-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 今年最後に思ったこと

いつもと何の変わりもない一日。起き掛けにコーヒーと煙草を一本吸い、Jazz FM91.1を聞き流す。

日本はもう新年が明けた頃で、声が聞きたくて日本に電話をする。不在。それは一方的な俺の欲求で、相手がそれに答える義務はないけれど。

今夜はカウントダウンなど行かずに、一人で過ごそうと前々から決めていた。どんなに誘っても俺がどこにも出掛けない事は皆知っていて、そっとしておいてくれたトロントが好きだ。

午後になって、近所のオンタリオ美術館へ行った。こんなに大勢の人が、大晦日だという日に美術館へ足を運ぶなんて少々面食らった。俺自身、なぜ来ようと思ったのか分からないけど、まるで用意されてたかの様なロビーの一席のベンチへと体を滑り込ませ、そのまま夕方まで時を過ごした。

夕食はMさんと近くの日本食レストランで済ませた。最近この人には本音で喋れるようになった。トロントにおいて貴重な存在だなと思う。彼女を見てると、俺は本当に自分で望んだ人生を生きてるのかな?と疑いたくなる。多分それは、ペットであれ、勉強であれ、彼氏であれ、いろんなものに惜しげもなく、彼女の愛を注いでいるからだ。それが羨ましかった。




2002年12月31日(火)



 また飲みました

昨夜から引き続き“HYPE TOKYO Part2"用のWEBサイトを制作。とりあえず全体的な箱とテキストを当て込んでアップデートする。

それと同時に、長いこと放ったらかしにしている自分のWEBもリニューアルしている。これが思ったより時間掛かるんだなぁ・・・。予定では新年早々、バァーっとモデルチェンジしたかったんだけどね。無理そう。

昼からRafiと年内最後の打ち合わせで、あれこれ意見を交換。しかし未だに核となる部分を固められず、進むべき方向性が見出せない。二人もそれを自覚しているから、いざ決まったときに動き出せるように、全方向について注意を払っているんだけど。

夕方、一旦帰って再びWEBの作業をして、10時からはケイタロウの誕生会に顔を出した。ほとんど忘年会のノリだったけど(笑)。そこで何人か初めての人と話が出来たんで新鮮でした。しっかし、あのイアン君(Bingo!で連載してるカナダ人ね)本当に関西弁だったなぁ。ちょっと感動。

夜中にRafiも来たし、イケコとMihoちゃんもちょっとだけ来た。彼女ら2週間後に迫ったグループ展の準備で忙しそう。充実してるって言ってもいいか。

結局お開きまで飲んで帰ってきました。あぁぁ、もう今年は飲まないと決めてたのに。



2002年12月30日(月)



 総括ショート・バージョン

毎年この時期になると、一年を振り返った総括をするんだけど、色々ありすぎたので詳しいことは過去ログで日記を拾い読みしてもらった方が早い。というわけで、軽く箇条書きでおさらいします。

1月
・妻との別居
・父が他界
・緊急帰国
・離婚

2月
・STUDIO 2/ARTIC始動
・バレンタイン・ショーに参加
・村上隆に会う
・オノ・ヨーコにインタビュー

3月
・ジュエリー・デザインに挑戦
・スタジオを借りる
・Casaで個展

4月
・HYPE TOKYO HP公開
・Remarkable Beanで個展
・Peppino'sで個展

5月
・“Let's Have A Dream"会場問題勃発
・Just Dessertで個展
・イチローとの接触失敗
・HYPE TOKYOプロモーション開始

6月
・HYPE TOKYO用インタビュー
・HYPE TOKYOビラまき
・日系企業、団体との確執
・ワールド・カップに燃える

7月
・College Street Barで個展
・HYPE TOKYOスタート
・日本から参加アーティストが来る
・Puffy来場
・“Let's"の会場が決まる

8月
・日本へ緊急帰国
・アントニオ猪木決定
・Bingoマガジン表紙

9月
・Fiona Smythに会う
・“Let's"スポンサー交渉
・“Let's"寄付先がUnited Wayに決定
・“Let's"HP公開

10月
・“Let's"T-シャツ製作決定
・“Let's"カタログ製作開始
・“Let's Have A Dream!"開催

11月
・NOWマガジン「Best Visual Artist」
・似顔絵師として出陣
・日加タイムス・新年号表紙
・イラク反戦デモに参加
・“Let's"寄付金授与

12月
・HYPE TOKYO Part2準備スタート
・隠居生活スタート

こうやって書くと、何だか味気ないなぁ・・・。多分、今年出会った友達や仲間を書き加えたらもっと長いリストになる。今年も本当に色々な人と出会って、別れてきた。この中で、何人と今後も繋がっていけるか楽しみでもある。

自分の中では、トロント生活もカウントダウンに入りました。あと数年、悔いの無いように駆け抜けたいと思いますっ!!


2002年12月29日(日)



 カレンダー

今日も引き続きBoxing Dayの余韻が残るトロントです。買い物ではなく、所要があってYonge x Bloorまで行ったのだが、ついつい釣られてウインドウ・ショッピング。

半額になってたカレンダーを購入。本当はミッシェル・ドラクロアのカレンダーを探してたんだけど、どこにも置いてないので諦め(Amazon.comでは見つけたけど・・・)て、Edward Hopperのにしました。

今まで見たHopperのカレンダーで、一番まともなセレクトだったから。名作「Nighthawks」が入ってるのは当然として、「Drug Store」が取り上げられてるのは初めて見た!他にも「Western Hotel」や「New York Office」などの“City”ものがほとんどというセレクトは、俺の好みにピッタリではないか!

Hopperのカタログは重いので日本に置いてあるから、当分はこのカレンダーを見て満足できそう。

話は変わって、7月に作品を展示した“Just Dessert”オーナーのリチャードから、来年早々に再びやって欲しいとの連絡をもらった。手持ちの在庫でOKなら、すぐにでも大丈夫なので引き受けることにした。スタートは多分一月後半から4月まで。

その後、5月の個展が続いて、夏のOutdoor Showにも今年はエントリーしようかと思ってる。秋くらいには、現在構想中の新プロジェクト「Underwear(仮)」をギャラリーでやって・・・と考えてたら、本当に来年もあっと言う間だなぁと思えてきた。

HYPE第二弾は、事情により2004年春にズレ込みそうだけど、2003年中は定期的にコレに時間を取られるのは間違いないし。

買ったばかりのHopperのカレンダーには、早くもそういった書き込みが加えられたのである。

2002年12月27日(金)



 Boxing Day

Boxing Dayと聞いて「え、ボクシングの試合がある日?」と答えたあなた!俺と同類です(笑)。欧米ではクリスマスの翌日、使用人やドアマン、郵便配達人などに贈り物(Christmas Box)をすることから名付けられた、年に一度の大安売りの日なんです。

日本で言うところの「新春・初売り!」みたいなものかな?こっちでは新年はそれほど特別な日ではないから。毎年この日は、家でじっとしてるのが慣例だったけど、今年は珍しく買い物モード。

狙うはDVDプレーヤー。前に使ってたノートPCにはDVDが付いてたんで、ソフトはいくつか持ってるんだけど、そのPCが無くなってからは宝の持ち腐れだったから。それに、CDショップやレンタルビデオ行くと、VHSとDVDの比率が完全に逆転してて、DVDじゃないと手に入らないソフトも出てきてしまったため。

ただね、DVDプレーヤーといっても、どこにでも売ってるのは意味がないんだ。DVDソフトにはリージョンコードといって、日本のソフトは日本のプレーヤー、北米のソフトは北米のプレーヤーでないと再生できないような仕掛けがある。その仕掛けを解除してあるプレーヤーというのが少数存在していて、それを狙ってるわけだ。

下調べした限りでは、チャイナタウンの電気屋と、インド系の電気屋にはそれがあった。どっちで買おうか迷ったが、クリスマス完全無視の商売王国・中国よりも、インド系の電気屋の方がBoxing Day効果あり!と見込んで、そっちに買いに行った。

値段は多少、チャイナタウンの方が安かったので、店員に「これ、チャイナタウンだと$○○だったけど・・・」と値切ってみると、「OK,その値段でいいよ。おまけにBoxing DayだからTax(税金)もいらない!。」と、予想以上に羽振りが良かった(笑)。と言うわけで、念願のDVDを手に入れました!

超満員のショッピング・モールを抜け、これまた超混雑のQueen Stを横切って帰ってきました。ちょうどスタジオの周辺にはブティックやセレクト・ショップが立ち並んでいるのだが、どこも入場制限を設けてて、ドアの外には順番待ちの長蛇の列・・・。

そういうのを見てて、日本の「福袋」ってのが懐かしくなった(笑)。今でもあるのかね、「10万円福袋」とかさ。「100万円福袋」ってのもあったね。ありゃ、バブル時代か!?

2002年12月26日(木)



 クリスマスと中華街

起きて外を見たら大雪!真っ白です。今年もやっぱりWhite Christmasになった。

昨日のイブは、あちこちのクラブやレストランでパーティ等も行われていたが、25日クリスマス当日はどこもお休みになる。レストランやカフェ、あらゆるショッピングストアが閉まってしまうので、家に食材がないと飢え死にする日です。

ところが、そんな「完全休業日」でも例外が一つだけあります。それはチャイナ・タウン!と、中国人がオーナーのレストラン。スタジオがある付近はダウンタウンで最も賑わう地域なのだが、さすがにこの日は誰ーーも歩いてない。

しかし!チャイナタウンに一歩足を踏み入れると、そこには日常と何一つ変わらず賑わってる中国人達の姿が!!すごい。まるで、そこだけ独立国家だと言うべく活気に溢れている(笑)。

また、中国人がオーナーの日本食レストランで働いてるMihoちゃんは、やっぱりクリスマスも休みなし(笑)。あの商売魂は見習わなきゃいけませんよ。親が死んでも店は閉めないってのは、どうか?と思うけど。それだからこそ、世界各地に中華街が発展したわけだし、全人口の半分が中国人なんだけどね。

どんなものでも商売するのは凄いし、確かにお世話になる機会も多いので、あまり言いたくはないが、「違法」という言葉は中国の辞書には載ってないに違いない。本当にどんなものでもコピーするからね(笑)。「ドラえもん」のヒゲが2本しかないとか、「踊る大捜査線・ドラマVCD全話セット$20」とか(笑)。

ああいう環境で育つと、物を等価で買うことが馬鹿らしくなるだろうなぁ。コピーすれば何十分の一で手に入ると分かってるんだから。もし将来「tomolennon絵画$5」とかでコピーされてたら嫌だなぁ(笑)。でも、コピーされるくらい有名にならなきゃ大丈夫だけどね・・・。

2002年12月25日(水)



 クリスマスと戦争

A Very Merry Christmas!なんて、去年のクリスマスには言える状況じゃなかったけど、今年はささやかながら友達とパーティをやった。お決まりのケンタッキーを買って(笑)、Kくんの家に行く前にTELしたら、皆プレゼントを用意してるらしいとの情報が入り、慌てて近くのショップで人数分のプレゼントを買った(^^;

こんな日に、難しい話しはしたくはないんだけど、「北」が米朝枠組み合意で凍結中だった実験用原子炉の封印を撤去、監視カメラなども使用できないよう妨害したとニュースで見た。これに対する米の反応は素早いもので、「北は大バカだ!」と発言。一気に緊張が高まってる。

新年早々、イラクに攻撃を開始し、短期で決着を付け、すぐに「北」へ進攻することも可能だと米は言っているらしいが、そんなことになったら日本も間違いなく被害を受ける。「北」の軍事力では、アメリカに核を飛ばすのは難しいらしい。とすると、日本が最も手短なターゲット。

きっと今の日本は、クリスマスムード一色だろう。それは楽しいというムードよりも、何かを必死に忘れようとする狂気のムードに感じる。長引くデフレや就職難、リストラ、船のバランスを失った状況の中で、クリスマスを隠れ蓑に多くの人が現実を直視するのを憚るかのような印象がある。

海の向こうで、そんな日本にいる家族や友達を想うと、手放しで「Happy Holiday!」なんて言えなくなるね。もし、本当に新年早々開戦!なんてことになったら、一体日本はどうするのだろう。今の首相になってから、自衛隊を戦地に派遣したりしてるし、都知事は好戦家だし、きっと避けられないだろうなぁ・・・。その前に、一般の世論ってどうなってるの?

平和ボケって日本の事を指して言うけど、全世界が平和だったとしたら、その表現も分かるけど、未だに戦争が無くならない世界で暮らしてるのに「平和ボケ」っていうことは、単なる無関心の裏返しだよな。日本は、世界に向けて示さなければいけない事があるはず。「戦争はしない」と世界へ向けて宣言した国なのだから。


2002年12月24日(火)



 Mocca移転!?

昨夜は「STUDIO 2/ARTIC忘年会」と称してクリスマス・パーティ兼、飲み会でした。

主要なスタッフ数名が都合で参加できなかったものの、全面的に幹事と進行をMちゃんが担当してくれたので、ダーツ大会やプレゼント交換、クイズありで、あんなに盛り沢山なパーティは初めてかもしんない。結局、二次会もあって午前3時半まで盛り上がった。

明けて今朝は、心配した二日酔いもなく(笑)、Rafiと“HYPE TOKYO"についてのミーティング。開催日の変更と、それに伴うタイムラインの逆算をして、これからやらなければいけない事を確認する。

やっぱり会場問題が一番の課題となるが、北にある「カナダ現代美術館(Mocca)がダウンタウンに移転するとの情報がMoccaの職員より寄せられたのにはビックリした。

ダウンタウンには、州立の「Art Gallery Of Ontario」と「Royal Ontario Museum」の二大看板美術館があるのに比べ、はるか北にある「Mocca」はワンランク下の印象を抱かざるを得なかったからだ。

それがダウンタウンに移転となれば、当然今以上に現代美術に対する人々の関心は高まるはずだ。次回“HYPE TOKYO"にとって一番相応しい会場になるとも言える。

そもそもカナダ全体の問題として、観光財源が大きいわりに「ナイアガラ・ロッキー・オーロラ」といった“自然”しか売ってないのは、我々アーティストからすると不満なのだ。

知名度の低い、未知の都市トロントを「アートの都市」として売り出す方法はいくらでもあるのに、いつまでたっても「大自然のカナダ」から脱却できない旅行業界と政府には愛想が尽きる。

お隣アメリカを見ても、大自然ならヨセミテ、グランドキャニオン。ギャンブルならラスベガス。サーフィンなら西海岸。アート・ファッションならNYという風に、どんなニーズにも答える強さがある。

しかし、カナダは“大自然”のみ・・・。だから真冬になると観光客は激減で、開店休業状態になるのだ(笑)。

このMocca移転を機に、トロントがカナダのアート中心都市として売り出してもらえないだろうかねぇ?

微力ながら俺に出来そうな事もあるので、水面下で密かにあるプランを進行中なのだが、それはまた別の機会に。


2002年12月23日(月)



 年内最後のギャラリー巡り

引き続き睡眠障害。しょうがないので朝8時には外出。カナディアン・タイア(ホームセンター)がオープンするまでカフェで待機。空気清浄機のフィルターを買った。喫煙してても部屋がヤニ臭くなるのはイヤだから、だいぶ前から清浄機を導入してるんだけど、やっぱ業務用とかくらいデカイやつじゃないとアカンね・・・。

スタジオに戻ってから夕方6時まで気を失う。

7時、KくんとMercer Union Galleryのクリスマス・セールに出掛ける。今日が最終日で、ちょっとしたPartyがあると聞いてたんだけど、着いた頃にはすっかり展示物が外され、梱包されてる状態・・・。ディレクターのPに「何、全部売れたの〜!?」と聞くと「そんなわけないじゃん、明日からHolidayだから早く帰りたいし」などと、戯けたことを言っていた(笑)。

フルーツパンチをもらったは良いが、見るものないので次のS.P.I.N.Galleryに行くことにした。ここも今日はクリスマス・セール。サイレント・オークション形式で、会場中ぎっしりギャラリー・アーティストの作品があった。

俺も欲しいのが何点か。特にFiona Smythのが$200で出てた!ので迷ったが、$700の作品の方が気になって、どうせ買えないよな・・・と自分に言い聞かせながら断念。

ここはオーナーもG■Yなら、アーティストも客もG■Yが多い。だから展示作品も比較的そっち関連が多かった(笑)。Kくんが気に入ったのはDoug何とかさんの$400の作品。かなーり迷って、Junoに彼の他の作品も見せてもらえるか聞いたんだけど、残念ながらL.Aのショウのために、これ一点だけだと言われた。

このアーティストの個展を今年の春くらいにSPINで見てたんで、俺も気になってたんだよね。C.I.Aの極秘書簡を切り取り、文字に沿って緻密な穴が空けてある作品。次の個展は2004年にならないと見れないらしい。

結局2人とも何も買わず、ビール飲んで喋って帰った(だせーな)。このまま帰るのは締まらないので、Sushi Placeで飯食って解散。

このクリスマス・セールが終わる頃、どのギャラリーもHolidayに入ります。今年一年色々と楽しませてもらいました。来年はもっと楽しませてくださいな。新年は1月7日からオープンするところが多い。来年はトロントのアートシーンが、世界へ向けて大きく開かれますように・・・

2002年12月21日(土)



 無関心ではないのです

朝7時頃やっと眠りに落ちたところで訪問者!そうだった、今日はEpsonのプリンターを返却する日。運送業者がドアの前で待ってました。

このプリンターは“Let's〜”の時にスポンサーからお借りしてたもので、時価200万相当の業務用なのだ。だから重量も軽く100Kg超えてて、俺と運ちゃんの2人でヒイヒイ言いながら2階から階段で降ろした。あ〜、朝から重労働。

再び寝る気も失せ、やはり今日も寝不足の一日を送ることを決意。まずビデオを返しに日系本屋Bへ。朝っぱらから変なカナダ人が店員の女の子をナンパしてる・・・。「おいおい、クリスマス前に焦ってるのか!?」と思ったが別に止める気はなかったので、そそくさと店を出た。

洋服を見ながら南下して歩いてると、ふと視界に入ったインターネットカフェで、さっきのカナダ人がまた日本人をナンパしてた!しかも今度は嫌がってるそぶりの女の子の横にイスをもってきて、今にもキスしそうな近さで顔面を摺り寄せてる!!!

一瞬立ち止まったが、これも彼女の人生勉強と思い、通り過ぎた(笑)別に無関心って訳じゃないよ。でもどっちが悪いとか無いからね、ナンパするカナダ人が悪いとか、それに落とされる日本人が悪いとか。

古本屋でVogueのバックナンバー数冊を購入。偶然Elleの日本語版もあって、NY特集だったので即効購入(笑)。

夕方、日加タイムスの3人が新年号を届けてくれた。印刷の仕上がりも良く、ちょっと気になる点を除けば満足できるもの。一般発売は明日。どんな反応があるか楽しみ!


2002年12月20日(金)



 急なアポは困ります

「HYPE Part2」の件で、昨夜Rafiから急に突然今日(18日!)領事館とJapan Foundationとの打ち合わせが決まったと連絡が入る。えぇー、何も準備できてないけど!?

とにかく朝9時にKensingtonのカフェで待ち合わせて、そこで事前ミーティングをし、急いで領事館へ向かう。全体的なプランと概要、それと要望を伝えるかたちで、後はこちら側がどこまで具体的な要求を出せるかに掛かっている。

まだサンプルの作品もない状態なので何とも言えないが、感触としては悪くなかった。それから1時のJapan Foundationのアポまで時間が空いたので、Yorkville付近のギャラリーを廻って挨拶。

「え、TomoとRafiが組んで何やってるの!?」みたいな反響が面白かった。どこのギャラリーもクリスマス・セールをやってて、所属作家の小品が安価で展示されてた。ほとんどは年内22日からクローズらしいね。

Japan Foundationでは、久々にTaniと再会。領事館と同様にプラン概要の説明をしながらも、個人的な話しもしたりしてリラックスできた。

でも、やっぱり来年11月開催という日にちの設定は再考の余地ありだね。俺的には最低でも一年半の準備期間が欲しい。その辺をRafiのオフィスに戻ってから検討した。それがまとまれば2004年の4月が有力かな?

家に帰ってPCで作業してると、何だか調子が悪い。先日再インストールしてもらったはずのOSと、後付けハードディスクのセパレーションが上手く機能してないみたいで、アレコレ独自にいじってみたらクラッシュ!!!最悪・・・。

とりあえずサブのPCで作業してます。あぁ、また明日の予定が変わってくるな・・・。

2002年12月18日(水)



 重度の不眠症

先日の引越しを手伝ってもらったお礼に、Mさんと食事に出掛けた。久々の肉とワインのハーモニーにK.O.されてきました(笑)。

それはさて置き、最近重度の不眠症みたいで全然寝れない。もう一週間くらいほとんど寝てない。今日なんてアルコールも入ってるし、昼間も忙しかったから寝れるのを期待してベッドに入ったものの、5分経った時点で体が異様に熱くなって、頭が覚醒してきたので、起きてこれを書いてます。ちなみに悪い薬はやってません!

疲れたら寝れると思って、日中から忙しく動いてるんだけど、いざベッドに入るとダメ。でも身体はちゃんと疲れてるから、どんどん疲れだけが溜まっていく感じ。

本や、映画を見れば眠くなるかと思えばそれも逆効果で、色んなアイデアが生まれてきて、今度それを処理するので寝れなくなる。しかも体が疲れてる上に、頭まで情報過密で、ヤバイって感じです。

眠いのに寝れない。

寝れないのに眠い。

眠いから寝たい。

寝たいのに寝れない。

寝れないから寝たい。

寝れそうで寝れない。

ね、こんなつまんない言葉遊びでも延々と出来ちゃうくらいヤバイ。明日は早朝からRafiとミーティングだし、きっとこのまま数時間後には出掛けていくんだろうなぁ・・・

2002年12月17日(火)



 クリスマスカードをつくる

今日やっとクリスマス・カードの準備をした。今年は郵便をやめて、オンラインのE-Cardだけにしてみた。でも、既成のカードだとつまらないから、自分のHPの素材をもってきたり、文章を変更したりでやっと完成!

でさ、送る時は相手のE-mail Addressだけ分かってればいいじゃん!?そこが凄く楽。だって、郵便で出す場合は住所探し出すのに一苦労だから。皆どうしてるんだろう?ちゃんと住所録とかつけてるの?

ネット全盛のこの時代でも、やっぱりフォーマルな場にはE-Cardは使えないね。対会社とかもそうだし、冠婚葬祭は特に手紙じゃないと味気ない気がする。TPOによって使い分けるべきかも。

そのE-Cardを作ってる時に、ネットで色々なHPを検索してFlashを使ったインタラクティブ(動きがある)なサイトを見るにつけ、「ちゃんと勉強したい!」と強く思ってしまった。

パソコンに関しても絵と同様に独学、要はツギハギの知識だから。IllustratorもPhotoshopもソフトはあるのに、マニュアルも無く自己流だから全然使いこなせてないし(笑)、すごく勿体無いというか、頭にある映像を効率よくデジタル化できない自分に腹が立つ!

周りにいる友達は「学校で習った」と言って、これらのソフトをサクサク操ってる。前のアシスタントだったHaruちゃんとかが“ペジェ曲線”とか自由に描いてるのを見たときは「おおー!」と驚いたものだ。まるで火をはじめてみた原人のよう(笑)。

頭にあるものを、いかに現実化するかって部分で言うと、アートも一緒だね。でも出来上がったものの良い悪いは自分が基準だったりして、それは学校で習って良いものが出来るわけじゃない。

でもパソコンの場合、そこに「効率の良さ」ってのが加わるわけだね。いかに短時間でそこに到達するかって部分は、もう知識と技術の差だよね。多分使える人は、俺が一日掛かって作るデータを一時間くらいで作れちゃうんだろう。技術があれば時間を節約できるということ。

そこでFlashに戻ると、基本的にこのソフトで使うアイテムって前出のIllustratorとかPhotoshopなどで作った画像、もしくは技術を使うわけで、そう考えたらFlashを使いこなすまでに第一段階として、これらのソフトが使えることが前提。それからやっとFlashに行けるんだね。

はぁ〜、長い道のりだ。これを独学でやってく時間の無駄を考えると・・・。誰か教えてくれる人いないだろうか?



2002年12月16日(月)



 オンライン・ショッピング

よく利用する大型オンライン・ショッピング・サイトはAmazon。と言っても年に数回だけど。他にも沢山サイトがあるにも関わらず、ココを利用するのは、ジャンルが多岐に渡ることと、サイトの機能が使いやすく、簡潔なところ。

ただ、Amazonにも全てに満足は出来ない。やっぱり手数料が割高だったり、配送業者が選べず、高い送料が掛かったりする点。しかし「快適さ」という点に於いて右に出るサイトはなく、いわば使い心地のみで利用を続けているのが正直なところ。

何度か他のサイトも利用したんだけど、例えば本のタイトルや著者を調べるために外部のサイトに移動したり、一括清算が出来ない、システムが不安定等の理由で、途中でキャンセルしたこともある。

でもそういう小さいサイトの方が、Amazonでは取り扱ってない雑誌や、バックナンバー、果ては日本の薬や食材まで何でも買い付けてくれるのだ。中には送料無料ってところまである。

だから、もし自分に時間や余裕があって、じっくり商品検索を出来るなら多分そっちに乗り換えることもあると思う。

一番利用頻度が高いのが「本」。CDやソフトはこっちでも洋版が手に入るが、本だけは日本のものが必要。でも日本だったら立ち読みして内容を確認しながら選べるが、オンラインショップだと、良くて目次が分かるくらいで、最悪な場合雑誌の名前だけで注文せざるを得ない。

やっぱり本は自分の目で吟味してから選びたいよなぁ。トロントに紀伊国屋が出店することを誰よりも望むよ(笑)。

2002年12月15日(日)



 異種格闘技!?

夜中に、日本の実家から電話があり、飛び起きた。大抵こういうのは良くない知らせが多いからだ。

そしたら、案の定緊急のもの。来年度の活動を助成してくれる予定の財団から、「書類に不備があり、月曜日までに再提出」するように電話があったらしい。

今日は金曜日。日本はすでに金曜の夜。どうやって日本時間の月曜までに書類を届けるって言うんだ!?土・日休みを挟むのに。しかも、その不備書類とは、電話で問い合わせた時に「必要ありません」と言われたもの。どうなってんの?

とにかく、月曜日に事務局に電話するしか方法ないけどね。一応、「実は必要だった」時のために、あちこち電話して早急に書類を用意する手配はしたけどさ。そういうのが嫌だから、念には念を押して、電話で確認したつもりだったのに・・・。

午後から書道家のKちゃんがスタジオに来た。彼女には「書道用具もってきて」と伝えてあったけど、実際何をやるかは内緒にしてたんだ。今日は、「書」と「絵画」の合作をします!

前から、彼女の「書」に興味があって、いわゆる字を書くだけの書道じゃなくて、もっと抽象的なシンボリカルな彼女の作品を面白いと思ってた。

それをアートのフィールドに持ってきたらどうなるんだろう?という実験も兼ねて、彼女と合作することにした。テーマは自画像。
言葉からくるイメージを表現する「書」にとって、自画像とは異分野だったに違いない。言い換えれば、自画像とは「絵画」のモチーフだ。まず俺は彼女から「言葉を書く」って武器を奪ってみた。

しかし、間違っても墨で“似顔絵”を描いて欲しい訳じゃなかった。「へのへのもへじ」みたいなやつね(笑)じゃあ、言葉でも似顔絵でもない自画像とは、どんなものなのか。その興味に尽きた。

彼女の一筆は鮮やかに不安を消してくれた。キャンバスの下から上へ、ブワーッと太い塊を残した。それで充分だ。後は俺の描けるものなんて、たかが知れてる。その太い塊をやさしく抱きしめるように幾つかの渦を毛筆で描いた。

そこから2人で絵の具を使って色を付けていった。完成作品は俺の予想を超えた新鮮さで、嬉しくなった。「良い作品」とか「凄い作品」ではなく、ただただ「新鮮」なのだ。その言葉がぴったり。

今後もし、彼女と再び合作しても、これ以上の作品は出来ないと思う。やっぱり「新鮮」さは薄れてしまうから。多分、お互いに慣れてしまうと思う。だからこれは一作だけでよい。何でもファースト・インスピレーションが一番良いのだ。


2002年12月13日(金)



 仕事納め

体がすっごいダルい・・・。思わず今日一日寝てしまおうか、と思ったけど、最後の一仕事に日加タイムス社へ。

新年号の表紙用データの最終更新とチェックのため。PCを一台空けてもらって、そこで作業させて頂いた。こういうオフィスの雰囲気ってなつかしい。編集部員も顔なじみだし、自分もその時だけは一編集部員になった気分。

コメントも載せて頂くのだが、急遽それ用に顔写真を撮ることになった。だって、Kさんが写真持ってるはずだから、撮る必要ないって聞いてたのに!その撮影で結構笑わせてもらったので、結果オーライです(笑)。

いや〜、しかし年末なんだねぇ。じわじわそんな気がしてきた。「忘年会」やら「仕事納め」って言葉を聞くと無性に日本を思い出す。

しかし、カナダでは(諸外国もそうだと思うが)正月はあまり大したことないんだよね。元旦こそ休むけど、2日から正常通り業務が始まるし。

それよりもクリスマスだね、やっぱり。24,25日とほとんどのお店やレストランが閉まるから、日本の三箇日みたい。それで26日の“BOXING DAY”セールってのが初売りみたいなもの。この日はどのお店でも、一年で一番安売りするから、人気店には開店前に長蛇の列ができる。

毎年その日は家に篭って外出しないんだけど、今年は出てみようかな?と思ってる。目当てはギターかDVDプレーヤー。でもねぇ、何か「買うぞ!」って思うと買えない性分みたい。他人のショッピング風景を見て、お腹一杯になって、やっぱりいいや・・・となりそう。


2002年12月12日(木)



 体調不順!?

何か体調が変だぞ!?疲れてるのか、ないのか、調子良いのか、悪いのか分からん!眠いと思っても寝付けないし、かと思えば人と会ってて寝そうになるし・・・。

明け方から映画「Before Night Falls」て、変に頭が覚醒しちゃって、展覧会のプロポーサルとか色々と文章を書き続けた。来年やる予定の展覧会が少なくとも3つ。それぞれの企画書を日本語と英語で断片的に仕上げた。

文章を書くときは“勢い”ってあるよね?ノル時とノラない時が。ノラない時はどんなに頑張ってもだめ。逆にノル時は時間を忘れて書き続けられるものだ。正確にいうと、パソコンのキーを叩くわけだけど。

昼からRafiと打ち合わせだったので、彼のオフィスのあるKensingtonに向かってると、偶然Hiroに遭った。後でお邪魔することにした。

Rafiとは、来年末に予定している“HYPE TOKYO Part2(仮)”の具体的なタイム・スケジュールを立てて、同時に政府のグランツの申請について話し合った。

あとは、公式Web siteを立ち上げることと、展覧会主旨をまとめ上げること。年内には仕上げないと時間的にキツイ。来年早々には日本で落ち合って、村上さんの「Geisai3」と「デザインフェスタ」を下見することになりそう。て事は、また日本滞在はゆっくりできなそう・・・。

夕方Hiroの家にちょっとだけお邪魔した。一月には日本へ帰国してしまうため、もうあまりゆっくり会える時間もないだろうなぁ。

郵便局で荷物をP/Uして、Kくんの家へ。夕食をご馳走になって、ビール飲んで映画「Austin Powers」を観てたら撃沈・・・。すっげー眠くなって、雨の中を歩いて帰った。

体調もあまりすぐれないので、早めに寝ようとベッドに入ったが眠れず、また映画。「Run Lola Run」を観た。それでは、この日記を書き上げてからまた寝ます・・・。俺の体はどうなってるんだ!?ちょっと不安。

2002年12月11日(水)



 心と部屋の関係

♪Happy Birthday To Me〜♫・・・と自分で歌ってみました。いや〜、遂に二十台最後の誕生日を迎えて、嬉しいやら悲しいやら。やっぱ嬉しいかも(笑)。今年も誕生会は無し。日本にいる彼女から沢山カードが届いた。でもE-mailカードだけど(笑)。それと同じ誕生日のReikoさんから久々にメールがあった。なかなか同じ誕生日なんていないから貴重な存在です。

今日はどこにも外出せずに、ひたすら部屋の模様替えをした。最初は、絵を描くスペースの改造と、写真撮影用のバック・グラウンドを整備するだけのつもりが、アレもコレもと、模様替えに熱中してしまったのです。

お陰で、見違えるように広くなった。ゴミも大量に出た。しかし、そのゴミは昨日までは居場所があった物たちである。少し早い年末大掃除だと思って捨てることにした。

最近読んだ本の中に、「掃除嫌いは人嫌い」という説が載ってて、部屋が人に見せるのも困るほど汚く散らかってる人は、無意識のうちに人と深く関わることを拒んでる人らしい。

どの程度が「汚い」のかは、個人差があるが、突然の来客に「ちょっと待って!今部屋片付けるから!」と言ってしまう人は、これに当てはまる。

部屋が散らかっているから、「ごめん、部屋汚いから・・・」という口実で人を部屋に入れない。部屋を人間の心に例えると、誰にも本心を見せない、ということになる。

深層心理だから、本人は自覚がないだろうけど、部屋が汚いことで、誰も入って来ないことを望んでいたり、安心していたりする。

逆に、片付け上手、掃除好きな人は、社交的で心をオープンに開いてる人。いつでも突然の来客を迎える準備がある人らしい。だから突然の来客にも平気で「どうぞ!」と言えてしまう。

自分も含めて、周りの友達を思い浮かべると、これが見事に当たってる!自称オープンな人でも、意外と部屋が汚い・・・なんて人は、本当は内向的かもしれないね。

じゃあ、
極端に部屋に物がない人は“執着心がない”?
古い家具ばかり集める人は“過去にこだわりがある”?
一軒家よりアパートを好む人は“寂しがりや”?
夜になってもカーテン閉めない人は“羞恥心がない”?
部屋の臭いが気になる人は“体臭を気にする”?

こういう“置き換え”で、人間のことを考えるのは楽しい。全てが型にハマる訳じゃないけど、「部屋と心」のつながりは結構あるんじゃない!?皆も。

全然、誕生日と関係ない話題のようで、実はあったりする一日でした。


2002年12月10日(火)



 晴れた日の気持ち

買う予定もないのに、ブラッと家具屋巡りをしたくなる日がある。家具屋といってもインテリア・ショップの事で、日常小物から大型家具に至るまで。ショウ・ウィンドウに綺麗に並べられたそれらを見るだけでも心が躍る。

スタジオのあるQueen West地域は、道の両側に何十軒ものインテリア・ショップが立ち並ぶ。今日は久々の快晴で、思わず手ぶらで出掛けたくなった。

個人経営のショップばかりだから、他の店で扱ってるものは置かない主義らしく、どの店も個性的な品揃えだ。そして、トロントでは「ゲイの店員がいるとセンスがいい!」という魔法の法則がある(笑)。アーティストにもゲイは多いが、繊細なこだわりに独特の美的センスを感じさせる。

途中で立ち寄った楽器屋で、凄くいいギターを見つけた。中古だけどコンディションが良く、軽くコードを弾いただけで、鳴りの良さに心を掴まれた。欲しい!が、既に売約済みのマークがあり、今月末までに未払いの時は、再び店頭に出るらしい。う〜ん、ちょっと考えよう。

Queen Westを一巡りしてスタジオに帰る途中、最近行きつけの“Tequila”でコーヒーを飲んだ。カウンターに座って、ノートにスケッチしてたら、白人の女の子が隣に座って話しかけてきた。

「その絵を売ってくれる?」と言われてビックリ。ずっと後ろからスケッチを見てたそうだ。いくら商売人の俺でも(笑)、さすがにこれを売るのは良心の呵責がある。これは云わば“日記帳”だ。見られて恥ずかしいのもあれば、人に見せない前提で描いてるものもある。

丁寧に断って、そのかわりに彼女の手帳にちょこっとイラストを描いてあげた。もちろんタダ。その時の嬉しそうな顔に、こっちまで嬉しくなった。ああー良いことした!


2002年12月09日(月)



 The lives of John Lennon

22回目のJohn Lennonの命日です。したがって、今日のBGMはLennonオンリー。ソロのファーストから掛け始めて、アンソロジーの4枚組みBOXセットを久々に聞いた。

最近、よくギターを弾いて歌ってる。特にBeatles時代の“Across the univers"が今のお気に入り。もの凄く詩的な歌詞に想像力がどんどん高まるのを感じる。あぁ、やっぱりこの人は天才なんだなと、どうしようもないほど遠く感じる。

一年くらい前にイギリスのTVで放送された"In his life the John Lennon story"をビデオで借りた。「Johnにそっくり!」という評判の俳優だが、俺には全然似てない!Ian Hurt(本家のそっくり俳優)の方が似てた!と思える。ストーリーもチープで、これを見るくらいだったら"Back Beat"という映画を薦める。

昨日、本屋で立ち読みした時に「歴史的報道写真集」みたいのの中に、冷暗室に運ばれた後のJohnの写真を見つけてしまった。ショックだった・・・。その写真の存在は知ってたのだが、「見たくない」と思ってたので。他のページにはリバー・フェニックスの遺体もあった・・・。

頭に焼きついたJohnの遺体写真を振り落とそうとして、CDやらビデオを見まくってるけど、やっぱり離れない・・・。

正しい事をして暗殺された有名人は多い。J.F.Kennedyしかり、King牧師、マルコム・・・。でも彼らに比べると、Johnのやってきた事や、やり方は暗殺者達にとってそれほど脅威ではなかったはず。彼らの利益を侵害するわけでもなく、影で大きな力が操作してた訳でもない。殺さなければいけないという強い動機があったのか、俺には理解できないけど、ただ「正しい事をしたから殺された」としか思えない。

歳を取ったらこの考え方も変わるかな?と思い続けてきたが、やはり今年も変わらなかった。Sugizoさんは、「宇宙的にみて、正しいこと」が彼の判断基準だと言ってた。人種や国、価値観の違いはあっても、人間として人類として正しいことと間違ってることはある。その法則が自然界と、そして「宇宙的にみて・・」なのだと思う。

Johnがやってきたことは、間違いも失敗もあるが「宇宙的にみる」と正しい人だと思う。その人が大きな力によって殺される。正しいことをしたから殺される。恐ろしい世の中だ、と言うのは簡単だけど、その世界で僕らは今も生きてて、「幸せだな」とか、「平和だ」とか感じてる。この矛盾は何なんだ?

一人一人、自分の幸せを願うのが精一杯だと思うよ。世の中全体の事なんて大きすぎて考えられないよね。だからいいんだ。その分、自分の幸せを精一杯さがして欲しい。そうやって少しずつ世界が幸せになりますように・・・。


2002年12月08日(日)



 絵と音楽の融合

今夜も数軒のオープニングへ出掛けた。Katherine Murlen Galleryは良かった。油絵で夜のシーンを描いたもの。ごめん、アーティストの名前忘れた(笑)。

Deleon Whiteも油絵のアーティストだった。風景画は見る分には凄くいい。俺もいつかは、ああいった風景画を描けるようになるんだろうか??シンヤ君の風景画を見ても思うけど、画面から“寒さ”や“暖かさ”、空気が伝わってくる。いいなぁーと思う。

途中でカフェに入って一休み。この厳寒(-15℃)だと無理に歩くと死ぬからさ(笑)。スケッチブックを持ってたので、来年の個展の事とか考えつつコーヒーをすする。

まいったなぁ、二つのアイデアをまとめて一つにするか、それとも別々のショウとしてやるべきか悩む。テーマは両方とも女性なんだけど、切り口が裏と表みたいに対照的なんだ。そろそろショウのタイトルも決めないといけない時期だ・・・。

カフェを出てから、友達と待ち合わせてチャイナ・タウンのEl Mocamboへ。昔ライブ・ハウスとして営業してた店のリニューアル・オープンの日。アートあり、DJあり、ダンスありのイベントの中に、“Let's〜”に出てもらったマユコちゃんと、ケイタロウの作品が展示される。

さすがに日本人が多くてビックリした。あんなに大勢見たのは久しぶりです。俺は隠居中なので、こういう公の場に行くのは久しぶり。「最近なにやってるんですか?」と聞かれる度、「隠居!」と答え返す。結局2時くらいまでいた。

2人の作品は、会場の雰囲気によく合ってた。こういう音楽と絵のショウに行く度に、もっとこの二つが融合できないものか?と思ってしまう。やっぱり、絵は壁に飾られ、バンドはステージで演奏する。もっと実験してもいいはず。同じ会場を共有しているが、それぞれの場所から一歩も歩み寄ってない感じ。

このトロントには、そういう実験が出来る場所もグループも無いみたい。うーん、何かやりたいなぁ・・・。

2002年12月06日(金)



 George追悼・・・

ロンドンで、先日亡くなった元・ビートルズのジョージの追悼コンサートがあった。主宰は盟友のクラプトン。

この2人と、パティ・ボイドという女性を交えた三角関係は有名だ。当時、ビートルズ全盛期にジョージとパティは結婚した。そのパティに密かに想いを寄せ続けたクラプトン。

時は過ぎて、ジョージと離婚したパティはクラプトンと結婚するも、長くは続かなかった。このジョージとクラプトンの心境を察することは出来ないが、その後も2人は固い友情で結ばれていた。

ジョージがいわゆる”落ち目”の時に、わざわざクラプトンが裏方に徹して、ジョージをワールド・ツアーに引っ張り出したり(日本公演も含まれる)、今回の追悼コンサートの指揮もそう。友達とは何だろう?と考える俺にとって、2人の関係は非常に興味深いものがある。

人は一人では生きていけない。一体、人は何を求めて生きていくのか?この命題の前に天才達であっても同じように悩んだはずだ。

それゆえに、ジョージが残した言葉に共感してしまう。

「欲望に身を任せていた自分を思い出すが、間違いだった。名声がゴールではない。金がゴールではない。どうしたら心の平和を得ることが出来るか、どうしたら幸せになれるか。見つけることは困難で、探し求めていかなければならない」

2002年12月05日(木)



 意外な形で復活!?

スタジオのあるビルの暖房機能がダウンして3日目。外は最・高・気温がー9℃という極寒!部屋の中なのにダウンジャケットを着ながら作業してます・・・。

日本視察を終えた友達のキュレーター・Rafiから電話があり、至急会って話したいというので、彼のショー・ルームまで出掛けた。日本に滞在中に、都内のギャラリーを廻ったり、関係者に会ったり、デザイン・フェスタまで視察したそう。

そのデザイン・フェスタではHYPE TOKYOに出てたコモリマユコさんにも会えたと言ってた。ちなみに、彼はHYPEの時に彼女の作品を購入済み。

通訳の日本人と都合が合わずに、彼一人で行った為、全然喋れなかったらしいが(笑)。それに、現金を持たずに、クレジットカード一枚で買い物をする外国人にしたら、”現金のみ”という売買形式に戸惑ったり、バンク・マシーンの未復旧に驚いただろう。結局、手持ちの現金では、彼女のカレンダーを買うのが精一杯だったってボヤいてた(笑)

アート・ディーラーでもある彼が、なぜデザインフェスタのような、イラストレーター、クラフト、ファッション総合の会場へ行ったかというと、日本の、あるトレンドに焦点を絞っていたからだ。俺のやったHYPE TOKYOを更にシェイプ・アップして、その「トレンド」を組み込む形で展覧会を企画している。そして、その展覧会には・・・

“HYPE TOKYOプレゼンツ〜”というタイトルが付くことが決定!!

俺がキュレートしたHYPE TOKYOとは、若干主旨がズレるため、HYPE〜の名前をそのまま譲れないが、日本のアーティストを海外で発表するという部分は同じ。

違うのは、オーガナイザーをRafiが担当し、俺は一歩引いて“参加アーティスト”として、また総合的なディレクションを担当するということだ。

つまり、前回HYPEで足りなかった部分のカナダ側をRafiが補い、日本側を俺が補うという形。Rafiは国外を含め十数年のキャリアを誇る微腕キュレーター。こちら側の事情はすべて任せられる。

前回よりグレード・アップすることはあっても、ダウンすることは無いだろう。来年も熱くなりそうだ・・・。


2002年12月04日(水)



 アトリエ事情

オーダーされていた絵を郵便局から日本へ送った。たった3Kg足らずの荷物が、規定よりも1cm長いというだけで$100以上もした。相変わらずこの国の郵便事情に納得いかない俺・・・。

しかし、今日は寒かった。気温が−7℃で、体感気温がー15℃。冷凍庫よりも寒い。本格的な寒さは1月中旬からなのだが、今年は少し早いみたい。でも、この空気が凛とした感じが好きなんだよな〜、と改めて感じた。

来年のシステム手帳を買いにEaton Centreへ行った。速攻で目当ての品が手に入ったので、散歩がてら北上しながら、Yonge St沿いにある古本屋全てに足を止める。案の定、掘り出し物はナシ。

そのままBook Netという日本の本屋へ寄ってから、BathurstのMarvish Booksまで歩いた。そう、3日前に目を付けた画集を買おう!と思って。しかーし!セールということもあってか、既に売り切れ!愕然。

人生で過去何度、こういった過ちを犯すのか・・・。「欲しいと思ったら、その場で買うべし!」。これ教訓です、ハイ。

夜は先日のMさんと、アメリカから来てる彼氏のJさんと3人で飲茶。北京ダック食べた。最高。しかも、俺の誕生日前祝いということで奢ってもらった!それからMさん家で猫と戯れて帰ってきました。

10時頃、MihoちゃんからTel。先日買ったコンピューターがまた調子悪いらしく、ネットからドライバーをダウンロードさせて欲しい、というので来てもらう。他にも彼女は悩みがあって、油絵の臭いがキツイと、大家とルームメイトから苦情が出たらしい。確かに一般人にとって、油絵の臭いはキツイかもしれないが、換気もちゃんとしてるらしいし、そのくらい目をつぶって欲しいよな。

けれど、遂に「油絵禁止」になってしまったそう・・・。嫌なら出て行くしかないという状態。それでアトリエでも借りようか?と悩んでる。しかし、トロントでなくてもアーティストが制作スペースを確保するのは大変な時代。凄い良い条件なら高くて手が出ないし、悪い条件で妥協したとしても、遠いとか、複数でシェアとか、3年後まで順番待ちとか、満足できる可能性は低い。

しかも、昼間は普通の仕事とかしてたら、アトリエを使うのが週2日とか、結局凄い無駄になってしまう場合もある。だから、自宅で絵を描ける環境が一番いいのだけれど、彼女の場合はそれがダメなんだね。

日本の住居でも、そういった規制があるのは聞いたことあるし、実際俺も猫飼ってた事で追い出された経験があるから分かる。でも、こっちでもそういうのあるんだねぇ・・・。



2002年12月02日(月)



 巣立ち

師走突入ー!!「しわす」って言葉いいよね。何か日本を感じるわ。その言葉通りに、これから年末に掛けて沢山行事が詰まってきた。

事あるごとに、友人やら知人から「tomoさんとこ、忘年会やるんでしょ!?」と当然のように聞かれる。予定ないっつーの!でも、度々聞かれると「やるべき?」とも思えてきて、とうとうMihoちゃんに幹事を任せて、メンバーも全部お任せでやる事になりました。

もしかして、こういうの初めてかも!?メンバーは多分、アート関係の友達と、元スタッフ、“Let's"や“HYPE"で手伝ってくれたボランティアの皆とかになると思う。時期的にもワーホリで来てる子達は、年明けに帰国する場合も多いので、これが最後になるかもしれない。

そんな事を考えてたら、丁度イケコ(元アシスタント)がスタジオに遊びにきた。新しい絵と立体(?)の作品を数点もって。しかも、今度の「Bingo!」の表紙をやる事になったってNewsも付いて。

以前、アシスタントをやってたHaruちゃんも帰国してから「Bingo!」の表紙やってるし、今度はイケコ。何だか、巣立っていくわが子のように嬉しい。

と言っても、2人に対して絵の手ほどきをした事もないし、的確なアドバイスもしていない。2人とも自分の意志で絵を追求してきた事が結果となっただけ。それはやっぱり凄い。

ワーホリという制度は一年間。延長できれば2年。何かを掴んで帰る人もいれば、来た時より自分を見失って帰る人もいる。人それぞれの感性があるから一概に結果論で言うつもりは無いが、2人はちゃんと結果を出した。

俺が褒めたいのは、結果を出すまでに至る努力の量だ。目に見える結果がでないと人は「裏切られた」と思うかもしれない。でもこうやって、結果として現れる場合もある。成果と言った方が良いかもしれない。

そういった成果が現れるのは稀だし、ラッキーだった位に思って、これからも努力を積み重ねて欲しい。

2002年12月01日(日)
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