ユキマークブック。...ゆき

 

 

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文章読本。 - 2002年12月09日(月)

クライアントのところへは
会議で週に1〜2回行くのだけれど
1時間弱かかってしまう。
東京の西へ
都心を離れる方向で走るので
あんまり混んでいなくて
私にとってはいい息抜きの時間。
(たまに必死で資料の準備してたりするけど)

先日、ふとみると、
向かいに座ったガタイのいい男の人が
1冊の文庫本を読んでいて、
目に止まったのはその人の本の持ち方が
ちょっと変わっていたからなんだけど・・・
本のタイトルを見ると、『文章読本』。
大きな手で、開いた文庫本の背綴じ部分を
下からぐっと掴んで読んでいるから
誰の文章読本なのかが分からない。

アメフトかラグビーをしていそうな、
でも顔つきは穏やかで
ただし顎に伴創膏が貼ってある。
「知将」と評されていそうな感じと言えば伝わるかな、
スポーツしてますが脳みそまでは筋肉じゃないです、って
こっそりひどいこと言ってますが
とにかくいい感じでした。
そういう人が、真剣に読んでいるのが『文章読本』。
最後まで、誰の『文章読本』なのかが気になって気になって。

ちなみに私自身は、
『文章読本』をかつて読んだことがないです。
誰がどう何を書いたって
読み手がその文章を好きなら
技術やコツはどうだっていいじゃないかと思うから。
ただ、人の文章を読んでいて
特にネットの世界ですごく気になるのが、
言葉に鈍感な人が
安易に言葉を発信していることによる
誤った日本語の多さ。
メール出してやりたいくらい腹が立ちます。

今はもうない中高生の多かった某サイトで
高頻出だったのが「うる覚え」。
気持ち悪くてぞわぞわしますね。
「うろ覚え」が正しい。
なにか質問とか疑問に対して
答えてあげてる人が断わりとして使っているんだけど
回答内容よりなにより
お前日本語がおろそかじゃないか。
ちなみに漢字を調べてみました。
「胡乱(うろん)」かと思っていたら
「疎(うとい)」でした。
で、「疎」を調べてみたら
「うとい。良く知らない」という意味がある。成程。

それから、「お疲れさま」と「ご苦労さま」。
先日ね、大好きなサイトさんで
管理人さんがプログラムを修復してくれたのに対して
「ご苦労さま」って書き込んでいるのを見て
管理人さんじゃなくて私がむっとしました。
キミは何様やねん。誰のおかげでこのサイトで遊べとんねん。
このふたつは、同じ労いの言葉ですが、
「お疲れさま」は目下のものから目上のかたへ、
「ご苦労さま」は目上のかたから目下のものへ使います。
時代劇で、「お疲れ!」って言ってる殿様はいませんねえ。
「ご苦労!」でしょうよ。

あとねー、そうだなー。「役不足」と「役者不足」かな。
これ、文字通りの意味やのに
間違われていることが多くて、逆に不思議。
「役」に不足があるのと
「役者」に不足があるのの違いです。
「そんな、司会だなんて私には役不足です〜」って
遠慮じゃなくてそれすごい傲慢な発言だからね。
大役に対して謙遜するつもりなら「役者不足」を使いましょう。
「役不足」を使うと、辞退するどころか
もっと大きな仕事を頼まれてしまいますよ。

あとなんだったかな…見ると腹立つんだけどな(笑)。
意味のない伏字とか略語(カウプレとかさ)も
大嫌いなんですけどまあこれは好みの問題として、
不特定多数の人にみられる文章は
正しい日本語で書きたいものですね。
私もそれだけは注意しています。
アルファベットの綴りとかも。

とか言ってるそばから、とあるサイトで
ひとつの書き込みのなかに
「かかあ殿下」と「怒り奮闘」という言葉を発見。
変換ミスはしょうがないと思うけどさあ…。
もとから違うのってすごいかっこ悪いよ…。
怒ってがんばって闘う、って
文脈と意味通じてないじゃん…。
(正解は、「かかあ天下」と「怒り心頭」)

不確かなときは調べればいいのにねえ。
なんか文章読本から始まって
国語審理委員会で終わってしまいましたが、
以上、審理委員ゆき がお届けしました。
って、どっかに
間違った日本語ばりばりあったらどうしよう…(笑)



...

きらきらひかる。 - 2002年12月08日(日)

深夜になると消えてしまうのか
それとも私が気付いていなかっただけなのか
12月に入ってからしばらくして
駅前のイルミネーションに気付いた。

ほんとにいいかげんな
小さな下町の駅らしい飾り付けなんだけど
目の悪い私には、
ひとつひとつの電球が
見事にほんとに星の形に見える。

なにかが人より劣っているのも
悪いことばっかりじゃない。




...

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