましい。
てか、何でニッカポッカ持ってるのさ!
まぁ、そんなんで主催者側がノリノリなので
客が来ようが、来まいが楽しむぜ!的なムードになる。
今夜の司会、Much Musicで御馴染みのHannahは海賊パイレーツで登場。










9時の開場から一斉に客が入り出し
DJ サンフランディスコのDJプレイとともに活気付く場内。
オイラは、受付にて観客の手にスタンプを押す係りをやって
入場者ひとりひとりに挨拶。
もう、みんな仮装バッチリしてきてて
凄いのなんのって。
とりあえず、写真見てもらった方が早いね。






























目玉であるノブ・モーリーの【お笑いバトル】をピークに
夜中まで盛り上がる。
客足は衰えるどころか、上のラウンジからも人が流れてきて
最終的に240人ほどの動員。
予想では150人だったから、大幅にそれを上回ることができた。

終盤になって、我々Tokyo Dollチームは
会場を抜け出して、別で飲むことにする。
友人のパトリックが最近、この近くに店を出したので
そこへ移動して、ゆっくり飲みたいというので。
オイラはショーゴとクミ、ノブモーリーを連れ出して、合流。
そこは【Drama】というシアター・バー。
映画を見ながら、食事やお酒が飲める店だ。









そうは言っても、かなり本格的な劇場が奥にあって
パトリックの案内で館内ツアー。
最近、新聞でもやたらに取り上げられている話題のスポットだ。
もう閉店後なので、貸し切り状態で飲む。

それからまたベトナム料理店へはしごして
深夜の腹ごしらえ。
てか、もう朝4時半じゃん!
もうダメ。帰って寝ます。って感じで解散。
マジで疲れた、今日は。



2004年10月29日(金)



 気配りと、目配り

今夜、Eglintonの【J】にてJazzExのプレイベント
【第二回 サン村田の気まぐれJazz Night】が開催される。

今夜は特別に、Rafiの友達で、ショーゴの英語教師でもあり、
日本ではジャズシンガーとして活動していた(長い!)Carolが
ついにトロント初舞台を踏むのである!!

前回のJazz Nightの後、ノブさんから
ボーカリストが欲しいと頼まれていたので
Rafiを仲介してCarolを引っ張り出すことに成功した。

ぶっつけ本番であるが、開場前にリハーサルが出来るというので
Carolは一足先に会場である【J】へ。
オイラはRafiと、奥さんのMaiと共に7時過ぎにJに到着。
ギタリストのTonyに挨拶したあと
Carolの顔を覗き込むと
どうも浮かない表情をしているのに気付いた。
「リハはどうだった?」と聞くと

「ねぇ〜、どうなってるの?リハどころか
Tonyは、私が今晩歌う事すら知らなかったわよ…」
小さい声で、ボソっと呟いた。

はぁ〜!?

ほんのちょっと、予想はしていたのだが
バンドリーダーのサン村田は、リハをドタキャンした挙句
「プロなんだから、リハなんていらないだろう」と言い出す始末。
今更、後の祭りなんでCarolに
「仕方ないね。でも頑張ろう」と、なだめるオイラ。

Carolは
「リハは仕方ないわ。でも、マイクが用意されてないのは、もっと最低よ!」

何ですって〜!
マイクも無いんですってよ〜!奥さん!

それを聞いたRafiもプチ切れ「What!?」
こりゃ、マズイなと思って
オーガナイザーのノブさんとショーゴに事情を確認。
誰が悪いとか、悪くないとかは水掛け論になってしまうので
とにかくマイクが用意できるのか、出来ないのかを
この一瞬で決めてくれ!と詰め寄る。
突然、ショーゴがどこかへ電話を掛け、マイクの手配をはじめた。
オイラはその間、サン村田も交え、ノブさんと押し問答が続く。
かなり切迫した空気を切り裂くように
ショーゴが「マイク、大丈夫です!取りに行ってきます!」と叫ぶ。
よっしゃー、行ってこい!
飛び出すショーゴ。

すぐさまCarolに「マイクが手に入る」ことを伝え
最悪は1ステージ目だけ、マイク無しで歌ってくれるようお願い。
快く受け入れたCarolに、やっと笑顔が戻ってきた。

後々考えると、この時の問題は
リハが無かったことでも、マイクが用意されてなかった不手際でもなく
部外者のオイラが聞くまで、誰もCarolのケアをしなかったことだと思う。
もし、内部の誰かが「どうだいCarol、全てOKかい?」とでも
聞いていれば、とっくの前に対処出来てた問題だからだ。
気配りと、目配りだ。

オイラにも、似たような経験がある。
あるライブハウスに出演した際
リハーサルでギターの1弦を切ってしまったオイラ。
買いに行く場所も時間もないので
余ってた4弦を無理やり装着してリハを続けた。
問題ない、本番もコレでやってやるぜ!と
自分に言い聞かせ、気合を入れたのだが
その様子をたまたまライブハウスのオーナーが見ていて
「弦、切れたのか?俺のギターから抜いてあげるよ」と
神様のような申し出をしてくれたのだ!

無論、プロのミュージシャンであれば
コンディションがどうであれ、それを乗り切ってしまうはずだが
このように、誰かが異変に気づき、対処できるのなら
それに越したことはない。
その【誰か】が、誰かは明らかだ。
Carolの場合、それはショーゴである。
最も身近に接し、コミュニケーションを取る間柄だったのだから。
最終責任はノブさんにあるとしても
ショーゴが気付かなければ、誰が気付くのか?というレベル。

結局、1ステージ目にマイクは到着せず
Carolには2ステージから歌ってもらうことに変更。
街中を走り回って、ショーゴがマイクをゲットして戻ってきた。
片っ端から借りれるところへ走ったが
型が合わなかったりして、結局どこかの店で購入してきたのだ。
その様子を見て、オイラは痛く関心。
もし、これがオイラだったら、マイクを入手できただろうか?
それはかなり困難だったと思う。










Carolは、そのマイクを持って
2ステージ、3ステージと心おきなく歌うことができた。
観客は、誰も舞台裏でそんな事件があったとは
知る由もないだろう。
これでいいんだ。
その安堵からか、Rafiとビール大瓶8本を空ける。
かなり酔っ払う。

勢いづいた我々は、その後タクシーで
ダウンタウンのJazzBar【REX】へ。
まだまだ飲むで〜!という感じのCarolのお供で
そこでもビールをジョッキで3杯。
かなりヤバイ。
閉店の2時まで頑張ったが、ショーゴと共に先に帰宅。
RafiとCarolは、その後も飲み続け
出演が終わったバンドのメンバーを
再びステージに引っ張り上げ、Carolに無理やり歌わせたらしい(笑)
いなくて良かった・・・。



2004年10月28日(木)



 アーティストの海外進出

5年来の知人が、新たにビジネスを興す。
これまで堅実な仕事をし、信頼と人脈を重ねてきた人で
これからの残りの人生、どう人々に還元していくかを
考えた末の決断だ。
今日、その人のオフィスまで出向き、しばし談笑。
そのビジネスの中に、日本で燻っているアーティストの
海外進出を促すプログラムを導入したいというので
その相談が主だった内容。
日本でアーティストが食っていけないのは深刻な問題で
出来るだけ手助けしたいと思っているのだが
正直、やはり本人の頑張り次第なだけに
一様に手助けだけが助成に繋がるとは思っていない。

それに、今のボーダレス社会では
日本に居ながらでも国際的な活躍は充分可能だ。
実際、それをやってる人も多分野に渡り、たくさんいる。
何も海外に出たからといって、それがアーティストとして
食っていく第一歩になるとは限らない。
そこで必要になるのは、【何故、海外に出なければならなかったか?】
という必然性だ。
そんな必然性って、あんまり無いと思うんだよね。
日本にいれば、日本語も通じて、イチから人脈を作る必要もないし
ビザや就労問題にも苦労しなくて済む。
ただ【食っていけないから】では、話にならない。
日本で食っていけない奴が、どうして海外なら食っていけると思うか。
そのへんが曖昧なんだよな。
その前の段階の、学生とかであれば
海外を一度見ておく必要があるとか何とか、言い訳はつくけど。

夜、BitsのマスコットガールAとカメラマンTの
ささやかな誕生会。
サプライズでケーキと寄せ書きのカードを渡す。
ショーゴも混ざって、行きつけの日本食店で二次会。
そこでもケーキが出てきて、Happy Birthday〜♪を合唱。
それから近くのバーにて三次会。
今週末は、パーティー続きなので
なるべく自粛したいところだが、出来ず(笑)



2004年10月27日(水)



 MD活用法

昨晩、Halloweenパーティーの告知のため
ラジオ出演を終えたRafiだが
この日、風邪をひいてダウン。
仕方ないので、電話越しにパーティーの詳細を打ち合わせ。
もう3日後に迫っているので、かなり焦る。

Bitsの方では、急遽コマーシャルを作成し
ノブ・モーリーのお笑いバトル前に流すことを決定。
カズさんと打ち合わせして、今回は時間もないし
WEBデザイナーMやんの可能な範囲で作成することに。
先週発行の【NOW】にもデカデカと告知が載って
問い合わせや、BBSへの書き込みも急増。
これは上手くいく予感。

夜、ショーゴと久々に駄弁って
どうやったら英語が身に付くか?を夜中まで語り合う。
昔オイラがやっていた【MD活用法】を試してみたい、という事になり
小1時間ほど2人で英語で会話して
それをMDに録音→再生しながら文法と発音矯正をする。
なつかしー。
これはね、かなりイイ方法なんですよ。
再生された自分の声って、まるで他人に聞えるので
第三者的に、どこが間違っているのか、悪いのかが
冷静に判断できます。
やっぱね、夢中で喋ってる時は、自分が間違ってるとか
なかなか分からないですよ。
でも、直後に聞き返すと「何でこんな簡単な事が言えなかったのか?」
って思うくらい、簡単に言い直すことができる。
これ、マジでお勧めです。

2004年10月26日(火)



 【Duran Duran】の新譜

やっとこさWEBサイトのリニューアルが完了。
足掛け3ヶ月?途中、全く作業しなかった期間もあったし
最初の構想から変わった部分も多々あるけれど
ひとまず公開することにした。
まだまだリンク切れや、コンテンツ不足のところもあるけど
全部完成するまで待てば、いつまで経ってもアップできなかっただろう。
とりあえずコレで我慢。

先日HMVにて、ヤバイ新譜を購入。
絶対買わないつもりで、試聴機で聴いたら思いっきり良くて
迷わずレジに直行。
それはね、
オリジナルメンバー5人で再結成した
【Duran Duran】の新譜なんですよ。
えぇ〜!って我ながらビックリするんだけど
Duran〜なんて、昔のを1〜2枚持ってるだけで
大して興味持ってなかったんだよね。
ところがどっこい
これはヤバイっすよ。
歴史に残る名盤かもしんない。
そんな予感ヒシヒシ。

第一印象は、とにかく攻撃的。
攻めて攻めて攻めまくるような曲のオンパレード。
ここまでやられたらね、ヘタなR&BやHip Hopの連中
クラブミュージックなんて太刀打ち出来ないっすよ。
多分、すっげー売れると思う、このアルバム。
【U2】で云うところの「All That You Can't Leave Behind 」クラスの
メガヒットになること間違いなし!
全曲がシングルカットされても不思議じゃないかも。

年月とは恐ろしいもので
昔はルックスだけで、下手糞だった5人組が
それなりのテクニックを身に付け、
円熟した味も加わって「本気」で勝負を仕掛けたのが
完全に“吉”と出たわけですよ。
特にギタリストのアンディの成長は
今回の再結成の最大のポイントではないだろうか?
プレイといい、存在感といい、目を見張るものがあります。

とにかくね、CD屋で試聴機あったら聴いてください。
ていうか、試聴する必要ないです。
オイラを信じて即買いよ!



2004年10月25日(月)



 オーガニックで満腹

Bitsの編集者Mやんの自宅に招かれ
豪華な手料理に舌づつみ。
Mやん夫妻が住むのは、閑静な住宅街の一角
ちょっと変わった造りの一軒家で
その2階をフラットごと借りている。
モノは多いんだけど、ゴチャゴチャしておらず
まるで何十年もそこに住んでいるかのように
部屋と同化している。

そこに住むMやん夫妻は、とても自然体で
「ナチュラル」って言葉がぴったりな二人。
カナディアンである旦那さんは、
オイラの【美女缶】の大ファンらしく
いつもMやんに翻訳してもらって楽しんでるらしい(笑)

そんなナチュラル夫婦だから
食べる食材は、極力オーガニック食品。
生地から作ったピザ数種類に
本格的パスタ、デザートのパンプキン・パイまで
マジで死ぬかと思うくらいに完食!











たまたま日曜ということで
オイラの作品が使われているTV番組【Metropia】の
第一回総集編が放送されており、集まった全員で観る。
実は、オイラもオンエアを観るのは初めてで
ドキドキしながら観ていると、あった!あった!
結構カメラワークが早いので見逃してしまうけど
そこここに作品が散りばめられていた。
番組の最後のテロップには
ちゃんと tomolennon ってクレジットも入ってたし
皆でワイワイ言いながら観た。

旦那さんの本棚に日比野克彦の作品集を発見。
3Dモーションのクリエーターである旦那さんと
ひとしきりデザイン談義で盛り上がる。
あとは、Mやんの地元 長野県白馬村には
高校の時に住み込みのバイトで滞在した事があって
かなりローカルな話までして面白かった。

とにかく、久々に暖かくもてなされた気分で
満腹になったお腹を抱えて帰宅。



2004年10月24日(日)



 王道

昼過ぎにショーゴ、RafiとCarolと待ち合わせて
Queen Westのパスタ屋で食事。
これからハロウィンパーティーのポスター貼りをするというので
少し手伝って、Drake Hotelまで一緒行く。

そうそう、ショーゴはつい最近Carolに英語を習い始めたので
ずいぶん打ち解けた雰囲気になってて嬉しかった。
月〜金までの週5日、結構ハードなもんだ。
Carolは日本で7年も先生やってたし
それを完全プライベートだから、相当に美味しいクラスだと思う。
オイラも行こうかな?
最近、英語に関してはブラッシュアップしてないし。

夜、オイラ、ショーゴ、クミ、R子それぞれスーツ、ドレスを着込み
【日加タイムス社 創立25周年パーティー】に出席。
Gene DiNoviトリオのジャズ・ライブ演奏もあるとのことで
かなり楽しみにして行った。
創立25周年ということで、会場であるJCCCには
トロントにある日系企業の方々が大勢やって来た。
顔なじみの日加スタッフ達も、今夜ばかりはおめかしして
来客の対応に追われている。










円卓のテーブル席につくと、偶然にもチャコちゃんと同席!
いつも髪を切ってもらうヘアデザイナーさんだ。
堅苦しい来賓の席じゃなくて良かった、とホッとする(笑)
いつも通りの、ハイテンション・スピーチで
I社長から紹介があり、すぐさまGene DiNoviの演奏が始まる。
この人は、正式な音楽教育を受けておらず
独学でJazzの道を突き進んできたミュージシャンだという。
特に、JazzやClassicの世界では
音楽的教養を重視する傾向があるのに
この人がここまで観衆の支持を得てこられたのには
何か理由があるはずだ。
そういう興味もあって、じっくりと音楽に耳を傾ける。

ベースとドラムという、シンプルなバックバンドに合わせ
Geneのピアノがリリカルに響く。
若いんですよ、音が。
どっしりとした重みが無い代わりに
心の琴線をさらさらと流れるようにピアノが響きます。
そんで、演奏する曲も耳慣れたスタンダードが中心で、
時折、Gene本人が歌う(決して上手くない)ボーカルが乗る。
ピアノを弾く姿は、オーバーリアクション気味。
要するに、エンターテインするんです。

幅広い観客を相手にするのが【王道】と呼ばれるなら
Geneは正に王道。
小難しく細分化しつつあるJazzの世界で
王道を貫くことは簡単ではない。
何故なら、Jazz入門を果たした初心者は
より難しい音楽、よりマニアックな音楽へと進んでいくからだ。
別の言い方をすれば、マニアックになればなるほど
優越感を得られるジャンルなのかもしれない。
だから、王道は入門編にこそなれ、
深みに嵌ったリスナーを取り戻すのは難しいと思うのだ。

オイラが今夜、感じたのは
こういうGeneみたいな人がいるからこそ
マニアックなプレイヤー達も安心して
そこでプレーできるのではないか?ということ。
もし、王道を果たす人が誰も居なかったら
マニアックな人達の中から
誰かがその役割を担わなければならない。
つまり、一般を、幅広い大衆を相手に演奏することをだ。

休憩を挟み、第二部の演奏まで
たっぷり堪能して会場を後にした。
それにしても、JCCCって遠い・・・。

ダウンタウンに戻ってから
韓国街でカムジャッタンを食べる。
R子が、テーブルを買ったのに組み立てられない
と言うので、ショーゴと配達員ヨロシク
テーブルを組み立てるだけの為にR子の家へ。
これがかなり難物。
最後は、夜中だというのにハンマーで叩きまくって完成!
それから何故かトランプ大会に。
オイラは、ほとんどトランプを知らない。
ババ抜きくらいしか、ルールを聞かずに出来ないのだ(笑)
【大富豪】とかいう、ごっついややこしいルールのを
やるハメになったのだが
オイラはセンスがあるのか、ショーゴが弱いのか分からんが
最終順位は
1位R子
2位オイラ
3位ショーゴ
という順に。



2004年10月23日(土)



 アンテナ

酒豪M子が、間もなく日本へ帰国する。
今夜は彼女が働いているバーでの最後の日なんで
深夜ではあったけど、顔を出すことにした。

そこのバーでは、今晩【赤味噌会】という
日系の大御所たちが集まる会が開かれていて
その最中に顔を出すと面倒くさいので
あえて、会が終わった頃を見計らって立ち寄ったのだ・・・
が、
まだ居た(笑)

速攻で顔がバレて、御大M社長の横へ座らされる。

「どうかね、絵の方は!?」

そうっすね、今は潜伏期間て感じですか。

「大して浮上もしてないのに、潜伏してるのか?」

・・・。
キツイねぇ、相変わらず。

何でもM社長、ベトナムの作家の作品を1万ドルで買ったとかで
今日はいつになく絵の話を振ってくる。
内心、オイラの絵を先に買えよ!と思いつつも
適当に話を合わせる。
ただ、この人も社長というだけあって
たまに、かなり確信を突いたことを言うから気が抜けない。
今夜もひとつ、目からウロコがポロッと落ちるような話が聞けた。
たぶん、本人からすれば別段気に留めるような
言葉ではなかったかもしれないが
オイラの心はピン!と反応を示したわけだ。

巷には【心に残る言葉】なんて本が売られているが
確信犯的なキナ臭さがあって、どうも好きになれない。
心に残る言葉なんて、本人が気付いていないだけで
本当は、その辺にゴロゴロ転がっているような
他愛も無い一言だったりするのが本当だと思うからだ。

世の中で、人間だけが言葉を使ってコミュニケーションをとる。
同じ言葉、同じ単語を使っても
話す人によって、言葉の持つ意味と輝きが変わってくる。
そういう力を言葉に乗せれる人は凄いな、と思う。
ってことは、言葉なんて単なる伝達記号で
それを心に伝えるってのは全く別のパワーなのかもしれない。

昔、ある女優が監督と対立した際
「俳優の演技で人は感動するのだ、脚本じゃない!」
というのを実証したそうだ。
女優は、ただ「1・2・3・4・・・・」と数字を数えるだけ
それがやがて50を超え、100を超えるあたりから様相が変わってきた。
周りで見ていた人々が涙を流し始めたという。
あまりの女優の迫力と感情に、言葉は言葉ではなく
全く別のものとして機能したからに違いない。

それはなにも、言葉だけに限ったことじゃない。
物にだって、料理にだって「これは普通と違う!」と感じることがある。
作り手の感情やプライドがはっきりと主張してくるモノに出会うこと。
それは、感じる方もそれなりにアンテナを伸ばしてないと
分からないかもしれないが、そんなもの本なんて買わなくても
その辺にゴロゴロ転がっているんだよ、と。
アンテナ磨いて、伸ばしてさえおけば
いくらでも、好きなだけキャッチすることが出来るのだ。

改めて、そんなことを気付かされた夜だった。



2004年10月22日(金)



 【美女缶】について

朝10時、Bitsのカズの付き添いで隣町ミシサガへ行く。
ちょっとしたアポイントがあって、ある人物と待ち合わせたのだが
何と、ドタキャン!
ドタキャンて、土壇場になってキャンセルされることを云う
凄まじい日英チャンポン言葉なんだけど(笑)
これには本当にキレるね。

だって、前日と前々日にちゃんと確認取ってるんだから。
相手の理由は「忙しいから」キャンセルっていうけど
「忙しい」からこそ、前日に確認取ってる訳じゃん!?
「忙しい」からこそ、お互いに日にちを決めて会うわけでしょ!?
そんでムカつくのは、そんな輩のために
オイラの貴重な時間を使った、合わせたかと思うと
めちゃくちゃ悔しいんですよ。
お前、確認(コンファーム)って言葉の意味知らんやろ!
と突っ込みたくなる奴が多いよ・・・。

午後、【東京キッチン】にてラーメンを試食。
Bitsの特集企画で、オイラがプチ評論家としてコメントを書くのだ。
昨日も【Kenzoラーメン】食べたし
夜もラーメン作って食べるなど、かなりラーメン漬け。

その足で、Victoria Stにある【Top O' the Cenator】へ。
Bitsの撮影隊がちょうど取材に来てたので。
ココは、年末のJazzExの会場となるので
一度中を見ておきたかった。
ショーゴとキャロルも合流して、諸々打ち合わせをする。

そして【美女缶】の撮影。
「トロント、レベル高いっすね〜!」とか
「あんなの美女じゃない!私の方が綺麗!」とか
「個人的に紹介してくれませんか?」などなど
各方面から様々な反響をもらったこの企画も
残り2名ということで、遂にカウントダウン。
思ったよりもキツかった〜、というのが正直な感想。
いや、まだ終わった訳じゃない。
Bitsでの連載は12回で区切られるけど
これから展覧会レベルへ持っていく作業があるのだから。

実際、ここまで反響が大きくなるとは思ってなかった。
せいぜい、毎号を密かな楽しみとしてくれる人がいればいいと。
だって、「美少女」の基準がオイラの物差しなんだぜ!?
人それぞれの趣味・嗜好がある中で
多くの人に愛されるコーナーになったことが驚きだ。
オイラも展覧会を「やる!」って言った以上
ここで満足していてはダメなんだけどね。
これからまた練り直して、面白くしていきますんで、よろしく。




2004年10月21日(木)



 【蚤の市】について

朝10時、ほとんど寝れないまま
【Butler's Pantry】の搬入。
ここは二度目の展示なので
それほど手こずらずに済んだ。









オリジナルが二点のみ、あとはプリントが中心なので
やっぱりゴージャスさに欠ける。
展示作業が終わってから暫く、その場で
「う〜ん」と考え込んでしまった。

今は、何度目かのトンネルというか
自分のスタイルがまた生まれ変わる時期だと感じてるので
容易に現状スタイルで描き捨てしようとは思ってない。
農家でいえば、生産調整。
家庭でいえば、家族計画みたいなものか。
その狭間で展示を行なうと、どうしても今回みたいな
中途半端なモノになる。

【Butler's】のMarkham支店へ行き
今度は慎也さんの展示を手伝う。
こっちはQueenの倍くらい壁面スペースがあって好きだ。

展示が終わって、いつものようにそこで飯を食う。
そう言えば、と思ってオイラが毎年参加している
11月の新企会【蚤の市】に慎也さんも出るように説得する。
いつもお世話になっている日系社会への
恩返し的意味合いが強い【蚤の市】だが
これに参加するには、もう一つ別の意味がある。

オイラ達が普段やっているような展覧会には
なかなか足を運ばないような人達も
この蚤の市にはやって来る。
カナダに住んでいるとは言え、中身は日本人であるから
アートに対して保守的な考えを持つ人々がまだまだ多い。
オイラや慎也さんの名前を新聞やどこかで知っていても
わざわざギャラリーに足を運んでくれる人は皆無と言っていい。
興味が無いのに加え、親近感も無いからだ。
【袖触れ合うも 多少の縁】
という言葉通り、どこかで一目出会っただけでも
その後の関心度が違う。

毎年、蚤の市での平均的な反応はこうだ。
「トモレノンさん、新聞で名前は知ってますよ」
ありがとうございます。
「どれくらいカナダに住んでますか?」
5年くらいになります。
「じゃ、普段はお仕事してらっしゃるの?」
いいえ、絵を描いて生活しております。
「どこの学校で絵を勉強してるんですか?」
学校へは行ってないんですよ。独学です。

てな感じで、おおよそアートには関係ない話を
延々とするわけだが、そこが大事なのだ。
作品よりも、まず人間を知りたいのが日本人の特徴。
ただでさえ馴染みのない【アーティスト】なんていう職業を
少しでも身近に感じてもらう事ができたら
それが少しずつ関心へと変わっていくものだ。

椅子にふんぞり返って「観たい奴だけ観に来ればいいんだ」
っていう巨匠アーティストに憧れて
そのレベルに至ってないアーティストまでも
やたらに高飛車な態度を取っているのを見かける。
アホかっちゅーの。
自分から絵を持って見せに行くこともしないで
最初っから「来い!」とか
「どうせ言っても来ない連中だから」は無いだろ。

オイラにとって、蚤の市は
こっちから絵を持って「お邪魔しまーす!」と
日系社会の中へ入っていける、年に一度の大切な機会なのだ。


2004年10月20日(水)



 マジっすか!?

去年、絵の展示をしたレストラン【Butler's Pantly】から
また今年もやってくれ、とのオファーがあった・・・らしい。
らしい。というのは、オイラに直接知らされずに
搬入日、その他モロモロが決まっていたからだ(笑)

昼に突然、オーナーのAmilaから
「慎也から聞いてる?明日の朝9時半よ」と
いきなり訳の分かんない電話で叩き起こされ、
つい勢いで「I'll make it」と答えてしまった(笑)
それから慎也さんに確認を取ると
「ゴメン、言うの忘れてた(笑)」って
そりゃ無いっしょ〜!

とりあえず昼間はBitsの編集会議に出なきゃいけないので
帰ってから速攻で絵の展示準備を始めた。
額入りのプリント系は、QWACの売れ残りがあったけど
肝心の新作オリジナルは一点も無し。
痛っ!
と思いつつも、選択の余地なし。
取り急ぎのフライヤーとプライスリスト、タグを作る。

夜中になって、日本の青木さん(FRUITS)や
Kaniさん(Cocoon Design)らと国際電話で打ち合わせがあり
明日の準備が終わったのが朝7時(!)
とりあえずの仮眠を取って、慎也さんが迎えに来るのを待つ。
グッタリです・・・。


2004年10月19日(火)



 Happy Birthday R子!

日頃、色々とサポートしてくれてるR子の
23回目のBirthdayだった。
友達の多い彼女だが
誕生日の当日の予定を空けてくれたので
ショーゴ、クミと共にお祝いパーティーをする。

料理番長はショーゴ。
チャイナタウンで海鮮鍋の材料を買い込む。

クミは、すげー美味そうなケーキを購入。

で、オイラは・・・
プレゼント(?)とビール担当(笑)

主役のR子にも「ご飯炊いておいて!」と
主役もクソもないお願いをする。

夜9時半という遅い時間にR子の家に集合し
料理番長の見事な手さばきで海鮮鍋が完成!












すごい!
早い!
うまい!
ちなみに味噌の味付けはオイラ(自慢)。
やったのは、それだけ。
R子はアルコールが飲めないので
主役を除く3人でガンガンとビールを飲んで
無理やりお祝いモードに持っていく(笑)

オイラが渡したプレゼントは
ぬいぐるみ・・・。
いや、かなり嬉しいはずだぜ。
日本でも人気の(はず?)【RODY】とかいう
ポニーのぬいぐるみ。
見た瞬間「これしかねーべ!」と一目惚れしたやつだ。

ケーキを食べようと思ったが
鍋の喰いすぎで、全然入っていかないので
ルームメイトの女の子達にもおすそわけ。
女性陣は「別腹、別腹」とか言って食ってる・・・。
まじですか?
もう0時ですけど。

その後、部屋で和んだりして深夜まで滞在。
それにしても、23歳って若いよな・・・。
自分の事に置き換えると、オイラ結婚した歳だわ(笑)。
R子がこれからどんな道を歩んでいくか
誰にも分からないけど
この歳ですでに【世界一周】をしてる彼女。
金では買えない経験をいっぱいしてる。
だから、心配はいらないどころか
逆に教えられることの方が多いくらいだ。
「マクドナルドなんて食べてちゃダメですよ!」と
叱られる30歳のオイラって・・・。



2004年10月18日(月)



 【Draganov】でパーティー

ジュエリーショップ【Draganov】へ。
オーナーのGeorgeとTracyから
プライベート・パーティーにお呼ばれ。
ショーゴの英語勉強には丁度イイと思って
クミも連れて3人で参加。



















こじんまりとしたショップの店内と、奥の工房を使って
ワインとチーズだけの、ささやかなパーティー。
人望の厚いGeorgeの元には
何人もの職人見習いが働いている。
彼らと金属や、宝石の話をしてみて思ったのは
ジュエリー=装飾品なんて軽いものじゃなく
もっと大地と繋がった、アーシーなものだと
金属や宝石を捉えていること。
だから身に付けておきたいんだと、彼らは言っていた。
うんうん、完全には分からないが
言いたい事はすごい伝わった。

単なるお飾りじゃなく、身体と一体になるような
花や葉っぱをモチーフにしたジュエリーを作る
Georgeの元に、彼らが引き寄せられるのも納得。

ところで、このGeorgeとTracyも煙草好き。
工房の奥で煙草をくゆらせながらワインを飲む。
たわいのない話をしつつも
なぜか、すごい安らぎを感じてしまった。
酔った勢いで、Georgeと作品をトレードする約束をした。
個展【Smoke Screen】に来てもらった時から
交換しようと言われいたのだが
ついつい面倒臭くて忘れた振りをしていたのだが(笑)

Georgeは最近、ジュエリーをアートフレーム仕立てにした
ファインアート寄りの作品を作っていて
その中の一つと交換することに決めた。

「今度日本に帰ったら、この刷毛と同じのを買ってきてよ」
と頼むGeorge











ショーゴもクミも、そろそろ飽きてきた頃だと思い
皆より先に退散。
それでも3時間以上、ここでワインとチーズを楽しんだ。
ジュエリー職人としても素晴らしいが
やはり人間として付き合って心地いいのが一番。


2004年10月17日(日)



 新メニューの試食

某日本レストランにて、新メニューの試食に呼ばれる。
別にそんなの行かなくったっていいんだけど
ショーゴが来てからというもの99%外食で
最近、食生活が壊滅状態なんで
栄養補給を兼ねて、行くことにした。









出るわ出るわ、新作の2品が山盛りテンコ盛り。
普段、午前中には食べ物を口にしないので
朝11時から寿司というのは、かなりキツかった…。

ダウンタウンに戻ってきて、フラッと立ち寄った洋服店。
冬用ジャケットを一目見て気に入ってしまった。
即買い。
だってさ、Sサイズって中々いいのが無いんだけど
これはサイズもピッタリで、しかも品薄だったから
今、買わなければ後悔する系の予感がしたんで。

夕方、休日だというのにカズさんが
ミーティングしにウチに来た。
近所のセカンドカップに行くことにして
早速新品のジャケットに袖を通す。
ミーティングの内容は
今月末のハロウィンパーティーについて。
そっか、もう来週なんだ。
Rafiとも打ち合わせしなければ。

スタジオに戻ってからは
JazzExの為のフライヤーデザインをする。
凝ってないようで、凝ってるデザインになった。
つまり、見た目の割りに
作業の手間隙が掛かってるやつ。
損だな、こういうの。
と思いつつも、仕上がりには満足。
夜中まえに完成してしまった。


2004年10月16日(土)



 【Japanese Short Film Festival】

今年で2年目を迎える【Japanese Short Film Festival】
若い女の子達が中心になって立ち上げた
手作り感溢れるこの映画祭。
去年は、カズと共に数々の助言、苦言を呈したものだ。
本人達もだいぶ痛い思いをしたせいか
今年はほぼ自力で、格段に良いものを作り上げた。

ほぼ8割がた埋まった客席でRafiと待ち合わせる。
「この映画祭、かなりイイよ」と誘っていたので
彼も楽しみにしていた。
それともう一人、キャロというRafiの友達の女性。
日本で3年間、英語教師をしながら
ジャズクラブでシンガーとして活動していた異色の人。
彼女がトロントに戻ってきて、Rafiの家に居候してるので
今日は顔見せも兼ねて同席。

肝心の映画祭の中身はと言うと
去年、【Tokyo Doll】のカタログデザインを手掛けた
Terryが今回のカタログを手掛けていたり
フライヤーも街の至る所に貼られていて
宣伝も前回を上回っていたと言える。
三浦友和や、鈴木京香主演の短編などもあり
作品の質も充実。

ただ、世の中上手くできているもので
何かが上がれば、何かが下がる。
この映画祭で言えば
去年よりBigネームで質の高い作品をセレクトしたためか
理屈抜きで笑える、いわゆるB級作品が鳴りを潜め
全体的に大人しい、落ち着いた作品が多かった。
それを反映してか、客席から伝わってくる熱気が
去年より少なかったような・・・。
完成度を高めたい!というのは理解できるし
確かにその部分は成功したと言える。
褒めてあげたいくらいだ。
しかし、まだまだ落ち着いた「普通」の
映画祭になるのは早い気がするのだよ。

6本の短編から成る第一部を観終わってから
ケンジントンのバーで飲むことになった。











金曜の夜ということで、どこも混みあってたり
貸し切りになってたりで、いくつかの店を回ったあと
閉店間際の、Rafi馴染みの店を無理やり開けてもらい
そこのパティオ(!寒い)で飲むことに。
もう、いくらなんでも外で飲むには辛い季節だ。
キャロとも、やっと打ち解けて
いい感じに盛り上がってきた頃
ビール2本ほどで芯から冷えてきたので
そこで解散。
帰りがけにショーゴとベトナム料理店で
ラーメン(?)を食って、体を温める。



2004年10月15日(金)



 苦い結末

今夜、Eglintonの【J】にてJazzExのプレイベント
【サン村田の気まぐれJazz Night】が開催される。









年末の本番コンサートの付随イベントということもあり
全く関わっていない訳ではないのだが
立場的に一歩引いた形でイベントを見ていた。
事前の告知チラシには
入場者に「おまけ付き」と謳っていたのだが
その「おまけ」になるはずだったCDが
入場者数が把握出来ないという理由で中止になったと聞き
それはマズイだろうと意義を唱える。

イベントのスタートにはまだ数時間ある。
オーガナイザーであるノブさんとショーゴが
CDのコピーを制作することを決断して
急遽、イベントで配布することに決定した。
やらないより、やった方がいい。
観客は一期一会なのだから
こちらも100%の頑張りで迎えるべきだ。

カズさんと車で会場へ向かい
第一ステージが終わる頃に到着。
ショーゴはコピー作業に追われているらしく
会場には未だ姿がなかった。
サン村田のバンドに挨拶する。
ギタリストはJUNOアワードを受賞した
TonyQuarringtonという著名なミュージシャン。
プレイを聴くまでは半信半疑のところがあったが
聴いて納得。
ブルースやカントリーに影響を受けたスタイルを
上手くJazzにコンバートしていて見事だった。
特に、全編ハーモニクスでバッキングのコードを
プレイしてるのを観て、かなりブッ飛んだ。

満員で立ち見が出そうだ、という事前の情報に反して
観客の入りは赤点。
これが本番でなくて救われたと言いたいところだが
結果が全てのこの業界、甘えは命取りになる。
付随イベントだろうが、何であろうが
主催者側が手を抜いたらすぐバレる。
この結果を招いたのは、自分達であると自覚し
反省のミーティング。


2004年10月14日(木)



 カーロスのセコンドに異変が!

最近、カーロスをはじめ、軍団員との交流がないのだが
久々に日本の【PRIDE武士道】に出場するというので
今日は気合を入れて、インターネットで
試合速報をチェックしていた。

何度目かの「更新ボタン」を押した時
その一枚の写真はオイラの角膜をノックアウトした!














入場してくるカーロスの背後に2人の男の姿。
一人は、トレーニングパートナーのTim。
それは納得当たり前。
だが、もう一人は…
えぇ〜!?
あれは紛れも無いT軍団長の愚息子Dではないか!!
予想もしてなかった出来事に
ただ、アワワワ・・・してしまったオイラ。
う〜ん、愚息子D。
何て羨ましい体験をしてるのだ!

試合の方はというと、2R判定の末、3−0で惨敗…。
長南とかいう、【DEEP】出身のフリーのチンピラ相手に
かなり打たれてしまったらしい。
どうしたんだ、カーロス!
オイラの知ってるカーロスは、そんなものじゃない。
あの桜庭和志と互角に渡り合った頃の輝きを
早く取り戻して欲しい!

オイラもまたトレーニングに励んで
いつかカーロスのセコンドとして【PRIDE】に
異色・格闘アーティストとして逆上陸するのだ!


2004年10月13日(水)



 未来を照らす言葉

bitsの編集会議に参加している途中
写真家 杉野シンさんから電話が入る。
色々と相談事があって、留守電を残してはいたのだが
忙しいのだろうと思い、返信は期待していなかった。
しかし、シンさんは快く「今からスタジオに来なさい」と
誘ってくれた。

言わずと知れたカナダNo.1のコマーシャル・フォトグラファー
であるから、仕事中に友達のように遊びに行ける関係ではない。
車の撮影も余裕なほど巨大なスタジオ。
恐る恐るスタジオの扉を開けると
大人数のスタッフがせわしなく行き交う撮影現場。








TELUSという携帯電話の広告を撮っているところだった。
このTELUSをはじめ、街にはシンさんが撮った広告が溢れている。
街を歩いていて

ここは大人しくしなければ、と気を引き締めてると
スタッフの女の子が優しく
「コーヒーでもどう?」と語りかけてくれた。
う〜ん、こういう気配りはいいね。
オイラもいつか、こんなスタッフが欲しい。
ていうか、写真家っていいな。
シャッターを押すのは一人かもしれないが
そこに辿り着くまでに大勢の人の協力がある。
いわばチームプレイだ。
それを率いるリーダー シンさんの存在感はデカイ。
求心力と言い換えてもいい。
「この人について行けば大丈夫」という絶対の安心感の中で
彼らは仕事ができるのだから。

程なくして撮影は終了。
スタッフが後片付けに走り回る中
オイラとシンさんは、5分と離れていない場所にある
彼のメイン・オフィスへ。

今日はBitsから対談のオファーを持ってきている。
年末の【Tokyo Doll2】で来加する写真家【FRUITS】でお馴染みの
青木正一さんとの対談のセットアップを頼まれているのだ。
ここ数日、色々と考えた対談の切り口や意図を
一通り説明させてもらったのだが、シンさんの口からは
「面白くないね」と、バッサリ・・・。
あまりの即決に、軽く動揺する。
「じゃぁ、どんな企画だったら乗れますか?」と聞けば
暫く考えた末、「このデザイナーは面白いね」と
参加するデザイナーの作品を指差した。
「俺がモデルを用意して、このデザイナーの服を撮るよ」
え・・・
マジっすか!?

急転直下の企画変更で、とんでもない大事になった。
先日行なわれたシンさんの個展で発表された
Tin Typeという手法を使って、ポートフォリオを撮る!
そして、この新鋭デザイナーとの対談!
こんなデカイ手土産を持たされたオイラは
嬉しさ半面、怖さ半面。

仕事の話はそれで一段落して
会話は自然とアートの話となる。
ここからが、本当の意味で今日の収穫となるのだが
オイラに面と向かって苦言を呈してくれるのは
実はこの人以外には居ない。

作品の弱点
アーティストとしての心構え
ビジネス
パブリック・イメージ

そのどれもが的を得ていて、全く反論できない。
ただ一つ褒めてくれたのは
「Tomoは成功する要素を全部持っている」ということ。
10の苦言に対し、たった1つの褒め言葉。
その一言だけで充分に救われた思いがした。

スタッフが帰宅し、誰もいないスタジオで
コーヒーを飲み、煙草を吸う。
二人だけでこの空間にいるのが不思議な気がした。

普段付き合っている友達や友人
決してその人達の言葉が軽い訳でも、浅い訳でもない。
しかし、シンさんの一言には重みがある。
自分にとって先人である事、
未だ見ていない、これから見るであろう風景を
すでに経験している余裕。
これからオイラがどういう道程を行くのか
この人には見えているのだろうか?
そんな奇妙な気持ちにさせられるほど
その言葉は未来を照らしていた。



2004年10月12日(火)



 Tom Waitsとのつながり

待ちに待ったTom Waitsの新譜【Real Gone】が発売された。
事前に見ていたジャケットの印象が
駄作である【Black Rider】に酷似していたので
悪い予感がしていたのだが、ある意味予想通り
BGMとしか聴けない類の音。










マーク・リボーのギターの陰から
Tomの声が、テープの切り貼りのように
あちこちに見え隠れするだけで、高揚感はまるでナシ。

同じTomの作品なら、コッポラ監督の【One from the heart】の
サウンドトラックとして’82年に発売され、廃盤となっていた
アルバムが【エクステンデット仕様】で再発売されて
そっちの方が断然魅力があるリリースだった。

初期のTom Waitsは、オイラの絵画に大きな影響を与えていて
今でも制作中に、また制作の合間に考え事をする際に
部屋に流れているのが彼の音楽だ。

夜の街
孤独
失望
妬み

煙草
コーヒー

・・・。

大人になって味わう、人間のダークサイドを
メランコリックに綴ったTomの歌詞や
「どうやったら、そんな声になんの!?」と言うほど
しゃがれて、潰れたダミ声に魅了されてきた。
誰が認めなくても、オイラの作品とTomの音楽はつながっている。
これからも、そう願いたい。

カナディアンのSarah Sleanの新譜【Day One】も同時購入。
メジャー2枚目とあって、かなり前作から洗練された
好アルバムだった。
頻繁にラジオでオンエアされてた【Lucky Me】をはじめ
キュートで小悪魔的要素が詰まった楽曲。
ジャケットやスリーヴなどには、彼女自らが描いた
絵、コラージュが見える。
彼女のポートレイトはいつか描いてみたいな、と思う。

2004年10月11日(月)



 落胆

いつもなら、日曜の朝からショッピングで賑わう
ここQueen Streetだが
今日は【サンクス・ギビング・デー(収穫祭)】という
休日の為、人通りもまばら。店もほとんど閉まっている。

そんな平和な休日の朝10時半。
これからJazzExの緊急ミーティングのために
ノブさんとショーゴがやって来る。
そもそもショーゴが来加した理由は
JazzExの実行運営の為だ。
決してオイラと遊び回るのが目的ではない。
(特に日記を読んでるとそう思えるが)

しかも、そのショーゴに与えられたポジションは
イベント運営の要であるプロモーションとその戦略主任だ。
オイラが仕掛けるようなアートイベントは
およそ1年掛かりで準備していくが
このJazzExは実質3ヶ月という短い準備期間でスタートした。
ただでさえ時間がなく、限られた戦略しか打てないのに
今までのところ、効果的なプロモーションは
何ひとつ打たれていない。
それ以前に、オーガナイザーであるノブさんと
ショーゴの意志疎通が上手くいっていないのが
何よりも問題だったので
急遽、二人で話し合いの場を持ってもらおうと
オイラが言い出したのが、今日のミーティングだ。

しかし、ミーティング開始時間の10時半に
肝心のショーゴが現れなかった・・・。
寝坊したのだ。
有り得ない。これは全く有り得ない話だ。
忙しい中、時間通りに来てくれたノブさんと
他の部分について色々と議論してる間にも
オイラの頭の中は怒り心頭。
そう、この時点では単に怒っているだけだった。
やがて、その怒りは落胆へと変わる。
1時間以上遅れて現れたショーゴは
頭を下げ、謝罪をしたあとはすっかり石のように固まって
黙りこくり、ノブさんから発せられる言葉を
ただただノートにメモし続けるだけの
おおよそ対等な関係とは言えない態度に終始したのだ。

寝坊したのはしょうがない。
遅れたのはしょうがない。
じゃぁ、それを取り返せばいいじゃないか!
ただ誤って、自粛して、黙ってるのがお前の責任の取り方か!?
時間に追われ、慌しく帰っていったノブさんを見送り
矛先をショーゴに向けてオイラはそう言った。

ショーゴだって無策でミーティングに臨んだのではない。
あいつは昨晩だって、アレコレと論点を探しては
オイラに相談してきたのだから。
それを知っているだけに、今日の態度には
歯がゆさを通り越して、落胆してしまったのだ。

夜には、友人と飲む約束をしていたので
ショーゴも連れて行こうと思っていたのだが
ここは突き放し、オイラ一人で行くことにした。
肌寒い秋の気候の中、パティオで震えながらビールを飲み
友人とたわいもない会話をしていても
やはりあいつの事が気になった。
大してビールも旨くなかったので
2−3杯飲んで帰宅。


2004年10月10日(日)



 プロモパッケージ完成

昨晩泊まったショーゴと共に
ケンジントン・マーケットに出没する。
JazzExのプロモパッケージをMikeに加工して
もらったのをピックアップするためだ。
手伝いのクミと合流して、Mikeのスタジオにて
パッケージを受け取る。
すごい。
かなりカッコいい仕上がり。
他の部分はオイラのプリンターと
手作業でカットした台紙なのだが
この表紙だけはお金を掛けてでも
見栄えの良いものにしたかったのだ。









後は、ブックテープで製本すれば完成。
今日中に仕上がる見込みが付いたので
【Europian Meat】にて特上のサーロインステーキを購入。
今夜は軽い晩餐気分なのだ。
ついでに【Patty King】にて、激ウマのパンも買う。

豪華ディナーが待ってるとあって、
帰ってからショーゴとクミは急ピッチで作業を進める。
そして、夜8時過ぎに完成!
いや〜、コレを手にする人はラッキーですよ。
限定30部だし。
かなり満足。

ステーキを炭火でじっくり焼いて
ワインと共に晩餐。
食後に、なぜかギターの講習会が始まる。
クミが突然「弾いてみたい」と言い出した為で
ショーゴと3人で【Stand by Me】を延々と練習する。
すると、リンゴ狩り帰りのR子が突然の訪問。
リンゴのお土産と、リンゴ嫌いのオイラには
紅葉の葉っぱのお土産(よく心得てる)。
そして、R子もギター教室に参加。








ギターは3本しかないため、
オイラは傍らにて、子供のようにレッスンに夢中になる
3人を見守る親の気分(笑)


2004年10月09日(土)



 大家との全面対決

スタジオのあるアパートの大家と
住人が揉めている。
発端は、数ヶ月前から続くビル揺れが原因だ。
オイラのスタジオは揺れないのだが
他の部屋は、結構な振動でずっと立っていると
眩暈がするほど。
最初は軽い問題だと思ったのか
大家は「直るまで家賃は払わなくていい」と
言ったのに、修繕が長引くにつれ
「やっぱり払って」と、謝罪もなしに要求してきた。

この大家、たまに頭がおかしくなる。
オイラはもう3年もここにいるので
長老として皆の意見を代弁する立場に
祭り上げられており、今回もまた
大家との全面対決の矢面に立たされた。

他の住人は一切口を挟まず
オイラと大家のサシの勝負。
法律上、払わないのはマズイし
裁判で争ったら不利になるので、そこは飲んだ。
だが、今後このような混乱が起きないよう
一切のことは書面として残すことを
認めさせることにして、場を丸く納める。
オイラね、調停人でも弁護士でもないのよ。
いい加減にしてほしい。
好きでやってる訳じゃないよ。

弁護士と言えば、一昨日M子が
強制退去の勧告を受けたと相談に来た。
最近、学生ビザの延長や度重なる渡加歴から
ビザを却下されるケースが続出してるらしい。
M子のケースは知ってる中でも特に最悪で
これは手に負えないと思い
オイラの弁護士を紹介してあげた。

今夜は、知人のライブがDrake Hotelであるので
そのM子とショーゴ、クミの4人で出掛けることに。
金曜の夜。
ドレイク前にはラインナップが出来ている。









向かい側の歩道では、何やらアートパフォーマンスが
行なわれており、一同キョトンとしてそれを見つめる。
後々、それが【Deleon Whiteギャラリー】の
オープニングパフォーマンスだったと知る。

知人のバンドは【Blue Venus】といい
先日Nanaさんに紹介されて以来
何度かメールのやり取りをしていた。
今夜はCD発売記念ライブということで
かなり気合が入ってるらしい。

2時間ほど、かなり待たされた挙句
かなり地味にショーがスタート。











あまり音楽的に好きでは無かったが
必死に良いところを見つけようとするオイラ。
他3人は、早くも退屈気味で
第一ステージが終わると共に引き揚げることにした。

通称【横・バー】で飲もうとしたら
ドレイクから溢れた人で満員御礼だった。
仕方なくOssingtonまで戻り
【Bar One】の裏パティオで飲む。
野外ストーブが付いていて暖かく飲むことが出来た。

【Blue Venus】にもらったCDを誰も欲しがらず
「あげる」「いらない」の押し付け合いになった(笑)
おいおい。


2004年10月08日(金)



 やっぱ、半期に一度?

今年度の事務的な作業をする。
取っておいたはずの書類が紛失していたり
使途不明な金額があったりと、
普段からマメにやってないツケが周ってきた。
やっぱ、半期に一度かな?

アートというのは、掛かった材料費(原価)と
実際の売り値(売価)が大きく違うし、
市場という判断値も無いため
銀行などからすれば、あまり信用できない商売だ。
それでも、クレジットカードが取得できるだけ
この国はマシだと言える。
日本だったら、職業欄に「アーティスト」って書いたら
丸井のカードだって難しいだろう。

夕方、ショーゴとケンジントンのカフェで待ち合わせ。
Mikeに頼んでいたJazzExのパッケージを受け取る
はずだった。
が、不発。
二度、三度コンファームしていても
簡単に「ごめん、出来なかった」と平然と言う
カナディアンって・・・・。

仕方なく、帰る道すがら
チャイナタウンでラーメンを仕入れ
夜は寂しくラーメンで夕食。









近所のCity TVに、もの凄い人垣が出来ていて
誰かミュージシャンがライブをやっている模様。
いつもなら放っておくが、ショーゴに見せてやろうと
思い、その人垣の中へ入る。
観ていた奴に聞くと【グッド・シャーロット(スペル不明)】
だと言う。
人垣のほとんどは、ティーンエージャーで
親に肩車してもらいながら熱狂してる子が目に付く。
オイラもショーゴも
「へぇ〜、最近の若い子はこんなのがいいんだ」と
半ばオヤジの心境。

それにしても、ブラやアクセサリーが
ステージに向かってガンガン投げ入れられていて驚く。
釘のようなビス付きのベルトが宙を舞う・・・。
そんな子に育てた覚えはありませんよ!
って、誰か言えよ。と思った。



2004年10月07日(木)



 ジレンマ

昨日に引き続き、ドレイクホテルに集合。
今日は撮影日だ。
臨時モデルとしてショーゴと、クミの友達A子が参加。
カメラマンのTが遅刻をかますという
オイラ的には大ヒンシュクもののスタート。

一応、撮影は順調に進んでいくものの
どこかスッキリしない気持ちのまま付き添う。
心のモヤモヤの正体が見えてきて、
それがカメラマンの力量不足からくる
オイラのジレンマだと気付いてからは
ついついカメラマンに辛く当たってしまった…。
正直、すまん。
そんな自分が情けない。

写真を撮る行為=ものづくり
であると思うから、
オイラがもの作り、つまり作品に取り組むときの
モチベーションを基準として、それに取り組む姿勢までも
カメラマンに要求してしまったのかもしれない。

ましてや、カメラの性能向上で
誰でも綺麗な写真が撮れる世の中
「さすがはプロのカメラマン!」
と言いたいじゃない!?
写真て、シャッター押すだけで撮れるけど
じゃぁ、プロとアマの違いは何なの?って事になる。
何がプロを、プロたらしめるのか?
シャッター押す以前の問題だと思う。

失礼ながら、自分の物差しで計らせてもらっているが、
同じ、ものづくりをする人々には
それがどんな職種であれ敬意をもって接したいと
思うがゆえの苦言・失言であると捉えて頂きたい。

2004年10月06日(水)



 Be Yourself

【Tokyo Doll2】のファンドライザーで
ハロウィーン・パーティーを開催するドレイクホテルにて
取材に関する打ち合わせ。
イベントのスポンサーである【Bitsマガジン】が
誌上にて「読者モデルが体験するドレイクホテル」
という企画を立ち上げた為だ。












カメラマンのTと、スタッフのクミと共に
マネージャーのNatalieとミーティング。
途中、カフェに寄ると、偶然にもハロウィーン・パーティーの
メイン・オーガナイザーのRoseがお茶をしていた。
奇遇だね、ってことで、今回の取材の経緯を説明したら
「へぇ〜、日本人の雑誌も面白い事やるんだね」
って、かなり見下した発言。
そんな気は無かったかもしれないが
マイノリティとしては敏感に反応してしまう。

帰りがけ、今度はSPINギャラリーのJunoが
カフェでお茶をしていた。
さっきのRoseの発言をJunoに愚痴ると
「トロントにある、他のアジア系雑誌を見てみなよ、アートの“ア”の字も扱ってなくて、誰もアートなんかに関心を払ってないんだよ。Bitsはトロントのアートシーンを伝えてきた、アジア系で唯一のメディアなんじゃない?」と励まされる。
そう、何を隠そうJunoは韓国生まれの韓国人。
同じアジア系として、メディアと戦っている同志だ。

それでも、トロントは他民族都市であるから
アジア系であろうがメディアへの露出頻度は高いのだが
他国へ行けば、白人至上主義が当然の世の中。
そこを、どう泳げばいいのかをオイラもJunoも
波にもまれながら学んでいるところだ。
答えは二人とも分かってる。
【Be Yourself〜いつでも自分らしくあること】だ。
ただ、それを貫くのが難しいだけで。


2004年10月05日(火)



 【Coffee and Cigarettes】

久々に【日加タイムス】社にお邪魔する。
今年で25周年を迎えるのを記念して
月末にアニバーサリー・パーティーを兼ねた
Jazzコンサートを企画されており、そのチケットを
受け取りに行ったのだ。
同じトロントの日本語誌【Bits】がサークル的ノリなら
【日加〜】は、アットホームな雰囲気が社内に充満してる。
トモレノンとしては、来加以来5年間
事あるごとにサポートして頂いてるので
スタッフの方々とは気さくに話せる関係が続いている。
パーティー当日は、スタッフ総出で準備に取り掛かるそうで
それもやはり、このアットホームな社風が
あってこそかなと思う。

夜、再びショーゴとJazzExのパッケージ制作。
ブックレットのように閉じて
CDまで収納できるかなり豪華な仕様。









ショーゴの職人ぶりにも磨きが掛かり
余った素材で【網カゴ】まで作ってしまうほどに成長。
頑張りすぎて、深夜3時を過ぎ
やはり今夜もここに泊まるハメとなった(笑)

オイラは寝付けないので
先日買ったDVD【Coffee and Cigarettes】を観る。
監督のジム・ジャームッシュは7番目くらいに好きな監督。
これまた題材が「コーヒー」と「煙草」ですから
オイラの趣味ド真ん中って感じです。
劇場で見逃してたので、かなり期待して観る。

「コーヒー」と「煙草」にまつわるショート・ストーリーを
10編ほどにまとめた小品集といった趣き。
軽い息抜きに撮ったかに見せて、実は17年も前から
暖められ、複数の撮影監督とコラボしてきた企画だという。
元々は86年に【サタデーナイト・ライブ】用の企画として
スタートしたというのだから驚きだ。
出演者もそうそうたる面子。

オイラご贔屓のトム・ウェイツをはじめ
ロベルト・ベニーニ 
ケイト・ブランシェット 
スティーヴ・ブシェミ 
スティーヴ・クーガン 
アレックス・デスカス 
アルフレッド・モリナ 
ビル・マーレイ 
イギー・ポップ 
ジャック・ホワイト 
スティーヴン・ライト 
などなどが、様々なストーリーを紡ぎ出すわけです。
観終わった後に、「わぁ〜、すげ〜!」とかもないし
劇的に盛り上がるシーンも特撮も無いですが
淡々と流れるように進むストーリーに
ただ身を任せるだけで気持ちいいです。
そして、
右手にはコーヒー
左手には煙草です。

オフィシャルサイトもかなりカッコいいので
チェックしてみて
【Coffee and Cigarettes】






2004年10月04日(月)



 ゴジラ松井 初体験









ショーゴより一足先に起きたオイラは
コンヴェンションセンターで開かれている
【Toronto International Art Fair】へ。
Rafiからゲストパスをもらっていたので
開館直前の大混雑の中を、悠々と関係者入り口へ。
出展ギャラリーは、去年より若干少なめ。
まだ観客のいない館内をゆっくり見て回る。

真っ先に【Edward Day Gallery】へ行き
年末の【Tokyo Doll2】に出品する
青木さんの作品を見る。
いいね。
写真集で見た作品そのまま。
オーナーも、かなりコレを気に入ってる様子。








ドイツのギャラリーにて、オノ・ヨーコさんの作品を発見!
有名なジョンとヨーコの合成写真だ。
本物は初めて見た。









他国のArt Fairに比べると、まだまだ外国からの
出店が少ないね。大多数がカナダのギャラリーで
「あ、面白いな」と思うのは、いつも他国のギャラリーだ。
これも去年と比べると、だけど
コンテンポラリーな作品よりも、絵画と呼べる作品が
多くなってるような気がした。
錯覚でなければ良いのだが・・・。
【絵画の復権】が叫ばれて等しいが
まだまだ前衛と保守派の線引きがハッキリとあり
新しい夜明けと呼べるような作家は出てきてない印象。

もっとゆっくり観たいところだが
今日は、時間制限があるのだ。
午後1時より、隣のスカイ・ドーム(球場)にて
松井がいるヤンキースの試合を観ることになっているのだ!
ここで驚いた人、なかなか通です。
そう、オイラは野球が全然ダメなんです。
あんまりよく分からない。
でも、最近はイチローと松井の活躍をニュースでチェック
するように心がけていて、前よりは少しはマシになったと思う。
今回、ショーゴもいることだし
MLB観戦も一生に一度はいいかな?と思ったわけだ。

Bits経由で特別に座席も取ってもらったし
かなり優遇された初観戦となった。
しかも、今日がリーグ戦の最終日という
大事な一戦らしいのだ。よく分からんが。
入場者には先着順でT-シャツを配っていたらしい。
遅れて入ったオイラはもらえなかったのだが、
やさしいイオリくんが特別にくれた。ラッキー。

隣の席には、偶然か否か、JazzExのスタッフK子ちゃんが
居合わせ、【野球素人】同士盛り上がる。
とりあえず二人とも「松井〜!」しか言わない(爆)
だって、それしか楽しみが無い。
攻撃でも、守りでも、とにかく松井しか見ない徹底様。
挙句の果てに、「まだ5回表なの?長すぎー」
と、半分で飽きてしまった。
お互いにデジカメで、どっちが松井を接写できるか競争。
コレが↓オイラの決定的ショット。










日陰で寒いこともあり、ショーゴ、カズさんらと
一番安い5階席へ移動することにした。
おおー!
上から見ると、また一味違うねぇ。
オイラ、こっちの方が楽しいぜ。
3打席後に、松井が交代してしまったので
あとはひたすら暇つぶし。
ウェーブなんぞに参加する。









結局、どっちが勝ったか分からぬまま
近くのBarで乾杯する。
もうパティオで飲むには限界の寒さ。
「これが最後だね」と言いつつ
皆で震えながら飲む。
オイラのMLB初観戦は、このように幕を閉じた。
果たして、次はいつになることやら?



2004年10月03日(日)



 ひとり立ちの日

午後一番で、Rafiと待ち合わせて
シルクスクリーン職人Markのスタジオへ行く。
JazzExのプロモ・パッケージの表紙に
シルクでロゴを入れるため、見積もりを出してもらった。
思ったより安かったので、即決して
直ちに作業に入ってもらうことに。

来加以来、スタジオに寝泊りしていた
ショーゴにも、ついに一人立ちの日が来た。
Dundas West駅近くにあるアパートの一室に
引っ越す事になったのだ。
一室と言っても、2BRのリビングを間借りするので
正確には部屋じゃない(笑)。
まぁ、リビング・シェアと言ったところ。
荷物をタクシーに積み込んで
一回で引越しを済ませた。

とりあえず、住人達(男2人)と和んでから
トイレットペーパーや消耗品の買出し。
腹が減ったのでビル一階のフードコートで
韓国料理を食べる。
散策がてらRoncesvallesを南下してるうちに
Queenまで降りてしまったので
再びスタジオに戻って作業の続きをすることにした。










オイラは引き続きJazzExのプロモ・パッケージの
デザインと印刷を。
ショーゴは、ひたすら切り貼り作業。
二人とも無言のまま、黙々と作業をこなす。
気づいたら4時!
明日も予定があるので、引越し早々ショーゴは
ウチに一泊することになった。


2004年10月02日(土)



 素材の吟味

昼間、ショーゴと画材屋をまわり
JazzEx用に作る事になったパッケージの素材を購入。
デザインは勿論だが、もの作りする上で
この素材の吟味こそが完成度を決定的に左右する。

すし屋でも、ネタは新鮮だが海苔がダメな所が多い。
旨いすし屋は、海苔もいいのを使っているのだ。
そういうところに手を抜かない。

かなり理想に近い素材が手に入ったので
切ったり加工したりはショーゴにまかせ
オイラはBitsの編集部へ顔を出す。
帰りに、翌週インドへ旅立つRafiの家に寄って
いろいろと調整作業。
日本のFruitsマガジン 青木さんに電話したりする。
【Tokyo Doll2】で展示する青木さんの写真作品が
今朝届き、もうすでにコンヴェンション・センターで
開かれている【TIAF】のEdward Day Galleryブースにて
公開されているのだ。
Rafiから関係者用のチケットをもらったので
早速明日にでも観に行かねば。

スタジオに帰ると、ほぼ作業を終えたショーゴが待っていた。
ここからがオイラの仕事。
JazzExに参加する日本人ミュージシャンのイラストを
今晩中に仕上げるのだ。

夜食を食いつつ、深夜3時に完成!
我ながら、自分の作業の早さに感激して
ひれ伏したくなるほどだ。











2004年10月01日(金)
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