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| 『SK＋Mな日記�ァ� 2003年12月28日(日) |
邪意子
海先生、忙しいのに表紙画アップありがとです（＾＾）
まだ今、日付変わったばっかりなんで、丸一日ありますが、
いよいよ 明日！！！発売！！！ ですね（＞＜）ｖ
キリが良いので日記SSも今回が最終回です♪
でもこの先まだこのサイト運営してもらえるんですよね？
ご要望があれば、また何か考えます。
『SK＋Mな日記�ァ�
興奮状態から一気にテンションが下がった。
「も、やだ。」
何だって俺の思う通りに行かない。
俺が何したっての？大体ノブがさ、前日から祝うって約束したんじゃん？
すっげぇ期待して楽しみに待ってたのに、電話が来たと思ったら俺の大ッ嫌いなマネージャーからだし、しかもそいつん家に居るってなに？
あいつ独身だろ？こんな夜中にさ、しかも仕事じゃないのに他の男の家で二人っきりとか、マジ許せないんだけど？
「…あったまくんな〜。」
車を走らせながら、下がっていたテンションがまた、怒りに燃え上がる。
楽しそうに笑っててよぉ、何してたわけ？アイツと遊んでて俺の約束に遅刻とか、最悪じゃん、絶対許さない、文句言う。
謝るまで絶対に許さないからな…。
鼻息荒く自宅マンションの駐車場に車を停める。
すると、マンションの正面玄関に横付けされた一台の車が目に入った。
ノブのマネージャーの車である。
「っ！」
車から降り、走って近づくと、助手席側にノブの姿は無い。
運転席側に回ると、スモークを貼ったウィンドウが下ろされ、マネージャーが顔を出した。
「遅かったね、誕生日おめでとう。」
にやりと意地悪な笑みを浮かべたノブのマネージャーに、小さな箱を手渡された。
反射的に受け取ってしまうが、その嫌味な声にカチンときていて箱なんて目に入らなかった。
「あいつは？」
怒りの燻る声のまま訊ねると、軽く顎を上げ、部屋の方を指す。
「早く行ったほうがいいと思うけど？」
そういい残し、片手をヒラヒラと振って車を発進させた。
（っむっかつく！）
やはり大ッ嫌いだ。
箱を無造作にジーンズのバックポケットに仕舞い、ノブの姿を求めて階段を駆け上がる。エレベーターを待つ余裕なんて無い。
一気に5階まで駆け上がり、長い廊下の先に見えた人影に向かい、猛ダッシュする。
背の高いノブは猫みたいに背を丸め、ボワ付きのコートと茶系のマフラーに顔を埋めて、手に大きな紙袋を持って寒そうに俯いていた。
（ぜって〜〜〜許さねぇかんな！！！）
ノブの前に滑り込み、怒鳴りつけてやろうと口を開いた瞬間。
「遅ぇよ！バカ！！！！！」
…ノブに怒鳴られた。
「…っな！お、おま。」
先手を打たれ、怒りが頂点を超えすぎて言葉が出てこない。
「俺が来るて約束してんのに！どこほっつき歩いとんじゃ！ボケ！」
立て続けに怒鳴られ、言い返したいのに隙が無い。
「出掛けるんやったら電話くらいせぇよ！俺が寒がりやて知ってんちゃうんか！？それとも何か？嫌がらせか？ああ！？」
白い息を吐きながら、頬を赤くして怒鳴るノブの迫力に押され始める。
「ちが、そんな。」
「電話したって出ぇへんし、あと一秒で帰るとこやってんぞ！？ドコで何してたか知らんけど、思いやりとか欠けてるんちゃうん！！」
「え？で、電話？」
慌ててポケットを探ると、携帯電話の液晶画面に『着信2件』の表示。
履歴はもちろんノブから。つい数分前。
おそらく怒りに意識が奪われ、着信音が聞こえなかったのだろう。
「だ、て、お前がっ。」
けど、叱られるのは納得いかなくて口答えしようと頑張るが…。
「俺が何？俺が悪いんか？なあ。裕次郎。」
……怖い。
ノブの冷たい視線に肝が冷える。
二階から飛び降りるのも、ガラの悪い男と喧嘩するのも怖いとは思わないのに、ノブのこの視線には言葉も出ないほど恐怖してしまう。
「…う、ううん。」
そして慌てて首を横に振ってしまう。
「そうやんなあ？俺は悪く無いんやろ？やったら何か言う事あるんとちゃうんか！！！！？」
ピシャーっと音を立てて雷が落ちてきた錯覚を見る。
「ご！ごめんなさい！！！」
（…はっ、何で俺が謝ってんの？？？）
反射的に90度のお辞儀をしてしまっていた。
まるで操られていたような自分の行動に、我に返って顔を上げると、
「あほ、も、寒いねんから、入れて？」
気が済んだらしいノブが、ぷっと可愛く頬を膨らませながら言う。
すっごい納得行かないし、怒ってたはずなのに、その可愛い表情を見てしまったら、怒りのエネルギーがホワホワと身体から出ていってしまう。
「…はい。」
鍵でドアを開け、中に入ると、暖房の効いていない部屋についてノブにまた文句を言われ、嫌いなヒーターのスイッチを入れた。
その間に紙袋をテーブルに置き、コートとマフラーを勝手にハンガーにかけ、チノパンとオフホワイトのセーター姿になったノブが身体に激突してくる。
「な、何？」
まだ怒られるのかと不安になると、
「さぶい〜〜〜。」
そう言って人のセーターの背中側から、冷たくなった掌を突っ込んできた。
「うっわ！冷たっ！何すんだよもお！」
「裕次郎が悪いんやん、あっためて？」
これが他の誰かだったらぶっ飛ばしている行為なのだが、えへへと悪戯っ子みたいに笑うノブが、あんまりにも可愛いので、つい許してしまう。
「っしょおがね〜な〜も〜。」
ノブの背中に手を回し、立ったままで抱き合って暖めていると、しばらくして手先の温まったノブがあっさりと身体を離す。
（…マジで寒かっただけかよ。）
もう少し甘い雰囲気を期待してしまていたのに、それこそが甘かった。
だが、もっと甘い現実が訪れてしまう…。
「はいこれ、誕生日おめでと♪」
ニッコリと笑ったノブが、テーブルに置いていた大きな紙袋から取り出した物体。それは…。
「ケーキ？」
取っ手と中身が見えるセロハンの窓がついた独特の箱は、ケーキの箱にしか見えなかった。
「ん、俺が作った。」
ちょっと照れ臭そうに笑うノブ。
「ま、マジで！！？？」
雑煮くらいしか作れないあのノブが、自分のためにケーキを焼いてくれたのかと思うと、危うく涙腺が緩んでしまうくらい感動してしまう。
「ウチにオーブン無いやん？やからマネージャーの家で借りたんやけど、思ったよりムツカシイねんな、何回か失敗した。」
箱をテーブルに戻し、ノブが蓋を開けて中身を表に引きずり出すと、生クリームたっぷりで苺とメロンがごろごろと乗せられたダイナミックなケーキが出てきた。
「味に納得いかんくて、飾りは綺麗やろ？」
我ながら器用なものだと自画自賛しているノブだが、はっきり言って生クリームが『トグロ』にしか見えない。けど…。
「ありがと！すっげぇえええ嬉しい！！！」
甘い物はそんなに好きじゃないけど、自分の為にノブが一生懸命作ってくれた事が猛烈に嬉しい。
お金じゃ買えない価値に弱いのだ。
「ほんま？食べてくれる？」
イジラシイ態度のノブに深く肯き、もう一度抱きしめようと手を伸ばしたが、さらっと身体を交わされてしまった。
「じゃ、一緒に食べよ？」
「お、おう！」
直径20センチくらいの大きなケーキに、ノブが別に用意してくれたロウソクを立て、部屋の明かりを消して火を灯した。
（ノブとずっと一緒にいられますように！）
願い事を心で唱え、一気に火を吹き消す。
怒っていた自分など、すっかりどこかへ消えてしまっていた。
それに、ノブがマネージャーの家に行っていた理由が、自分のケーキを作るためだったのだから、怒る理由も無かったのだ。
全てが無駄な足掻きだったのだけど、部屋の明かりを点け、ぎこちない手つきでケーキを取り分けてくれるノブの横顔を見ていたら、自分は世界一幸せな男なんじゃないかとまで思えてくる。
「はい、どうぞ。」
でも、切り分けられたそのサイズにちょっと驚いた。
「え？こんなに？」
４等分の一個だから、ショートケーキ三個分は有るサイズ。
「やって、裕次郎のために作ったんやもん、いっぱい食べて？」
優しく笑って言うノブの皿にも、同じ量が乗っていた。
「ありがとな、頂きます。」
両手を合わせ、感謝の気持ちを込めて目を閉じた。
フォークをケーキに突き刺し、一口大に切って口に運ぶと、その一連の動作をノブが不安そうに見つめてきて、それが可愛くてしかたない。
だからちょっと焦らしてから口にケーキを入れると…。
（！！！！！！！？？？？あっ甘ぁあ！！！！！！！）
一瞬、身体が硬直するほどの激甘な味覚が舌を襲った。
けど、不安そうに表情を見つめるノブに悟られてはいけないと、無理やり笑顔を作る。
「う、美味い！」
（でも甘い！）
「ほんまに？よかった〜。いっぱい食べてな？」
安心して胸を撫で下ろし、自分もケーキにフォークを差し入れるノブ。
自分が食べてみて甘すぎると気付いたら、無理して食べなくていいよと言ってくれるのでは、と、内心期待したのだが。
「んん！美味い！！」
やっぱり作り直して正解やとか、甘さが丁度イイとか言い、もくもくと食べている…。
（あ、甘かった…。）
付き合う前から一緒にパフェを食べに付き合わされた思い出や、彼の大好物がパンケーキの上に生クリームとアイスとキャラメルソース、さらにはその上にグラニュー糖のかかったデザートだったと思い出し、最近のお気に入りがどこぞの饅頭だった記憶がよみがえる。
皿に目を戻すと、ノルマの十分の一もクリアしていない状態のケーキ。
チラっと前を見れば、食べて食べて光線を送ってくるノブの目…。
「ははは、オイシイオイシイ。」
乾いた笑いで誤魔化し、勢いでケーキを口に運び続けた。
（...軽い拷問...。）
何とかノルマを達成し、皿を空にすると、ノブが『もっと食べる？』と訊ねてきたので、死にそうになりながら首を横に振った。
「あ、明日また、お楽しみってことで。」
そう言ったが、この先一年はケーキを見たくなかった。
とは言え、せっかくノブの作ってくれたケーキを捨てることも出来ないので、一日にノルマを決め、クリアしていかなければならない。
気は重くなり、次第に胸焼けがしてくる。
お泊り予定のノブがシャワーを使っている間、よっぽど吐いてしまおうかと思うくらい気持ち悪くて、このままではせっかくの夜が台無しになってしまいそうだった。
苦手なヒーターの風が、余計に気持ち悪さを煽る。
急いで日本茶をマグカップに入れ、ベランダに出て外の空気を吸い、マグカップのお茶を咽喉に流し込んで甘さを誤魔化す。
けど、そのくらいじゃ収まらない胸焼け。
胃薬でもあればと思うのだが、健康優良児な自分の部屋には、薬の類は一切置いていない。
もうすぐ時間的にノブがバスルームから出てきてしまうから、買出しに行くことも出来ないし、コンビニのデリバリーも時間外。
（…やばいって、してる間に吐いたらシャレになんないから！）
しかし、この状態で夜の運動に突入すれば、かなり高い確率で吐く。
もしそんな事になったら、ノブに嫌われるどころか、別れられてしまうかもしれない。
白河裕次郎、27歳突入と同時に、一世一代の大ピンチ。
本当はすっごくしたいけど、今回は諦めて寝るしかないのだろうか？
外の寒さに震え、収まらない胸やけに泣きそうになっていると、部屋の中からバスルームの扉が開く音がした。
「…？何してんの？風邪ひくで？」
キョトンと首を傾げ、白いパジャマ姿で濡れた髪の毛を拭くノブの姿は、それはそれは美味しそう…。
（っやっぱスル！）
せっかくの誕生日なのに、こんなに美味しそうな恋人に何も出来ないなんて辛すぎる。けど、体調も辛すぎる。
「何か顔色悪いんちゃう？」
ノブに指摘され、背筋を伸ばした。
「そ？気のせいだろ、俺も風呂入ってこよ〜。」
空元気でノブの横を通り抜け、バスルームへ向かった。
ノブの視界から消えた瞬間しゃがみこむ。
（だ、駄目だ。）
一応風呂には入ろうと、手を床に着き、もそもそと服を脱ぎながら吐き気に耐える。
やはり今夜は運動無しなのか、と、諦めようとした時。
脱いだジーンズのポケットから、小さな箱が出てきた。
（ああああ！！！これは！？？？）
コロリと床に転がった小さな箱が、輝いて見える。
箱には某有名液状胃薬のラベル。信じられない思いでそれを見つめたが、ノブのマネージャーがくれた物だと思い出し、少し複雑な気分になる。
（…いいよもう、誰からもたらったやつでも！）
切羽詰まった裕次郎はそれを一気に飲み干し、シャワーを終える頃には効果が出ていたと言う。
こうして、27歳最初の夜は甘ぁ〜く過ぎて行った。
翌日、自業自得なのだが、無茶苦茶し過ぎた裕次郎は風邪を引き、またノブに怒られたと言う…。
白河裕次郎、大人になろうと心に決めた瞬間であった。
追記
後日、裕次郎が不本意ながら助けてもらった礼を、ノブのマネージャーに言ったところ、こう答えが返ってきたと言う。
「ノブが悲しむといけないからね、ああ、絆創膏も必要だったかな？」
派手にコケていたねと微笑され、借りを作った事を心底後悔し、苛立って自分のマネージャーに八つ当たりしたとかどうとか。
裕次郎が大人になれるのは、まだまだ先の事らしい…。
END
るきの
ああああ、終わってしまったのねッ。
おもしろかったぁ、邪意子ちゃんサイコー！
いやぁ、ニクイなあマネったら。
そんなワケで、明日はいよいよコミケです。
もう単純に楽しです。
楽しんでやるぅー！
| 2003年12月27日(土) |
海原碧
あしたからコミケですね！
まだ準備に追われてます。海原は。
原稿やってる時より寝て無いって、どう言うことなのでしょうか・・・。
多分、原因は、当サークルの陳列と、その準備のようです。（異常だから）
表紙の画像をＵＰしました！！
クリスマスにＵＰ出来なくてごめんなさい（謝）。
画像をはめ込んでみて、サイトカラーとしっくり来たので
頑張った甲斐があったなと、自画自賛しました。
裏表紙は、イベント当日（通販の方は、貴方のお家に届くまで）までの
お楽しみです（＾−＾）。
面白いから、裏表紙（笑）。
ＢＢＳのレス付けが未だに海原だけ出来てないので、イベントまでには！
と毎日思っているのですが、出来ずにいます・・・。
あああぁぁぁぁ、こんなハズでは・・・。
そんな訳で皆様イベント会場でお会いしましょう！！
お待ちしてます（＾−＾）。
私も早く新刊読みたーい！！！
| 【 ただならぬ関係・表紙解禁！ 】 2003年12月24日(水) |
★★★★★ MERRY CHRISTMAS FOR YOU ★★★★★
るきの
合同誌「ただならぬ関係」表紙解禁でーす！
クリスマスに表紙UP!!! てゆーてたんですけど、
海センセがちょと忙しいらしくて（笑）、
とりあえず応急処置ですがこの日記でUPでっす!!!
どどどどーですか、みなさんッ8(≧▽≦)88(≧▽≦)8!!!!!
ワタシたちの * 愛 の 結 晶 * です〜!!!!!
邪意子
すごい日記だ（＞＜）
画像もアップできるんですね！結晶最高！！！
るきのさんありがとうございましたｍ（−−）ｍ
いや、しかしもっとアップで見たいなぁ〜（欲張り）
海先生が落ち着いたらオネダリしましょうね（＾＾）
この『アンバランス』なバランスの良さと『紫』が
ダ イ ス キ です♪♪♪
| 『SK＋Mな日記�ぁ� 2003年12月23日(火) |
るきの
ぐああああ〜〜〜〜!!!!
おもしれェー、おもしれェーよ邪意子ちゃーんL(T□T)｣!!!!
アナタのユウちゃん大好きだあ〜〜!!!!!
あーあ、せっかくの誕生日だったのに
どーなるのこれから…？？？
合同誌発行日まであと６日です！楽しみ！
ワタシはまだ絶賛修羅場ってまーす！
邪意子
『SK＋Mな日記�ぁ�
予告通り20分以内に目的地へ到着し、ゲスト用の駐車場へ車を停め、夜風の冷たい車外へ出た。
もちろん上着なんて羽織る余裕は無かったから、薄手のセーターから容赦無く隙間風が肌に刺さる。
寒空の下、予想より立派な造りの12階建てマンションを見上げ、眉間に皺を寄せる。
「...生意気。」
自分よりたかが三つかそこら年上なだけで、自分より高級なマンションに住んでいるのが気に入らない。
聞き出した住所の部屋は二階。
オートロックだが、正面玄関のインターホンなんて鳴らす気は無い。
辺りを見渡し、駐輪場とゴミ収集所のある、少し低くなっている壁から不法侵入した。
腕時計を確認すると、誕生日まであと12分。
（おっし、まだ間に合う。）
聞き出した部屋番号を目指して廊下を走り、部屋の前へ立って勢いよくドアを叩こうとした時、ノブの笑い声が聴こえた。
（...え？）
しかし、自分の予想とは逆の方向から...。
部屋の中から聴こえるはずの声は、さっき自分が居た外の駐車場付近から聴こえたのだ。
「！」
振り向くと、数メートル下の駐車場で、ノブがマネージャーに肩を抱かれ、今にも車に乗り込もうとしている瞬間。
小さな外灯でも決して見間違える事の無いノブの後ろ姿だが、隣に密着し、肩を抱いているマネージャーに対し、身体中の血が憤慨する。
「ノ...！」
怒りのままに大声で名を呼ぼうとしたが、一足先に二人が車に乗り込んでしまったため、慌てて手摺から身を乗り出す。
そして、二階から地上までの距離を計算するまでもなく飛び降りた。
ダン！と、靴底がアスファルトに大きな音を立て、半端じゃなく足裏が痺れる。だが、気にしている暇は無い。
そのまま発進しようとエンジンをかけた車に向かい、ダッシュする。
「っ待て！って、うっわ！」
二階から飛び降りた衝撃で足がもつれ、視界が回った。
横に倒れながらアスファルトを一回転し、体勢を立て直して再度車のあった方向へ視線を向けると...。
「な、マジか！？」
もう、出発した後だった。
一方、そのころマネージャーの車内では。
「？あの、何か今、声しませんでした？」
助手席に座ったノブが、バックミラーを見て笑いを噛み殺しているマネージャーに問いかける。
「…気のせいだろう。」
私は何も見ていないよ、と、意味深に笑うマネージャーに首を傾げ、閉め忘れていたシートベルトに手を伸ばしていた…。
「ちっくしょ！！あああ！！！」
駐車場で雄叫びを上げた裕次郎は、急いで自分の車に乗り込み、予想される行き先、つまりは自分の家へと車を急発進させた。
時計の指す時刻は、誕生日まであと9分。
裏道を通って先回りし、マネージャーの車を塞き止めようとルートを割り出す。
計算上では5分で追いつくルートにハンドルを切り、スピードを上げた。
の、だが…。
「っ、なんでだよ！！！」
年末恒例の『にわか道路工事』に、運悪く当たってしまい、渋滞に巻き込まれてしまう、しかも、先頭のトラック運転手と、対向車線側の下品なヤン車の運転手が口論を開始し、このままでは渋滞どころか先に進む気配すら無い。
ガラの悪そうな二人にビビリ、遠慮がちにしか止められない警備員。
後続する車の運転手は全員見て見ぬふり。
急いでいるところへ、短気な性格が災いし、気付けば車を降りていた。
「グダグダ言ってねぇでさっさとどけよ！！」
仲裁どころか火に油を注ぎ、辺りは騒然となった。
…それからしばらく、記憶が無い。
警備員に取り押さえられ、興奮状態から覚めると、目の前で男二人が土下座していた。
トラック運転手と、ヤン車運転手である。
「…いいからどいて。」
なんとなく痛む頬を押さえ、車をどかすよう言うと、二人がいそいそと立ち上がって車が移動され、ようやく渋滞は進み出す。
しかし、車内に戻って時計を見ると…。
「っ！！あああああああ！！！」
おめでとう、27歳。
午前零時を3分も過ぎてしまっていた…。
『SK＋Mな日記�ァ戮紡海�（＾＾）
| 2003年12月21日(日) |
海原碧
そろそろ、表紙の画像をＵＰします。クリスマス頃にでも。
お楽しみに！！
（裏表紙はＵＰした方がいいのかな？イベント解禁ですか？）
| 『SK＋Mな日記��』 2003年12月18日(木) |
邪意子
るきのさん、海チャン、応援ありがとう（Ｔ▽Ｔ）
気に入ってくれて嬉ちいｖいっぱいいっぱいだけど
（自分原稿が）今までの恩を返すためにも頑張るよ！
さて、イってみよう（＾＾）
↓
『SK＋Mな日記��』
こんな時、以前の自分なら迷わず遊びに興じた。
憂さを晴らすために夜の街へ出掛け、友人を誘ってナンパ。
横浜の港にある有名な釣り場（ナンパの）でその日限りのオンナと適当に遊んで苛立ちを誤魔化した。
自分を蔑ろにされるのがたまらなく嫌いなのだ。
特に、他の男と遊ぶような女は大嫌い。
けど…。
ノブは違う、まず、オンナじゃない。
性別がどうのと言うのではなく、便利な存在としてしか女と付き合った記憶が無いからだ。
それが最低な行為なんだと自覚したのも、ノブと付き合いだしてから。
それくらい本気。
だから見知らぬ女と遊んだところで、気が晴れてしまうような問題じゃない。
「絶対イヴから祝ってもらうからな！」
そう、ノブに開けられた穴は、ノブにしか埋められない。
思い立ったがなんとか、毛布を抜け出し、裸足のまま玄関へ向かう。
車のキーを玄関近くに置いてある簡易ラックから持ち出し、靴を履きながら携帯電話で、ある男の番号に電話した。
玄関の扉を開け、マンションの廊下を走りながら会話する。
「あ、もしもし、俺、俺だよ俺！あいつの住所教えて！」
『…は？何？裕次郎？』
電話の相手は自分のマネージャー。
ノブのマネージャーとは、某特撮番組で知り合って以来仲が良い。
…ちょっと妖しいくらい。
「あいつっつたらあいつなんだよ、分かれよ馬鹿！」
『分かんないって、何よ？機嫌悪いねえ。』
普段から短気な自分の操縦を担っている彼は、性格も手伝って温厚な態度。
イラついている自分にとっては火に油。
「ノブのマネージャー！もう、早く！」
『え？なんで？』
当然理由を聞かれたが、応える余裕なんて無い。
「いいから教えろよ！怒るよ？マジで。」
『もう怒ってるじゃん、別にいいけどさ、事件とかヤダよ？』
殺気立ってる自分にため息し、忠告は忘れずに付け加えながら、ようやく住所を吐き出した。
冷え切った車内に乗り込み、エンジンが温まるのも待たずに急発進する。
時刻は誕生日まであと35分。
今聞いた住所をカーナビに入力すると、目的地まで30分の表示が出た。
（ぜって〜20分で到着してやる！）
カーナビの予想時間は、あくまで一般常識のスピードとルートで算出されるもの。
常識を外れてしまえば、到着予定時刻はどんどん縮まってゆく。
深夜まで交通量の多い都内の道路を、止まれない速さですり抜けて行った…。
『SK＋Mな日記�ぁ戮紡海�（＾＾）
| 2003年12月16日(火) |
海原碧
ノブマネ格好いいっっっ！！！！！！
痺れた・・・ｖｖｖｖ
意地悪っぷりがダークで素敵！！！！
邪意子さんのノブ魔ネに胸キュンです。
| 『SK＋Mな日記�◆� 2003年12月15日(月) |
るきの
も、邪意ちゃん、オモシロすぎ（涙目）!!!!!
早く続き続き〜〜8(≧▽≦)88(≧▽≦)8!!!!
さァ〜みなさんも、邪意子さんを煽って
どんどん書かせてしまいましょう〜〜!!!!
つーか、日記DL可能になってよかったな〜！
えーと、ポツリポツリと通販方法案内希望メルをいただいております。
トテーモ嬉しいです（うきうき）。
返信は案内どおり年明けですので、お待ちクダサイね〜。
アタシはなんだか元気で恥ずかしいです、
だってアイツラったら…ッ8(≧▽≦)8!!!!（自主規制
邪意子
『SK＋Mな日記�◆�
電話の相手はノブのマネージャー。
某特撮番組でノブと知り合って以来、犬猿の仲だ。
何故なら…。
『君のせいでスケジュール調整がたいへんだよ。』
耳にわざとらしいため息と共に聞こえてくる嫌味。
そう、ノブを溺愛している彼にとって、俺は邪魔者なのだ。
「…あの、なんでノブの携帯から電話なんですか？」
だから嫌味はあえて無視し、疑問に思った事だけ口にした。
『私の番号じゃ電話に出ないだろう？』
…たしかに、前科がある。
「そんなこと、ないですよ？」
電話の電波を通じて、見えない火花がピリピリと漂う。
『…今ノブは私の家に居るんでね、彼からの伝言だ。』
少し見下すような余裕の声に、眉がぴくりと反応してしまう。
「なんでノブが？仕事じゃないんですか？」
当然言葉に棘が生えてくる。
『自宅でミーティングさ、ノブの希望でね。』
『わ、あはは、ちょっと助けて下さいよ！』
電話の向こうで確かに笑うノブの声が耳に入り、携帯を耳に押し付ける。
「っ？なんで笑ってんですか？あいつ。」
本当に仕事なのか？そんな疑惑が頭に浮かぶ。
『私と居るのが楽しいからだろう？』
カチンと来るような、勝ち誇った声。そしてその後ろからは、
『ちょ、マジで、見て下さいよこれ〜ｖ』
浮かれて楽しそうに笑うノブの声…。
「…。」
『ああ、そうそう、伝言だがね、もう少し遅くなるそうだよ。』
プツ。ツーツーツー
「……！？！」
電話が切れたと同時に、自分の中の堪忍袋も切れた。
「な、何なんだ！あいつは！！」
いちいち嫌味なノブのマネージャーに対しては、万年ムカついているからこの際置いておくが、ノブのこの態度は何なんだ？
自分から『誕生日イヴからお祝いしたげる。』なんて可愛い事言っておいて、散々人に期待させて、待たせた挙句、遅刻の伝言が他人って？
しかも、何であんなヤツの家に居るんだよ？
なんか笑ってるし、楽しそうだし、絶対仕事なんかじゃねえ！
俺の誕生日なんかどうでもいいんじゃん！
「っバカ！」
ダンっと、手元にあったクッションを壁に投げつける。
けどそんなことじゃ全然怒りは収まらない。
（なんでこんなクソ寒い中待ってないきゃいけねんだよ。）
暖房をつけないのは自分の勝手なのだが、ノブに対して怒っているため、全ての苛立ちの原因が彼に結びつく。
このまま部屋で大人しく待っている自分がすごく惨めで、なんだか負けている気がしてきた。
ふと、時計を見れば、誕生日まであと40分の時刻だった。
『SK＋Mな日記��』に続く（＾＾）
| 『SK＋Mな日記� � 2003年12月12日(金) |
邪意子
素敵なタイトルですよね〜（爆笑）
アタシもその電話受けたかったです（＾＾）
さて、唐突に初めてみようかな、SS。
ぷちっとさらっと書くので、続きやら勝手に書いて
くれてもいいですよ、管理人のお二人ｖ
（ああ、でも海先生はバリバリ修羅場か。。。）
視点：白河 裕次郎
恋人：京 ノブオ
お邪魔虫：マネ
『SK＋Mな日記� �
27回目の誕生日を明日に控え、白河裕次郎は恋人からの電話を待っていた。
時刻は午後十一時。
都内に借りたワンルームマンションは大きな自分の身体には狭すぎて、ただ電話を待つだけでも窮屈さが手伝い、苛立ち始める。
ヒーターの風も好きじゃないから、寒いけど毛布にくるまって面白くも無いテレビを見ていた。
「…遅い。」
恋人の名は京ノブオ。
昨日電話で話した時は、仕事を早めに切り上げて、誕生日イヴから祝ってくれると言っていたのに、まだメールすら届かない。
マイペースな恋人はすぐ約束を忘れがちだけど、もう付き合いだして一年になろうかという今、そろそろ自分の短気な性格を理解してくれてもいい頃だと思う。
（部屋の中で吐く息が白いってどうなの？）
ごろりと長い肢体をフローリングの床に転がし、鳴らない携帯電話を睨んで、白い息を長く吐き出してみた。
（…早く来いよもう。）
そうすればきっと、暖房なんて入れなくても、顔を見ただけで暖かくなれるから。
何度も『誕生日プレゼント何がいい？』って訊かれたけど、何にもいらない。ノブが側に居てくれればそれでいい。
だから早く逢いに来て。
本人を目の前にすると言えないような本心を心の中で呟きながら、冷たくなってきた足先を、毛布の中で擦り合わせた。
♪♪♪
すると、突然鳴り出す携帯電話。
「っノブ！？」
着信音が鳴るか鳴らないかの速さで携帯を耳にあて、愛しい恋人の名を呼ぶ。
さっきまでイラついていた気分なんてさっぱりどこかへ吹き飛び、嬉しさで心臓がドキドキ鳴った。
冷たかった身体も、途端にほわっと暖かくなる。
だが…。
『…ノブはまだ仕事中なんだがね。』
聴こえてきた声は、少し高くて甘い恋人の声ではなく、ぶっきらぼうで冷たい男の声…。
「…あ、どうも。」
その声には嫌なくらい聞き覚えがあった…。
�△愨海�（＾＾）
るきの
先日届いた表紙の色校正ですが。
どーやらこちらの意見が聞きたかったらしいです。
「連絡ください」とFAXが来てました（なぜFAX…）。
翌日（昨日ね）印刷会社に電話をしました。
電話に出たおねーちゃんが言ってくれました。
「本のタイトルは た だ な ら ぬ 関 係 でいいですか？」
ありがとうおねーさん（笑）。
いや〜、実際に聞くと、ほんとにおもしろいです（笑）。
| 2003年12月10日(水) |
邪意子
ただいまです（＞＜）
アタシも寂しかったですよ（T□T）
風邪だけど元気なので、元気を是非分けてアゲタイ。
表紙楽しみですねｖ
ところで、新機能てなんだろう？？？
るきの
邪意ちゃん、おかえり〜。
あなたが（ネットに）いなくて寂しかったよう〜。
えーと、あまり元気ではないのですが（社会人はタイヘンなのだ）、
久々の合同誌ネタです。
表紙色校正が届きました♪
なかなか美しく仕上がってまっす〜。
| 2003年12月09日(火) |
邪意子
海せんせ！るきのさん！ただいまネットの世界に戻って来たよ！
携帯からBBSに書きコするとアイコン使えなくて（＾＾；
治してくれたんですね？ありがとうｍ（−−）ｍ
今日はもう深夜すぎるので（午前三時）
明日からお約束のぷちSSデモ開始しちゃおっかと思ってます。
偽名なんだけど、SKの漢字が違えばいいかしら？？
例：祐チャン とか（汗）
海原碧
昨日、恐らくサーバーの不調により、サイト閲覧が出来ませんでした。
申し訳ありません。
| 2003年12月06日(土) |
るきの
きゃあ〜もう！
すっごいすってきィ〜なサイトになって
大感激でっす！！！！！！
海先生おつかれさまです〜!!!!
海原碧
リニューアルいたしました。
海原のアダルトで大人なイメージが「紫」でしたので、こんなです。
いかがですか？
邪意子
海先生お疲れ様ですｍ（−−）ｍ
もうすぐココもリニュアルなんですね！
すっごく楽しみにしております。
ご、ごめんね、ポップが苦手で（笑）
だって！（＞＜）アタシのキャラじゃ
ナイんだもん！（アダルト系）
| 2003年12月05日(金) |
海原碧
こつこつと作業をしておりました。
サイトリニューアルほぼ完了！！
２人の先生の最終チェック待ちです。
駄目だしがあるかな・・・？ドキドキ
イメージとしては、「ただならぬ関係」な感じ（は？）。
海原の中では、大人なサイトを目指したのですが、
自分ＰＯＰとかキュートとかビビット系の方が得意なので
なりきれてないかも・・・。
それから、現在のメニューより項目が４つも増えました！！
ここまで来れば、立派なＨＰですよ。
一応参考でサイトのイメージを２人の先生にアンケートを
取ったら・・・。
あぁ、聞かなきゃよかったよ！！
だって共通して「ＰＯＰとかキュートとかビビット系は嫌」と
・・・・・・・・・・！！！！！
大変でした。
| 2003年12月03日(水) |
るきの
入稿が終ったので小休止中なんですが。
通 販 関 係 でおそらく詳細がUPすると思います。
海センセも書いてますが、
サイトもリニュするっぽいです。
お楽しみにね！
あ〜、早く本が読みたいわ〜。
| 2003年12月01日(月) |
るきの
入稿完了です！
合同誌、全工程すべて終了です！あああ感慨深い、つか寂しいデス…
打ち上げしよう!本気で！いつ?!??!
全ページを見たのはアタシだけなんだね〜エヘヘ(^▽^)v
ま、なんとゆーか、 マ ニ ア ッ ク な 本 だと思うよ（笑）。
あとは印刷屋さんの技術ですね、たのむよ、紫をキレイに出して…!!!
入稿は終わったけど、まだ本も上がってきてないし、
合同誌関係の話題はおそらく、値段とか？通販関係とか？
冬コミ前にならないと新しいネタは上がらないとは思うけど、
とりあえず１月インテまでここは確実に存在させましょうよー。
つか、３人ラブラブvvvなんで、
「交換日記」でアタシはこのまま置いておきたいけどどぉ？？
そんで邪意ちゃんＳＳ熱烈キボンでーっす!!!!
P.S.
で、ふたりしてサイトリニュって何?!?!?
遅れてるよアタシッ（鬼汗）!!!!
でもたぶん、来年までリニュしないとお…（モニョ）
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