-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 人前で絵を描くこと

久々にBrown Stoneへ行き、作品の撤去を申し出た。これは5月に始まる個展に使用するための一時的なもので、終わったらまた戻すんだけどね。

この5月用の作品を現在制作中なんだけど、この時点で作品数が足りないのがはっきりしてて、そこで旧作をちょっと持ち出すというわけ。それにここのオーナーがBrown Stoneでの作品を見てオファーしてきたものだったから、彼もそれを望んだので急遽申し入れに行った。

で、Brown StoneのアデルはOKしてくれたものの、ちょっと予定が狂ったというような表情だったので聞くと、Brown Stoneでは夏にパティオ内で絵の制作実演をやって欲しかったと言うのだ。

ここはYonge Stでも特に若者で賑わう店で、夏のパティオとなると順番待ちの列が出来るほどだ。そこで、絵を実際に客の前で描くパフォーマンスをすれば反響が大きいだろう、という話だった。

しかし、5月からの個展は3ヶ月もの長期になるので夏が終わってしまう。たとえパフォーマンスだけやっても、そこに絵が展示されてなければ効果も半減だしね。これにはちょっと考える時間が必要だと言って、とりあえず撤去の件だけは決定してきた。

パフォーマンスといえば、過去に一度だけやったことがある。トロントに来て初めて参加したAnnex Showの時だ。やはりただ展示してるブースよりも、その制作プロセスが見えるのは面白いらしく、多くの人が足を止めてくれたっけ。

あ、更に遡ると97年にバンクーバーに滞在してた頃は、路上に座って絵を描き、それを売っていたんで、パフォーマンスというより制作現場を見せてたこともある。この時は作品を描いてる途中の段階でも買い手が付いたりした事もあって、人前で描くことに衒いはないんだ。

その時代が原点でもあるんで、一度立ち返る意味でもBrown Stoneでの実演はやってみたいなぁ。


2002年04月28日(日)



 陽気なイタリアン

午後1時、Peppino'sへ搬入の為指定された時間にレストランへ向かった。どうやらここはランチ営業はしないらしく、キッチンの仕込みが始まる2時前に展示を済ませたいようだった。

オーナーのジョセフ一人が待っていて、「ようやく仕上がったか。止めたんじゃないかと思って心配してたんだ、息子よ」と肩を叩いてくれた。そうだ、このオッサンは初対面でも「息子よ」と言ってきたのを思い出した。

まぁ、気にせず2人で展示場所をあれこれ検討してるうちにジョセフの故郷であるイタリアの話しになった。彼には出来の悪い息子がいるらしく、イタリアを離れる前に家を出て行ったきり20年も会っていないと言った。

どうやら、その息子が俺に似ているらしいのだ。俺もどんな人だったか気になったので質問したり、逆に質問されたりしてるうちに2時になり、キッチンのスタッフが集まり出した。基本的にイタリア系のスタッフが多いらしく、陽気に話しに紛れ込んでくる。それが一人増え、二人増え、最後にはその日出勤のスタッフ全員がひとつのテーブルを囲んでいた。

ジョセフが俺を紹介すると、スタッフの一人が以前どこかで俺の絵を見たと言い出し、何故か日本の有名画家という設定になってしまい焦って取り消そうとしたが、これがイタリア気質か一向に構う気配なし。結局全員で記念撮影して、後日その写真にサインすることになった!いいのかお前ら!?

撮影が終わったあと、ジョセフがワインを持ち出し、スタッフがチーズを運んできて乾杯!何なんだ、これは?物怖じするとみっともないんで、俺も負けじと飲んでしまい、案の定酔っ払った。

相変わらず「息子」と呼びかけるジョセフにも親近感が生まれ、お互いの家族の話から、日本とイタリアの話を延々と話し、気づいたら3時過ぎてて慌てて残りの絵を展示した。帰る時も店員総出で見送ってくれたし、なんだか故郷を後にするような妙な気分だった。

ちなみに、ここには96年、ビートルズのリンゴ・スターも来てて、俺の写真をリンゴの隣に飾ってくれと念を押した(笑)

帰る道すがら、俺はパスタが大好物だし、きっとイタリアには何か縁があるに違いないと、大いなる錯覚をしながら、いつかイタリアに行ける日を夢見て爆睡したのだった。

2002年04月26日(金)



 親友となるには

一月に他界した父の納骨が故郷である北海道で行なわれる。27日に納骨式のため、日本の母と姉夫婦が北海道へ向けて出発した。数日間の滞在になるんで、猫のBlueも一緒に連れて行くことにしたらしい。ペットホテルに入れられなくて良かったね。

本来ならば、俺もそこに居なければいけない立場。電話にて”よろしく”とは言ったものの、心は北海道へ飛んで行きたい気持ちだ。

納骨後には、父の青年時代のマージャン仲間、すなわち悪友達が集まってくれるらしい。どの顔もしばらく遠ざかっていた記憶の中でははっきりしないが、本当に父には友達が沢山いた。楽しい青春時代だったと思う。

カナダに渡ってから、数人の友人達が日本から遊びに来たりはしたが、このカナダで親友と呼べるような奴はまだ居ない。友達は少しはいるけど、友達から親友になるには長い年月と、多くの心傷や喜びを共にしなければ成立しないよね。しかも、もういい歳だから若さにまかせた大胆な行動は当然無くなってくるし、夜通し語り合う悩みもないからそれも難しい。

つくずく若さが羨ましかったりする今日この頃。日本に住み、周りは全部日本人って環境でも親友なんてめったに現れないのに、ここカナダという土地で圧倒的に日本人比率が少ない中では尚更だ。かといって、日本人以外の人々と積極的につるんだりしないしさ。

俺はカナダに来てから日本が好きになった人なんだけど、やっぱり”合う”わけよ。生理的に日本の習慣や考え方、そして日本人がね。好き嫌いを人種や国籍で分けるのは嫌だけど、この”合う”って感覚は否定しようがないんだ。

それまで日本の習慣や考え方が嫌いでしょうがなかった俺が、外国へ行けば自分の思うままに生きられると錯覚してたのに、逆に日本の良さを見せ付けられてしまった形になるね。それはそれで良いんだ。自分のルーツを大事にするのは良いことだ。

で、頭も中身も金髪に染め上げたなんちゃって外国人や、かぶれっ娘も否定はしないけど、日本人を卑下して外国人に媚びるのはやめて欲しいよな。あれ、全然違う話しになっちゃった(笑)

2002年04月24日(水)



 三部作

難航を極めたPeppino's用の作品がほぼ完成。小さ目のキャンバスを3枚つなげると一枚の絵になる仕組みだ。一枚ずつ販売できるけど、出来るだけ3枚いっぺんに買い取って欲しいよな。

もし両脇のだけ買われたら、真ん中の子は寂しいなぁ・・とか、3枚それぞれ別人が買ったら、年に一回くらいは集まってセットで見て欲しいなぁ。とか馬鹿な事をずっと考えてる(笑)

そもそも、何故3枚組にしたのかって意味を聞かれると困るんだけどさ、マンガ本とかで全三巻だったら、二巻だけ持ってないなんて無いでしょ?好きだったら。ストーリーがあるから、一巻読んで二巻読まずに三巻へは飛べないよね。だから一巻から順番に揃えていくか、一気に三巻とも買ってしまう。そんな軽い気持ちだったのだ(笑)最初は。

マンガや小説などでも、小さな起承転結が集まって大きなストーリーになるように、この絵にも小さな山場がそれぞれのキャンバスに展開している。

見た人がそれに気付いて、「これは全部揃えなきゃ。」と思ってくれることを願う。そんな上手くいかないか・・・

2002年04月23日(火)



 今日は雪です・・・

雪・・・。朝から雪が降ってる!ナイアガラでは遊覧船が運航を始めたというのに、まだ冬なのか!?これから数日は天気が悪そうで、天井からの雨漏りが心配だ。

いまどき雨漏りなんてシャレになんないけど、3箇所くらいからあって業者の人に来てもらった。つい先週までは30度近い夏日が続いて、レストランのパティオには大勢の客が賑わっていたんで、”カナディアンて、ちょっと暖かくなると直ぐに外ではしゃぐから嫌だ”と思ってたのに。

“嫌い”と書くと語弊があるけど、本当にそうなの。まるで冬眠してた動物が穴蔵から出てくるが如く、あちこちのパティオで騒ぎが始まる。やっぱ冬が長い国は、それまでの日光不足を取り返そうと無意識に動いてしまうんだろうか?

男性の短パンが多いのもそのせいだろうか!?日本で外国人を見ると冬でも短パンだったのに驚いたが、こっちでもちょっと暖かくなると老いも若きも短パンになる。で、足元はビーサンだ(笑)まぁそんな話しを続けてもしょうがないんで、制作状況を・・・。

Peppino's用の絵は未だに完成せず。進んではいるけれど、非常に手が掛かってる。そうしているうちに次の会場の締め切りも迫ってくるし、気ばかり焦るなぁ。って事でHPの更新はもう少し先になりそうです・・・。

2002年04月22日(月)



 今年のトロントは暑いぞ〜

午後からオフィスにてミーティング。今日は広報担当者が始めて全員顔を揃えた。お互いの自己紹介もほどほどに早速本題へ。

俺が用意しておくはずだった文書がまだ仕上がっていないんで、申し訳ない。昨夜の絵の制作を中断して、今朝からずっとパソコンに向かってたんだけど、間に合わなかった。一日24時間の短いこと・・・

しかも昨日、今日と連続夏日!なんと4月のトロントで30度だぜ!?オフィスにいると熱気でぼーっとしてくる。今年の夏は暑いのか?嫌になる。

そう、俺は暑いのが大っ嫌い。暑い国へ行くのも嫌い。て言うかいった事無いし。人生で最も南へ行ったのが、修学旅行で行った京都・奈良なんだからさ。冷たい空気の”凛”とした雰囲気が好き。

暑いとさ、すべてに対して「だり〜」ってなるんだよね。弱いから余計に。だからアトリエを持つなら絶対フィンランドかノルウェーがいい!南だったら絶対絵なんて描かないね。




2002年04月18日(木)



 やっちまった・・・

18日からスタートするPeppino's用の作品を制作始めて3日目。ダメだ・・・。完璧に間に合わない。キャンバスも小さいものを選んだつもりだったのに、肝心の絵が非常に手の込んだものになってしまったからだ。

手を抜こうと思ったわけじゃないが、出来るだけ早く仕上げられる絵にしようと思ったのに、全然逆で、近年で一番手が掛かるものになりそう。それが今日の昼の時点ではっきりしたので、Peppino'sへ電話して延期してもらうように頼んだ。

その代わり、「スッゴク良い作品に仕上がるから、期待していいよ。」という条件で。あぁ、やっちゃった。こんな日記書いてる場合じゃないね。戻ります・・・

2002年04月17日(水)



 気が散ってる原因?

7月にHYPE TOKYOが開催されるAcadia Galleryにて、ディレクターと打ち合わせ。話しはオープニング・パーティの日程の事になり、ちょっと日にちの設定が必要になった。実は2軒隣にもギャラリーがあって、ちょうど同時期にオープニングがあるそうだ。これを同じ日に合わせられたら、観客が相互に行き来できて都合がいい。と、いう事でそのギャラリーの日程との調整していきます。参加者の方、もう少し待ってくださいね。

午後キャンバスを仕入れ、3日後には搬入のPeppino's用の準備に取り掛かった。(遅いって!?)縦長のキャンバス3枚を連結させた大作だ。夕方アシスタントのHaruが到着、下地剤であるGessoを塗ってもらった。他にも48x48の巨大キャンバスも含め、6枚を2時間かけて塗る大仕事。

その間、俺はアイデアの構想を練っていたのだが、Gessoが乾かないうちから制作を開始しなければいけないプレッシャーに襲われ、なかなか進まない。やっぱりイベントの進行やら何やらで、気が散ってるんだなぁ。

こないだ誰かに言われたんだけど、「許容範囲を越えてる」って。人間、同時進行でやれる事には限度があって、その責任の大きさや規模にもよるけど無謀だって。
とか言いつつ、そいつは俺がテンパってる所を見るのが好きらしいけど(笑)

そんなの無謀なんて分かってんの。言われなくても。でもさ、やっぱ今やんなきゃいけないんだよね。先送りにしたら、他のものもどんどん先送りになってしまう。極端に言えば、「今日できるものを、明日にまわすな」って事だ。がんばろう。


2002年04月15日(月)



 ぺペロンチーノの秘密

最近ぺペロンチーノに凝っている。と言っても、レストランで食べるのでなく作る方だ。3日連続くらい作りまくっている。

元々,料理は大っ嫌いで、出来ればそんな無駄な時間は掛けたくないと思う人間だった。家事も一切やんないし、夫としたら最低な部類に入る。でも最近、過去の過ちを取り返す意味で、「嫌いなものこそやってみよう!」キャンペーンを自分に課しているのだ。

その一環が料理。パスタは大好きで、毎日食べても全然飽きない。かつて2週間毎日パスタを食った記録がある。しかも昼と夜の2回ずつ。その時は”スパゲッティ・バジリコ”に凝っていたんだけど、今は”ぺペロンチーノ”オンリーである。

これが中々理想の味にならないからムカつくのだ!理想の味とは、比較対象が微妙なんだけど(笑)、横浜港北東急SCにあるイタメシ屋のぺペロンと、”ママー”が出してる「まぜるだけ・ぺペロンチーノ」の中間なのだ!分かんないだろうなぁ。

とにかく、高いんだか安いんだか分からん味な訳だ。基本的にオイルとガーリックと唐辛子という極少の材料で決まるはずなんだけど、シーズニングとやらが関わってくるとお手上げ状態なんである。

今日も、隣人のスミダくんを助手に実験を試みたが、どう考えてもマズイ仕上がりに食欲を失った(笑)あぁ、日本で美味いぺペロンチーノが食べたい!



2002年04月13日(土)



 Y夫妻からのメール

2時からスタッフのTakaとManuelとミーティング。ちょっと進行的にブランクがあったんで、もう一度イベント”LET'S HAVE A DREAM !"の主旨をおさらい。

それから交渉相手である各対象への打ち合わせに入った。しかし、今日のトロントは気温が高い上に、部屋のフル稼働暖房の温度調節が効かないため、オフィスは蒸し風呂状態。全員汗を拭きながらの会議となった(笑)まして男3人。なんだかなぁ。

以前、作品を購入してくれた日本のY夫妻からメールが届き、奥さんの病気が進行中であることを知った。俺も今年の1月に父を同じ病気で亡くし、とても他人事ではなく思えて返信を打った。しかし、どんな励ましも気休めにしかならない事は承知している。でもやっぱり何かを伝えたいんだよね。何も出来ないとしてもさ。

俺の絵を飾る額を購入した時に、額屋さんから「雰囲気のある良い絵ですね。」と言われたらしく、誇らしげに知らせてくれた。そうだね、夫妻からすれば俺は息子と同じくらいの年齢だから、そんな気持ちを持ってくれているのだろう。

病気と闘うには、最終的には気力だろうか。日々の生活に喜びを見出し、決して生きることを諦めず、今日を生きる。夫妻の家に飾られている俺の絵が、ほんの小さな部分でも喜びを与え続けてくれることを願う。


2002年04月12日(金)



 Beachesの想い出

午後1時からREMARKABLE BEANへの搬入でした。既に前回持って行ったドローイング作品はディスプレイされており、あとは今日持っていった3枚を掛ければ良いだけだったんで短時間で終わった。

で、オーナーのMarlanneと話していて意見の食い違いを発見!俺は「ドローイングの作品がもし売れたら、その場でお客さんに渡してもいいよ。あれは版画だから同じ作品を後で補充するから。」と言ったつもりなのだが、彼女はそれを「ドローイングが売れたら、ペインティングの作品を補充する。」と受け止めていたのだ。

オファーを受けた時にも「なるべくペインティング作品を多く。」と頼まれていたが、制作時間が無いんだから無理って断ったのにさ。きっとドローイングが売れる頃には、作品が溜まっているだろうと考えたんだろう。

とにもかくにも、「持って来れる保証はできないからね。」と釘を刺しといた。でも展示期間は通常の倍の2ヶ月をくれた。

このBeaches地区ってのは、所謂ハイソな人々が多く住む地域で、通りには小さいが小奇麗な洋服店やレストラン、雑貨屋がギッシリと建ち並ぶ。昼間はベビーカーの奥様と犬の散歩をしてる人口比率が異常に高く、俺が歩いてると場違いみたい。

夜にはヤッピー達がパブに集まってきたり、夏にはジャズ・フェスティバルがあったりでかなり賑わう。昔、この辺にアパートを探しに来たことがあったが、家賃がべらぼうに高いんで諦めた記憶が蘇る。友達のサトくんはここに住んでるけどね。




2002年04月11日(木)



 Painting 完成

REMARKABLE BEAN用のペインティングが3枚、今日完成しました。キャンバスのサイズが若干小さい事もあり、通常よりも早く仕上がった。

3枚とも同時進行の影響からか、同”感触”な仕上がりに。やっぱり制作する時期によって作風が微妙に変化してるね、きっと別々な時期に制作してたら全く違うものになるはず。

明日、一日乾かして翌11日に搬入です。このカフェは割りと小じんまりとしてて良い感じ。

6月に開催予定だった555Yongeのリチャードからメールがきて、スタートを前倒しして5月半ばからにしたいとの打診。過去最大級の大きな店舗なので慎重に考えよう。ただ、トロントの夏は短いんで出来るうちに数多くこなしたいとは考えてるから、前倒しは都合がいいかも?体がもてば・・・

電撃ネットワークのGyuzoさんから”LET'S〜”用の作品がとどいた。数ヶ月前に一度送ってもらったはずなんだけど、住所のミスか何かで一ヶ月くらいカナダを彷徨い、日本に返送されていたもの。無事届いてホッとしている。

作品はアーティストの大島央照氏とのコラボレートで、とにかく”元気”な作品!やっぱ人柄が表れるわ。

2002年04月09日(火)



 Summer Time

今日からサマータイムと言って、夏時間になったのだが相変わらず寒い。昨日も今日も雪だし。冬時間よりも一時間繰り上がって、昼間の時間が長くなるわけだが、去年はちょうどOne of a kind showの最中で、時間が変わるのを忘れてて遅刻した苦い思い出がある。今年は特に何も予定がないんで助かった。

昼間が長くなると言っても一日が24時間なのは変わらないんで、別に得するわけじゃないけど、やっぱ気分的にいいね。

これから"REMARKABLE BEAN"へ搬入に行ってくるのだが、あれから怒涛の制作地獄に入るかと思いきや、意外と順調に作品が仕上がっていて、これなら2回目の搬入に間に合いそう。

とりあえず今日はドローイングを12枚持っていって、次回にアクリルを3枚もって行くんだ。3枚ともCasaに展示してる作風と色合いを継承したもので、ちょっとストーリー性を加えてある。

ドローイングの方には、新たに印章を入れた。日本で買ってきた自分で彫る印鑑用の石に、手彫りでロゴを入れ、一見浮世絵風のサインに見えるようにした。この彫るのって結構大変な仕事だったなぁ。確か小学校の図工でやった気がするけど。

では、また明日。

2002年04月07日(日)



 無理な注文は本当に無理なのか?

出来ることは出来る。出来ない事は出来ない、と答えるのは大事なことだ・・・。また一つ無謀なオファーを受けてしまった。

以前、営業に行ったBeaches地区のREMARKABLE BEANのアート・キュレーターであるMs.Mから昨日留守電に「緊急でショウをやってほしい」とのメッセージを受け取る。

前回の交渉では「夏くらいに・・・」という表現で、開催日を仮で決めたんだよね。今の時期はHype TokyoやらLet's〜の準備で忙しいから。しかし、彼女は「どうしても早い時期にやってほしい」らしかったんだけど、その時は断ったんだ。出来ないものは出来ないから、と。

しかし、今回の電話では予定していたアーティストが穴を空けて(キャンセルということね)、どうしてもお願いしたいという状況らしく、う〜んと考えた挙句OKしてしまった。

そんな、ふんぞり返って絵を売ってる身分じゃないんで、ここは無理にでもやってしまおう、と考えた訳だ。で、旧作だけを出す訳にはいかないんで、新たに1、2点新作を持っていくと約束した。言ったは良いが、手元にストックがあるわけじゃないんで、早速キャンバスを3枚仕入れて、今下地を塗り終わったところ。そう。1、2枚と言ったけど、やっぱり3枚くらい描こうと思ってみた。

搬入は4日後に半分と、あとは11日のスタート時に半分。またこれから寝れないなぁ・・。

それと別件で、以前トロントにレクチャーの為に訪れたMr.スーパーフラット 村上隆氏にインタビューを申し込んでいた件で、村上氏より回答メールを頂く。文面は「あれ、村上氏 疲れてるの??」と一瞬思わせるものだったが、よく読んでみると彼らしい表現で答えてくれていた。

掲載はたぶん日加タイムスという日系新聞になると思う。許可が出ればこのHPでも転載します。あ、オノ・ヨーコさんの記事もアップしとかないと。もうちょっと待ってください!



2002年04月04日(木)



 HYPE TOKYO WEB公開

毎月言ってることだけど、もう4月。はやいねぇ〜。このスタジオもちょっとずつ落ち着いてきました。

Newsのコーナーでも告知してるけど、”HYPE TOKYO”のHPがアップされました。制作を人にまかせようと思ってたんだけど、時間が掛かりそうな見込みだったんで昨日一日で作った。

作家を日本からも数名セレクトしたいんで、募集の告知を日本の出版社に流したり、それ系のWEB SITEに送ったりした。雑誌系の大御所では「美術手帖5月号」と「イラストレーター」に載るんだけど、「イラスト〜」の方は締め切りに間に合わずWEBだけになった。

それと、前回日本に行った時に偶然入った画廊でなかなか良い作家がいたので、その作家達も選考にいれようと思う。次は第二段階として、こちらカナダの作家の募集に入ります。作品の輸送を考えると、日本の方がどうしても時間が掛かるんで先に出したというわけ。

トロントの雑貨屋を見回してみると、結構日本のキャラをパクッたようなのが多いんだよね。TVでは相変わらずドラゴンボールとかやってるし。この展覧会で、それらがいかに日本のカルチャーに影響を受けているかをあからさまに提示しようと思ってる。

ま、どっちがオリジナルとかは問題じゃなくて、まさに今ってのはこういう時代ですよ、っていうのを目に見える形でプレゼンテーションするわけだ。中には日本で育った俺とかよりも、日本のカルチャーにリスペクトを持ってるやつもこっちにはわんさか居るからね。



2002年04月02日(火)
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