-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 葛藤

オフィスから地下鉄に乗って40分、北の最終駅であるFinchでTakaと待ち合わせ。そこから更に北へ行くこと30分。目指すはLet's~のスポンサーとなるべく会社。

突入まえに、コーヒーを飲みながら最終的な確認を済ませる。何といっても大口のスポンサーとはこれが初めての交渉となるので自然と俺もTakaも無口になる。

社長は、電話で話した印象よりもずっと貫禄がある。喋り口は気さくだが、鎧を数枚纏ってる感じ。用意した資料は10ページの公式ステイトメントと、同じく10ページの企画書。それにHYPE TOKYOの掲載記事やArtfocusの編集長をはじめ、数人が書いてくれた俺あての推薦状。

本題に入る前に、世間話をちょっと。その中から数々のパイプラインが見え隠れする。同時にこちらの話題の中から、俺がどの位のものかチェックされているのだろう。ここで熱っぽい演説は不要。相手の目を見ながらゆっくりと言葉を選び出す。

2時間に及んだ交渉は可も無く、不可も無いといった具合に幕を閉じた。こっちも一度の交渉で話がまとまるとは思っていない。ただ次の、次への課題が増えたのは確か。今俺が迷うのは、主催者としてのtomolennonよりもアーティストとしてのtomolennonを連れていくべきかということだ。


2002年08月28日(水)



 理想と現実

”LET'S HAVE A DREAM”のスポンサー用の企画書を製作中。もともとある資料に手を加えて、事細かに項目の内訳を書き出す。これを読めばイベントがどんな内容で、どう実行、運営されるかが分かるようになってる。

今更だけど、ちょっとでも不透明だったり、決まってない部分もハッキリさせなきゃいけないんだよね。その度にスタッフとミーティングの繰り返し。今日もTakaとYumiには付きっ切りで待機してもらった。

夜12時に帰宅してからは、明日プレゼンテーションする会社へのカバーレターを書いた。やっぱりこっちの利益と相手の利益が一致しないのは難しい。情熱や理想論だけでは、首を縦に振らせるのは至難の業だ。ある意味でトップ同士の個人的会話だったらそれ(情熱や理想)で通じる場合もあるかもしれないけど、対会社となると具体的なデータや統計で左右されてしまうからね。

今回は特に目的が”チャリティー”だから、収益とか見返りを求める企業(当たり前だけど)とは一層折り合いが悪いらしい。理想だけでは飯は食えないって感じだろうか。

ともかく、明日は日本を代表するトップ・ブランドとの第一回目の交渉。資料を作るのが遅れた責任で、今回はTakaではなく全面的に俺がプレゼンする事になった。


2002年08月27日(火)



 Dream can come true

待ちに待った作品が届いた!もちろん”LET'S HAVE A DREAM”の為に特別に製作して頂いたので、喜びもハンパじゃない!

初めて彼に参加依頼を出したのが去年の12月で、途中コンタクトが途絶えたり、無視されたりしながらも9ヶ月。喰らい付いた甲斐がありました。最後はもう信じるしか無い!って心境だったけど、実際に手元に届くと、その苦労も吹っ飛びます。周りからは、「あの人だけは無理じゃない??」って常に言われ続けてたからさ。

彼の名は「アントニオ猪木」。幼稚園の時代から常に俺の中でNo.1をキープし続けている人物。あまりにも憧れが強いから、まさか自分の企画するイベントに協力してくれるなんて夢のようだけど、ここにちゃんと事実があるんだよね。(感慨・・・)

ある意味で、俺個人の夢がまたひとつ叶ったよ。夢って叶うんだぜ。ちょっと高飛車に言わせてもらえば、彼にオファーを出した時点で「夢」が達成すべき「目標」という名に変わったんだと思う。夢はあくまでも夢でしかないけど、それに向かって具体的な行動を起こした時点でそれは目標となる!人は夢の為には努力できないけど、目標を達成するためならどんな努力も出来ると信じてる。

だから、多くの若い人にはその一歩を踏み出す勇気を持ってもらいたいと思う。「夢」を夢で終わらせないために。久々に熱い気持ちになったので、最後に猪木さんの詩を書いておこうかな。

「道」
この道をゆけば どうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せば その一足が道となり
その一足が 道となる
迷わず行けよ 行けばわかるさ



2002年08月26日(月)



 封印!

トロントの気温は25℃。ほんとにベストな気温と天気!このままであって欲しい・・・。
さて、今日一日はBingo!マガジンの表紙だけに専念しようと思ったけど、やっぱり"LET'S HAVE A DREAM"用の資料作成に時間を取られた(爆)

2時ごろにスタッフのMannyもオフィスへやって来て、溜まっていた翻訳作業を片付けてくれたんでちょっと助かった。それからやっとBingo用の本描きを始めたところでスタッフのイケコがBox製作にやってきてまた中断。

結局、日が落ちてから本格的に描き始めた。テーマを決めてオーダーされるのは久々だったので、調子が出るまでに時間が掛かったなぁ。さっき仕上がって、中々面白い絵になった。多分、公に作品を発表するのは今年最後の作品になるんじゃないかな?

これからは"LET'S HAVE A DREAM"に集中するために一旦展覧会活動も休止するし、オファーも多分断る予定です。思えば、今年に入ってからでもHYPE TOKYOやMy Favorite Oasisシリーズ、新聞への寄稿などをLet's〜と同時進行してきたけど、やっぱり活動の核になってたのはいつも"LET'S HAVE A DREAM"だった気がする。

ここでやっと一本だけに集中できる状況になったね。しかし、性なのか、もうそれ以降の展開もハッキリしてて手を出したくてウズウズしてるんだけどね(笑)封印しないと。


2002年08月25日(日)



 まだ時差ぼけ???

ボケてました!!今日はスタッフ・ミーティングの日なのに、一日間違えてた!俺の頭の中では、今日ミーティング用の資料を一気に作ろうと思ってたのに、今日がその日じゃん!(笑)

遅れてオフィスに到着して慌ててパソコンに向かった。いつもよりあっさりミーティングが終了したのは、俺が資料を作れなかったからに他ならない・・・。う〜ん、我ながらマズい。

最近ヤバいんですよ。ボケが酷いというか、プレッシャーにやられてるというか、頭のSave機能が壊れてて、何でも紙に書き出して直視しないと整理できないんだよ!人に何か聞かれても、それを一旦書いて答えるという、ひとり書記状態(笑)

まして英語なんて会話になんないし。絶対日本に帰ってから英語力が落ちてるよな(笑)まぁ、英語どころか日本語もトンでるけどな。

と言う訳で、ミーティングの資料作りを一旦止めて、これからの進行とか役割をワークシートに書き出してみた。それをパソコンに入れてデータベースを作って整理。これでやっと次にやらなければいけないことが把握できるようになった。

明日はBingoマガジン用の絵に専念します!!(断言しとく)

2002年08月24日(土)



 Fashion天国!?

HYPE TOKYOも取り上げて頂いた、トロント発行の日本語雑誌”BINGO!"の来月号の表紙を描くことになった。下絵を数枚描いたので編集のカズミさんにオフィスへ来てもらい打ち合わせ。

速攻まとまったので、そこから延々と世間話に突入。彼女はファッション業界に詳しいので、ここぞとばかりに質問攻め。トロント・・っつーかカナダという国は本当にファッションには疎いので、有名なブランドも”Roots"(スポーツ系ブランドで、オリンピックのカナダ選手団のユニフォームとかも担当してる)くらいしか無い。

ここでブランドを立ち上げても、カナダじゃ絶対売れない自信あるもん!おのずとターゲットは日本かNew Yorkになってくるな。インディーのデザイナーも良い奴はみんな国外出ちゃうし、逆にカナダに拠点を持ってくるようなチャレンジャーなデザイナーもいないしね。

我々もまずはイベント”LET'S HAVE A DREAM!"で発表するT-シャツを作らなければいけないんだけど、どこのブランドと提携、コラボレーションできるか相当不安である・・。


2002年08月23日(金)



 コーヒー行きました

日本からトロントへ戻って、早5日。遅れていた進行を取り戻したくても、人生初の時差ぼけにやられてて相当ダメでした・・・。それで、この日記も相当ほったらかしにしてしまいました。イカンですなぁ。

日本では中々インターネットの環境が手に入らなかったので、滞在中に思ったことや、雑記みたいなものを手帳に付けてたので、今後時間を見つけてはアップしていこうと思います。

さて、今日はバンクーバーからお客さんが来ました。俺の作品を店で販売したいというオファーを受けたのが今年の始めくらい。今回はトロントに買い付けに来たところで初対面となりました。

軽くオフィスで談笑してから、スタッフのTakaとサエコと共にCollege Street Barへ。そうです、ここはオイラの絵が飾ってあるんです。オフィスには一枚も絵が無いんで、とりあえず直に作品を見てもらうことになった。

で、挨拶代わりに一枚買って頂きました(笑)。ありがとうございます。俺は自分の作品がどんな場所に飾られるのかを非常に気にします。買われた絵にまで場所の指定はしないけど、やっぱり飾るに相応しい雰囲気や場所というのがあると思うんですよ。ここのBarもそうだけど、なるべく絵にあった場所に置いてやって、買主がやってくるのを待たせたいんです。

そんなのは我がままっつーんでしょうね。分かってます。じゃあ、場所は譲るとしても販売してくれる人間との相性も気にします。これも重要ですね。少なくとも今の俺は有名ではないから、きっと彼女は作品自体で俺を選んでくれたんだろう。良かった。

普段の俺は、よっぽどじゃないと食事の後にコーヒー飲みに誘わないんだけど、今夜はコーヒーまで行きました。これから長い付き合いが出来れば良いと思います。

2002年08月19日(月)



 A Day In Tokyo

まだ日本にいます。帰りのチケットを予約にいくと、来週発のカナダ行きはどれも満席でキャンセル待ちになった。ちょうどお盆とバッティングするんで、そのキャンセル待ちすら待たなければならないって。果たして14日までに帰れるのだろうか!?

昨日、一昨日は新宿に滞在して過ごした。新宿は21から24歳まで住んでた街で、ひと一倍愛着があるんだよね。結構変わってたなぁ・・・。俺が好きな店ってすぐ潰れちゃうんだよな。実際に住んでたのは都庁の裏の西新宿で、何も無かった場所に「もうやんカレー」ってカレー屋が出来た頃だったんだけど、今日見たら大人気店になってた!あの頃は速攻潰れそうな勢いだったのに。

原宿にも立ち寄って、美術関係ショップのNadiffにも顔をだした。「奈良」「村上」両先生の活躍により大幅に現代アート・コーナーが拡大されててビビッたよ。それに客層の若いこと!!俺が通ってた時代はもうちょっと地味〜な客層だったのにね。

赤坂のカナダ大使館で用事を済ませたあと、水天宮の「小山登美夫ギャラリー」へ。秋の”Let's Have A Dream"へ参加を要請してる件でファイルを手渡す。アポ無しだったんで小山さんは外出中でお会いすることは出来なかったけど。

その後、ひたすら本屋をハシゴして意中の本を買いまくる!ちと買いすぎて宅急便で送ることになった(笑)

2002年08月09日(金)



 日本滞在中

ご無沙汰してます。只今日本に滞在中です。30日に到着して、翌日から北海道へ行っておりました。昨日地元に戻ってきて、やっとネット環境に辿り着きました!

日本は凄まじい湿気と熱風でヤバイです(笑)。おまけに物価が高い!等々不満もありながらも日本滞在を満喫しようと思います。出来るかな?出来そうもないなぁ・・・。一ヶ月くらい居たいなぁ・・・

2002年08月04日(日)
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